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支那発「Sponge City」構想は世界に広まる

中華人民共和国ニュース
この記事は約15分で読めます。

地盤沈下の話を書いて、支那皇帝の習近平氏が如何にも治水に失敗したかのような記事になっているが、事実その通りなのではあるが、支那が何も対策を打たなかったという意味ではない。

中国の「スポンジ都市」も吸収しきれず-異常な豪雨で洪水被害

2023年8月3日 18:33 JST

中国では今年に入り、洪水被害に遭った人が延べ3000万人以上に達している。ここ数日で20人以上の死者が出ており、気候変動によって拍車が掛かる異常気象への備えを巡っては疑念も生じている。

Bloombergより

支那では「海绵城市」と呼ばれるが、世界的にはスポンジシティ、あるいはスポンジ都市として知られた手法がある。思想としては面白いと思うんだ、「成功すれば」なんだけど。

治水の手法としては注目すべき部分もある

世界に広がるスポンジ都市構想

この手法は、世界的にも水害対策としてスポンジ都市構想は取り入れられるようになった。

水害対策として、都市の「スポンジシティ」化が加速する

2023.01.04

都市生活者が生きていくには水が必要だ。雨がもたらす水は適量であれば素晴らしいものだが、豪雨によって道路や家屋が水で溢れかえることもある。気候変動が進んでいるいま、適量を水を自然から享受することの難しさに気づかされることもあるだろう。

地球温暖化で大気が暖かくなると、空気中に含まれる水分、つまり水蒸気の量が増える。水蒸気で満たされた雨雲は、大量の雨を勢いよく降らせる。このため、昔の気候に合わせてつくられた地方自治体の下水道システムは壊滅的な打撃を受けかねない。こうして聖書に記されたノアの洪水のように、世界中の都市を水浸しにする洪水が中国の鄭州や韓国のソウル、ドイツのケルン、ニューヨークで発生した。

このような状況を受けて、都市計画関係者は街づくりを再考している。つまり、雨ガッパのように水を素早く払いのけようとするのではなく、スポンジのように水を吸収する都市設計をしようとしているのだ。

Wiredより

概念的には欧米人が好みそうな手法で、都市のアチラコチラに雨水を残す(貯める)機能を持たせることで、全体的に都市の吸水率を上げようという試みである。

従来型の都市設計であれば、邪魔な雨水は排水溝に流してしまうのだが、スポンジ都市構想では意図的に貯める。具体的には、建物の表面を緑で覆い、道路の脇などに溝を掘って雨水を溜めておけるようにするというものだ。

img

概念的にはこんな感じで、ビルの屋上を緑化したり中庭を作ってビオトープ化したり、という感じで都市の緑化を進めるに近いイメージだろうか。

img

これはスポンジシティー構想を取り入れたドイツの都市ルンメルスブルクの一例だが、中庭にある土の層は深めに設計されていて、保水力が高められている。

この結果、ヒートアイランド現象の緩和を実現できたとしているのだが、こうした手法を適用するには時間とコストを必要とする。

支那の研究者が提唱

実は、このスポンジ都市構想は、支那が提唱し実践したものである。2000年頃に支那の研究者によってその概念が発表され、支那共産党がこの構想を受け入れて都市計画に取り入れ始めたところからスタートしているようだ。

誰のどんな研究なのか?というところまでは調べられなかったが、こんな論文も出ている。

ASLA 2012 Professional Awards | A Green Sponge for a Water-Resilient City: Qunli Stormwater Park

都市デザインのあり方を説明した北京大学から出た論文なのだけれど、2006年頃から実証実験をやったらしい。

2012年に北京で発生した洪水で79人が死亡した後、習近平国家主席は「海綿城市(スポンジ都市)」の建設を提唱。これを踏まえ、中国はこの数年で洪水対策に多額の資金を投じてきた。

Bloomberg「中国の「スポンジ都市」も吸収しきれず」より

で、習近平氏も決断して洪水対策としてスポンジ都市化を推進し始めたわけだ。

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海綿都市構想は支那を救ったのか?

