スポンサーリンク

支那、日本の武器輸出緩和をひはんする

中華人民共和国ニュース
この記事は約6分で読めます。

なんというか、「オマエには言われたくない」よ。

中国、日本の防衛費増懸念 「武器輸出緩和」と反発

2024/03/15

中国国防省は15日、日本の2024年度予算案で防衛費が過去最大を更新したことに懸念を示し「周辺国の安全への懸念を尊重するよう日本に促す」とする報道官談話を発表した。「日本は武器輸出の規制を絶えず緩和している」と反発し「平和な発展の道を歩み続けるのかどうか強烈な疑問がある」と非難した。

共同通信よ

支那がどれだけの国に武器を輸出しているかなんて、今更確認するまでもないレベルの話なんだけど、それを棚上げしておいて「強烈な疑問」とか笑わせる。

支那の欲望がダダ漏れの発言

次期戦闘機の輸出には懸念があるらしい

この話はこちらのニュースが関連している。

紆余曲折あって、追記2に書いたように合意に至った。

自民・公明 次期戦闘機の第三国への輸出容認で合意

2024年3月15日 11時44分

イギリス、イタリアと共同開発を進めている次期戦闘機について、自民・公明両党は輸出先を絞るなどの歯止めを設けて第三国への輸出を容認することで合意しました。

次期戦闘機の第三国への輸出を認めるかどうかをめぐっては、去年4月から、認める方針の自民党と、慎重な公明党との間で協議が続けられてきました。

そして15日、自民党の渡海政務調査会長と公明党の高木政務調査会長が国会内で会談し、政府が示した歯止めを設けて輸出を容認することで合意しました。

NHKニュースより

これで、日本、イギリス、イタリアで共同開発を進める次期戦闘機F3の第三国への輸出の途が開かれたわけだ。

これで日本が輸出容認しない場合にはどうなったのか?というと、共同開発のための出資比率などが決まらずに延々と開発が長引くことになりかねない。日本がごねて良いことは何もないのである。

支那は世界第4位の武器輸出国

では、日本を批判した支那はどんな状況かと言うと。

【世界「武器輸出額」上位10】(2022年)

1位「米国」145.15億ドル

2位「フランス」30.21億ドル

3位「ロシア」28.20億ドル

4位「中国」20.17億ドル

5位「イタリア」18.25億ドル

6位「ドイツ」15.10億ドル

7位「イギリス」15.04億ドル

8位「スペイン」9.50億ドル

9位「イスラエル」8.31億ドル

10位「ポーランド」4.52億ドル

出所:世界銀行 資料:GLOBAL NOTE

資産形成ゴールドオンラインより

世界第3位の武器輸出国となっている。尤もこれ、武器の金額ベースでの比較なので、戦闘機などの大物を輸出するアメリカがぶっちぎりでトップなのはある意味当然である。そういう意味で、フランスやロシアなども単価の高い武器を輸出していることもあって、順位が高くなって不思議はない。

仏武器輸出、2022年に過去最大の270億ユーロ

2023.07.27

政府が国会に提出した年次報告書によると、フランスの武器輸出(契約獲得分)は2022年に270億ユーロとなった。前年の117億ユーロを大きく上回り、2015年の169億ユーロを抜いて過去最高記録を達成した。

ダッソー・アビエーション社製のラファール戦闘機が輸出拡大を支えた。2022年には、アラブ首長国連邦への80機の輸出(160億ユーロ超)が決まった。このほか、インドネシアからは6機、ギリシャからは6機の受注があった。全体で、輸出の65%を航空宇宙部門が占め、ミサイル・航空機用装備は14%を占めた。エアバス・スペースはポーランド向けの偵察衛星2基の契約を獲得したが、ポーランドへのこの種の装備の供給は異例であり、契約獲得はフランスの兵器産業にとって格別の成功を意味する。また、ギリシャへの3隻のフリゲート艦の輸出契約(ナバル・グループ)も実現した。地域別では、中東向けが全体の64%を占めて最も多く、これに欧州(23%)とアジア(8%)が続いた。

parisettoiより

おそらく支那は今年は第3位に食い込んでくるだろうと予想されていて、数年前には第3位の位置に初めてランクインしたというニュースも見たので、3位争いをロシアとやっている感じである。主に東アジアや中東諸国がターゲットらしい。

