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辺野古基地への移転は進まず

政治
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最近、田んぼの蛙の声が五月蠅いと言って、田んぼの持ち主に抗議するアホのニュースがあったが、これも似たような話。

辺野古騒音10年で3.3倍 名護市測定 米軍演習に起因

2023年5月29日 05:20

米軍に起因する騒音を把握するため名護市が実施している航空機等騒音測定で、2022年度の市内7カ所の騒音(63デシベル以上)の発生回数が合計1万1639回に上り、10年で2.62倍(12年度比)に増加していることが28日までに分かった。

琉球新報より

そりゃ、基地が出来れば騒音は増えると思うのだが、「63デシベル以上」という基準を何故持ち出したのかが気になった。

何のための基地なのか

車のアイドリング

東京都のサイトを参考にして「騒音」について言及していこう。

生活騒音|東京都環境局

何処の自治体でも良かったのだが、東京都では「生活騒音の防止」という観点からサイトで説明をしている。

63デシベル以上となると、洗濯機の稼働音程度と言うことになる。あとは、車のアイドリングも63デシベル以上と、確かに気になると言えば気になるレベルの音だろう。

で、生活騒音をなくすことは難しいので、音が小さくなるように工夫してね、というのが東京都の指導である。

生活騒音の問題は、時として殺人事件に発展することもあるので配慮が必要ではあるのだが、しかし一方で、暮らしていれば必ず出る音でもある。お互い様だという気持ちも大切だろう。

懇談会で地域振興

そういう面を加味して、懇談会が開かれたのだろう。先日、政府主導の懇談会が開かれていた。

辺野古移設計画で懇談会 “地域振興などに取り組む” 官房長官

2023年5月25日 18時13分

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、政府と移設先の3つの地区との懇談会が4年ぶりに開かれました。 松野官房長官は、地元の要請を踏まえ、地域振興などに取り組む考えを伝えました。

25日夕方、総理大臣官邸で4年ぶりに開かれた懇談会には、松野官房長官や普天間基地の移設先となっている名護市辺野古と、その周辺の豊原、久志の3つの地区の代表が出席しました。

この中で、辺野古地区の島袋茂区長は「普天間飛行場の代替施設建設事業は着実に進んでいるが、住民にとっては、地元が要請する各種振興策が目に見える形で実現していくことが重要だ」と述べました。

NHKニュースより

辺野古の区長は「基地を認めるから金をくれ」というやり方なんだけど、やむを得ない部分があるとはいえ、何というか恥ずかしげもなくよく言うよね。

これに対し、松野官房長官は「最も大きな影響を受けることになる3地区の生活環境の保全、生活の向上、地域の振興にできるだけ配慮することは、当然必要なことだ。関係省庁が連携してしっかり対応していきたい」と述べました。

NHKニュースより

政府側も「分かった、金を出す」と。金を出すのは簡単なんだろうけれど、無駄な使い方をするのが沖縄の常である。

僕も、沖縄の地域振興はして欲しいとは思っているけれど、補助金ジャブジャブでは碌な結果にならないだろうことは目に見えている。

こういった解決の仕方は、あまり良くないんだよね。

そもそも、米軍基地は「迷惑施設」なのだろうか?

辺野古警備費

ちょっと前の記事になるのだが、こんなニュースがあった。

辺野古警備費 1日2132万円

2023年1月9日(月)

沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う警備費用が、2014年の開始以来で約661億円にのぼったことが防衛省沖縄防衛局への取材で分かりました。新基地建設に反対する県民の運動を監視し、弾圧するための巨額の税金投入です。

しんぶん赤旗より

なんと、辺野古の警備に使っている費用が、2014年から2022年までで661億円に上ったというのである。これをしんぶん赤旗が記事にするところがスゴイと思うが、「県民の運動を監視し、弾圧するための巨額の税金投入」と批判に繋げているのはもっとスゴイ。

「県民の運動」というが、多くの沖縄県民にとっては辺野古基地の建設は、良くないことだとは思っていない。普天間基地から辺野古基地への移設が実現できれば、普天間基地の土地は利用できるようになる。

一方、寂れてしまっている辺野古にも、人を呼べるとあって、辺野古周辺も基地移転に否定的ではない。

では、反対しているのは誰かと言えば、「市民」を名乗る活動家なのである。

路上に不法占拠を続けている活動家達がいるお陰で、随分と警備費用を垂れ流す始末なのだが、これを辺野古の発展に使うことが出来れば、様々なことが出来る。

こんな垂れ幕や旗もあったらしいけれど、「県民運動」が聞いて呆れる。

2月ZENKO沖縄連帯行動/辺野古で座り込み3000万署名を報告し連帯を誓う - ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)
安倍政権は名護市政略取を契機に新基地への護岸工事を加速させている。ZENKO沖縄参加団は2月24日、沖縄メンバ

こういうのは一部だけだとは思うんだけど、それでも色々なのが混じっていることは間違いない。当然、警備にお金をかけるしかないのである。実際に、敷地内に不法に踏み込んできた活動家もいて、逮捕されたこともあった。

工事を安全に進めるために必要な警備費用は、「本当に必要ですか」と、活動家の方々にこそ問いたい。

法廷戦術も失敗

なお、法廷でも活動家の方が活躍しているようだが、沖縄県側は分が悪いようだ。

辺野古移設巡る訴訟、沖縄県敗訴

2023年3月16日5:10 午後

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古沖の地盤改良工事を巡り、県が国の関与取り消しを求めた二つの訴訟の判決で、福岡高裁那覇支部は16日、いずれの訴えも退けた。谷口豊裁判長は、県の処分を取り消した国土交通相裁決は「国の関与」に当たらないとして、訴えを却下。県への是正指示を適法と認め、県の請求を棄却した。

