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2024年アメリカ大統領選挙の不安

北米ニュース
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トランプ氏が出てくるのかぁ。

米大統領選まで1年 バイデン氏 トランプ氏の選挙戦 見方広がる

2023年11月5日 6時30分

アメリカ大統領選挙まで5日で1年となります。これまでのところ、再選を目指す民主党のバイデン大統領と、返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領による選挙戦になるという見方が広がっていて、2人の争いとなった場合の全米の支持率は、ほぼ互角となっています。

NHKニュースより

個人的にはトランプ氏は嫌いじゃない。嫌いじゃないんだけど、アメリカ大統領として立った時に本当に適切な政治をやってくれるのかは、不安なんだよね。かといって、バイデン氏も続けて貰うのはちょっと……。

第3局が情勢を決める

老人二人での選挙戦の可能性

まだまだ分からない話ではあるが、共和党におけるトランプ氏の人気はかなり高いようだ。

米大統領選、重要6州のうち5州でトランプ氏がリード=世論調査

2023年11月6日午前 9:33

2024年の米大統領選で再選を目指す民主党の現職バイデン氏は、投票まで1年となった今の段階で、勝敗を決する上で重要な6つの州うち5つの州で支持率が共和党のトランプ前大統領を下回っていることが、5日公表の世論調査結果で分かった。

ロイターより

通常は現職有利になると言われているアメリカ大統領選挙戦ではあるが、前回選挙では現職だったトランプ氏が敗北している。

何より、バイデン氏は健康不安が話題に上がるほど高齢で、時々認知機能が怪しいといわれている。これで副大統領がマシなら未だ良いんだけど、これが表に出すのも恥ずかしいカマラ・ハリス氏である。実際、表に出てくると叩かれてしまうので、仕事をしているという話を聞いたことがない程度にはお飾りになっている。

期待していたペンス氏は撤退

なお、前副大統領のペンス氏は撤退を決めたようだ。

ペンス副大統領 大統領選から撤退表明 かつて支えたトランプ氏と決別も支持率伸び悩む

2023年10月29日(日) 07:49

来年のアメリカ大統領選へ向けた共和党の候補者レースで、ペンス前副大統領が撤退を表明しました。

アメリカ ペンス前副大統領 「今は私の時代でないということがはっきりしました。多くの祈りと熟慮の結果、私はきょうをもって大統領選から撤退することにしました」

ペンス前副大統領は28日、このように述べ、来年の大統領選挙に向けた共和党の候補者指名争いからの撤退を表明しました。

TBS NEWSより

この人は、「アメリカの良心」と呼ばれるような人物で、トランプ氏が大統領になるにあたって、ペンス氏が副大統領になるから、「なら安心だ」とトランプ支持が増えた経緯があった。安心と信頼のペンス氏がここで撤退してしまうのは惜しいところなので、再びトランプ氏を支えるガワに回る可能性はでてきた。

まあ、外国から見ていても、この人がアメリカの顔になるというシーンは余り信じられないわけで、実際に、アメリカでも支持されていないようだ。いい人だけど、アメリカの顔にするには物足りない人物なんだろう。

トランプ氏、すでに「対バイデン」に照準 色あせる共和党候補指名レース

2023/9/28 18:56

来年の米大統領選に向けた共和党候補の指名獲得レースは、「大本命」のトランプ前大統領が2度連続で討論会を欠席し、主役不在で色あせたものとなった。トランプ氏は第2回候補者討論会が行われた27日、本選の激戦地と目される中西部ミシガン州で演説し、民主党のバイデン大統領との対決に照準を合わせた活動を展開した。

産経新聞より

そろそろ情勢が固まってきた感じだね。

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共和党候補2位・3位は若手

討論会を欠席しても人気の高いトランプ氏だが、共和党期待の候補と言えば、デサンティス氏だろう。

米共和デサンティス氏、指名争い巡りアイオワ州知事の支持獲得

2023年11月7日午後 1:21

2024年米大統領選に向けた共和党候補指名争いを巡り、アイオワ州のキム・レイノルズ知事は6日、指名獲得を目指すフロリダ州のデサンティス知事を支持すると表明した。

支持率で大きくリードするトランプ前大統領との差を縮めようとしているデサンティス氏にとって朗報となる。

ロイターより

やや劣勢のデサンティス氏だが、若く、弁も立つので一部では期待されているようだ。しかし、更に人気なのがニッキー・ヘイリー氏だ。

トランプ氏独走の共和党指名争い、ヘイリー氏が「強い女性像」で2位へ勢い

2023/11/05 16:20

2024年米大統領選の共和党指名候補争いは、トランプ前大統領がトップを独走する陰で、じわりと浮上したニッキー・ヘイリー元国連大使がフロリダ州のロン・デサンティス知事と2位争いを演じている。予備選・党員集会が目前に迫り、各候補はわずかな勝機をつかもうともがいている。

