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地図を見ない韓国野党と支那の工作活動の拡大

大韓民国ニュース
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中央日報は左派よりメディアではあるが、この件に関しては野党に批判的みたいだな。

韓国最大野党代表「台湾海峡危機、韓国と何の関係が」発言…実際には韓半島安保直撃

2024.03.25 08:13

韓国野党「共に民主党」の李在明代表が、「台湾海峡が韓国に何の関係があるのか」としながら尹錫悦政権が中国にとって敏感な両岸問題に介入しようとしていると批判した。だが韓国政府が「台湾海峡の平和と安全を維持しなければならない」という立場を公式化したのは文在寅政権時代だった。韓国の外交安保専門家らが台湾海峡の危機が韓半島(朝鮮半島)の実際の安保空白と直結しかねないと指摘するのもこれと無関係ではない。

中央日報より

韓国野党「共に民主党」の李在明氏か、犯罪のデパートと呼ばれる彼は、支那にはどうにも強く出られないらしい。

そこに地図はあるのか?!

台湾有事は韓国有事

しかし、この言い分が韓国では通るのだろうか。

李代表は22日、忠清南道での選挙遊説で「中国になぜ口出しするのか。両岸問題、韓国がなぜ介入するのか。台湾海峡で何がどうなろうが韓国と何の関係か」と発言した。

中央日報「韓国最大野党代表「台湾海峡危機、韓国と何の関係が」発言」より

「台湾海峡の問題は、韓国に無関係だ!」などと寝言を言われると、ちょっとビックリするよね。大丈夫なのか?

流石に、中央日報でもこんな指摘をしている。

台湾海峡が不安定になれば韓国への経済的打撃も少なくない見通しだ。韓国政府は台湾海峡を通過する韓国の貿易物流量が全体の42.7%を占めるとみている。台湾海峡は石油など燃料を輸入する主要ルートのため、ここが閉ざされるとエネルギー安保危機につながるという懸念もある。

中央日報「韓国最大野党代表「台湾海峡危機、韓国と何の関係が」発言」より

うんうん、これでも見通しが甘いよ。「貿易物量が全体の42.7%」はそれなりに大きな数字だけど、エネルギーの輸入はどうなのさ。数字を示さず「主要ルート」と書いているけど、恐らくは日本と同じくらい海外のエネルギーに頼っているはずだよ。だって、韓国国内でエネルギーは産出されないし、材料の輸入だってねぇ。

台湾海峡が通れなくなるのは、中央日報が思っている以上に韓国にとって深刻な事態なのである。

韓国にはシーレーン防衛という概念が無いのか?そういえば、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)にも韓国は反対していたんだよね。これを覆したのが尹錫悦氏なんだけど、ソレでも未だ弱腰なんだよね。

画期的な尹錫悦氏の決定

一応触れておくか。

韓国初のインド太平洋戦略:韓国政府の戦略ナラティブ、曖昧なメッセージ、重要な課題

2022年12月28日、尹錫悦政権は韓国初のインド太平洋戦略「自由、平和、繁栄のインド太平洋戦略」を発表した。この新戦略では、これまでの南北関係・南北問題を重視した外交政策アプローチからの脱却をうたっており、自由・平和で繁栄するインド太平洋というビジョンを追求する「グローバル中枢国家」としての新たな地域的役割をアピールしている。とりわけ、韓国政府は包容、信頼、互恵という3大原則の下、価値観を共有する国々と緊密に協力し、「普遍的価値に根ざしたルールに基づく国際秩序」の強化に貢献することを保証した[1]。

~~略~~

一方、報道によると、韓国政府は中国との関係を断ち切るつもりはなく、大国間の戦略的競争に巻き込まれることは避けたいと考えている。中国が国連の新たな対北朝鮮制裁に拒否権を行使したにもかかわらず、中国は依然として韓国にとって最大の貿易相手国であり、南北問題解決の主要なプレーヤーである[11]。韓国政府は、「引っ越せない隣人」と指摘した中国との協力を拒否することは賢明でも現実的でもないことを十分に理解していた[12]。このように、尹大統領は前政権の曖昧な対中姿勢を批判したものの、新たなインド太平洋戦略のナラティブは微妙なニュアンスを帯びていた。

笹川平和財団より

ナラティブとは物語的な抽象概念である。自らの政策を正当化させる為の筋論として使われることが多い。

韓国の場合は現実を見据えずにナラティブによって政策を決定しているというのが、この記事の指摘である。支那は韓国にとって「韓国がインド太平洋の平和と繁栄を実現するための重要なパートナー」であるらしい。

……商売相手だってだけだよね?

