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核兵器保有数を増やす支那と、世界を脅す意図

中華人民共和国ニュース
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寝言は起きている時に言うものではないよ。

国防部 日本は軍国主義の古い夢から早く目覚めてほしい

2024-04-25 22:07:05

中国国防部の25日定例記者会見では、ある記者から「日本の岸田文雄首相はこのほど、中国の核兵器格納庫建設の加速は世界と地域の安定にとっての懸念と述べた。日本はまた、このほど発表した『外交青書』で、いわゆる『中国脅威』を誇張して、中国はかつてない『最大の戦略的な挑戦』とした。中国として、これらをどう論評するか」と質問しました。

CRIより

多くの人が「オマエガイウナ」と思っただろうが、こんな寝言を言わねばならない程、支那は困っているという意味かもしれない。

軍拡を続ける支那

核兵器格納庫建設の加速

まず、支那の核兵器格納庫の話だが、これは数年前から指摘されている。

中国の砂漠地帯にICBM格納庫…米側「核保有量は予想上回るレベルで増加」

2021/07/03 08:24

米紙ワシントン・ポストは1日、米専門家による衛星写真の分析として、中国が内陸部の砂漠地帯で大陸間弾道ミサイル(ICBM)用とみられる多数の地下施設を建設していると伝えた。米国をにらんだ新たな核戦力増強の動きだ。

讀賣新聞より

支那が多額の資金を投入して、核兵器の増産をしている噂はあったのだが、ワシントン・ポスト紙が衛星写真の公開をするとともに「多数の地下施設を建設している」という疑いを報じた。

この話の信憑性についてだが、おそらくはアメリカ政府もこの事実を把握していて、出ても問題ない情報だと判断している可能性が高い。つまり、概ね本当のことで、支那もこの事実を隠そうと努力しているわけではない。

日本側の言い方は完全に虚偽であり、われわれは断固反対する。中国は防衛的な国防政策を堅持し、自衛防御的な核戦略と核の先制不使用の政策を堅持している。

CRIより

そして、日本に対して嘘つき呼ばわりしている一方で、核兵器の増強を否定してはいない。

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核による防衛戦略

ただ、意味がわからないのは、核兵器を保有することで何処の国と戦うつもりなのか?という話である。

核軍事力は国家の安全保障上において必要な最低水準に一貫して維持し、いかなる形式の軍備競争にも参加しない。いかなる国も中国に対して核兵器を使用しない限り、中国の核兵器の脅威を受けることはない。

CRIより

支那の核保有が「必要な最低水準」ってことらしいのだが、かなり疑わしい。

米国防総省は昨年まとめた報告書で、中国のICBM保有数を約100基、核弾頭保有数を200発台前半と推測している。

讀賣新聞「中国の砂漠地帯にICBM格納庫」より

ワシントン・ポストはICBM保有数と核弾頭保有数を推測しているのだが、別の報道を見るとトータルではもっと多いと予測されている。

中国の核弾頭数、500発超 30年に1000発超えへ=米国防総省

2023年10月20日午前 10:37

米国防総省は19日に公表した中国の軍事動向に関するリポートで、同国が保有する運用可能な核弾頭の数が今年5月時点で500発超に上っていると指摘し、2030年には1000発超に達するとの見通しを示した。

中国の核弾頭数は増加しているが、まだロシアや米国の保有数を大きく下回っている。米国は核弾頭の保有数が約3700発で、うち1419発の戦略核を配備済み。米国科学者連盟(FAS)によると、ロシアは保有数が4489発、うち約1550発が配備済みだ。

前回のリポートによると中国は2021年に運用可能な核弾頭の数が400発超だった。

ロイターより

アメリカやロシアの方が核兵器保有数が多いと言われているが、残念なことに両国の核兵器は製造してから結構な時間が経過しており、順次退役させる必要のあるものである。

支那が保有しているのは最近製造したものなので、数が同数であっても性能が同じとは限らない。何をもって「必要な最低水準」なのかはさっぱり不明である。

一つ言えることは、年々核兵器保有数を増やしている支那に対してアメリカやロシアはその保有数を減らしつつある。その一点をとっても「最低水準」の説明には説得力を感じない。

核の傘は戦略的バランスと安定を破壊するのか?

更に意味不明なのはこちら。

日本は原爆被爆国でありながら、米国に核軍縮を要求するどころか、米国の『核の傘』に頼り、米国が戦略能力を最前線に配備することに協力し、地域と世界の戦略的バランスと安定を破壊してきた。国際社会には、これらを強く警戒する理由がある」と述べました。

CRIより

日本がアメリカの核の傘に頼っていることは、世界の脅威に繋がるらしい。

そして核軍縮の話を切り出しながら、日本がしているのはアメリカの戦略能力を最前線に配備することの協力ということなのだが…、これはクワッドとかAUKUSに日本が参加するような話を指していると思われる。

確かに日本主導で行っている部分はあるが、自分たちが十段線などと称して海洋進出している話は棚上げなのだから、意味がわからない。

日本が中国を絶えずとやかく言うのは、平和憲法の束縛から脱却して、軍事拡張という古い道を歩む危険な動きを糊塗するためだ。日本が中国への偽りに基づく非難をやめ、地域を緊張させる要因を作り出すことをやめ、地域の平和と安定に対するトラブルメーカーにならないことを望む

CRIより

意味はわからないが、日本の動きを警戒しているということは明白である。

してみると、この話は単純に日本の力を削ぎたいという意味なのだろうが、それにしたってあまりにも荒唐無稽である。今さら、これを信用する国があるとも思えないんだが…。

追記

なかなか愉快なことを言うね。

中国、米大統領選への干渉否定 「内政不干渉は中国外交の基本原則」

2024/4/29 20:14

ブリンケン米国務長官が11月の米大統領選に中国が干渉しようとしていると指摘したことについて、中国外務省の林剣報道官は29日の記者会見で「内政不干渉は中国外交の基本原則だ。米大統領選に中国が干渉することはない」と述べ、否定した。

産経新聞より

日本に向かって吐いた言葉は内政干渉じゃないのかな?

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    核兵器を含めて軍拡の維持費がいつまで持つか?

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