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宮古島に住民避難用のシェルター整備へ

安全保障
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必要なんだとは思うよ。

宮古島に住民避難用のシェルター整備へ、台湾有事念頭に政府方針…与那国島や石垣島にも

2023/07/23 05:00

政府は台湾有事を念頭に、沖縄県の宮古島(宮古島市)に住民が避難するシェルターを整備する方針を固めた。来年度予算に関連費用を盛り込む方向だ。シェルターの性能に関する指針を年内に策定するため、夏にも有識者から意見聴取を始める。

讀賣新聞より

ただ、地域性があるので、そう簡単な話ではないと思うんだよな。

準備も必要だが教育も大切

反対する人々

まあ、こうした動きに反対する人々は当然にいるわけで。

先島シェルター整備 許すな ノーモア沖縄戦の会 政府検討に抗議

2022年9月21日 06:40

台湾海峡や南西諸島での有事を想定して、政府が先島諸島でシェルターの整備を検討していることに対し、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会は20日、那覇市の県庁で会見を開き、設置計画に抗議した。同会のメンバーは「沖縄が戦場になることを前提とした計画であり、沖縄が『捨て石』にされた沖縄戦と重なる」などと指摘し、県民全体で危機感を共有する必要性を強調した。

同会の山城博治共同代表は先島諸島の首長が住民用避難シェルター設置検討を歓迎していることに触れ「沖縄が戦場になることを前提に政治と行政が動いていることに恐怖を感じる」と語った。

琉球新報より

……あー、そうですか。

この共同代表になっている山城博治氏だが、沖縄平和センターの元議長でかつ社民党の常任幹事でもある。分かり易く言えば活動家で、米軍キャンプ・シュワブに無断で侵入したり、ゲート前にコンクリートブロックを積み上げて資材搬入を邪魔して逮捕された実績を持つ。

流石にお歳なので、無理な活動はされず、言論活動中心に切り替えているとは思うが、やっていることはプロパガンダの流布である。

困ったことだね。

なお、ネットを見ると他の理由で反対する人々もいるんだけど、まあ、そちらへの言及は止めておきたい。ややこしくなるからね。

メディアも連携

で、直接的な話ではないが、メディアがおかしな社説を出したというニュースがあったのでここに紹介しておきたい。

沖縄・石垣市の地元紙社説「自衛隊員は人口に含めないで…」 抗議受け「おわび」

2023/7/22 17:00

陸上自衛隊の駐屯地が開設したことなどで人口が5万人に達した沖縄県石垣市で、地元紙の八重山毎日新聞が自衛隊員や家族を人口に含めることに批判的な社説を掲載し、波紋を広げている。差別意識を助長するとして抗議の声が上がり、同紙は1面で「おわび」を掲載した。駐屯地開設後、隊員らは地元に溶け込もうと努めてきたが、今回の問題で軋轢が生じることを懸念する声も聞かれた。

産経新聞より

まあ、言葉もないのだけれど、酷いね。

また、「自衛隊員、家族は(人口5万人に)含めずに公表すべきではないか。そんな意見があってもおかしくない」とし、「『基地のない自然豊かな島にしよう』ではないか」と論じている。

産経新聞より

この意見を見ると、活動家の方々の主張とそう変わらない感じがするね。まあ、大差はないのだろう。

まあ、毎日新聞だし。

そもそも、彼らのロジックは、「準備すると狙われる」というもので、「準備しないと狙われない」という事になるらしいのである。

命題がおかしいので、対偶もおかしい。前提がおかしいので仕方がないのである。

シェルターは有効かどうかが問題ではない

そもそも、今回の話の出発時点が、ミサイルが飛んできたら困るね!という話から出発しているのが拙いのだ。

宮古島市は6月、防衛省に、建設を予定する体育館の地下をシェルターとして活用するための財政支援を求めた。市は約4500人が3日間過ごすことを想定し、備蓄倉庫や自家発電機を備えることを計画しており、政府は支援額などを検討する。政府は与那国島や石垣島(石垣市)へのシェルター整備も急ぐ。

