何を言っているのか良く分からない。
中国外相がウクライナ外相に「紛争地に殺傷力のある武器売らない」 露への供与否定
2024/2/19 09:49
中国の王毅共産党政治局員兼外相は18日、ドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議に合わせてウクライナのクレバ外相と会談した。中国外務省が18日発表した。王氏は「中国は紛争地域や紛争当事者に殺傷力のある武器を売らない」と表明。
産経新聞より
良く分からないのだが……、文字通りに解釈すれば「紛争地域」はウクライナであるから、支那はウクライナに武器供給をしないという意味になる。紛争当事者は、ウクライナとロシアを両方含みそうだが、ロシアは紛争である事を否定しているからねぇ。
ロシア製の兵器が払底し始めている
「懸念」の否定
産経新聞は、支那がロシアへの武器供与を否定したとしているけれども、おそらくこれは「解釈」である。
中国がウクライナ侵略を続けるロシアに殺傷兵器を供与しているとの懸念を改めて否定した。
王氏は「火に油を注がず、機会を利用して漁夫の利を得ることはない」と発言。早期停戦に向けて「建設的な役割を発揮したい」と強調した。
産経新聞より
どうにも、支那のこの主張はプロパガンダ絡み臭い。
王氏は「中国とウクライナは長年にわたる戦略的協力パートナーだ」と述べるとともに「国際情勢がどう変化しようとも両国関係の正常な発展を望む」とウクライナ側に呼び掛けた。
産経新聞より
これ、某立憲民主党議員が発信した内容と同じだよね?
偶然にしては出来すぎではないか?という気もするが、まあ、それはさておこう。
報道ベースでは既にロシア軍に大量の支那製兵器が入り込んでいることが確認されている。
中国は「抜け穴」を利用して大量の軍事物資をロシアに輸出…それは西側の言い訳にもなっている
Jul. 28, 2023, 09:00 AM
中国は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐって西側が課した制裁の抜け穴を利用し、軍隊を編成するのに十分な支援物資をロシアに送ったとポリティコが報じている。
同紙は税関の記録などの証拠に基づき、中国メーカーがロシアを支援するために、大量の装備を納入していたことを明らかにした。
その中には、ロシアが侵攻のために動員した兵士の大多数を装備するのに十分なボディアーマーや、ウクライナ軍に向けた砲撃や手榴弾投下を指示できるドローンも含まれていた。
Business Insiderより
ロシア軍武器、中国製部品の使用増加=ウクライナ高官
2023年4月17日午前 11:29
ロシア軍がウクライナで使用している武器の中に中国製の部品が以前よりも多く使われていることが確認されたと、ウクライナ大統領府高官がロイターに明らかにした。
大統領府に提言を行うブラジスラフ・ブラシウク氏によると、戦場から回収された武器の中にはさまざまな電子機器が含まれているが、欧米製部品は少なくなり、代わりに中国製が増えているという傾向がある。
ロイターより
どの口が言うのか。
日本製の部品も
なお、この件に関しては日本も支那を責める事は難しい。
ロシア兵器部品、米国製74%日本製も ウクライナ分析
2023年12月17日 22:36
ウクライナ国家汚職防止庁は17日までに、ロシアの無人機やミサイルなど76の兵器に使用されていた2453個の部品を分析したところ、米国企業が製造したものが74%に当たる1813個に上ったとの調査結果を公表した。日本や欧州、台湾の部品も多数見つかった。ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」が報じた。
対ロシア経済制裁に参加している欧米や日本の部品がロシアに流入し、侵攻で使われる兵器の調達を支えている実態が改めて明らかになった。
他に多かったのはスイス製が119個、日本製が96個。中国製は87個だった。ロシア製は自国製無人機オルランなど一部でしか使用されておらず、13個にとどまった。
日本経済新聞より
何しろ日本からの部品も結構ロシア製の兵器に使われている実態が明らかになっている。これ、日本の家電製品を分解して流用するような状況なので、なかなかコレを防止することは困難だ。