そして、2015年以降、多額の資金を投じてスポンジ都市の建設を進めたわけだが。

中国「海綿都市」関連事業展開の状況 | 水ビジネス・ジャーナル

十分な効果が得られたか?という点については検証する必要があると思う。

中国南部 大雨で洪水や土砂崩れ 4人死亡10人不明 中国メディア

2024年4月23日 1時54分

中国南部では、大雨の影響で洪水や土砂崩れが発生し、中国メディアはこれまでに4人が死亡したほか10人が行方不明になっていると伝えています。

中国南部の広東省では、先週から続く大雨の影響で洪水や土砂崩れが発生していて、国営の新華社通信によりますと、これまでに4人が死亡し、10人が行方不明になっています。

NHKニュースより

これは本日のニュースだが、支那各地では毎年のように洪水に見舞われる。もちろん、スポンジ都市構想の適用都市がどうなのか?ということが問題なのだが、支那の国民にとっては洪水の発生こそが問題だと感じるので、こういった洪水の発生は習近平政権にとってもあまり嬉しいことではない。

中国・北京の大洪水は「人災」、治水失敗の皇帝・習近平は天から見放された?

2023.8.4(金)

福建省を直撃した台風5号(トクスリ)は、熱帯低気圧に変わった後も、北京で12年ぶりに最高レベルの暴雨警報が出るほどの集中豪雨をもたらした。8月1日までに洪水によって北京、河北ですでに20人以上の死者が出ている。SNSには、北京市西部郊外の門頭溝区は道路が濁流と化し、人が乗ったままの数十台の自動車を押し流す動画などが多くアップされている。

被害は1日までに、北京市だけで4.4万人が被災し、12万人以上が避難。災害救急隊員2人の殉職を含めて11人が死亡し、27人が行方不明だ。台風5号は福建省ですでに被災者266万人以上、直接経済損失147.5億元以上の大被害を出している。中国全土で被災者は300万人を超える。この大災害は、人災の側面もあり、習近平の治水事業の失敗ではないか、という声も上がっている。

JB Pressより

このニュースは去年8月の話。北京水没という恐ろしい結果をもたらしてしまったのだが、それもこれも台風5号のせいである。そして、スポンジ都市は一体……?

北京でこれほどの水害に見舞われたのは2012年7月21日午後から深夜にかけての集中豪雨による大水害以来だ。この時の集中豪雨は10時間以上続き過去60年間で最大の降水量が記録された。当時、79人の死者、直接経済損失100億元と公式発表された。だが今回の豪雨は67時間以上続き、降水量も記録を確認できる1883年以降最大で、2日朝までに744.8mmを記録した。被害の全容はまだ出ていないが、2012年7月を超える規模となるとみられている。

JB Pressより

実際、2012年の洪水被害を見て習近平氏がスポンジ都市構想を実現するために多額の資金を投入したのに、10年の歳月をかけて対策した北京が水没してしまったことは衝撃だったに違いない。

過去600年水没した記録がない故宮紫禁城も冠水した(写真:新華社/アフロ)

故宮紫禁城も水没したのだが、過去600年なかった出来事だと囁かれ、習近平氏にも支那国民にも大きなショックを与えたようだ。易姓革命思想に基づき、天が皇帝習近平の資格を疑っているという理解に至った人も少なくなかったらしい。

これに関しては別に記事として触れている。

スポンジ都市構想は考え自体が悪いものとは言わない。が、去年の豪雨災害を防ぐことが出来なかった事もまた事実なのである。

中国・広東省 “100年に一度”の洪水 4人死亡 10人行方不明 | 国際 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
中国・広東省で降り続いた雨で洪水が発生し、これまでに4人が死亡し10人が行方不明になっています。【映像】“100年に一度”の洪水 広東省の様子 中国南部の広東省では、18日から降り続く大雨の影響で広い...

昨日のニュースでも「100年に1度の」という修飾子を付けているけれども、毎年のように見る修飾子なので説得力を感じない。

治水対策に一層の力を割かざるを得ない

というわけで、習近平氏としては治水対策もしっかりと考える必要があるのだが、毎年のように聞かれる「記録的な豪雨」にどこまで対応すべきか?ということを考えると頭が痛いだろう。

記録的な大雨で4人死亡、10人不明 中国広東省、避難は11万人に

2024年4月22日 21時56分

中国南部の広東省で記録的な大雨が続き、22日までに4人が死亡し、10人が行方不明になっている。国営新華社通信が同日報じた。今後被害が拡大する可能性もある。

朝日新聞より

そして、前の記事のコメントで触れている方も居たのだが、山峡ダム関連のニュースも最近報じられている。ご存じ三峡ダムは現時点で世界最大のダムである。

Wikipedia「三峡ダム」より

一時期、衛星写真で見たら歪んでいると騒がれたこともあったが、杞憂であったようだ。

中国の三峡ダム 湖水の地下浸透で大地震誘発か 洪水も

2024/2/28 10:00

最大震度7を記録した能登半島地震は活断層が一気にずれて起きた。その断層の動きには地下深部から上昇して来た水が関係しているとみられている。

意外感のある原因だが、能登半島での発生以前から水による誘発が危惧されている地震が存在する。

長江(揚子江)をせき止めて建造された世界最大の発電力を誇る「三峡ダム」の地震活動だ。2003年の貯水開始から約20年。ダムの湖底に浸透した水が地中の地震断層に達することを危ぶむ研究者の声も聞こえる。堤体が崩壊すれば億トン単位の濁流が下流域を襲って数億人が被災しかねない。影響は日本にも及ぶ。