FIOPは言ってみれば支那包囲網である。その包囲網を築かねばならない理由は、支那が膨張して海洋進出してきているからである。つまり、FIOPは支那の野望を挫く意図があるのは明白なので、韓国としては諸手を挙げて賛同できない、だから「共に繁栄」などと荒唐無稽なことをいうのである。

つまり、尹錫悦氏は経済のことを考えると弱腰にならざるを得ないという意味だ。

支那は無人機で偵察

話は少し変わるのだが、先日こんなことがあった。

中国軍の無人機 日本海上空で飛行を初確認 防衛省が警戒と監視

2024年3月26日 21時09分

26日、日本海の上空で中国軍の無人機が飛行しているのが初めて確認されました。防衛省は、中国軍が無人機の飛行範囲を拡大させているとみて、警戒と監視を続けています。

防衛省によりますと、26日午前、中国軍の偵察型無人機「WZ7」1機が、日本海の上空を飛行しているのが確認されました。

NHKニュースより

支那の無人偵察機にどの程度の機能があるかは知らないが、WZ7は攻撃能力は無いといわれている。

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エンジン搭載型の無人機でそこそこの大きさとなっているので、それなりの作戦範囲を持っている可能性がある。RQ-4「グローバルホーク」は、滞空時間が36時間らしいので、似たような能力があるんじゃないかなと思う。

こういった偵察を受けているという話は韓国からは聞かないんだけど、大丈夫かね?

確実にやられていると思うぞ。制空権における情報収集能力が乏しいからという理由かも知れないけれど。

あとは、支那製の海洋ブイとか様々なやり方で工作活動がなされている実情があって、韓国もヒトゴトではないはずなんだけどね。

【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】「海洋ブイ」問題で中国の巧妙さ まったく関係のない沖ノ鳥島を「岩」とつなげてくる危険 APEC首脳会議で訴えよ(1/2ページ)
中国が、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に無断で設置した「海洋ブイ」について、国会で議論になっています。1日の参院予算委員会で、日本維…

アレだ、5月の総選挙で韓国与党が負けると、一層左旋回が進むと思うんだけど、その左側の旗手がこのような妄言を吐く人物であることは、日本にとっては非常に「遺憾」ですな。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >韓国にはシーレーン防衛という概念が無いのか?
    ないんでしょうね……良く言えば根っこが陸軍国というか、悪く言えば視野が極端に狭い。
    台湾海峡が戦火にまみれれば、太平洋側だって無事じゃすまないとか、そこを迂回するのにどれくらいロスがとか、そもそも商船が近づきたがらないとか、全部ガン無視で「その地域だけの紛争」としか見えていないことが良くわかります。
    幸か不幸か、それが左翼の大統領候補(実際はチョ・グクに取って代わられそうですが)であり、マスコミ含めそこまでバカなのはそんなに居なかったから批判されている、という面白事象だと受け止めてます。

    この人が大統領になる世界線は見たいか見たくないかで言えば凄く見たいですが、その国の隣で生活するのは御免被りたいですよね……

    ※全てをひっくり返して、歴史と外交の転換点になる可能性があると言う意味ではアリなのですが、可能性が低い上にどっちに転んでも失うものが相当多そうで……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      >良く言えば根っこが陸軍国というか
      そりゃ、半島国家ですから陸軍偏重というのは理解出来るんですが、北朝鮮で陸地とは分断されているから、事実上は海洋国家的振る舞いをせざるを得ないと思うわけですよ。そうすると、この考えは極めて危険なのだと思うんですが……。

      左翼側も「この人じゃダメだ」と言うことで、ポロポロと欠けているみたいですけど、例の医師の話が随分と拗れているようなので、野党にはソレが追い風なんだとか。
      韓国の総選挙も蓋を開けてみないとどちらに転ぶか分かりませんね。

      • アバター 七面鳥 より:

        >事実上は海洋国家的振る舞いをせざるを得ない
        そこで「ウリナラは実質的な海軍国!そして美国とは血盟!だから原潜も空母も融通してくれるに違いないニダ!ブルーウォーター海軍作ってさらに美国に恩を売るニダ!」になっちゃウリナラ幸せ回路全開なのが何とも……脳内の理想と願望が三歩歩くと「真実」になって自家中毒起こすさまは、端から見る分には面白いのですが、その後の「後頭部を殴られたニダ!」の矛先が大体飛んでくる隣国としては「あのなぁ……」でありますな。

        そして選挙、与党は旗色悪そうですが、どうして改革案を後退させちゃうかな……
        一歩引いたら百歩退いたと同じなのに。
        ※同じ事を、昭和の政治家、特に外交担当にコンコンと説教したい。

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