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韓国軍の新型上陸特攻装甲車が浸水

韓国海軍
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コメント貰って調べたのだが、こんなの作っていたんだね。ここまで計画が進んでいるのは知らなかった。

韓国浦項の海岸で上陸装甲車が試験中に浸水…関係者2人不明

2023.09.26 17:59

韓国・浦項の海岸で実験中だった防衛産業事業者の装備が浸水し、乗っていた2人の行方がわからなくなっている。

中央日報より

さておき、まずは被害者が一刻も早く見つかってくれることを願っているよ。え?他のニュースでは死亡が確認された。それは残念だ。ご冥福をお祈りする。

沈没したか?

水陸両用装甲兵員輸送車(AAV7)

まず最初に紹介しておきたいのがこちら。

アメリカ製の水陸両用走行兵員輸送車AAV7だ。これは日本の自衛隊も採用しているのだが、数少ない水陸両用兵員輸送車の選択肢のうちの有力な一角である。

当然韓国海兵隊も採用していて、42両のAAV7を導入して採用している。

ただ、アメリカの海兵隊も日本の自衛隊も、そろそろこの運用している水陸両用走行兵員輸送車AAV7の更新を画策している。導入が1970年代ではそろそろ「更新を」という話が出てくるのは不思議ではないよね。

当然、この話は韓国でも出ていて、新型開発の噂があったのは聞いていたんだが。

KAAV-2

えーと、名前はKAAV-2なんだそうな。

Latest Details On ROK Marine Corps’ New KAAV-2 Amphibious Assault Vehicle

16 Nov 2021

A scale model of the KAAV-2 was unveiled for the first time by Hanwha Defense during ADEX 2019. Talking to Naval News during the 2021 edition held last month, Lance Corporal of the ROK Marine Corps, Han Jang, said that the development of KAAV-2 is almost complete. The service is now waiting for delivery preparations by 2023 or 2024. The program was supposed to reach initial operational capabilities (IOC) by this year, but this has been delayed.

~~対訳~~

韓国海兵隊の新型水陸両用強襲車KAAV-2の最新情報について

16 11月 2021

KAAV-2のスケールモデルは、ADEX 2019の間にハンファ防衛によって初めて公開された。先月開催された2021年版の期間中にNaval Newsの取材に応じた韓国海兵隊のHan Jang伍長は、KAAV-2の開発はほぼ完了していると述べた。韓国海兵隊は現在、2023年か2024年までの納入準備を待っている。同プログラムは今年中に初期運用能力(IOC)に達する予定だったが、これは遅れている。

Naval Newsより

デザインはAVV7の形状を引き継いだ感じで大きく変化したようには思えない。

The most distinct feature between KAAV-1 and 2 is the speed. KAAV-1 can be operated with the maximum speed of 72 km/h on land and 13 km/h at sea, but the Marine Corps aims to increase the speed of KAAV-2 to 100 km/h on land and 30 km/h at sea, by changing the design of a blow plane that would help vehicles go through sea waves more efficiently. Additionally, Jang added that a gun turret and improved ordnance will be placed on KAAV-2, and that the new amphibious vehicle will not need a co-driver unlike the previous model.

~~対訳~~

KAAV-1とKAAV-2の最大の特徴は速度である。KAAV-1の最高速度は陸上で時速72キロ、海上で時速13キロだが、海兵隊はKAAV-2の速度を陸上で時速100キロ、海上で時速30キロに引き上げることを目指している。さらに、KAAV-2には砲塔と改良された兵器が搭載され、新型水陸両用車は前モデルとは異なりコ・ドライバーを必要としないと付け加えた。

Naval Newsより

大きな変革点として、陸上の層高速と、海上の航行速度を引き上げているのだとか。それと、コ・ドライバー(ナビゲーター)と呼ばれる運転をサポートする要因を必要としないらしい。恐らく、電子サポートで賄うということなんだろう。

その他、兵装を若干改良しているようだ。でも、基本的には兵員輸送ができればいいので、兵装の強化はおまけ要素である。

それにしても、2021年時点でもう完成間近という雰囲気の記事なんだな。

海上事故発生

さて、気になるのは事故の状況だ。

現在韓国軍当局と防衛産業事業者、海洋警察、消防当局などがダイバーなどを投じて救助作業を始める一方、事故の経緯を調査している。

中央日報より

えーと?

どういうこと?