産経新聞より

群発地震の話もチラホラと聞かれ、四川大地震(2008年5月12日14日)との関係性についても疑いの目が向けられている。この産経新聞の記事は能登半島地震(令和6年:2024年1月1日)の事象に絡めて、群発地震の疑いを強める内容になっている。

可能性としては否定できないだろう。

ただ、この三峡ダムも治水の一環として設けられた側面もあるのに、一方で水運にも利用しているという矛盾を抱えていて、運用に対しては疑問符が付けられている。水運に使う為には満水近くにしておかねばならないのだが、そうすると治水目的で運用が難しいのである。

「海綿都市」計画の失敗

こういった傾向は、上で紹介してきたスポンジ都市構想にも当てはまるようだ。

巨額予算だけを吸い込んで水害には役に立たなかった習近平主導の防災プロジェクト「海綿城市」、壮大な手抜きの実態

2023.09.07

中国国営の新華社通信は7月18日付で、中国政府「水利部」編集の書籍『深入学習貫徹習近平関于治水的重要論述(習近平の治水に関する重要論述を深く学習し貫徹する)』が近日中に人民出版社から出版されて全国で発売される旨を報じた。

~~略~~

2015年4月に国務院「財政部」、「住建部」、「水利部」は共同でスポンジ都市の実験都市を募集し、審査の結果、済南市(山東省)、武漢市(湖北省)、厦門市(福建省)など16都市を第1次実験都市として選出した。その翌年の2016年4月には第2次実験都市として、4直轄市(北京市、天津市、上海市、重慶市)、大連市(遼寧省)、青島市(山東省)、深圳市(広東省)など14都市を選出した。これら実験都市の建設期間は3年間であり、第1次は2018年に、第2次は2019年にそれぞれ満期を迎えた。

なお、2016年9月6日付で週刊誌『中国経済周刊』が報じたところによれば、スポンジ都市の実験都市として選出された30都市(第1次:16都市+第2次:14都市)の中で2016年の夏季に水害による冠水が発生したのは19都市に上ったという。第2次の都市はまだスポンジ都市建設が始まったばかりなので除外すると、建設開始から1年が経過した第1次の都市(16都市)の中では10都市で冠水が確認されていた。このことから、中国経済周刊の記事は「実験都市は失敗か」という見出しを付けていたのだった。

現代ビジネスよりり

我も我もという形で、支那各地の都市がこぞってスポンジ都市化に乗り出したのだが、結果が伴わなかった。

何故か?

業者が中抜きしてまともな工事が行われなかったのである。

上述したように、鄭州市は2018年から2020年までの3年間に535億元もの資金を投入してスポンジ都市の建設を施行したはずだったのに、どうして水害による甚大な人的・物的損失を被ったのか。一体全体535億元もの巨額はどこに消えてしまったのだろうか。

鄭州市の市民たちはこの疑問を提起したのだったが、その答えは水害後の鄭州市内の至る所に露呈した道路の陥没に見て取れた。即ち、道路基礎の中間を構成する表土層はその全てが雨水に押し流されてしまっていた。その後に残っていたのは表土層の上にある薄っぺらなセメントと砂利であり、その上の道路表面には見栄えだけを考えた「面子工事(実績作りの為の無駄な工事)」のタイルが波を打っていた。問題はそれに止まらず、地面の下には排水施設らしき物が敷設されていた痕跡は何一つ無かったのだった。

現代ビジネスより

まあいつものことだよね。

上記の証言が事実なら、鄭州市のスポンジ都市建設とは何だったのかということになるが、その実態はスポンジ都市建設に名を借りた汚職の構図が見えてくる。それは、建設業者の「偸工減料(工事の手をぬき材料をごまかす)」を見逃す代わりに役人が賄賂を取る構図であり、後々に洪水が起きたら、歴史的な大雨だから致し方なかったと説明すればよいのだ。実際に鄭州市は「百年不遇(百年に一度も出くわさない)」の大雨と言い、河南省は「5000年一遇(500年に一度しか巡り会えないほどまれな)」の大雨と言い、それぞれ水害発生の責任を回避したのだ。