中国 武器輸出を利用した他国への内政干渉の停止を要求

2023-04-11 15:23:41

国連安保理は10日、輪番議長国であるロシアの要請を受けて「武器・軍事装備の輸出協定違反によってもたらされるリスク」と題した公開会合を開催しました。中国の代表は、武器輸出を利用した他国への内政干渉や分裂勢力の放任を停止するよう強く求めました。 

中国の耿爽国連次席大使は、「ある軍事大国は、緩い武器輸出管理制度によって長期にわたり軍需品譲渡を進めている」とし、「2019年に『武器貿易条約』の署名を撤回し、22年の武器輸出総額は世界全体の40%近くを占め、外国と原子力潜水艦協力を展開し、兵器級の高濃縮ウランを譲渡している。外交コミュニケでの約束に背き、他国の主権に挑戦し、分裂勢力を放任し、武器販売を絶えずエスカレートさせている」とし、「これらは皆、対立を作り、動揺を輸出し、地政学的戦略を推進し、情勢の緊張をかき立てるもので、排斥しなければならない」と強調しました。 

CRIより

凄いな!支那はこれ、鏡に向かって喋っているに違いない。

いつもの定型文

そして、冒頭の話に戻るが、この決め台詞だ。

談話は「日本の軍国主義の歴史からアジアの隣国と国際社会は日本の動向を注視している」と強調し「侵略した歴史を深く反省する」ことを日本に求めた。

共同通信よ

これだけを唱えていれば、日本は黙ると思われているらしい。

結局のところ武器輸出大国になって、他国の内政に干渉したいのは自分の本音なのだが、これを他国にやられるのが気に入らないと、それだけの話なのだ。

追記

「支那の武器輸出量が減っている」というコメントを頂き、ちょっと調べてみた。

中国の武器輸出が減少したのは粗悪品だから?―中国メディア

2024年3月17日(日) 7時10分

中国メディアの観察者網に14日、「中国の武器輸出が減少したのは粗悪品だから?」とする記事が掲載された。

記事はまず、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の11日付発表によると、中国の2019年から23年までの武器輸出は14~18年比5.3%減少したことを取り上げた。

そして、「中国の武器輸出が近年、減少傾向にあるのは粗悪品だからと大げさに報じるメディアもある」とし、西側のアナリストらがそのような見方をしているとシンガポールメディアの聯合早報が報じたことや、インドのある退役軍人が昨年12月、同国メディアに寄稿し、中国がパキスタン、ナイジェリア、バングラデシュ、ミャンマーに販売した武器が粗悪品であることが判明したと批判的に論じたことを取り上げた。

~~略~~

記事は「SIPRIは、中国の19~23年の武器輸入が14~18年比44%減少したことについて、中国の主要武器の設計・生産能力が高まり続けているのに伴い、今後一層減少する可能性があると認めている」とし、「このことは、中国国産武器の性能が輸入武器の水準にすでに達しているか、それを上回っていることを別の角度から証明するものであり、中国の武器は粗悪品だとする西側の主張は、習慣的な偏見にすぎない」とした。

レコードチャイナより

レコードチャイナがその事に触れていて、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の分析で輸出量が減っていることに関しては認めている。

つまり、減少しているのは間違いないと認めたわけだ。

加えて、同時期の武器輸入も44%減少しているとのこと。

で、武器輸出も輸入も減っていることを認めた上で、しかしそれは支那の武器生産能力の低下を意味しないと主張している。ただし、根拠はない。

ふーん、どういうことだろうね?