「浸水事故」というから、水が入ってきたから慌てて脱出みたいな話だと思ったら、何故かダイバーの投入などと言う話になっている。KAAV-2は沈没したってことなんだろうか。

事故を起こした装甲車は海兵隊に導入される次世代上陸突撃装甲車(KAAV-II)の試作品だった。上陸突撃装甲車は上陸直前に使用する水陸両用の装甲車で、今回浸水事故を起こした試作品は開発初期段階だった。そのためメーカーの技術者2人が乗り、海兵隊員は中にいなかったという。

~~略~~

現在開発中の上陸突撃装甲車-IIは新型の韓国製エンジンを導入し、水上での速度を従来の時速13.2キロから20キロ以上に向上させ、また40ミリ以上の砲と着脱式の増加装甲を取り付けることで火力と防御力双方の改善を目指している。

朝鮮日報より

どうやら、事故で死んでしまったのはメーカーの技術者だったようで、開発初期段階の試作品が事故を起こしたと言うことらしい。

うーん、開発時のトラブルはつきものだと思うんだけど、それにしたって、もうちょっと浅いところでテストすれば良かったんじゃないの。

まあ、もうちょっと状況が分かったら追記したいと思う。

追記

うーん、そこそこ沖の方でテストしてみたいだね。

26日、防衛産業庁などによると、防産業会社の職員2人が搭乗した新型KAAVハンデが、海岸から700~1km離れた海岸で性能試験をしている間、浸水事故で沈んだ。

軍当局などから届出を受けた浦項海景と119救助隊、民間海洋救助隊は海兵隊1師団救助隊とともに水中探索でKAAVを発見し、操縦席付近にあった防衛産業2人を救助した。

NEWS1より
KAAV2-test

やっぱりテスト機は沈んでしまったみたいだね。

コメント

  1. アバター もでら より:

    このKAAV-Ⅰ(AAV7)の後継のKAAV-ⅡはアメリカがAAV7の後継として開発していて予算削減のあおりで中止された次世代水陸両用強襲装甲戦闘車両EFVにデザインはすごく似ていますね。

    EFVはウォータージェット推進で水上46kmとAAV7の水上速度が13kmという問題を解決しましたが韓国は以前ウォータージェット推進で苦労した前例もあるので無謀と思ったのかKAAV-Ⅱではエンジンを水上走行時は海水で強制冷却させることで出力を無理やり上げることで水上速度30kmを目標としてました。
    ハッチを開けていない限り波を被っても浸水しない用に見えますが、まさか強制冷却用の海水取り込み機構に問題があって浸水とかではないでしょうね???
    namu.wikiによるとスケールモデルでの水上走行実験は成功していたようですが・・・

    • 木霊 木霊 より:

      韓国はコンセプトをパクるやり方は「いつものこと」なので、どこかで見た形になるのは避けられませんね。
      そんな話はさておき、なかなか立派なモノができると思ったら、やっぱりエンジン搭載の水陸両用車にしちゃいましたね。
      ウォータージェット推進は海軍で失敗していてトラウマなのかも知れません。

      今回、何が原因で浸水してしまったのかは、しっかり調べねばならないでしょう。

      • アバター もでら より:

        namu.wikiの情報だと「平時は出力は約850馬力で水上走行時に海水冷却システムを使用すると出力は2000馬力以上(注釈では2700馬力)に上昇します。」とあり他の解説で戦車のエンジンをベースに作られたプロトタイプエンジンは1,800馬力とあるのでこのエンジンを海水冷却で2700馬力まで上昇させるということは本来の1800馬力に対して5割増しなのでエンジンが負荷に耐えれずに海水を取り込む水冷ジャケットごと破損したみたいな異常な事態なら浸水もあり得るかなと思いました。
        さすがにいくら韓国とは言え海に入ったら車両の隙間から海水が漏れてきましたとかハッチ締め忘れて波被りましたとかつまらない原因ではないと思いたい。

        namu.wikiに「26日午後8時現在、事故の状況は調査中であると報じられた。」までは記載されているので事故原因とかも追記されるといいのですが

        • アバター BOOK より:

          >エンジンが負荷に耐えれずに海水を取り込む水冷ジャケット
          >ごと破損したみたいな異常な事態なら浸水もあり得る

          あらあら、木霊さんブログで過去紹介頂いた、何かの軍艦であった事態によく似てる(笑)
          しかし「エンジンの海水冷却」は船舶用エンジンならごく普通・アタリマエのことなので造船の世界シェアトップ(11.43%)
          https://deallab.info/shipbuilder/
          の韓国さんがやらかすのも何かオカシイ気がする。

          軍用船と民間船で技術交流ゼロなのかしら?