現代ビジネスより

そして、汚職が蔓延している支那において、役人達は「100年に1度」とか「500年に1度」という表現で自身の責任を回避したという。そういえば、民主党政権時代に「想定外」だという言葉が流行ったけれども、似たような話だね。

思想は良かったんだけど、結果が伴わなかった。そういう話だけれども、支那では割とこういうことは発生しがちである。尤も、スポンジ都市構想を採用したドイツも浸水していたので、まともに工事が行われたとしても洪水対策になったのかは不明であるが。

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追記

そもそも、支那の洪水被害が頻発する話だが、多くのメディアや文献では、「気候変動」を挙げている。しかしそれは本当だろうか?

・洪水による最大の被害者は?

とはいえスポンジシティーは、迂回流の通り道に位置し、洪水によってすでに家屋や作物に甚大な被害を受けてきた地方部の集落にとっては、利益は少ないとみられる。

人口密度の高い都市への被害を防ぐため、複数の村で全体が洪水の犠牲となることも多く、そのたびに村民は避難を余儀なくされてきた。

AFPより

習近平氏が推進するスポンジ都市構想は、「都市部を洪水被害から守る」という発想で、地方部の集落を守るつもりはさらさら無いようだ。

確かにその考えはある程度は理に叶っているが、そもそも支那には治水そのものの理解が不可解である。洪水によって増水するのであれば、通常はその分を見越して河川から離れた地域に都市を造りそうなものだが、どうにも洪水の方を都市から迂回させようという意図がある様に思われる。

2020年の洪水による経済損失は15%増加し、1790億元(約2兆7000億円)に上ったらしいのだが、毎年のように被害が発生している。

GAIA Visionより

これが2014年からの洪水被害なのだが、東アジア地域に注目すると支那の洪水は2015年から連続して発生している。日本も似たような状況ではあるが、大半は台風による被害である。恐らくは報道ベースでの算出だろうから、実態は不明だが、支那は赤字になっている特に被害の多い洪水も目立つ。

スポンジ都市構想によって対策した都市も水没するような状況を見るにつけ、それは十分ではないことがハッキリした。それ以外の洪水対策は果たしてやられたのだろうか?

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追記2

そういえば、スポンジ都市構想の話をしていて、鄭州市の水害の話をするのを忘れていた。

洪水などの防災対策としてスポンジ都市の建設進む

2022年05月10日

中国住宅都市建設部は4月29日、「スポンジ都市(中国語では海綿都市)建設に関する要求のさらなる明確化に関する通知」を発表した。スポンジ都市は、都市がスポンジのように環境変化に適応し、雨水による自然災害に対応するなどの面で良好な弾力性を有し、水弾性都市とも呼ばれる。第14次5カ年(2021~2025年)規画と2035年までの長期目標綱要でも、自然災害対応レベルを顕著に向上させる取り組みとして、スポンジ都市建設を推進している。

~~略~~

2021年7月には河南省鄭州市で、豪雨と洪水によって地下鉄などが水没するなどの大きな被害が発生した(2021年7月21日記事参照)。気候変動に伴うこうした自然災害への備えとして、中国各地でスポンジ都市の建設が進められていくものと思われる。

JETROより

JETROの記事を読むと、2021年7月に発生した河南省鄭州市での水害を反省して、スポンジ都市構想が推進されているかのように読めるのだが、コレは事実ではないのだ。

さて、上表で最大の535億元もの金額が投入された河南省の省都・鄭州市(ていしゅうし)におけるスポンジ都市建設の実情を見てみよう。

鄭州市では2018年から2020年までの3年間に合計535億元(1兆700億円)をスポンジ都市の建設に投入したが、モデル計画区(187平方キロメートル)の1平方キロメートルの建設コストは2.86億元(57.2億円)であった。これは「高速鉄路(高速鉄道)」の建設費1キロメートル当たりの2倍以上であり、その効果を巡って激しい論議が巻き起った。

2021年5月に中国メディアは鄭州市のスポンジ都市建設について次のように報じて、習近平の主導によるスポンジ都市の効果を手放しでもてはやしていたのだった。

現代ビジネスより

本文の方でも引用している文章なのだけれど、「鄭州市では2018年から2020年までの3年間に合計535億元(1兆700億円)をスポンジ都市の建設に投入」し、2021年7月に水害に遭っている。