特に中古品の市場などで買い漁られると、なかなかそれを把握するのすら難しい。
とまあ、こんな感じで支那の発言そのものをどこまで信用するかはさておき、現実問題として支那製の部品はロシアに入り込んでいるし、完成品もかなり入り込んでいる事実はある事が分かっている。
戦車や戦闘機、弾道ミサイルのような大掛かりな製品の輸出実態は確認されていないモノの、それに類する状況になっているのは事実である。
ロシアの老朽化兵器が戦線に投入される
ウクライナ戦線には、既に随分前から老朽化兵器が投入されている実態が指摘されている。
ロシア、40年前に製造の兵器使用も 在庫不足で=米軍高官
2022年12月13日午前 8:59
米軍高官は12日、まもなく10カ月を迎えるウクライナ侵攻でロシアの兵器在庫が不足に陥る中、同国が精度の低い古い兵器を使うことも辞さない構えだと指摘した。
ロイターより
在庫一斉セールは既に1年前から行われていて、ロシア軍の兵器を鹵獲する話も前から随分と出ている。
退却するロシアの兵器鹵獲 ウクライナ軍、反攻に投入
2022年10月25日 18:12
軍事専門家によると、ロシアの侵攻に対して巻き返しを図るウクライナ軍は、退却するロシア軍から兵器を鹵獲し、その一部を戦闘に投入している。
ロシアや近隣諸国の軍は、その多くが旧ソ連時代の装備を使っている。ウクライナ軍も、ロシア軍が残した兵器を操作するのにさほどの訓練を要さない。
AFPより
この鹵獲兵器も、どんどん老朽化が顕著になってきていて、戦車でいえば、T-90Aという第三世代戦車が出回っている時代は直ぐに終わって、だんだん旧型のT-80やT-72等が出回る事態となり、T-62やT-55という第一世代戦車と呼ばれるカテゴリの旧型兵器までお目見えした。
T-55は1958年に登場して多数生産された戦車なので、今もなお使える戦車は残っているようだ。それでも現代の戦線に投入するような戦車ではないんだけれども。
消えたロシア戦車の謎、200両のT-90Aは今どこに?
2023.11.25
ロシアのウクライナ侵攻は、歴史上最も詳細に記録されている戦争だ。戦場で実際に起こっていることが高解像度の画像で捉えられ、オンライン上で分析されている。分析の視点は非常に選択的で偏りがちだが、科学的な証拠に基づいて検証できる側面もある。
Forbesより
どうやら、一部の最新型は輸出に回されてしまったという話や、実は最新型は旧型を部品取りの機体として作り直したものだという話があって、ロシアの兵器製造能力についても宣伝されているモノよりも低いのではないかと言われている。
海外に売却した兵器の返還を求める
しかしそうした材料も不足してきたのか、こんな話も出てきている。
深刻化するロシアの兵器不足:海外に売却した兵器、部品の返還を求める
2023/11/14
ロシアは資源輸出大国であるとともに、武器輸出大国でもある。世界銀行によると、2022年の武器輸出額は米国が145.2億ドル、フランスが30.2億ドル、ロシアが28.2億ドルだった。ウクライナ戦争前には、ロシアは世界第2位だったと見られる。
しかし、ウクライナ戦争が長期化する中、ロシアは武器を海外に輸出する余裕がなくなってきている。そればかりか、武器輸出の契約を履行しなかったり、一度売却した武器、部品の返還を求める事態に至っている。ロシアの武器不足は深刻である。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ロシアは防衛装備品を輸出したエジプトやパキスタン、ベラルーシ、ブラジルなどから、部品の回収を急いでいるという。
NRIより
この話がどこまで信用に値するものかは分からないが、ロシアが兵器不足に苦しんでいるのは事実なのだろう。まあ、ウクライナ軍の方がもっと兵器不足で苦しんでいるんだけどね。
そこに支那が口出ししていることはほぼ間違いないわけで、支那としても表だってはやりにくいけど、裏ではバンバン武器輸出をしているのだろうと。そしてこの「裏では」の意味は、アメリカや日本製の部品を含め、横流しに手を貸している可能性まで示唆している。支那人版マッコイ爺さんが暗躍している可能性が高いのである。
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