【韓国空軍】1年半で234回故障した韓国のF-35A

空軍

うん、想定内だ。

[単独] 1000億個のF-35Aステルス機、1年半で234回故障した

入力2022.10.04 05:00

去る6月空軍は最新鋭ステルス戦闘機であるF-35Aを点検する航空電子系統欠陥が発見され、飛行計画を急速に取り消さなければならなかった。

5年ぶりに実施される韓米連合飛行訓練を受けて1カ月も残していない状況だった。

去る5月には飛行を終えて帰ってきたF-35A戦闘機が射撃など火力制御系統で異常が発見され、整備所に送られた。去る1月飛行では訓練を終えたF-35Aがランディングギアが伸ばされず胴體着陸する重大事故が発生した。

「朝鮮日報韓国語版」より

F-35A戦闘機由来の問題なのか、或いは韓国軍の整備体制に纏わる問題なのかは、記事からは判断できない。ただし、真っ当に運用が出来ない状況だと言うことだけは伝わってきたよ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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未だ十全に運用が出来ていない実態

飛行不能状態

さて、どんな状況だろうかと思って内訳を見てみると、コレがまた酷い。

国会国防衛所属国民の力新院式議員が入手した空軍資料によると、F-35A戦闘機は昨年から今年6月まで点検過程で飛行不能状態172件、特定任務不能状態62件判定を受けたと集計された。

昨年の飛行不能状態は117件、特定任務不能状態は45件発生した。今年上半期はそれぞれ55件、17件だった。戦闘機は飛行前後など随時点検を受けるが、この時異常が発生すると飛行自体や急降下・音速飛行、レーダー活用追跡作戦など特定任務作戦活動に制限を受ける。

F-35Aは第5世代ステルス機でステルス性能と電子戦能力など統合抗電システムを備えた。最大速度はマッハ1.6であり、戦闘行動半径は1093キロに達する。北朝鮮の金正恩が最も恐れている武器の一つに挙げられる。

「朝鮮日報韓国語版」より

韓国軍がF-35A戦闘機をアメリカから購入して最初の一機が配備されたのが、2019年3月で。第一次導入分は2022年1月の4機をもって終了して、全40機が揃ったことになる。

で、記事では2021年から2022年6月までの期間のうち、飛行不能状態が172件あったのだとか。確かに胴体着陸(2022年1月4日)する事故もあったので、何件かは飛行不能状態にあったとは思っていたけど、結構多いな。40機しかないのに、飛行不能状態172件って、頻繁に飛べなくなっているんだよね。

去年(2021年)の飛行不能状態は117件、今年は55件で、長期間飛べない機体を何件と数えているのかは分からないが、単純に今年の分だけ考えると毎月9件は飛行不能状態が発生するわけである。単純計算だと40機のうち9機は飛べないと言う判定になる計算だ。

その他に整備をする期間を必要とするので、果たして常時何機使える状態にあったのか、不安になるな。

F-35A 40機の飛行・特定任務不能状態 総発生件数は保有台数が多い老後機種F-4E・F-5戦闘機よりも2倍以上多かった。現在、F-5系列戦闘機は80代前後、F-4は20代前後実戦配備されたと分かった。

「朝鮮日報韓国語版」より

老朽化して丁寧な整備を必要とするF-4E戦闘機やF-5戦闘機よりも、頻繁な整備を必要とするデリケートな機体らしい。

飛行不能状態F35A(40機)F-4E(20機程度)F-5(80機程度)
2021年117件13件20件
2022年55件13件8件
特定任務不能状態F35A(40機)F-4E(20機程度)F-5(80機程度)
2021年45件0件38件
2022年17件0件4件

表にしてみると多いね。

部品不足!

さて、何故こんな事になったのか?

主な原因としては、F-35導入初期に必要な修理・付属品を事前に確保できなかった点が挙げられる。空軍関係者は「F-35自体が運用されてから数年経っていない最新機種であるため、大小の問題が毎回発生し、これを補完しなければならない状態」とし「そのため関連修理・部品把握と申請、そして調達過程に時間これを取るしかない」と話した。

「朝鮮日報韓国語版」より

あちゃー、ディスカウントの弊害か。

こちらで韓国空軍がF-35Aの導入するにあたって発生した紆余曲折について触れているが、韓国軍は、というか韓国政府は、どうにも新しい装備品を買うにあたって、「これだけ安く買えたニダ!」とするために部品をケチる傾向にある。

で、引用記事にも言及したが、F-35Aを購入する際に一緒に買ったのは予備エンジン1基、兵装やシミュレーターは別途購入という形にして、見かけ上の予算を圧縮している。

更に、「技術移転を受けたよ」とホルホルしていたのだが、実は殆ど移転して貰えた技術は無く、必要な修理・付属品を導入時に買わなかったために、お得意の共食い整備をやるしかなかった。

