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「やっぱり40機作りゅぅ!」と報じられるKF-21

韓国空軍
この記事は約5分で読めます。

うん、落ち着け(主に自分に)。

軍当局、防衛事業推進委員会で審議·決定 「空対空性能追加検証」の立場を反映 今年20台契約し武装検証後、追加契約

入力 : 2024-03-22 15:06:18

韓国型超音速戦闘機であるKF21の最初の量産物量が紆余曲折の末、当初計画していた40機に確定した。

mk.co.krより

トップの部分には「確定した」と書かれているけれど、記事の中身を読む限りは未だ未確定のように思えるんだが?それにしても、韓国軍はやっぱりこうでなくては。

武器システムの統合に苦戦か

方針転換したのか

皆さんご存じKF-21次期戦闘機だが、実は去年後半に「40機作るつもりだったけど、取り敢えず20機な」という方針転換を図った。

先ずは、空軍のリンクを紹介。

で、方針転換した時の記事がこちら。

これは、評価を行った時点で事業妥当性をやって、テストが不十分なので取り敢えず製造するのは20機とすることになった。

これでも結構な温情だったとは思うのだが、確かに生産数が減ってしまえばコストが上がるのは避けられないのもまた事実である。

とはいえ、これも完成するのであればという前提付きではあるんだけどね。

しかしこの決定が覆されたというニュースなのだが。

ただ、軍当局はひとまず今年6月頃、KF21の製作会社である韓国航空宇宙産業(KAI)と最初の生産量の半分である20台に対する契約を結ぶ。 さらに、空対空武装性能を追加で検証した後、1年後の来年6月までに残りの20台を契約する折衷案を選んだ。

mk.co.kr「軍当局、防衛事業推進委員会で審議·決定」より

この部分を読むと、決定が覆ったというよりは取り敢えず20機路線が変わったようには思えない。

こちらの時と何が変わったのだろうかと考えてみたが、どうやらこの時出た暫定案を正式に採用したという意味のように思う。

空対空武装性能の検証

さて、空対空武装性能の検証に関しては、以前に記事にしている。その中の空対空武装試験にはこの辺りで触れた感じかな。

リンク先では、中距離空対空ミサイル(Meteor)の試験のみに触れているだけだったので、別の記事も引用しておこう。

韓国製超音速戦闘機KF21、空対空短距離武装分離試験に成功

記事入力 : 2023/04/06 15:14

韓国初の国産超音速戦闘機、KF21(通称「ポラメ=若タカ」)が中距離に続き短距離の空対空武装分離試験にも成功した。

防衛事業庁と韓国空軍は5日、KF21試作2号機が飛行中に短距離空対空ミサイル「AIM2000」の試験弾を分離するテストを行っている様子をユーチューブを通じて公開した。AIM2000の武装分離テストは前日に南海上空で行われた。

~~略~~

防衛事業庁は先月28日、KF21が中距離空対空ミサイル(Meteor)試験弾の武装分離テストを初めて行ったと発表した。KF21試作2号機は中距離空対空ミサイル(Meteor)試験弾の武装分離テストを行い、3号機は100発以上の空中機銃発射テストを行った。

朝鮮日報より

中距離空対空ミサイル(Meteor)に加えて、短距離空対空ミサイルIRIS-T(AIM2000)の分離テストに成功し、機銃掃射テストもやっているようだ。

この時点では「成功」としているのだが、それ以降の話がどうにもハッキリしない。

今後KF21は全ての飛行領域(低空、高空、低速、超音速など)で短距離・中距離空対空ミサイルや機銃の試験を行い、武装時の安全性と性能の検証を続けていく。

朝鮮日報「韓国製超音速戦闘機KF21、空対空短距離武装分離試験に成功」より

テストをやったのか?それとも、テストの結果が余り思わしくなかったのだろうか。

恐らくは、去年の9月の時点で生産数を減らすという決定をした背景には、「分離」には成功したけど的に当てるところの検証は不十分か、何か問題があったということなんだと思う。

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今後の性能テスト

この報道でもう1つ気になったところはこちら。

同氏は「AESA(能動型電子走査式位相配列)レーダーと誘導弾との連結性部分を核心的に検証し、該当資料をKIDA(韓国国防研究院)、企画財政部など関連機関と協議して(性能を)立証し、追加で契約をする計画」と説明した。

この日、軍当局が明らかにした総事業費用である「7兆9200億ウォン」はKF21機体はもちろん各種修理部品と支援施設、武装装備、訓練体系、業者還付金などが含まれた金額だ。

mk.co.kr「軍当局、防衛事業推進委員会で審議·決定」より

「AESAレーダーと誘導弾との連結性部分などを核心的に検証」とあって、やっぱり去年4月頃の分離テスト以降、余り積極的にテストがやられていない模様。

そして、その原因は誘導弾を誘導する技術が今のところ韓国には存在しないという風にも読める。

これはなかなか難儀な話だ。今年の6月までにこの問題が解決すれば、追加で20機作る権利をゲットできるぜ!ということになるんだろうけれど、8000億円程度の予算で残り2~3ヶ月。一体どこまで出来るのかは注目だね。

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    KF-21は最高速度テストしていないような、計画ではマッハ1.81出せるそうですが。

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