【韓国海軍】対潜水艦哨戒能力が欲しい

海軍

韓国軍は、北朝鮮が小型潜水艇などの開発を積極的に勧めた時期があったために、対潜哨戒能力を手に入れたいと努力した時期があった。

ただ、何となく中途半端な感じで配備が進められたらしく、結果からいうと十分な対潜哨戒能力は得られていないようだ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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対潜哨戒用の固定翼機

今はP-3CK対潜哨戒機16機体制

一応、韓国にも対潜哨戒機ってのはある。対潜哨戒機P-3C、P-3CK「オライオン」がそれにあたる。

P-3CKはP-3Cの韓国版である。韓国海軍は、P-3CとP-3Cを合計16機保有しているのだが、最初の8機は1995年頃迄に、後の8機はP-3Bを改修した上で2010年に取得したもの。ここではP-3CKもP-3Cとして説明していこう。

もちろん、P-3Cの能力自体はけっして侮れるものではない。最近になって台湾も導入したしね。ただ、適切に運用できれば、という条件付きだが。

ところが、韓国海軍は現状のP-3C計16機だけでは不十分だと考えているようだ。

韓日間の哨戒機戦力格差はどれほどなのか?

2019年02月07日10時12分 

韓日は昨年12月から哨戒機をめぐる軍事的問題が生じている。哨戒機は海上で偵察と警戒業務を遂行し、場合によっては攻撃任務まで遂行できる。この哨戒機の戦力規模は日本が韓国の7倍と明らかになった。 

「中央日報、アーカイブ」より

先日、こんな記事が中央日報に紹介されていた。

韓日は昨年12月から哨戒機をめぐる軍事的問題が生じている。哨戒機は海上で偵察と警戒業務を遂行し、場合によっては攻撃任務まで遂行できる。この哨戒機の戦力規模は日本が韓国の7倍と明らかになった。

3日付の韓国の日刊紙・韓国日報の報道によると、韓国軍は1995年からロッキード・マーティン社のP-3C哨戒機を導入し、現在16機の哨戒機を運用中だ。 

https://japanese.joins.com/article/960/249960.html

書いている意味はよく分からないが、とにかく戦力不足だとは感じているようだ。でも、「戦力」って、哨戒機に求めてはいけないカテゴリーだと思うんだ。数を増やせば良いってモノでも無い。

P-3C哨戒機の能力で重要なのは、むしろ「データ」の方だと思う。潜水艦の音紋や、分析パターンなどのノウハウの蓄積こそが力になるハズなんだけど、航続距離とか、上昇能力とか、気にするところが違うんだよね。

P-3C用通信装置の開発に失敗

なお、韓国のP-3CKにはちょっと哀しい開発中止のエピソードがある。

[単独]軍、甘くもない装備開発に「血税60億」飛んだ

作成 2017.10.14 20:45 修正 2017.10.14 22:29

<アンカー> 軍が我が哨戒機に搭載する通信装備を開発する途中、放棄して数十億ウォンを無駄にしました。そもそも重すぎて取り付けもできない装備でしたが、事業が承認されました。責任は誰だったのでしょうか?

「SBS ニュース」より

兵器の開発失敗というのはさほど珍しい話ではないのだが、韓国海軍が欲しがったP-3C用の通信機はどうやら衛星通信用の端末だったらしい。

……え?韓国って軍事衛星持っていたっけ?

ま、いいや。

合同参謀本部は、放射庁、国防科学研究所などとともに、この哨戒機に搭載する次期軍事通信衛星用端末機の開発を推進してきました。

現在、アナログ通信方式を軍事衛星を活用したデジタル通信に変え、潜水艦探知情報をリアルタイムで伝送するためです。

量産直前の段階である体系開発に着手したのは、2014年。しかし2年後、突然の合同は異例の事業を白紙化しました。作ってみると飛行が難しいほど重かったからです。 軍が保有したP-3C K 8台のうち120㎏の端末を積む余裕があるのは2台だけでした。

「SBS ニュース」より

開発に成功したかどうかは書かれていないんだけど、「量産直前」まで行ったんだから完成したんだろう。

だが、重すぎたらしい。この端末の重量は120kgだったらしいのだが、コレを搭載できる余裕があるP-3CKは2機のみ。

……ん?P-3Cって虚空重量が30t程度、最大離陸重量が63t程度だから、33tくらいの重量は運べるんじゃ?