  2. アバター けん より:

    おはようございます

    韓国がこのテの水陸両用車輛を造ろうとしていたとは知りませんでした。
    (また安価生産して、海外輸出を目論んでいるのでは?)
    AAV-7は水中速度の低さと武装の弱さがネックとされ、事故率も高く、
    米海兵隊では代替ACV(8×8装輪車タイプ)の導入が進められているようです。
    (このACVも問題を抱えているらしいですが。)
    陸自も新設の水陸機動団に”足”がないのも困るのでAAV-7を試験導入しましたが、
    本命はこれからライセンス生産されるパトリアなのでしょう👍
    韓国はこのままKAAV-2開発を頑張ってほしい(棒

  3. アバター 匿名 より:

    まだまだ続きがありますよ、KAAV-Ⅱは三種類あるので。

  4. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    十年くらい前にも、渡河訓練中に兵員輸送車か何か沈めてませんでしたっけ?>韓国陸軍

    あの時も、予備浮力が足りなくて、波かぶって浸水したのじゃなかったかと。

    ※その意味で、KSS-III潜水艦も、予備浮力が妙に小さいとどっかで読んだので、心配はしてます。

  5. アバター 砂漠の男 より:

    そういえば、台湾初の国産潜水艦が進水したようだ。
    そうりゅう・たいげい型と同じX舵を装備しているが、これは日本からの技術援助?
    https://www.youtube.com/watch?v=3RF_vLhLwdk

    「台湾で潜水艦建造を支援している国(米国、英国、フランス、インド、オーストラリア、カナダ、スペイン、日本、韓国などの名前が浮上)」(航空万能論さんより)
    これまで、米国が魚雷とか潜望鏡の輸出許可を出したというニュースはあったけど、それ以外の技術系情報はほとんど出てこない。謎の潜水艦だね。

  6. アバター 音楽大好き より:

    木霊様、皆様、こんばんは

    戦闘機や上陸特攻装甲車だけではないようで・・・こんな記事があります。

    【恐怖】EVタクシーが暴走…時速188kmで“ブレーキ利かず” 信号待ちの車に激突し250m飛ばされる 韓国・テグ

    9/28(木) 12:12配信 FNNプライムオンライン
    https://news.yahoo.co.jp/articles/8d41d251a54bccf0e54ae2d3a9fceceefbc03389

    電子制御ナントカのソフトが暴走したのかな。動力の制御もブレーキのステアリングも、ドアのロックも何もかも【電子制御】なのかな。
    このEVも装甲車も戦闘機も仕様書どおりには出来ていなかったのでsとう。要するに品質が悪い。

    死者がなかったこと、爆発しなかった事は幸いですね。

  7. アバター 河太郎 より:

    こんばんは。
    しかし潜水艦といい、沈めるの好きな国てすんねぇ…😁

  8. アバター ぬいちゃん より:

    どうやら相当な現場猫案件だった様で成功有りきのお粗末な試験体制が明るみになった様です
    https://n.news.naver.com/article/469/0000762895

    犠牲者のご冥福をお祈りします

    • アバター 河太郎 より:

      確かに。死者に対する礼を失しましたね。そこは気づかせて頂いてありがとうございます。

  9. アバター BOOK より:

    >死者に対する礼、、

    まあそうですが、恐らく対日本侵略、自分を殺しにくる兵器の実験失敗を喜ぶくらい良いのでは?

     即ち、台湾(&沖縄&九州?)有事は、米国CSISによる24回のウォーゲームシ(数千万回のミュレーションを駆使)によると時期は2027年過ぎで

     初撃は日本の沖縄を中心とした米軍・自衛隊基地への弾道ミサイルによる先制飽和攻撃ってのが支那の勝ち筋

     https://www.csis.org/analysis/first-battle-next-war-wargaming-chinese-invasion-taiwan

    CSIS原文
     https://news.yahoo.co.jp/articles/fd07ea288922e97e62fb568f99fe3092ce3034e0?page=2
    の中の
     https://csis-website-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/publication/230109_Cancian_FirstBattle_NextWar.pdf?VersionId=WdEUwJYWIySMPIr3ivhFolxC_gZQuSOQ

    で165ページもある英語論文で私には精読無理(^^;ですが pp.53~54あたりに登場人物一覧みたいなのがありますが、登場人物は支那・米・日・フィリピンだけ。

    何とロ・南北朝がない! すなわち楽観的シミュレーションですね。恐ろしい。

    韓国は2027年6月から次期政権。恐らくパヨク大統領だし政権の左右にかかわらず韓国軍の仮想敵は一貫して日本です。

     ですから私が支那指導層なら、初撃弾道ミサイル先制飽和攻撃のかなりを韓国にやらせる。

    具体的には対馬・九州の基地は韓国に弾道ミサイルに先制飽和攻撃をさせる。韓国軍は喜んで実施し続けて対馬上陸ぐらい企てるでしょう。

     この上陸に使われるだろう兵器の最有力がこのKAAVなのだから、実験失敗を日本人が喜ぶのは自然と思います。