ロイターより

まあ、防衛は国の専権事項である。県が無理筋の反対活動をするものだから、訴訟を起こして負けるのは仕方がない。どう考えても大半が職権乱用なのだから。

そして、最近は手詰まりになったのか迷走が続いているのが沖縄県知事だ。

沖縄県、危機管理対策本部立ち上げ 北朝鮮、衛星の発射表明で 玉城知事「国と連携して情報収集に努める」

2023年5月29日 9:36

北朝鮮が軍事偵察衛星の発射を表明したことについて、沖縄県は29日午前8時45分、危機管理対策本部を立ち上げた。玉城デニー知事は同日午前、「国と連携して情報収集に努め、過去の事案を踏まえて適切に対応していく」と述べた。同日午後に対策本部会議の開催を予定している。

沖縄タイムスより

法廷戦術の失敗や、知事のくせに「外交」などといって外国に遊びに行っている姿勢が批判されて、流石に北朝鮮からミサイル(人工衛星と自称しているが)発射に際しては「国と連携をして」などと言い出した。

対策本部って何をするのかな?情報収集はテレビや政府からもたらされるものしかないし、対策って何やるのよ。それこそ、Jアラートの情報を待つくらいしかないわけで。

なんだかよく分からないが、沖縄の迷走は続きそうだな。

PAC3を石垣新港地区に展開 北朝鮮の「衛星」発射予告で防衛省が方針 県は「駐屯地内にしてほしい」

2023年5月30日 05:15

北朝鮮が「人工衛星」の発射を予告したことを受け、沖縄防衛局や陸上自衛隊、航空自衛隊の担当者らが29日、県庁を訪れ、対応を説明した。部品落下への対応を念頭に置いた先島諸島への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)展開に関連し、石垣島では陸自石垣駐屯地の外の市南ぬ浜町の新港地区に展開する考えを説明し、(以下略

琉球新報より

まあ、対策本部作ってもPAC3展開は敷地内で!と言うのが沖縄クオリティなんだけどね。

移設時期は着工してから6年経過したが、まだまだ工事を邪魔している沖縄県への批判は高まりつつある。知事が替わらないと、この話は前に進まずに税金を垂れ流すことになりそうだ。

コメント

  1. アバター 河太郎(山童) より:

    こんにちは。お久しぶりです。警備費の件で一言を。あの「巨額の警備費」って話なのですけれど。そこの警備員やった者として。私は色々と有資格者なので、再婚前に2ヶ月ほど行ってるのですね。
    丁度、マッサージの店を畳んで家内の一族の農園を手伝う前に。自分の患者さんに誘われた。たしかに結構な給与ですよ。でもね、現在、改革が進む業界の水準それも有資格者が多い事から言って、そんなにバカげた金額じゃない!
    だってスケジュールが短期しか立てられない(反対派の活動、コロナ、台風、猛暑などで中期的なスケジュールできない)守秘義務あるので詳細は書けないけど。また、本土から来た活動家や反対派住民とのトラブル回避の為に、極端に外出が制限(強制はない!)される為に、
    ゲームとネットと読書くらいしか気晴らしもなく、非常にストレスが貯まる。
    警備員の一定数はキャリア2年以上でないと受講すら出来ない資格の保有者で、よくある「はみ出し者の島流し」ではない。むしろ警備員として有能な人が少なくない。そういう人は所属の支社で現場や顧客を持っているので、かなり稼ぎにならないと本土から行かない。
    巨額だ巨額だ赤旗とかは言うが、それは
    安い時給で有能な若者をこき使っていた「一昔前のコンビニ」とかの常識で、今では社会の底辺とされてきた警備も、上級救命や交通誘導警や施設警備の検定、危険物取扱者などの資格者が多くて、とても安い金で沖縄へ派遣できない。じゃ現地労働者を…と言っても、数値的に警備経験者も有資格者と県内では足らない!
    はっきり言って、パヨクの有識者ほど、平成の「安く労働者をこき使う常識」でモノを言っていて、とこが「革新なんだろ?」と疑問に思います。結局、社会主義を標榜する連中ほど、人を使い捨てる平成のブラック企業水準なんだよね💢
    最後に木霊様にリクエストですが。
    三菱重工が低予算で、一発○十円の電力コストで、ドローンを撃墜できるレーザー兵器を開発したそうです。船舶どころか車両にも搭載可能なやつ。これドローンを大量に持っている中国への対策となる気がするのですが。なかなか調べても良く解らないです。そのうち記事に取り上げて頂けませんか?

    • 木霊 木霊 より:

      辺野古での警備は大変でしょうね。
      機動隊に勤めていた親戚がいるのですが、地方に行くとやることがなくて大変だとこぼしていたのを思い出しました。
      多数の人員を長期間拘束するのですから、そりゃ巨額な警備費がかかるのは当たり前でして、特に活動家がギャーギャーと騒ぐストレスの多い環境ですから、頭が下がります。

      三菱重工のレーザー兵器に関しては、少しさわりだけ記事にしてみました。
      もうちょっと分かり易い情報が出ていれば良かったのですが、未だ開発中と言うこともあって詳しい情報はわかりません。もうちょっと調べて見たいと思いますよ。

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