ああ、うん。頑張ってね?
東海で24孔規模の探査ボーリング…韓国石油公社、10%の可能性に挑戦
2024.02.23 08:35
韓国石油公社が早ければ今年末、日本海で石油開発のための探査ボーリングを実施する予定だ。探査ボーリングは石油堆積物などを探索する目的でボーリング機械などを利用して土地の中に深く穴を掘ることだ。
中央日報より
一応、今年末あるいは来年初めに調査ボーリングをする予定らしい。その時に「韓国」があるといいね?
夢が広がる石油の試掘
日本海側?
さて、嫌らしい話はともかくとして、コレに近しい話を先日このブログにも書かせて頂いている。
それにしても日本海でボーリング調査か。

これが日本海における各国の排他的経済水域(EEZ)の図なのだが、なかなか適切な絵がなくて困った。というのも、実は韓国が日本海で掘削作業をするとなると、掘れる海域はかなり狭い。

もうちょっと下側まで示す絵が欲しかったんだけど、見当たらなかったのでGoogle MAPから該当箇所を切り出してきた。この通り、日本と韓国との間には対馬があるために、日本海を南側に下っても作業できる場所があるかはちょっと怪しい。
他の海域は調査が済んでいる?
韓国の報道に寄れば、どうやら他の海域の調査はおこなわれているようだ。
22日、石油業界によると、石油公社は今年末あるいは来年初めに東海深海で最大24孔規模の探査ボーリングを行う計画だ。2022年から「広開土プロジェクト(国内大陸棚中長期総合探査計画)」を行っている石油公社が黄海・南海・日本海を物理探査したうえで、日本海深海が石油開発成功の可能性がある地域だと判断して探査ボーリング段階に移るということだ。
中央日報「東海で24孔規模の探査ボーリング」より
……ようだ?
文章の書き方から、どうも終わったかどうかは確証が持てないのだけれど、「日本海深海が可能性があると判断」ということが書かれている。
んー?
いや、無かったんでしょう?これまでは。
ちょっと良く分からないのだけれども、「ある」と判断した理由が不明だ。
もしかして……、これか?
国内の海洋ガス田、30年ぶり開発なるか…島根・山口沖で試掘調査開始
2022/05/09 20:27
INPEX(旧・国際石油開発帝石)は、島根・山口沖の石油・天然ガス田の試掘調査を始めた。開発に成功すれば、国内の海洋ガス田としては約30年ぶりとなる。ウクライナに侵攻したロシア産のエネルギーを避ける動きが広がり、世界各国で天然ガスが奪い合いとなる中、国内の資源開発に期待が高まる。
讀賣新聞より
えーと、試掘調査の位置はこちらだ。

この位置がどの辺りか良く分からないので、ちょっと円を描いてみた。

海の上のピン、上が竹島で下が試掘位置だと思われる場所である。これにEEZを重ねられれば良いんだけど、おそらくは日本のEEZ内側なん韓国とのEEZに近い場所のような感じである。
なお、INPEXが行った島根・山口沖の試掘は残念な結果であったようだね。

