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【迷走する岸田政権】オーバーステイも無罪化するつもりか

安全保障
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岸田文雄氏、お疲れなのか、夏の暑さでちょっと思考回路がおかしくなっているのか。

在留資格ない子ども、原則滞在許可へ 例外条件も設定 入管庁

2023/8/3 20:34(最終更新 8/4 06:10)

日本で生まれ育ちながら在留資格を持たない外国人の子ども約200人について、出入国在留管理庁は、法相の裁量で日本での滞在を認める「在留特別許可(在特)」を原則として付与する方針を固めた。子どもの利益も考慮し、子どもの在特を認めるケースでは、その家族への在特についても配慮する方針。関係者への取材で判明した。

毎日新聞より

日本で生まれ育ったら在留資格が貰えるとしたら、日本人の順法精神は崩壊するよ。余り長々と書く気は無いが、反対だ!

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在留特別許可は必要か

許可制度

先ずは、在留特別許可という制度について。

(法務大臣の裁決の特例)

第五十条 法務大臣は、前条第三項の裁決に当たつて、異議の申出が理由がないと認める場合でも、当該容疑者が次の各号のいずれかに該当するときは、その者の在留を特別に許可することができる。

 永住許可を受けているとき。

 かつて日本国民として本邦に本籍を有したことがあるとき。

 人身取引等により他人の支配下に置かれて本邦に在留するものであるとき。

 その他法務大臣が特別に在留を許可すべき事情があると認めるとき。

 前項の場合には、法務大臣は、法務省令で定めるところにより、在留資格及び在留期間を決定し、その他必要と認める条件を付することができる。

~~以下略~~

入管法より

法務大臣の権限で、特別に「日本にいて良いよ」という許可を出すことが出来るのだけれど、50条1項にある「前条第3項の裁決」「当該容疑者」というのは、資格が無いのに日本に留まっている方のことを指す。

つまり、オーバーステイは犯罪(この段階では容疑者)になるんだけど、一定の要件を満たせばソレを特別に許可しましょうという話になっている。おそらくは50条1項4号の「特別に在留を許可すべき事情があると認めるとき」というのを使いたいのだろう。

200人?201人?140人?

では、今回、誰にこの許可を出すのか。

入管庁によると、送還忌避者は2022年末時点で4233人おり、うち日本で生まれた18歳未満の子どもは201人に上る。斎藤健法相はこれまで「子どもの保護には最大の関心を持っている」として救済措置を講じることを示唆していた。

毎日新聞より

なんと「送還忌避者」の子供達だそうだ。

送還忌避者というのは、退去強制令書の発付を受けたにもかかわらず、自らの意思に基づいて、法律上又は事実上の作為・不作為により本邦からの退去を拒んでいる者を指している。

僕が問題だと思うのは、「自らの意志に基づいて」「本邦からの退去を拒んでいる者」であって、本来は強制退去すべき者が該当する話なのである。

そして、その人数が201人だか200人だかいると。

日本で生まれたが強制送還対象に、在留資格ない子ども140人に異例の「在留特別許可」へ

2023/08/04 07:31

政府は、日本で生まれ育ったものの、親と共に強制送還の対象となり、在留資格を持たない外国人の子ども140人程度に対し、人道上の配慮から、「在留特別許可」を特例で出す方針を固めた。斎藤法相が4日にも記者会見して表明する。

~~略~~

今回の特別許可では、201人の約7割に当たる140人程度に、「定住者」などの在留資格が与えられる方向だ。

讀賣新聞より

しかし全員が認められるわけではなく、7割くらいになると。

許可を出すにあたっては、〈1〉日本で生まれた〈2〉小学校か中学校に入学・卒業した〈3〉日本での生活を希望している――ことを考慮する。親が〈1〉不法に入国した〈2〉薬物使用の違反をした〈3〉懲役1年超の実刑を受けた――など、不法滞在を除く重い犯罪歴がある場合は原則対象外とする考えだ。

讀賣新聞より

……いや、不法滞在も十分重い犯罪歴なんだが。バカじゃないの?