F-35A戦闘機は、他の戦闘機と違って整備に問題があるので、果たして何処まで共食い整備が許されたのかは分からないが、やらないという選択肢は無い。少なくとも、記事からは共食い整備をしたという事が伺える。

尤も、この話は日本の航空自衛隊も笑えないしお膝元のアメリカ空軍も苦心はしている様だが。

ああ、整備の問題というのはこちら。

重整備をしようと思うと、FACO(最終組立・検査:Final Assembly & Check Out)のある国に出して、整備しなければならないのがF-35Aのお約束なのである。

ただ、おそらく、韓国空軍のF-35Aの飛行不能状態の乱発は、重整備に至らない軽度の整備すら部品不足で満足に出来ていないという意味だろう。

平均12日の整備期間

なお、F-35A戦闘機の運用に韓国空軍がどれだけ影響を受けたのかということだが、平均12日間の整備期間が必要だったということで、1件につき半月弱は飛べない期間があったという意味だ。

空軍の内外では、F-35Aがキルチェーンの核心電力であるだけに稼働率が落ちないように格別な管理が必要だと指摘する。実際、このような異常判定のため、F-35戦闘機は短くは数日、長くは120日以上飛行または急降下爆撃作戦、射撃訓練など特定の任務遂行ができなかったと把握された。

飛行不能判定で戦闘機は昨年1年平均12日間飛行をすることができなかった。部品交換などで正常化するのに平均12日かかったという意味だ。特定の任務不能状態判定を受けて正常復旧されるには昨年平均129日がかかった。今年上半期には平均24日間、特定の任務遂行が制限されたと分析された。

「朝鮮日報韓国語版」より

驚くべきは「特定の任務不能状態判定」を受けて正常復旧されるまでにかかった期日は平均129日だったのだとか。今年上半期は平均24日に改善されたようだが、これ、飛べても任務を果たすことが出来なかった機体が多かったことを意味するので、事実上の運用不能だったということだ。

まあ、新しい機体は、運用が軌道に乗るまで時間がかかっても不思議は無い。ただ、傾向を見ると去年と同じペースで今年も飛行不能、特定任務不能が出ている。

早めに老朽化機体となったF-4E、F-5の退役をしたい韓国空軍としても、何とかしなければならない問題だろう。

アップグレードも必要だが

ちなみに、コレは去年の記事に関係するのだが、F-35Aのアップグレードも何とかしなければならない時期に差し掛かっている。

F-35Aの性能はブロック毎にアップグレードされる仕組みになっていて、韓国が購入したのはF-35Aのブロック3Fというバージョンだと思われる。

現在、ブロック4のアップグレードがスタートしていて、おそらく韓国も順番待ちしなければならないとは思われる。

ブロック4で予定されている80%のアップグレードはソフトウェアの更新(年2回実施)なので大半のアップグレード作業は部隊レベルで処理可能らしい。ただ、2023年以降に予定されるハードウェアアップグレードは、韓国国内では行えない。

このF-35Aのアップグレードをどの国でやるのかは知らないが、どちらにしても外国に出さねばならず、それなりの期間は飛べなくなる。

記事を読む限り既に手を付けている感じに読めるのだけれど、そうだとすると上の件数にカウントされていなければおかしい。

更に動けない機体が増えるのか?と言うところは注目したいところである。

まあ、頑張って!

コメント

  1. 韓国空軍のF-35Aはスペアエンジンが1基なので遅かれ早かれ運用中止なるのに、それ以前のスペアパーツも確保していなかったのか。

    • スペアパーツを用意しないのは韓国軍あるあるです。
      現在は、アメリカ軍も予備部品について色々と苦心していますから、簡単には手に入らないでしょうね。だからこそ、「最初に買っておくべきだった」という話だと思いますよ。

  2. 木霊さん みなさん こんばんは

     出展がネット小説で申し訳ありませんが、作者さんは相当のミリオタさんらしいので、、、

    「米製戦闘機ってのは要するにアメ車、必ず初期不良がある。初期不良を一通り潰すメンテ後、本来の素晴らしい性能を発揮する。そこが俺らメカニックの腕の見せ所、 新品の米製戦闘機なんて怖くて実戦に出せるか!」

    元の文章とだいぶ違いますが↑のようなニュアンスのセリフがありました。 こらが本当だとすると故障回数は妥当、だけど修理部品をケチったのは致命的、ってことになりますね。(笑)
     

    • アメリカ製の兵器の初期ロットが怖いというのはその通りでしょう。
      初期ロットに関しては、アメリカに限らず日本でもそれなりに信憑性が疑われるロットです。
      そして、アメリカ製の製品の不具合というのは実際に多く出るようで、工業製品レベルの話しか知りませんが、恐らく軍事産業でも同じことなのかと。
      いずれにしても、修理部品をコストカットで削ってしまうのは致命的でしょうね。