讀賣新聞より

初の女性大統領への期待もあって、そこそこ支持を集めているようだが、共和党では3位の位置に付けている。

民主党候補は不在

一方の民主党側の候補なんだけど、これがなかなか。

与党・民主党内では、再選を目指す現職のバイデン大統領のほかに有力な候補は現時点では出ていません。

ただ、ABCテレビなどがことし9月下旬に公表した世論調査では、現在80歳のバイデン氏が高齢すぎると答えた人は74%となっています。

また、民主党支持者に党の大統領候補として誰が望ましいかをたずねたところ、バイデン氏と答えた人は33%、バイデン氏以外と答えた人は62%にのぼりました。

NHKニュースより

バイデン政権の失策は、なんと言っても壁の建設中止と再開だ。メキシコからの移民問題はこのブログでも何度か取り上げたが、特に支那からの移民が入ってきている問題があって、アメリカの国内情勢の不安化を加速している。

それでもバイデン政権が安定している理由は、アメリカ経済が未だに好調を保っていることだろうね。

ただ、インフレ懸念が再び高まっているだけに、それ以上に賃上げ圧力が高いからなんとかバランスがとれているけれども、どこかで景気後退局面に至るのでは無いかと不安視されている。

ダークホースはケネディ?

ちなみに、民主党の候補として出馬し、注目を集めたケネディ氏が、状況を引っかき回す可能性が指摘されている。

ケネディ元大統領のおい、2024年米大統領選に立候補 民主党指名争い

2023年4月6日

アメリカのジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、暗殺されたロバート・F・ケネディ元司法長官の息子のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(69)が5日、2024年大統領選に民主党候補として出馬するための書類を提出した。

BBCより

民主党候補としてはバイデン氏にかなわないのでは?という風に分析されていたのだが、このケネディ氏、なんと無所属に転向してしまった。

米民主党から大統領選立候補のケネディ氏が無所属転向を表明

2023年10月11日

米国で2024年11月に行われる大統領選挙に民主党から立候補していたロバート・ケネディ・ジュニア氏は10月9日、無所属から立候補すると表明した。激戦州の1つのペンシルベニア州フィラデルフィアで開催した支持者向けのイベントで明らかにした。

同氏はロバート・ケネディ元司法長官の息子で、ジョン・F・ケネディ第35代大統領のおいとなる。環境弁護士として活動してきた経歴があり、その点は民主党の考え方と方向性は同じとする。一方で、バイデン政権が推進してきた新型コロナウイルス用ワクチンについては、非営利団体を創設して反対活動を展開しており、世論の耳目を集めていた。

JETROより

この人、バイデン氏との民主党指名争いには劣勢であったものの、「2大政党制がそもそも腐敗に繋がっているのだ」と、第3局からの出馬を決めてしまった。

上記3人を候補者として「今日、大統領選が行われた場合、どの候補に投票するか」との問いに、バイデン大統領との回答が31%、トランプ前大統領が33%、ケネディ氏が14%と、ケネディ氏が一定数の票を得る結果となっている。こうした現状を意識してか、ケネディ氏はイベントで「民主党は私がバイデン大統領の選挙を台無しにするとおびえている。共和党は私がトランプ前大統領の選挙を台無しにするとおびえている。彼らは正しい」と指摘している。

JETROより

そうすると、ケネディ氏が一定の割合の票を得る可能性が出てきてしまったのである。特に民主党中心に票を喰う可能性があり、あのケネディ氏の甥にあたる人物であるから、知名度という意味では抜群だ。

で、現状の票読みのまま行けばトランプ氏優勢ってことになるんだよね。

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トランプ政権の再来はアメリカを幸せにするか

ただ、トランプ氏の最近の発言は、かなり不安を感じる。

トランプ氏「イスラエルは準備不足」と発言 国内外から批判

2023年10月13日午前 1:07

トランプ前米大統領は11日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日に行ったイスラエルへの攻撃に対し、イスラエルのネタニヤフ首相が準備不足だったと批判した。

