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公明党と二階氏に訪中を依頼する外交センスのない岸田氏

中華人民共和国ニュース
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まあ酷い話である。

二階氏訪中、処理水で暗礁 首相期待も早期は困難

2023年09月03日14時02分

自民党の二階俊博元幹事長の中国訪問に向けた調整が暗礁に乗り上げている。超党派の日中友好議員連盟会長として9月にも訪中する方向だったが、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出への中国側の反発が収まらないためだ。悪化する日中関係の打開策として岸田文雄首相が強い期待感を示したが、側近議員は「様子を見るしかない」と話しており、早期訪中は困難な情勢だ。

時事通信より

どこを嘆くべきかは迷うところだが、やっぱり岸田氏の外交センスの無さを一番嘆くべきだろうね。

政治的判断で海洋放出は止められない

パンダハガー二階

はっきりいって、二階氏がなにか重要な外交的な役割を担ったシーンを僕は見たことがない。集団で支那詣でをした事はあったが、それくらいしか覚えていない。

経歴を見る限り、様々な党の要職を担っているし、大臣経験もある。小沢一郎氏に師事し、福田康夫氏との関係が深く、自民党や公明党にそれなりのパイプを持っている人物ではある。もうこのラインナップを見るだけで支那との関わりが深いことが伺われるが、誇れるような外交実績があったか?というとかなり怪しい。

また、調整型の政治家ではあったと思うが、政治的実績が何か?と問われるとなかなか思いつかない。長く与党の政治家を努め、幹事長職も長く努めていたおかげで、業界にも随分とパイプはあるようだけど、それだけのように思える。

が、そのお陰で自民党内における支那利権を一挙に引き受ける立場にある。が、裏を返せば良いように支那に使われる端末的な立場だということでもある。何しろ、日本の新幹線技術を支那に売りつけた立役者なのだから。その事だけでも、個人的には有罪だと思っているが。

Wikiによると「今、もし中国が必要とするならば、われわれは最先端の航空機、新幹線の技術を中国に提供します。私は大多数の国民がそう思っていると信じています」などと人民網のインタビューにて寝言を宣ったらしい。まさに売国奴の名がふさわしい人物である。

海洋放出に対する支那の過敏な反応の正体

で、二階氏の話はここまでにして、次に支那の最近の対応に関して。

既にこのブログでは言及したが、福島第1原発からの処理水海洋放出に支那が過敏に反応をした事案。

はっきりいうが、この件は支那の国内問題が原因で騒いでいるだけである。対日感情を煽ってガス抜きを図っているのだ。

このあたりは改めて説明するまでもないだろう。何より戦狼外交は狙いが分かりやすい。内政がぼろぼろなのである。不動産バブルで高騰したマンションは、庶民の手の届かない話しとなり、一人っ子政策によって子供が少なくなったけれど、住宅が用意できないと結婚すらできない支那人にとっては結婚しない選択肢しかないという。もはや、あっちこっちで火がついている状況で、何処から手を付けてイイかよく分からないのだ。

さて、しかしそうだとすると、支那としては今、対日外交方針を転換する訳にはいかない。そうすると、支那との交渉窓口には誰を立たせるべきだろうか?という話になってくる。

立場は対立する

流石に、僕程度の知識でも今の支那との交渉が上手く行かないことはわかる。が、外交チャンネルを閉ざすのもまた違う。関係が悪いからこそ、ある程度の情報交換をしていとぐちを探っておかないといけないのだ。

だが、中国が処理水放出への対抗措置として日本産水産物の全面禁輸に踏み切り、「外交カード」にする姿勢を強めたことで暗転。公明党の山口那津男代表が8月28~30日に予定していた訪中が直前で延期となった影響も大きく、二階氏の周囲からは「中国側が気持ちよく受け入れられる状況ではない」「今は時機ではない」との悲観論が相次いだ。

首相は6~7日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせ、中国の李強首相との会談を模索するが、実現するかは不透明。日中の溝が広がる中で二階氏の外交手腕も問われているが、側近議員は「年内訪中は難しい」との見通しを示した。

時事通信より

そこで、岸田氏が白羽の矢を立てたのがなんと二階氏と公明党なのだが、いずれも役に立っていない。そりゃそうだろう。何れも、支那にヘイコラ頭を下げるしか交渉の仕方を知らない人達なのだ。それにしても、現職の外務大臣である林氏は何やっているんだろうね。

二階氏について言えば、ビジネスとして付き合うのであればそれなりにパイプはあるだろうが、今回の交渉は処理水放出の件で、今、支那共産党が「やっぱり海洋放出は問題ありませんでした」などとは言えないのだ。そんな事をすれば習近平氏の顔に泥を塗ってしまう。

公明党は自民党の足を引っ張るのが仕事のように見えるので、特に言及することはない。

今、支那が求めているのは、日本政府が折れて「海洋放出を一旦中止します」という反応だけだ。支那共産党が強く言ったことで、日本側が折れる。これで支那の「力」を人民に見せつける。其れを求めているのであって、しかし、岸田政権としては其れは飲めない。