讀賣新聞より

この部分、琉球新報はもう少し詳しく書いていた。

国民保護計画の一環。複数の関係者によると、宮古島市が建て替え予定の総合体育館(市平良)に財政支援し、新設される地下の駐車場を活用することも検討している。有事の際に地下シェルターの機能も果たせるように備蓄倉庫、自家発電機なども設置することを想定している。

台湾から約110キロの与那国島や、陸上自衛隊施設のある石垣島でも取り組みを進める方針。政府は今後、国民保護計画などの専門家らが参加する有識者会議を設置する見込み。地下シェルターの機能についての検討を急ぐ。

政府は6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2023(骨太方針)」で、2022年末に閣議決定した安全保障関連3文書の内容を踏まえた、先島諸島でのシェルター施設の整備を念頭とした「南西地域での避難施設の確保」を明記している。

6月には、座喜味一幸市長が防衛省を訪ね、小野田紀美防衛政務官に、防衛予算を活用した新体育館の整備に向けた財政支援を求めていた。

琉球新報より

まず、先にあるのは宮古市の総合体育館が建て替え予定であることだ。そして、その建て替える総合体育館にシェルターの機能を持たせるのか?という話になっていて、政府の方針としてはシェルターを作ることに決めているので、政府からお金を出せるのかどうか?という話になっている。

体育館にシェルター機能を持たせるかどうか?という話であって、ソレが有効に機能するかどうかはまた別のお話。というか、実証実験することは難しいので、ある程度腹を決めて設計し、実際に建てて、使ってみるしかないのである。

そして、先ずは、備え、そして住民に安心して貰うことが大切だ。

更に、前回も似たような話に似たような解説を付けた気がするのだけれど、避難する場所を作って、避難訓練をする。これこそが大切なのである。箱だけ作って満足してはいけないのだ。

ソレを邪魔するのがご活動家で、教育機関に浸透しているので、かなり拙い。この国の根っこの部分から替えていかねばならないのである。教育は国防の根幹だよ。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >先島シェルター整備 許すな

    国として「備える」のは、許す許さないのは無しじゃ無いんだけどな……って思います。
    シェルターがあれば、台風高波の被災時の食料その他備蓄にも使えるでしょうし。

    「備えあれば嬉しいな」って言葉を、尊師のイニシエーション並みに、この手の人たちの脳に叩き込んであげたいですね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      今回の規模のシェルターでは、島民を護るには足りないわけで。
      幾つも作る内の1つという視点が全くここにはないんですよね。さっさと作って、運用面の見直しという事をやらないと、使えるシェルターにはならないんですよね。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    昨日の西表島竹富町での官房長官記者会見発言だけど、いまの時点でシェルターの詳細についてはこれから“検討”という姿勢は如何なものか?
    島嶼住民のためのシェルター設置は当然だが、やはりチョロ岸田は温すぎる。 
    https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/21421

    日本政府がのらりくらり誤魔化していても、米軍は着々と対支那戦争の準備進めているようだね。JSFさんの記事によると、新設された米海兵隊島嶼連隊では「無人四輪車両搭載型トマホークミサイル」システムが、2030年までに実戦配備となる予定とのこと。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20230726-00359358

    • 木霊 木霊 より:

      何をするにも慎重すぎるのはちょっと困りますね。
      シェルターの仕様なんて随分前から作ることは決まっていたのですから、ザックリは出来ているでしょう。批判覚悟でさっさと作ればいいのです。時間をかけようがかけまいが文句を言うヤツは言うのですから。

      JSF氏の顎が外れそうになったトマホークミサイル搭載型の無人小型車両ですが、まあ、思い切ったものです。
      使えるのか?という疑問はありますが、実際に運用してみるというのがアメリカ軍のスタイルなんでしょう。アリだと思いますよ、アレ。

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