FOXニュースに対し、「(ネタニヤフ氏は)準備ができていなかった。トランプ政権下なら準備する必要はなかっただろう」と語った。

ロイターより

コラム:トランプ氏「返り咲き」なら外交予測不能に、同盟国警戒

2023年6月17日8:26 午前

トランプ前米大統領は今年3月に自身のウェブサイトへの投稿で、来年の大統領選に勝利すればウクライナでの戦争を終わらせ、ロシアとの対立に終止符を打つとともに「私の政権で始めた北大西洋条約機構(NATO)の目的の根本的な見直し作業を完成させる」と約束した。

ロイターより

安倍晋三亡き後、羅針盤の壊れたトランプ氏がアメリカ大統領になったときに、世界のトップ達とどのような外交を展開するのかは不安要素が多い。

この他にもトランプ氏は「私なら24時間以内に(ウクライナの)戦争を終わらせる」と発言していて、その放言が不安視されている。

ウクライナ大統領、トランプ氏に訪問呼び掛け=米支援「最も重要」

2023-11-06 20:57

ウクライナのゼレンスキー大統領は、米NBCテレビで5日放送されたインタビューで、来年の米大統領選で返り咲きを狙うトランプ前大統領にウクライナ訪問を呼び掛けた。再び大統領になれば、ロシアによるウクライナ侵攻を24時間で終わらせることができると発言したトランプ氏に対し、「この戦争が思い通りにならないと説明するには24分以上要らない」と反論した。

時事通信より

まあ、ロシアは強者に対して強く出られないので、案外、トランプ氏の発言は実行可能なのかも知れないが、それにしたってウクライナは多分、妥協を迫られるだろう。

当然ながら、日本も強い意志を持つリーダーが不在なので、トランプ氏の圧力に耐えきれるかどうか。

まだまだ先のことなので分からないけれども、誰がアメリカのリーダーになるかで結構世界は影響されるのだから、今後も注目していきたいところである。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    バイデンはもうお腹いっぱい。米国人の民主党支持者でもそう思ってるのでは?
    しかしトランプさんとなると……
    安倍さんが生きておられたなら話の向きは変わってくるのですが……あの人と渡り合えるリーダーが与野党ともにいます?
    って愚問ですよねぇ……。
    最近、凄く嫌〜な事に気づいてしまいました。全米の人口密度と2党の支持層の地図なんですけれどね。
    大統領選挙の時にブルーとレッドで2党の支持層マップ出るでないですか。
    あれ「足らない」んですよ。実態と異なる。民主党ガチのカリフォルニア州でも、実は都市部でない北部は、共和党ガチのトランプ支持地域なんです。
    都市部の人口が多いから、カリフォルニアが民主党基盤に見えるだけ!
    実際は北部が新州たちあげの分離運動してる話は前にコメしました。
    で、こういう実態を地図化すると、人口の少ない地域(全米の6〜7割)は赤いんですよ。それが問題。
    青い民主党支持地域は、都市圏内であって、これは分散してるんですね。
    ところが実態の赤い地域は、ほぼ内陸で広範囲に固まってるんです。
    結論から言うと、生産地から都市への物流を遮断できるような位置にトランプ岩盤はまとまってる!
    これ……南北戦争や独立戦争の時の、対立する2派の色分けに似てるんですよ。
    今までは、都市部の治安と物販撤退によるギャングの郊外脱出が、散発的な郊外のミリシアとぶつかる…暴動を予測していたんですけれど、コレは下手すると……
    トランプ支持層が地域的に固まってるので、略奪と防衛の対立が、燎原の火のことく拡がってしまう可能性あるかと。
    その一例が伺える話があるんです。
    済みません、次に続きます。

    • アバター 河太郎 より:

      私が嫌な気になったのは…
      ①ゲーテッド・コミュニティが郊外に移り始めてる。お金持ちの武装警備員を置いた封鎖都市ですね。
      ②ゾンビゲームの変な広告。
      なんでゲームなんだ?
      思うかも知れません。でもねぇ……
      オンラインのゾンビゲームにリンクしてる広告に、よく「アンチ・ゾンビ・ウエポン」が載ってる。んで、それがガチの兵器メーカーなんですよ。
      知人のアサルトライフル弾倉を造るてる
      人から教わったんてすが。
      半分くらいネタな広告ですが、残りの半分はガチ兵器です。そして監修をソルジャー・オブ・フォーチュン誌がやっていたりする。SOF誌とは(現在は電子版のみ)ガチな傭兵雑誌です。
      PMCに志願する退役軍人が読むような雑誌。しかもっすよ、ここが「対ゾンビ訓練2周間コース」とかを、元特殊部隊員などを教官にして募集してる。
      SOF誌はリアルなFPSゲームの先駆けを作ったりしてきているんですが…ピン!と来ませんか?
      「移民系暴徒の略奪からコミュニティを護る講習」などと募集すると、ポリコレ一発ですから、「あくまでゾンビですよ」と言う顔で、武器や講習の広告を載せてるのでは??
      知人の造るマガジンも50連とか、ガチな野戦には不向きな商品ですしね。
      ある程度の資産のある層は、本気で内戦や暴徒を恐れていて、用意し始めてる?
      その隠れ蓑としてゾンビゲームがあるのかと疑われるんですよ。
      そもそもゾンビFPSゲームがこの数年、異様に増えたのは、対暴徒や内戦に備えるニーズを隠す為かと。
      非白人の暴徒を撃つのはポリコレが煩いけれど、ゾンビなら「ネタだよジョークだよ」で済むでないですか。
      サバイバリストって、田舎の偏屈なオジサンが主流でしたが、かなり知的な職業に着く人が増えてるらしい。
      そうした人達が、田舎に新設されたゲーテッド・コミュニティの家を買い、通信ゲームの広告やリンクから武器を購入したり、防衛実技講習に参加してる。
      これ、実は結構にガチなのかな?
      と思うんですよ。

      • 木霊 木霊 より:

        ゾンビネタかと思ったら、対暴動鎮圧の講習会だったと。
        それはまた面白い考え方ですね。可能性としてはありそうですが、推測の域を出ない話でもあります。

        しかし、本日は避難訓練の話を書きましたが、こういうイベントにして「楽しく訓練」出来ることは有効だと思いました。
        子供の頃の避難訓練も、そういったノリで避難訓練が出来ると良いですよね。

  2. アバター けん より:

    おはようございます、

    誰しも次の米大統領選にはいつもと違う雰囲気を感じているでしょう。
    米国内ではそれが顕著です。
    最近、米国に滞在していたのですが、
    眼前で市民同士の殴り合いが始まった時には、
    米国社会にゆとりや寛容さが失われていると感じました。
    今の米国社会は全体的に苛ついている印象です。
    実際に、今までとは違う、嫌な空気感があるんですが、
    それは、木霊さんがこれ迄このブログで取り上げられてきた
    いくつものトッピクスに示唆されている通り、
    政治が社会に混乱をもたらし、さらに拍車を駆けていることが原因かと。
    これらは米国の内政問題ですが、米国に癒着している日本は、
    いま、これ先どうすべきかを真剣に考える転機にあると思います。
    次の米大統領がトランプ氏でもバイデン氏でも、別の第3者でも、
    米国の混迷が深まることは避けられないでしょうね。
    来年には日本でも総選挙がありそうです。日本も不穏ですね。

    • 木霊 木霊 より:

      2020年と似た構図ですが、4年経過しても同じ構図ではね。
      方や80歳のご老人ですから、流石に安全保障的にも「ヤバイ」と考える人は増えそうですね。でもトランプは嫌だと。
      これはなかなか困難な選挙になりそうですよ。

      日本の総選挙ももうちょっとしっかりした候補が出てきて欲しいですね。

  3. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ・バイデン氏は、何より年齢が大問題。前回選挙時の投票数疑惑もうやむやだし。息子も穀潰しだし。
    ・トランプ氏、恐らく本人個人は「アメリカの田舎の人のいいオッサン」だけど、ビジネスマンとして利益優先の処が怖い、政治家としての倫理をビジネス理論で超えてくる処がある。具体的には、今、ロシアを利する方がアメリカの得になる判断をされると困る(そして、その判断は基本的には正しいのですが。今は「損しても支援を止めるな」なので)。

    七面鳥が住む自治体も市長と市議会議員の選挙投票がこの週末にあるのですが、市長、歴任の置物と、ベンチャー上がりで維新の声掛かりの革新派の二つしか選択肢が無い……どんな罰ゲームだよ。
    どうして最近の政治家って、こういう、番茶の出がらしのカスみたいなのしか立候補しないのか……

    ※実は答えはわかってます、有能な人(有能な怠け者と有能な働き者)は、政治家以外を目指し、自己研鑚と利益確保するから。その他大勢(無能な怠け者)はそもそも立候補なんかしない。

    • 木霊 木霊 より:

      本題から外れて首長選挙ですが、僕が住んでいる自治体もなかなかエグい選択肢を突きつけられました。
      日本共産党の勢力が強いのは、厄介なんですよね。

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