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支那もレールガンの開発に成功!?

中華人民共和国ニュース
この記事は約6分で読めます。

まあ、艦載したというニュースは見たけれども、実際に動いているところは見たことがないな。あ、サムネイルに使っているのは、アメリカが開発放棄したとされているモノの写真である。

秒速2キロ、射程距離200キロ…中国、米国が放棄した「夢の武器」レールガン開発

2023.12.12 16:04

中国海軍が電磁気力で砲弾を超高速発射できる電磁気レールガンを開発したという報道があった。レールガンはその射程距離と威力で未来の戦争の版図を変える「夢の武器」と呼ばれるが、日本も射撃試験に成功したと明らかにしたことがある。

中央日報より

多分、成功したんだろうさ。

証拠は無いけれど成功した

え?日本のレールガンも最近試験していたんだけど

先日、レールガンに関するニュースが報じられた。日本の防衛装備庁が開発しているアレである。

コレもまだまだ開発中なんだけれども、ある程度技術的目処が立った段階のようではある。

システム

これの続報があって、120発の連射ができるという話が紹介されていた。

レールガンの最新資料、装備庁が公開 次の目標は“連続射撃” 「120発発射し、高初速の維持に成功」

2023年12月07日 19時41分 公開

防衛装備庁は12月5日、電磁気力で物体を撃ち出す装置「レールガン」の最新資料を公開した。2023年中に行った連続射撃に関する試験の結果を記載したPDFの他、11月に同庁が開催したイベント「技術シンポジウム2023」のアーカイブ動画も公開。

~~略~~

そこで23年の実験では、レールガンの連続射撃をかなえるため「高初速の弾丸を安定して繰り返し撃つこと」が可能か検証した。新たな放電方式や砲身レールに新材料を採用。結果、弾丸の初期位置にも顕著な損傷は発生せず、120発の連続射撃でも、その全てで初速2000m/s以上を達成することに成功したという。同庁は「新たな対策を施したレールガンで、高初速の弾丸を安定して繰り返し撃つ目標を実現した」と説明している。

IT media より

この記事で分かったのは、120発の連続射撃の全てで初速2000m/s以上を達成していることだ。構造的に砲身の損耗が懸念されているけれども、開発した新素材を用いることである程度目処がついているという状況のようだね。

他国でもそれなりに技術開発が行われている

なお、もう1箇所気になったのはここ。

技術シンポジウムでは、日本のレールガン研究の位置付けについてにも言及。同庁は「米国や欧州と技術者同士の情報交換はしているが、それらの状況についてわれわれからは説明できない立場にある。諸外国の研究レベルについては回答は差し控えさせていただきたい」と回答している。

IT media より

米国や欧州の技術者同士のレールガンに関する情報交換が行われていることと、「その状況を説明できない」という事の意味は、それなりに研究開発されているという意味だろうと思われる。

もちろん、支那でもやられていて、そこは意識していると思う。ただ、基本的に支那との情報交換はやられていない。一方的に盗まれることはあっても、ギブアンドテイクという関係ではないからね。

9日(現地時間)の香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、海軍工科大学電磁気エネルギー国立核心研究所チームは先月発表した論文で、レールガンを連続で120発発射するのに成功したと明らかにした。連続射撃中にもこの武器は射撃の正確度を維持し、似た研究は以前に公開的に報告されたことはないと、研究チームは伝えた。

レールガンの砲弾は音速(秒速340メートル)の6倍の秒速2キロで発射され、100-200キロの距離の目標物まで精密打撃できる。火薬や化学エネルギーでなく電磁気力を利用して発射体やミサイルが軌道に沿って飛び、一般の銃より速い速度で、より遠くの距離に到達する。レールガン開発の核心は連続射撃の安定性を確保することだ。

中央日報より

あれ?「120発発射」と「2km/s」という数字、日本と全く同じなんだけど。これ、支那の研究論文で発表された内容だよね??

