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2045年に火星に太極旗を立てると言い出す韓国

迷走韓国宇宙開発史
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次の目標は2045年か。20年で無人ロケットを火星に送る、ね。

「光復100周年の2045年、火星に無人ロケットを飛ばして太極旗を立てる」 いかりを上げた韓国宇宙航空庁【4月25日付社説】

記事入力 : 2024/04/25 14:35

「韓国版NASA(米航空宇宙局)」として今年5月に発足する韓国宇宙航空庁(KASA)の庁長や任務本部長など幹部らの人選が終わった。

朝鮮日報より

相変わらずのホルホルっぷりで、ほっこりしてしまうニュースだ。韓国は一体何を目指しているんだろうか。

宇宙開発の夢は無限大ニダ

月に太極旗を!

韓国は、とにかく太極旗を色々なところに建てたい国家であるようだ。有名なのはこちら。

「月に太極旗をはためかせる」朴槿恵大統領公約の韓国悲願「ロケット開発」の冷ややか理想と現実 人工衛星「宇宙迷子」のショック

2015/1/8 06:00

「2020年には月に太極旗がはためくだろう」-。12年12月の韓国大統領選で、朴槿恵候補がぶち上げたこの公約は、「大気のない月で?どうやって?」といういじわるな突っ込みとともに、今も韓国ウオッチャーの語り草となっている。

朴氏の言葉を額面通り受け取れば、韓国は2020年、つまり東京で五輪・パラリンピックが開かれている年に月面着陸を目指し、世界の度肝を抜こうとしている、ということになる。国際社会には軽く受け流され、日本でもほとんど報じられることはないが、計画自体は朴政権の中で脈々と受け継がれてきた。

産経新聞より

2012年にぶち上げた目標では、2020年に月面に韓国の太極旗を送り込む計画であった。永遠の2020年と揶揄された韓国の宇宙開発計画なのだが、月面着陸を目指した結果、どうなったのか。

韓国初の月探査機「タヌリ」、任務軌道で撮った初の月面写真を公開

登録:2023-02-14 20:12 修正:2023-02-15 09:27

韓国初の月探査機「タヌリ」が先月2日から1カ月間にかけて月の任務軌道で試運転をしながら撮影した月面写真が公開された。

ハンギョレより

一応、少し遅れて2023年に月軌道に探査衛星を送ることができたので、及第点と言うことにしておいて良いのではないか?

多分、「成功したも同然」ってことでOKだよ(注:そんなわけはない)。

なお、この月探査機「タヌリ」くんだが、実はカメラの一部が故障していることが後に判明して、性能の半分も出せないというオチがつく。相変わらず優秀だなぁ。詳しくはこちらの記事を。

なお、この月探査機がこの後どうなったかは、伝えられていないのである。

NASAから来た優秀な人材

で、今回は更に鼻息荒く、火星に行く目標を立てているわけだが。

その核心となる研究開発を総括する任務本部長について、韓国政府はその年俸を大統領と同じ2億5000万ウォン(約2800万円)とし、外国人にも門戸を広げるなど破格の条件で募集を行った。その結果、かつてNASAで本部長を務めたジョン・リー氏を採用する方針が決まった。

朝鮮日報より

すごく駄目なニオイがするのは気の所為だろうか?

NASAが優秀な人材を集めて、様々な研究をしていることは知っている。しかし、NASAで本部長を努めたからといって技術的に優れているとは限らない。

リー氏は米国籍を持つ移民1.5世の韓国人で、NASAのゴダード宇宙飛行センターなどに29年在籍し、数々のプロジェクトを担当した。またホワイトハウス行政予算局で予算関連の業務に従事した経験も持つ。米国の宇宙開発ノウハウを学び、NASAとの協力強化を見据えた人事とみられる。

朝鮮日報より

経歴だけ聞くとすごく優秀そうだが、何となくマネジメント分野に特化した人材のような気もする。「宇宙開発のノウハウ」を本当に学んできたのかは知らないが、多分、彼なら優秀な成績を残すに違いないと思われているのだろう。

NASAの方は火星からのサンプルリターンを画策しているので、ノウハウが獲得できていれば、もしかしたら2028年に打ち上げる探査機の情報も得られるかもしれないしね。

米火星探査車パーシビアランス、試料容器を地表に配置 地球回収へ着々 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
米国の火星探査車「パーシビアランス」が岩石などの試料を入れた容器を、火星の地表に配置し始めた。火星の試料を地球に運ぶ構想の一環で、特定の方法がうまくいかない場合のバックアップ用として配置するもの。

いや、凄い凄い。

まずは2032年の月面探査

とはいえ、韓国としてはその前に実現すべき課題があるようだ。

宇宙航空庁には数々の課題が待ち受けている。ロケットの打ち上げ費用をさらに安くし、またロケットの回収やリサイクルの技術開発、より重量のある人工衛星や探査ロケットを打ち上げる技術開発などだ。韓国政府は2032年には月探査を行い、光復(主権回復)100周年となる2045年には火星に無人ロケットを飛ばし、太極旗(韓国の国旗)を立てる計画を公表した。

朝鮮日報より

……そもそも、まだロケットの打ち上げは1回成功させただけなんだが、アレからどうなったんだ?ヌリ号の研究開発は。なにか予定通りであればロケットを何基か打ち上げる予定だった記憶があるんだけど、気の所為だったか。

去年5月に打ち上げ成功してから音沙汰が無いぞ?

聞く話によると、2027年までに4回打ち上げる予定のハズだ。今のところ3回打ち上げて、1回目は失敗、2回目は模擬衛星の打ち上げに成功、3回目は衛星5機の打ち上げに成功と、輝かしい成績を残していた。予定通りなら少なくともあと1回は打ち上げるはずなんだが…。

実は、2032年に月軌道に衛星を投入して着陸船を出すためには、ヌリ号では圧倒的にエンジン出力が足りない。ヌリ号ではせいぜい700km程度の上空に1.5tまでの衛星を投射する能力しか無い。とてもではないが、月面に探査機を送り出ないのだ。

まあ、きっと凄い技術を開発して実現するのだろうけれども、今はまだその時ではないようである。

コメント

  1. アバター 山童 より:

    また始まった………

  2. アバター 匿名 より:

    2028年アルテミス計画で日本人が月面に降り立つので火病ってらっしゃる。

  3. アバター 匿名 より:

    北の火星ミサイルに太極旗を着けて飛ばせば、ミッションコンプリート!
    これが、一番現実的な解決策だと思うけど。

  4. アバター 匿名 より:

    まぁ無理でしょう。それまで国が残ってないかもしれないしね

  5. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    火星に旗立てるのはいいですが、コンタミでGを持ち込まないで欲しいですね。
    リアル「じょうじ」は本当にカンベンなので。

    ※他の星に対するコンタミの危険性、彼らがどれくらい理解しているでしょうか。心配です。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      そうか、火星といえばGですね?!
      まあ、テラフォーマーズは漫画ではありますが、実際に昆虫系の食料は検討されているっぽい話は聞きます。宇宙食で蚕を食べるとか、バッタを食べるとか。
      韓国は…、色々やらかしそうな国ですが、火星はまだまだ早いかなと。

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