もちろん、その他にも兵装や人員を搭載しなければならないから実際に搭載出来る重量はさほど多くは無いんだろうけど、120kgの装備が搭載できないというのはちょっと理解出来ない。ついでに言えばアメリカのP-3Cは衛星通信装置を積んでいたハズなんだが……。何となく別の理由で開発中止になったんじゃ無いかという気がするぞ。

P-8ポセイドンが欲しい!

そんな中、取り敢えずは哨戒機を増やしたいという希望はある様だ。

北朝鮮潜水艦対応の海上哨戒機 20台導入へ=韓国軍

2013.05.26 09:55
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の消息筋は26日までに、海軍が北朝鮮潜水艦の探知能力強化のために要請していた海上哨戒機20台の戦力化を決めたと明らかにした。防衛事業庁で事業推進戦略を立てているが、海外から導入する方向で検討に入ったという。
 海軍はP3C哨戒機を16台保有しているが、不足しているとの見方が出ていた。日本は100台以上のP3Cを保有しているほか、米国は同機からボーイングのP8を新たに導入している。

「総合ニュース」

20機の海上哨戒機を導入か、いやー、金持ちだね。

海上哨戒機20機は、次期海上哨戒機という位置づけて、総事業費は1兆ウォン……。って、あれ?900億円程度で何を買うつもりなんだろ??

どうやら、「P-8ポセイドン(1機あたり2億USドル)」、「エアバス製C-295」、「ロッキードマーティン製SC-130J」を候補と考えているみたい。

ポセイドンといえば、アメリカ海軍が運用する対潜哨戒機だが、ベースはボーイング737で、小回りがきかない仕様。だから、前提として MQ-4C トライトン海上無人航空機など、子機を一緒に運用する必要がある。

では、エアバスからC-295を買うか?というとこれまた悩ましい。実績はあるのだが、いかんせんP-3Cの後継機となると、こいつはむしろ輸送機として設計されてきているので、色々と手を加える必要がある。価格的にお安くはならないだろう。

SC-130というのは、C-130の派生のモデルなのだが、今のところプラン売り込み中のモデルで影も形も無い。C-130がベストセラーであることと、既に韓国空軍での運用実績があることを考えれば、運用面ではメリットがあると思うが、SC-130作るとなると、納期も価格も読みにくい。

そんなわけで、どれを買うにしろ20機はちょっと予算的に無理かも?

S-3バイキングはど、どうかな?

そこで次に候補に上がったのが、アメリカ海軍が保有していたS-3バイキングである。

韓国海軍、S-3バイキング再生機導入を検討

2015/09/10 12:25

韓国海軍は、アメリカ海軍から退役してモスボール保管されているロッキードS-3バイキング12機を、再生して導入することを検討しています。韓国のYonhap Newsが2015年9月6日付で、軍関係者の発言として報じています。  

「Fly Team」より

スペック的にはS-3バイキングがイイと思うんだ。……というか、何故P-3CなりP-3CKを買い増さないのかよく分からない。生産は終了しているとは言え、程度の良い個体はまだ中古で手に入るだろうに。

