支那、政府使用IT機器からアメリカ製の半導体やらOSの排除を決定したらしいのだけれど、なかなか凄いな。
中国、政府使用IT機器から米国製の半導体やOS排除方針=FT
2024年3月25日午前 7:25
中国は、政府使用のパソコン(PC)とサーバーから米半導体大手インテル、アドバンスト・マイクロ・デバイセス(AMD)両社のCPUを段階的に排除することを定めたIT機器調達指針を導入した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が24日伝えた。
ロイターより
スバラシイ方針なので、どんどんやって欲しい。
どんどん進めて欲しい
代替可能製品は、あるアル
段階的に排除を進める気らしいのだけれど、刷新することで国内半導体の需要が高まるね!
FTによると、この指針ではマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウインドウズ」や外国製のデータベースソフトウエアの代わりに、国産の製品を使うことも求められている。
町村単位以上の政府機関はIT機器購入に際して、「安全」かつ「信頼できる」という観点で基準を満たすCPUやOSを選ぶよう指示されているという。
ロイター「中国、政府使用IT機器から米国製の半導体やOS排除方針」より
習近平「やれ」
地方政府「……ハイ」
というパターンのようだが、町単位以上の地方政府はなかなか大騒ぎになりそうな予感がする。
確かにマイクロソフト製品が情報収集をやっていて、これに危機感を覚える気持ちは分かる。どこの国も可能であれば国産製品を使いたいのだろうが、なかなかそういうわけにも行かない。
中国工業情報省は昨年12月、CPUとOS、集権的なデータベースについて、それぞれ「安全」かつ「信頼できる」とみなされる製品のリストを記した声明を発表しており、ロイターが確認したところ、該当するのは全て中国企業の製品だった。
ロイター「中国、政府使用IT機器から米国製の半導体やOS排除方針」より
支那でソレが可能なのは、代替可能な製品が存在するからである。……であるのだが、しかし代替することでアメリカ企業のエコシステムから外れた時に何が起きるのか。
支那の民間企業も追随せざるを得ない
おそらくは支那民間企業も、政府系の仕事を受注する時には政府指定のPCやそれに対応するプログラムの提供をする必要がある。リナックスベースのOSを使うんだろうし、さほど困難性がないように思えるけれど、自らデカップリングを推進するような方針である様に思えてならない。
数年は良いんだろうけれど、何年か後にはもっと決定的な乖離が生まれるはずだ。
そうなった時に、支那ではWindowsはマイナーなOSになっているだろうし、支那企業が外国に売れるPCやプログラムは減っていく可能性が高そうである。
いや、そういえば過去にもそんな話があったかも?
中国産OSがWindowsを追い落とす? 米メーカーも採用した「NeoKylin」
2015/9/21 09:21
Windows 10は、中国では強力なライバルに阻まれるかもしれない。9月15日付のWall Street Journalは、Dell中国が同国で出荷するPCの4割以上に「NeoKylin OS」という非Windows OSをプリインストールしていると伝えた。相当な割合が中国製OSであることは驚きをもって受け止められている。Windowsは中国という巨大市場で、ついにトップの座から転落するのだろうか――。
Wall Street Journalによると、Dellが中国で出荷するPCの42%には、Windowsではなく「NeoKylin OS」というOSがプリインストールされていると、同社中国担当トップが明らかにした。
クラウドWatchより
ネオ麒麟とかいうOSだったけれども、果たしてどうなったのか。噂によると随分とWindows XPライクなインターフェイスとなったLinuxベースのOSだったようだ。
……定期的な発作かもしれないね。
まあなんだ、今後どうなるのかは見守りたい。
コメント
パソもOSもチップも国産で行くとはいいながらも、その目的は国内経済の振興にあって、
国民・企業レベルでの国産使用を強制する程度なんでしょう。
ただ、支那は「上に政策あれば下に対策あり」の国柄ですし、WINやMACなど既存OSとの
相互運用が出来ないとそもそも意味ありませんが、使い勝手はどうなんでしょうね。
実際のところ、その政策の実効性にはあまり期待できませんけど、とりあえず支那が勝手に
離れて行く分には、わが国にとってはむしろ利益になり得ますから大いに歓迎しますよ。
なかなか興味深い決定ですよね。
でも、支那一丸となってユーザーを増やせば、そこそこのエコシステムを構築できるのではないかな?とも思います。
要するに問われているのは覚悟なんだろうなと。
Linuxベースなので互換性はそれなりに確保できると思いますよ。コンバーターを通す様な不便さは残るのでしょうけれど。
まねくろWindowsとか、コピてる入ってる、みたいなことになるのでは?
どうせ、自由陣営には売れないのだから。
かもしれませんが、支那の場合は国内にもかなり大きなマーケットがあります。
頑張ればワンチャン?
こんにちは。
……これ、例のヒュンダイコピペのごとくに、
「腹立ち紛れに美国製品排除」
「腹立ち紛れに打つ手がなく、腹立ち紛れに途方に暮れる」
状態になるんじゃないかと。
こんにちは。
まあ、一回立ち消えた話なので、なかなか難しいのだとは思いますよ、実際。
もしもキンペーの突然思いつき政策、じゃなかったとしたら 「米国制裁で将来AndroidOSが使えなくなった場合の備え」としてHuaweiがもう10年以上開発してる HarmonyOSスマホ&組み込み用のPCへの展開ってのが技術的には可能性が高いのじゃないですかね?
HarmonyOS ①概要②オープンソース版③カーネル④他採用例
①https://gigazine.net/news/20240122-huawei-harmonyos-efficient-than-linux/
②https://gitee.com/openharmony
③https://gitee.com/openharmony/kernel_liteos_a
④https://ja.wikipedia.org/wiki/HarmonyOS
④(wikipediaで申し訳ありません)によると出た当初はAndroidお化粧直し版だったらしいですが、その後カーネルの独自実装やAOSP(Android Open Source Project)のコード削除で、独自の優れたOSという主張が①
②③で設計やコードを見れますが(a)Linuxカーネルと(b)システムコール互換のマイクロカーネルを選択でき(b)だと小規模&リアルタイムの制御用OSとしても使え、、BSDサブシステム等のコトバちらちら、、私にはMacOSXに似た独自OSに見え、設計が新しい分LinuxやWindowsより有利な部分も? ④中国の自動車メーカーが多数採用(制御用?)のようですね。
恐らく数年前のドイツ官公庁だったか?のLinux移行や Lindows などよりよほど「まとも」で しっかりやれば普及する。この流れは大局的には人類のためにも良いと個人的には思っています。
理由:今のITはグローバル化過多で多様性が低すぎ。ある日突然「全世界のコンピュータが突然死する宇宙ウイルス?」みたいなものが現れても不思議じゃない。中国のこの流れは多様性を担保する。
なるほど。
正直、西側と東側で異なるエコシステムを使ってもいいと思うのですよ。
冗長性という話もありますが、ご指摘のように多様性があったほうが、いろいろな可能性が生まれますし。(本音は、西側のシステムに干渉してほしくない、ですが)