あるにはあったんだけど、事業性はなしという判断だったんだよね。費用は330億円ほどかけたんだけど、採算が取れないという判断だった模様。
成功率は10%もあるのか
ただ、何時ものバラ色回路が回っているようなので、韓国のメディアによれば試掘の成功率は10%らしいよ。随分と高く見積もったものである。
探査ボーリング費用は1孔当たり600億ウォン(約68億円)程かかるだろうと業界はみている。通常、探査ボーリング1孔当たりの成功率は10%前後だと言われている。
もし探査ボーリングに成功すれば、経済性分析のための評価ボーリングを経て本格的な生産ボーリングに出ることになる。この過程をすべて経るには10年ほどの長い時間がかかる展望だ。石油公社は油田を開発して約11兆ウォン規模の石油を得ることができることを期待している。
中央日報「東海で24孔規模の探査ボーリング」より
いやー、成功すると良いね!
予算が少ないのは気になるんだけど、まあ、大丈夫だろう。多分、ね。
だが石油公社の財政状況が良くない点は今回の探査ボーリングプロジェクトにとって悪材料だ。2011年から2021年まで10年間で純損失を出したために2020年末から完全に資本蚕食状態だ。ただしキム・ドンソプ社長が就任した翌年2022年に当期純利益3130億ウォンを記録して12年ぶりに黒字転換に成功した。
中央日報「東海で24孔規模の探査ボーリング」より
せっかく黒字になったのに、大丈夫かなぁと心配になるが、一発中てれば儲けが出るよ!やったね!
二酸化炭素保存所も
しかし石油を掘り当てる方の話は良いのだが、最後のこの一文はちょっと気になっている。
石油公社は東海で石油開発だけでなく二酸化炭素保存所を確保するための探査も併行している。国家次元の炭素中立(カーボンニュートラル)目標に寄与するためだ。石油公社は二酸化炭素保存所を確保して2030年年間400万トン、2050年3000万トンを注入するという計画を立てている。
中央日報「東海で24孔規模の探査ボーリング」より
この話は日本も研究していて、安全性が確立出来るかどうかについてのチェックをやって、現時点では問題ないよと言う結論を得ているようだ。

ただ、結構な深さまで掘削する必要があるので、果たして韓国にコレがやれるかどうか。

こんな感じの深さにパイプラインを埋めていかなければならないのだが。
何故こんなことを言うかというと、韓国にはこんな実績がある。
地震の原因、地熱発電の開発だった 韓国政府が謝罪
2019年3月21日 11時05分
韓国政府は20日、2017年11月に韓国・南東部の浦項(ポハン)市で起きた地震について、周辺で進めた地熱発電開発が原因だったと発表し、謝罪した。国策による開発が拙速だったとの指摘も上がり、被災者が政府に賠償を求める騒ぎになっている。
朝日新聞より
国内外の専門家で構成された政府調査団の調べでは、地熱発電の開発で地下に高圧の水を注入したため、時間の経過によって地震を引き起こしたと見られるという。
シェールガスは通常2km~4km程度の地中に注水してガスを押し出すというような掘削方法を使うのだけれど、浦項の地震はこれに失敗したのだという結論になっている。コレが本当に原因だったのかはハッキリしない。
アメリカでもカナダでもシェールガスの掘削に関連して、地震が発生していると言われているのだが、因果関係が証明された話ではない。ないのだが、先日発生した能登半島地震も地下に溜まっていた水が原因であったというから、気をつけるに越したことはないと思う。
ただ、地下に何かを注入するとトラブルに繋がる可能性は否定できない。とんでもないことに繋がらないと良いんだけどね。
コメント
こんにちは。
領海内、百歩譲って排他的経済水域内(ただし問題となっていない場所に限る)で、何掘ろうがスキにしてくださいではありますが、掘ったもの垂れ流して海洋汚染されても困りますよね……
※海洋開発競争の果て、硫化物が大量に噴出して多くの海洋が死の海と化し、経済破綻した国が続出、大国がこぞって離脱したため国連が崩壊というデストピアでのお話が、古いマンガですが御厨さと美氏の「NORA」でした。七面鳥のバイブルの一つです。
件の「第七鉱区」のすぐ側で天然ガスをチューチューしてるのは中華だったかと記憶しますが
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%A8%BA%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%94%B0
似たようなこと考えてるのでしょうかね?>韓国
こんにちは。
韓国って、困ったことに海洋汚染についてもかなりの後進国でありまして、数年前までというか今でもかなり意識が低く、日本海側の海岸に多数のゴミが漂着します。
ですから、御懸念の点の問題は程度の差こそあれ確実に問題になりそうですね。
支那は随分とお金を使って海洋資源開発をやっているようですが、アレって採算取れているんでしょうかね?一説によるとプラットホーム開発が重要なので、採算度外視だという話を聞きますけれども。
プラットフォームを開発して、またぞろよろしくないことでも画策しているのでしょうかね。
煙のない所に島でも作る気かな?
いやー、プラットフォームを作っても活用できないのが韓国なんですが。
その点、支那は用意周到ですね。