中国も福島の10倍のトリチウムを海洋放出 日本批判の背景に深刻な不況が「公務員に給料さえ払えない地域も」

9/6(水) 5:56配

日本にとって宝の持ち腐れなのは、経産省が処理水放出にあたって作成した「世界の主要な原発におけるトリチウムの年間処分量」という図表である。

Yahoo!ニュースより

経済産業省が先んじて「世界の主要な原発におけるトリチウムの年間処分量」という図表を公開してしまっている。

そして、IAEAの監査を受けて、常時監視しながら海洋放出を粛々と行っているのである。日本政府の政治的判断で「やっぱり止めます」「停止します」とは言えないのだ。

対立していても対話は必要だが

そうすると、対話が必要だからといって弱腰の二階氏や公明党を送り込んでも、譲歩し差し出すしか外交を知らない彼らに対話の場を設けることが出来ないのは明白である。

高橋洋一氏が二階元幹事長と公明党に皮肉「中国との太いパイプ、日本にとっては役に立たないね」

9/4(月) 21:24配信

元内閣官房参与で嘉悦大学教授の高橋洋一氏(67)が4日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の二階俊博元幹事長(84)と公明党を皮肉った。

東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に伴い、中国政府は日本産の水産物輸入を全面停止する措置を打ち出し猛反発。公明党の山口那津男代表が8月末に予定していた訪中が延期になっただけでなく、超党派の日中友好議員連盟会長を務め、岸田文雄首相が橋渡しを期待しているとされる二階氏の9月の訪中予定も暗礁に乗り上げている。  高橋氏はこれを報じるニュースを引用し、「公明党も二階氏も中国との太いパイプとかいっているけど、こういうときに相手から要らないといわれるのなら日本にとっては役に立たないね」と皮肉った。

Yahoo!ニュースより

高橋氏に皮肉を言われているが、このシーンで彼らが役に立たないのは明白である。それを頼み込んでなんとかしてもらおうというのが無理がある。岸田氏に外交センスがないことの現れだろう。

今、何ができるか?といえば岸田氏自らが支那に喧嘩を売ることだ。

岸田首相 中国 李強首相に水産物輸入停止措置直ちに撤廃求める

2023年9月6日 22時50分

岸田総理大臣は、訪問先のインドネシアで中国の李強首相と立ち話を行い、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について科学的な安全性などを説明し、中国による日本産の水産物の輸入停止措置を直ちに撤廃するよう求めました。

NHKニュースより

ガッカリなことに、李強氏と会って喧嘩の1つも売れない岸田氏は、センスがないと思う。ここでは寧ろ、「日本は国際社会のコンセンサスを得て、IAEAのお墨付きを貰って、堂々と海洋放出をした」「WTOの約束すら守れない支那の対応は国際社会で恥をかくだけだ」とガツンという事である。

正直、李強氏は首相という立場であるから、単なるメッセンジャーに過ぎない。習近平氏に言葉を届けるには強い言葉と、落し所の明示が必要なのである。そして、習近平氏と直接話が出来ないことには、支那との外交は始まらない。その為には多少強引でも、やるべきことを詰めておく必要がある。

ビジョンが必要

とはいえ、今この状況で、支那が満足するような簡単な落し所は見つけられないだろう。

結局のところ、支那にとっての一番のネックは対アメリカ政策と国内の経済的な疲弊なのだ。習近平氏に響くとしたら、そこの出口を耳打ちすることだろうね。簡単なことではないのだが。

その為にはアメリカに対する根回しも必要なのだが、バイデン氏は長い選挙戦を控えていて1つでも実績が欲しいところである。そして、アメリカも正直外交よりも内政的な実績を求める国だ。そうすると、ロシア辺りの扱いが解消すると、アメリカにとっても支那にとっても嬉しいだろう。

岸田氏にとってはかなり大きな絵になってしまうが、習近平氏との直接交渉こそが恐らく活路になると思う。その他にも複数プランをブレインに描かせておくと、戦略的な動きができると思うんだけど。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >不動産バブルで高騰したマンションは、庶民の手の届かない話しとなり(略)何処から手を付けてイイかよく分からないのだ。

    大中華の話なのか、小中華の話なのか(笑)
    さすが大小、やることなすことそっくりさん!

    >今、何ができるか?といえば岸田氏自らが支那に喧嘩を売ることだ。

    当方もそう思います。
    高市氏か、ヒゲの隊長さんあたりを主軸に、どうでしょうかね。
    つか、むしろ積極的にケンカ売れと。「強い奴がルールを作る、ルールに従うのは弱い奴」が彼らの文化、であれば、誰が強くて誰が弱いのか、そこを分からせてあげないと。

    >習近平氏に響くとしたら、そこの出口を耳打ちすること

    助ける気は毛頭ございませんが、この近距離で崩壊されても困るから、せめてソフトランディング出来る程度には何とかしたいところ。
    隣が「群雄割拠」になるのが一番困りますから。「バカでかいだけの東南アジア」でちょうどいい。で、落ち着いた頃に分裂してくれれば。

    • 木霊 木霊 より:

      支那の実情と韓国の実情は、かなりシンクロしていますからね。
      おそらく、支那のバブルの影響が韓国に吹き出すという展開もあると思います。

      そして、外交に関しては強気で行くべき時はきっちりと強気でやらないとダメで、岸田氏にはどうにもそれが出来ていないようです。
      とはいえ、日本の首相で外国に喧嘩売れるだけの度胸がある人物って、近年では余り思いつきません。麻生氏が出来たかどうか、って感じですかね。

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