S-3「ヴァイキング」

日本でも台湾でもP3Cを主力の対潜哨戒機として、まだまだ運用していく予定だ。日本は順次P-1を導入しているみたいだけど。

で、S-3バイキングを候補に上げたものの、結局は韓国はP-8ポセイドンが一番欲しいらしい。でも、アメリカが売ってくれるかどうか……。

韓国軍、北潜水艦攻撃用の最新哨戒機P-8導入を検討

2016年09月01日11時15分

  軍当局が北朝鮮の潜水艦探知能力を高めるため、最新型対潜哨戒機の導入を検討することにしたと、政府当局者が30日明らかにした。この当局者は「北が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)開発だけでなく、最近、潜水艦を利用したさまざまな攻撃戦術を開発中」とし「北の潜水艦を識別して攻撃を遮断するための最新型海上哨戒機の導入を検討中」と述べた。

中央日報」より

そして、買おうとしているのはたったの4機。いやはや、どうするんだよ、それ。

ハープーンを間違って海洋投棄

そもそもである、ちゃんとP-3Cを運用しろよと言う話。

韓国軍の武器部品11兆ウォン在庫…9億ウォン台レーダー使わず捨てる状況

2015年09月09日10時55分

海上哨戒機P3-Cは、海軍で最も使い道が多様な武器の1つだ。1995年に8台が導入され現在まで海上監視活動や早期警報、情報収集などの任務を遂行している。最近、北朝鮮の潜水艦威嚇が増大しながら「潜水艦キラー」として注目されており、済州(チェジュ)の湫子島(チュジャド)近海で沈没した釣り船「トルゴレ(イルカ)号」の救助現場にも動員された。

「中央日報」より

なかなか興味深い記事だが、タイトルのトコロで嘆いているのはこちらの部分の話である。

海軍がレーダーセットを購入しておいても10年以上にわたり一度も使わず、廃棄したり海外売却を推進したりしていることが8日明らかになった。高価な装備を購入する際に綿密な需要調査を経ず、必要以上に買い入れて血税を浪費したという指摘が出ている。 

「中央日報」より

いや、これ、予備だろ?海外売却推進して大丈夫なのか?

海上哨戒機で誤ってハープーンミサイルなど6発を海に投棄(総合)

記事入力2017-01-01 15:27 | 最終的な修正2017-01-02 05:26 

海軍は1日午前、東海上空で哨戒任務を遂行していた海上哨戒機(P- 3 CK)で乗組員のミスでハープーン対艦ミサイルなどの武器3種類6発が海上に投下されたと明らかにした。

「NEVER」より

そもそも上手いことP3CK哨戒機をちゃんと使えているのか、という話。

装備していたミサイル6発を海に投棄しちゃったんだけど、意味が分からないのは「間違ってスイッチ押しちゃった」って理由だ。通常はこの手のスイッチはカバーがついているはずなのだが、これを何らかの理由で外しちゃっていると言う事だろう。

韓国の整備とは、「必要なものを外す」ということを含むらしい。ダメだコリア。

回転翼機も欲しい

んで、対潜哨戒機としてはヘリコプターも含む。

韓国も流石にこれも持ってはいる。

対潜哨戒ヘリを導入する

そして更に、新たに対潜哨戒ヘリを導入する決定をする。それがこのAW159「ワイルドキャット」だ。

あれ?韓国海軍ってUH-60[ブラックホーク」持ってるじゃん?アレじゃだめなん?と、思ったら、回転翼の折りたたみ機構はケチるわ、防錆仕様になっていないわと、何のために買ったのかがイマイチよく分からない状態で、海上では運用できない模様。

……だから「ワイルドキャット」なのか。

しかし、このワイルドキャット「AW159」を購入するにあたって、又韓国の悪い癖が出てしまった。

次期対潜ヘリコプター ・ワイルドキャットは作戦可能時間30分

入力:2013.10.17 13:09 |修正:2013.10.17 14:21

海軍の次期海上作戦ヘリコプターで導入することにした”ワイルドキャット(AW-159)”の对潜可能時間が38分もならないことが分かった。

「chosen.com」より

なんと、兵装を詰め込みすぎで、作戦時間が30分程度しかとれないというのだ。僕の計算では片道10分程度しか使えないが(苦笑

韓国軍:海上作戦ヘリにスパイク・ミサイル搭載

記事入力 : 2014/01/04 08:58

 韓国軍は、最大射程が25キロあるイスラエル製のスパイク・ミサイルを追加配備し、来年実戦投入予定の海上作戦ヘリに搭載することとした。北朝鮮の海岸砲を精密攻撃するため、昨年韓国の西北島しょ(西海〈黄海〉沖の北方限界線〈NLL〉近くにある島々)地域に配備されたスパイク・ミサイルは、全て車両に搭載されている。