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人工知能システムが優秀

ただ、支那の方はどういうわけか「データ収集して分析できるAI」が研究成功の秘訣だったとしている。

研究チームは研究成功の秘訣に、10万個以上の構成要素地点で同時にデータを収集して分析できる人工知能(AI)システムを通じて精巧な測定と診断が可能だという点を挙げた。

このAIシステムは複雑で極限の条件で作動する機械で発生する問題を解決するのにかかる時間をミリ秒(1000分の1秒)に短縮し、自ら決定することもできる。

中央日報より

人工知能システムを通じて「精巧な測定と診断が可能」ねぇ。

何を測定して、何を診断するんだろうね。

例えば装備がやや熱くなるなど問題が深刻でない場合にはテストを継続進行する半面、実際に被害をもたらす程度の問題がある場合は砲弾を装填しても発射されない。

中央日報より

まあ、支那が「出来た」というのだから、多分出来たのだろう。現時点では、何の証拠も無いんだけれども、だからといって実戦でいきなり実証されてしまっても困る。

故に日本側としては、支那がレールガンも手に入れただろう事を想定して対策すべきなんだろう。

……しかし、最近も似たような話があったような。

電磁式カタパルトも成功したんだっけ?

中央日報がこれを報じたのもちょっと面白い。

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追記

支那がレールガンの開発をしている話は、数年前にも報じられていた。

中国軍艦艇、「電磁レールガン」搭載近付く 国営紙

2019.01.05 Sat posted at 17:06 JST

中国の国営メディアは5日までに、戦闘艦船に電磁誘導により弾丸を高速発射させる「レールガン」を配備する時期が近付いていると報じた。事実なら世界でも最先端級の兵器の保持を意味する。

CNNより

艦載のレールガンを開発しているよーという話があって、こんな写真が紹介されていた。

……デカいな。

国営紙「環球時報」は中国中央テレビ局(CCTV)の報道を引用しながら、中国のレールガンは外国製の模倣ではなく完全な自前の技術に基づくものと誇示した。

CNNより

外国の模倣ではないと言いつつ、この時期に開発がなされていたアメリカのレールガンの規模と似たような感じではある。

アメリカのレールガンのテストの時には、6秒に1発撃てると報じられていた。が、アメリカは開発を中止してしまったんだよね。経済性がないという判断のようだ。

支那のレールガンはコレよりも大口径に見えるんだけど、どんなシロモノになったのやら。

米太平洋軍(現・インド太平洋軍)の諜報ちょうほう部門の責任者を務めたことがある軍事専門家はCNNの取材に応じ、環球時報の報道が正確なら、あと1、2年で運用される可能性があると指摘した。

注目されるのは中国が外国製兵器の技術などをまねず国産開発に移行しているとみられることだと主張。「兵器開発の面で中国は米国より10~15年遅れていると言ってきたが、今や西側とは互角の水準に近付いている」とも分析した。

CNNより

2019年に報じられたニュースでは、1~2年で使えるようになるという話だったんだけど、実のところ未だに登場していない。それどころか研究機関が「出来た」と報じる程度である。

欧米に追いついたと言った手前、日本が「出来た」といえば、同じレベルのモノが支那にも出来ないとおかしいわけで。

でも、大口径のレールガンで「120発発射」と「2km/s」だとすれば、結構凄いと思うんだよね。実現できたのなら、だけれども。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「べ、別にくやしくなんかないんだからね!」
    ですね、わかります。

    ビタイチ萌えないけど。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      な、何故ツンデレ風なのか。
      まあこれの趣旨は、「習近平同志、我々は素晴らしい成果を上げました!」という見栄を張りたいだけって事だと思いますわ。あとは、国内向けのアピールでしょうかね。

  2. アバター Xトカゲ より:

    まぁ、かなりの確率で「我にも作れるアル」のデマでしょうねw
    なんせ、あの国は兵器開発に失敗すると、ポッケナイナイで粛清されちゃうから。
    とにかく、習近平さんが気が付くまでゴマカシ続けないとw

    • 木霊 木霊 より:

      動画を出してきてくれれば、まだ検証のしようもありますが、「出来たアル」だけでは。
      プロパガンダ目的の発表でしょうかね。

      • アバター 七面鳥 より:

        横合いから失礼。

        >動画を出してきてくれれば

        またぞろ、電磁カタパルトみたいなへっぽこ動画出してくれると楽しいのですが。

        プロパガンダにしても「発表内容が技本のそれと瓜二つ」では……
        ……その時点で気付かないような、へっぽこ指導者が相手だから良いのか。

        • 木霊 木霊 より:

          支那は、大口径のレールガンを開発していたっぽいのに、いつの間にか方針転換したのか、と思いましたよ。
          艦船に積んだテスト用のレールガン(仮)はどうなったんでしょうね?

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