オーバーステイの期間が長いというのは、犯罪行為を認識しながら逃げ回っていたという意味である。期間が短いのであれば、何らかの不手際でというお目こぼしがあってもいい気はするが、十数年オーバーステイを続けて子供も作っているって、完全に犯罪行為を理解した上で居座っているって意味なんだよね。

法の不作為

ただ、擁護する積もりはないのだけれど、これまでは再審査の請求の回数制限が無かったんだよね。ところが今回、法改正があって上限2回までとなった。

その辺りは、こちらの記事などで説明をさせて頂いた。

正直、これまで放置してきたツケを支払わされる話になって、それが如実に表れたのが川口市などの実態なんだけど。

ただ、再審査中は日本に留まれる制度になっているので、実質上お目こぼしされてきたわけだ。

ところが、こうした法の網を抜けた運用をしていると、多くの不利益を受ける実態がある。

201人の大半は現在、一時的に収容を解く「仮放免」とされている。国民健康保険に加入できず、公立学校には通えるものの、許可を得なければ、居住する都道府県から移動できないなど、多くの制限がある。「定住者」の資格が得られれば、働くことも可能となり、制限は大幅に緩和される。

讀賣新聞より

こうした実態を受けて「人道に配慮」などと言っているのだが、じゃあ、強制送還を受け容れて帰国した方の立場はどうなるの?ということになる。

子ども1人で日本で暮らすことが難しかったり、親がそばにいることが望ましかったりする場合には、家族が離散しないよう配慮するという。

毎日新聞より

日本人には配慮しなくても、こういう部分には丁寧に対応するのな、岸田政権は。

でも、こんなこと許していたら日本人の準法精神は崩れていってしまうぜ。なんだ、法律守らなくても救済措置があるんじゃんってね。ここは制度不備によって対応が遅れたことを詫びて、お金を支払ってでも帰って貰うべきである。

コメント

  1. みみこ より:

    事実上の移民の受け入れに加えて、「不法移民」も事実上受け入れるとは。
    以前にも書きましたが、
    そりゃ、生まれ育った日本を出て見知らぬ親の国へ行け、というのは、子供は気の毒ですよ。
    でもその不幸な状況になるのは「不法滞在」の親のせいですからね、日本のせいじゃなく。
    なのに…。これから生んだもんがちになるのか。

    こういった問題、そもそも、かなり以前に「不法滞在していると自首した家族」がいて(同時に10組ぐらいだったような)、そのうち半数ぐらいが日本滞在を認められた、ということがありまして。
    認められた理由は発表されなかったけれど、
    おそらく「日本で育った義務教育以下の子供がいる」だろう、と。
    あれが、発端だった気がします。
    それを是正するどころか助長して、未来に禍根を残しましたね。

    「無能な働き者」は、何もしないより始末が悪い。

    • 木霊 より:

      以前ご指摘の流れになっていますね。
      流石に、不法移民の受け入れを事実上発表してしまうとは思ってもみませんでしたが。

      子供が気の毒という意味では、例えば親が犯罪を起こして逮捕されて実刑判決を受ければ、子供言われなき差別を受けることになります。でも、殆ど救済されたという話を聞きませんよね。

  2. 砂漠の男 より:

    福島みずほ”難民は他人のパスポートで来る人が多い”(8/4付ツイート)
    https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1687264989638541312

    なぜ詳しい?

    • 河太郎 より:

      こんにちは。「お金を払ってでも帰ってもらえ」に賛成です。帰国前に母国語を覚える教育をしてやっても良い。でも在留は認めない!
      人道上を言う報道とかあるだろうが、そもそも人道の「できる事は限られている」という事実を直視すべき。できん話を認めたら木霊予言になる!
      また、これ認められると夜逃げ屋ならぬ
      在留屋が現れ昔の蛇頭みたいな組織できますよ。それと、もう一つは日本で母国への反政府活動やる連中あらわる。
      いや、クルド人の話ではなくて……
      実は米国のバブテスト派の教会から、実家の不動産を買いたい申し出を受けたのですが、そこミャンマーの小数民族の信者が多くて……。ビルマ族が仏教徒だから小数民族がプロテスタントになるケースが多いらしいのですが。
      何か母国にやってんのか?訊いたら、
      「医薬品を送ってる」と。調べるとれっきとした反政府組織。で、断るた。
      ミャンマー政府もスーチーも小数民族に迫害してるの承知なんですが、だからって日本がミャンマー政権を敵に回す必要ないですよね?
      抗生物質は紛争地帯ではれっきとした「軍事物質」です。これは某国のクルド人地域に抗生物質を大量に持ち込んで、
      トルコ政府に逮捕されたケースから解る。そういう物を支援している団体に、
      拠点地を売るとは、他国の反政府組織を助けるのと変わらないですから!
      断る時に亡命ミャンマー人の経営者に言ったんですよ。祖国で同胞が迫害されてると知れば、そりゃあ支援したくなりますよね? そこは人として解る。
      でも、それ無関係な日本人と日本としては「いい迷惑」なんですよ??
      仮に「日本に住むならば、母国の紛争に一切かはかわるな!」言われたら、あなたミャンマー人として約束できます??
      できないよね? それ解るから、医療支援しかしません…とか言われても信用はできないんです。だって私が貴方のたちばならば、やはり同胞を支援するから!
      人として出来ない事を他人に強要はできいし、したくない。
      その代わり、あなた方への協力は一切できない。で、このケースは割と人道支援してるキリスト教団体の話ですが、
      こういうような拠点を与える事を普通にしちゃうと、それをビジネスにする奴が必ず現れるし、それは……元フロント団体の者として断言しますが、必ず裏社会とタッグを組み始める。
      それは日本人だけでなく、彼らにとっても悲劇の始まりになるんですよ。
      はっきり言って、岸田は自己保身しか考えていません。そういう首相です。
      これは、その証拠というべきケースと私は思います。

      • 河太郎 より:

        あれ?
        個としてスレしたつもりが、何故か
        砂漠の男様への返信になってます。
        砂漠の男様、失礼いたしました。

        • 河太郎 より:

          あと、こういう他国の宗教団体をパイプにして、紛争地域に軍事物質を送り込むような事をしている実態がある。これも無視できない話と思います。
          少なくとも、日本をそうした形で利用する団体を、監視して、制限するようにしないと。先ずはスパイ防止法。そしてスパイは死刑。それくらいにしないと都合の悪い事だけ押し付けられる。

      • 木霊 より:

        困ったことに、この件は一切党内ですら議論された形跡が見られないんですよね。
        閣内でも議論があったかどうか。
        確かに法務相の判断で決定は出来るわけですから、スタンドブレー出来る余地はありますが、これは国家としての重大な決定になりかねない話。
        法制度の穴があったことは確かですが、そこは間違っていたことを認めて、お帰り頂くしかないと、個人的には思っています。

    • 木霊 より:

      もしかして、首謀者だからでしょうか?
      いやいや、流石に不法移民の受け容れに動いているとも思えませんから、単なるビジネスとして動いているのでしょうね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。
    岸田の動きも不可解ですが、昨今は公明党もいろいろうるさくなっている様子に見えます。
    してみると、
    ・公明党の母体のアレの中心がそろそろヤバい
    ・なので、影響力を行使しようとあれこれ動いている
    ・その影響を、モロに岸田が受けている
    なんて、素人考えの邪推も良いとこですが。

    どっちにしても、岸田のやる事は、一本筋が通っているとは思えない、あっちこっちの意見聞いてその場凌ぎでフラフラやっているようにしか見えませんね。
    本当に、「平時の宰相」なんだよなぁ……

    • 木霊 より:

      ここ半月くらいで、岸田政権に対する攻撃が酷くなってきているというか、動きを縛ろうという動きが加速しているように思えます。
      陰謀論になってしまうので、記事としては扱う気はありませんが、秋本氏の件と言い、木原氏の件と言い、どうにも不穏ですね。
      木原氏の件に関しては、既に記事にした通り。彼の責任とは言い難いところで話は動いています。
      秋本氏の方は、お金を受け取った事実はあるので、彼の責任は確実なんですが……、これ、彼一人で終わる話ですかね?どう考えても単なる窓口で、もっと色々と関わる議員がいるように思えますよ。