リンク切れ

そして、その状況で更にスパイクミサイルを搭載する予定と。何故、対潜能力だけに絞れないのか(苦笑

噂によると、スリオンを改良して防錆機能を持たせようなんていう計画もあるみたいなんだけど、出来たという話は今のところ聞かない。

……んでも、北朝鮮相手に本当にそれだけの装備を揃える必要が本当に必要なのかな?(棒)

配備前に不正が次々と発覚

もう、この手の不正は韓国のお家芸といっても過言では無い。

韓国海軍、別機種に砂袋載せて実物評価?…次世代ヘリに選定

2015年05月22日10時06分

  海軍が最新型海上作戦ヘリコプター「ワイルドキャット」(AW-159)を導入する過程で、実物を見ていない状態で虚偽の試験評価結果書を作成した後、ヘリコプター機種を選定したことが調査で分かった。

「中央日報」より

いつもの得意技だな。机上の空論、韓国軍は大好きだから。ただ、比較対象としてMH-60Rが上がったらしいんだけど、そっち買っておけば良かったんじゃないのかい?

具体的な性能比較はこちら。

AW-159MH-60R
乗員2名3-4名
兵員7名11名
全長15.22 m19.75m
全高3.73 m5.2m
最大離陸重量6t9.927t
最大速度296 km/h333km/h
フェリー飛行時航続距離963 km834km(航続距離)
高度限度3,050m(IGE)3,580m

簡単に言うと、MH-60Rの方が大きくて性能も良いのである。いや、もちろんAW-159だって良い面は沢山あり、運用に合わせて選択すべきと言うのが正しいのだけれど、韓国軍の運用ケースだと、より最大離陸重量の大きい方を選ぶべきじゃ無かったのかなぁ。韓国軍は武器満載が大好きだから、少しでも余裕があった方が良い。

まともに比較すれば、AW-159が選ばれない可能性が高いので、偽装した書類審査家で通しちゃったというのがこの話。

韓国軍「ワイルドキャット」、性能不足で導入の危機=「国防関連の問題には終わりがない」「こんな状態で日本に勝とうなどとは…」―韓国ネット

配信日時:2015年9月10日(木) 6時57分 

2015年9月9日、韓国・ノーカットニュースによると、海軍の海上作戦ヘリコプター「ワイルドキャット」(AW159)導入事業に関連する不正で、前・現職の海軍将校など8人が拘束起訴された中、今度はワイルドキャットの性能自体が契約上の要求条件を満たしていなかったことが分かった。

「レコードチャイナ」より

で、性能不足が指摘されて大問題に発展したものの、購入はするらしい。

まあ、対潜哨戒能力向上は必須なので、AW-159「ワイルドキャット」でも数を揃えて運用が出来るのであれば良いような気はするけれど、そもそもちゃんと運用できるかは怪しいのが韓国軍である。

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コメント

  1. 韓国は内陸国並みの音楽教育なのでアメリカ製を導入しても音響探知能力を生かせない。
    あっ、在日がいるか。

    • 僕は、正直、音響探知能力が一体何に依存するスキルなのかよく知りません。
      音感や聴覚に優れている必要はありそうですが、それ以上にデータの蓄積を必要とするのではないか、と、そのように思っております。
      実際のところ、韓国軍はその辺りを重視しているんでしょうかね?

      • データライブラリィ作成に最低限相対音感を持つ人が必要です、音楽教育体制が整っていないと才能を発掘できない。