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【韓国陸軍】K2ライフル

韓国陸軍
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陸軍の基本装備である小銃もなかなか残念な事になっている。

まあ、K11程ではないし、K2ライフルに関しては寧ろ成功した部類ではないだろうか?チョイチョイ問題もあるようだが、結構な数輸出しているしね。K3分隊支援火器についてはノーコメントと言うことで。え?解説している?ま、まあ、そういうネタですから。

K2 ライフル

M16A1ライフルの後継機

で、基本的には韓国陸軍もアメリカ陸軍からの兵器供与、というところからスタートしているので、M16ライフルを使うというところに至ったのは至極真っ当な事であった。

M16A1 ライフル

M16ライフルといえば、自動小銃のラインナップの中では名器として知られる、世界的シェアを持つ小銃である。

とはいえ1960年代に開発され、様々な改良が行われてはいるが、現代の作戦にあわない部分が出てきているのも事実。

韓国ではM16A1をライセンス生産(1974年スタート)していたが、1972年にスタートした小銃開発計画が進められ、M16A1のノウハウをパクリながら韓国の防衛の為にカスタマイズされた仕様のK2ライフルが1984年に生産開始に漕ぎ着けることができた。

形状はAR-15に似ていて、その内部構造の多くはM16に使われるコンポーネントが採用されているといわれている。見た目はそれ程大きな類似点があるとは思えないが、開発費をケチるためにも、外見を少し弄るだけで中身は同じ、ということにしたかったのであろう。

AR-15 ライフル
K2 ライフル

そして、生産業者となった大宇精密工業は、M16A1のライセンスが切れた辺りから必死にK2ライフルの生産を始めた。K2ライフルは30年間ほぼ形を変えず、年間数万台のライフルが作られ続け、韓国国内ではK2ライフルがだぶつく結果になる。で、結構の数が安値で輸出されているというから、何がどうなっているのやら、という話だ。

ただまあ、M16A1で評判が悪かった部分は改善されている点で、それなりに優れた銃だとは言えるのかも知れない。

K2C1の残念な仕様

さて、30年ほど形の変わらなかったK2だが、流石に旧式で長く取り回しがしにくいという問題点と、アクセサリーをとりつける余裕が無いということもあって、上部レシーバー/ハンドガードピカティニーレールを採用する等、流行を取り入れた設計が採用されモデルチェンジに至った。

K2C1 アサルトライフル

ところがこれの評判が宜しく無いというニュースが。

韓国軍の新型小銃に「100発撃つと熱くて持てなくなる」欠陥

2016年10月14日 9時40分

2016年10月12日、韓国・SBSなどによると、韓国軍で使用されている新型小銃K2C1に致命的な欠陥が見つかり、軍当局が部隊への補給を一時的に中断し対策を講じることになった。

韓国軍関係者は同日、「前方部隊に支給されたK2C1小銃を100発以上発射すると銃身のカバーが熱くなり不便だと、兵士らから不満の声が上がった」と明らかにした。

K2C1は韓国軍の代表的な小銃であるK2の改良版で、軍は今年から前方部隊などに約1万8000丁を支給している。K2と性能面で大きな差はないものの、銃身カバー部分にレール装置を設けることで照準鏡などを新たに装着できるようになった。当初はプラスチック製だった銃身カバーがアルミニウム製に代えられて以降、使用時の発熱の問題が発生したという。

レコードチャイナより

……ま、まあ、韓国は寒いので、あったか仕様は悪く無いんじゃ無いかな。それに放熱の問題だろうから、多少改良すれば大丈夫だと思うよ。

何より、改善されない自衛隊の89式よりはマシなんだろう。そこは、日本企業の努力不足と開発環境の悪さを嘆くより他無い。

むしろ、こっちのニュースの方が問題だと思うぞ。

「イスラム国」が韓国製ライフルを使用、国防部も認める=韓国ネット「ISでも韓流ブーム」「まさか誰かがISに売ったんじゃないだろうな?」

2015年6月18日 18:49

2015年6月18日、韓国・ノーカットニュースは、韓国で製造された輸出用K2カービン(K2C)ライフルを過激派組織「イスラム国(IS)」が使用していると伝えた。

レコードチャイナより

流石テロ支援国家!

K3 分隊支援火器

分隊支援火器というと、軽機関銃と呼ばれるアサルトライフルよりもデカイ火器の事を指す。

韓国陸軍も、当初はK2アサルトライフルと同様の経緯でM60機関銃を使っていた。

K3分隊支援火器はベルギー産

ただまあ、やっぱり国産化したかったようで、ベルギーのファブリックナショナル社(FN社)に依頼して、設計して貰った模様。

FN社といえばミニミの製造・販売も行っている世界的なメーカーであり、アメリカ軍が採用したM249軽機関銃もミニミの改造版だと言う事を考えれば、別におかしな話では無い。

出来るだけ多くのK2ライフルの部品を使える様にお願いした点も、悪い話では無いと思うんだ。

K3分隊支援火器

実際に1989年以降、韓国陸軍で使われていたM60機関銃に代えてK3分隊支援火器が採用されるようになったようだ。

50発撃ったら使えなくなる……

ところがこちらもそれなりに問題を抱えている模様。

[デイリーtoday] 50発撃てば止まる… 「K3機関銃」の議論

2019-10-21

自国軍の編制火器で射撃実力を競う国際的な戦い射撃大会に韓国軍代表がオーストラリア軍の機関銃を借りて大会に出場したことが確認された。

国会国防委員会所属加え、民主党ギムビョンギ議員が国防部と防衛事業庁などから提出された資料によると、韓国軍代表は2019 年、オーストラリア国際的な射撃大会に参加したが、国家代表チームがK3 軽機関銃の機能故障とメーカーの整備不可問題で、韓国軍編制機関銃をオーストラリア大会に持って行かもなかったという事実が明らかになった。

~~略~~

問題になったK3 軽機関銃は1989 年から実戦配備が開始された機関銃で、昨年に実施された陸軍の運用試験評価の結果2,000 発試験射撃して6 回〜35 回の機能障害が発生した。

ひどい場合には57 発を射撃するたびに機能障害が発生する格好だ。

「Daily Today」より

なんと、60発程度撃つと1回の頻度で機能障害が生じるのだとか。

どんな機能障害かはハッキリしていないのだが、アメリカ軍の基準だと1600発撃って1回以下の機能障害にしてくれという仕様らしいので、それよりは随分と緩い感じだな。

まあ、銃を作るのは案外難しく、日本も苦労しているようだから、韓国のことを笑えないんだけどさ。

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