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    公表されている中国の武器輸出量が減っているのが不気味、ロシアに流しているのか国内備蓄を増やしているのか。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    韓国の兵器産業がのし上がってきて、支那は韓国にムカついているらしい。知らんけど。

    話は飛ぶが、支那経済にいよいよデフレ兆候が明らかになってきた。
    https://sp.m.jiji.com/article/show/3184524
    破産する者、失業する者、貯蓄に走る者が増え、巷間「貧乏人セット」なる低価格ランチが急増し、庶民に大人気だそうだ。
    また、何もせず寝転がって暮らす「寝そべり族」に加え、最近は日銭を稼いでその日暮らしする「漂流族」が爆増しているのだとか。

    数多の人民が家族を抱えて食うに困っているときに、日本の武器輸出がどうとか、さすがにあの国の皇帝は人外である。

    • 木霊 木霊 より:

      デフレ傾向の高まりに関してはまた記事にしようと思いますが、なかなか深刻なレベルのようですね。
      色々な手を考えているようではありますが……、貧乏になっても良いという考えがある以上は、何というか情報を追う側もそれを前提とした情報収集も心掛けた方が良いのかも知れません。
      国内テロのリスクも高まっているようなので、色々大変ですね。

  3. アバター 匿名 より:

    以前のブログにあったXF9のF-3搭載が見送られるというのはどこソースでしょうか?

    • 木霊 木霊 より:

      以前のブログのデータは残っていないので申し訳ないのですが、詳細を確認することは出来ません。
      XF9-1をF3に搭載するというのは、そもそも決定事項ではなかったと思いますよ。あくまでIHIが戦闘機に搭載するエンジンを開発するという話で、そのテストケースとして最初に納入されたエンジンがXF9-1だったということです。
      その上で、XF9系のエンジンがF3戦闘機に搭載される可能性が低そうだとの旨の発言をしたことはあります。それは明確なソースはありません。
      なお、別記事のコメントでその辺りに触れている方もおられるので、そちらを確認頂ければと思います。
      https://annex2.site/kf21-30/

      新たな情報があればまたお伝えしようと思いますので、ご容赦を。おそらくGCAPのワークシェアが決まれば、多少情報は出てくるでしょうから。

      • アバター 七面鳥 より:

        横合いから失礼します。

        どこに繋げようかと思ったのですが、ここが比較的近そうなので。

        航空万能論GFさんの所からの情報ですが。

        FA-50輸出拡大、米国経由で日本のT-4後継機調達に参加は可能か
        https://grandfleet.info/indo-pacific-related/is-it-possible-to-expand-fa-50-exports-and-participate-in-the-procurement-of-japans-t-4-successor-via-the-us/

        絶対に止めて欲しい。
        というか、中途半端な超音速練習機は要らない。

        • 木霊 木霊 より:

          日本のT4練習機の後継にT-50系をという話は、前からありますね。
          航空万能論さんのところでは、最近随分韓国製の兵器の能力評価が高いのが気になります。
          が、ある程度の能力はありますから、全くない話というわけでもないのでしょう。

          ですが、そんなことをするくらいなら、我が国のX-2から発展させた練習機を作る方が。
          僕の勝手な妄想ですが、GCAPの研究要素を反映してT-5開発をやるのでは?と。

          • アバター 七面鳥 より:

            相当なところまでシミュレータで出来るようになった今日、高等練習機の存在価値ってのもどうなのよ?という話も含め、単独開発は荷が重そうですね。
            T-50は素性は良いのだと思ってますし、軽戦闘機に転用出来るのも良い。
            けど、F35への発展を考えると、米のT-7に乗っかっちゃうのが一番なんですが……あれ、ボーイングなんですよね、遅延してるし……

            あるいはもう、複座のGCAPでも良い気がしてます。
            「これは練習機なんだ!」って言い張って定数揃えちゃえ。

タイトルとURLをコピーしました