コレが実に酷いのだ。おそらくは、ご記憶にある方もいらっしゃるとは思うが。

道路が数分で水没してしまって、多数の自動車が被害に遭った。公式には600人程度の被害者が出たとされているが、推計ではその10倍の被害が出たのでは、とされている。このトンネルの長さと交通量、そしてその当時渋滞していたという事実からの推定ではあるが。

この他、地下鉄の水没も話題になった。

王维洛氏「鄭州水害は人災にほかならない」

2021年7月28日

河南省は洪水の深刻な被害を受けており,未だに洪水の脅威から脱していません。中国公式メディアによると、現在、河南省内の30以上のダムの貯水量が警戒水位を超え、そのうち、10以上のダムが決壊に直面しています。中国で近年建設された多くのダムは洪水と干ばつを防ぐ役割を果たしたのでしょうか?河南省鄭州市の水害は、はたして天災だったのでしょうか?

VISION TIMEより

こういった被害が出た要因について、ドイツ在住の水利専門家である王維洛氏がインタビューに答えて、4つの要因があると分析している。

大雑把に説明すると、都市設計ミスで、都市の排水機能を重視しなかったために発生した水害で、人災であると断じているのだ。また、上流で行われたダムの放水も影響しているとしている。

つまるところ、支那の都市構想は構想段階から失敗していて、スポンジ都市という概念は中央政府からお金を引き出しやすくするために使われた口実に過ぎないというわけだ。

コメント

  1. アバター 山童 より:

    ああ……やはり。手抜き工事やん!!
    いつもソレですね。つか、伝統的に(共産党以前は)官僚の給与が安くて汚職をして受験(科挙)コストを回収する文明なんすね奴らは。
    んでんで科挙合格者の一族が地方へ任官時にゾロゾロとついて行き、そこで現地の業者に入札させて中抜きする。
    これは古代からずうっとずうっと「そう」なんですよ。知人の中国人や帰化人(皆さんインテリです)が、「賄賂は中国の代表文化」と言いますから(笑)
    こういう構造が二千年以上なので、中央政府がいくらわめこうが、手抜き工事はなくならんのですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      オチが分かっていても、「やっぱそうなんだ」と思ってしまいますね。
      隙あらば不正をするというスタンスは、なかなか凄い執念であると思いますよ。特に賛同できませんが。

  2. アバター 山童 より:

    中国は大局を考える国だと思ってきましたが、帰化人に聞くと「んなわけないだろ!」でした。
    後先考えないから、ここまで膨張したんだろうが!と。
    伝統的にデカくなって、収まりがつかなくなり分裂する。群雄割拠で人口が半減するくらいの目にあって統一する。
    しかし官僚制度が腐って水利など上手くゆかなくなり、また分裂する。
    大局を考えているなら、そんなことを何千年も繰り返しておらんわ!と中国人に言われて、そらそうかもね……と絶句。

    • 木霊 木霊 より:

      「そんなわけない」んですが、ちょっと残念です。
      国家百年の計を地で行く国だと信じていたのに!(棒)

      まあ、肥大化した組織には色々と問題も山積しますよ。

  3. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    欧米における「スポンジ都市」と、中華におけるそれはまるで違うものなんじゃないかと……
    確か「周辺の土地を水没させて、中央を守る」のが中華のやり方じゃなかったでしたっけ?

    スポンジ近平、スクエア脳ミソ……とか歌いたくなってしまいます。
    ※一応、元歌はスポンジボブです、観ると頭おかしくなりますのでお勧めです。

    • 木霊 木霊 より:

      スポンジボブはやめて!(笑)

      さておき、「周辺の土地を水没させて」の辺りは、遊水池扱いの部分なんで、一概に避難できる話ではありませんよ。問題はそこに居住することを許可している点だと思います。そして、洪水が発生しそうになれば問答無用でその土地に水を流す。恐ろしい国ですわ。

      • アバター 七面鳥 より:

        計画的な遊水池であって、そこを沈めても人的被害が出ないなら、むしろ賞賛にあたいするんですが……

        人、(直接洪水で)死なないまでも、生活基盤とか失いますからねぇ……そこに住む時点で自分の死刑執行書にサインしたも同然ですが。

        ※今、同じ手で、あちこちの「不法占拠された土地」を水没させられないかって思ったのは秘密です。やったらやったで「生活基盤が!」ってうるさそうなので、不法占拠には一切の権利を認めない法案通してからですね。

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