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韓国空軍のバードストライクF-35Aは無事廃棄に

韓国空軍
この記事は約4分で読めます。

時間かかったなー。

修理代1400億ウォン…1100億ウォンの韓国軍ステルス機、「ハゲワシと衝突」で退役

記事入力 : 2023/12/02 08:50

昨年1月に上空でハゲワシと衝突し、機体が損傷した第5世代最新鋭ステルス戦闘機F35Aが導入からわずか2年で退役する。修理費用が新たに購入する費用を上回ることが分かったためだ。

朝鮮日報より

大した記事ではないので、サクサクいこう。

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追加購入を決定も時間はかかる模様

ハゲワシ・バードストライク

えーと、韓国にはハゲワシが飛来する。

eagle-140404-2.jpg

こんな感じの個体で、ユーラシア大陸に広く生息していて、秋から冬にかけて朝鮮半島に飛来する留鳥である。翼開長は250 – 290cmなので、かなり大型な猛禽類である。日本にも希に飛来するようだ。

で、不幸にもハゲワシ君が韓国空軍が保有するF-35Aにぶつかる事故が発生。

事故は2022年1月に発生し、去年の5月には、「もう廃棄するしかないね」という結論になっていた。

韓国空軍は11月30日の装備淘汰審議委員会で、上空で鳥と衝突して胴体着陸し、機体が損傷した1機のF35Aの退役を決めた。韓国空軍が1日に明らかにした。

朝鮮日報より

そりゃ、飛行中にバードストライクが発生してエンジンを損傷、出火しながら着陸を試みるも、ランディングギアが出ない。仕方がなく胴体着陸を試み、見事に成功する。

韓国空軍のF-35Aのパイロットの技術が卓越していたからこそ、無事に着陸的他のだと報じられていて、ソレはその通りなんだと思う。まだ、運用初期で高価なステルス機を扱うのだから、韓国空軍でもトップレベルのパイロットがF-35Aを操っているハズだ。

修理費は高額に

で、鳥類とは言えかなり大型な個体が、左側の空気吸入口に吸い込まれ、油圧系統を破壊し、エンジンも損傷してしまった。

鷲は左側の空気吸入口に吸い込まれ、離着陸の際に機体を制御するランディングギア作動油圧導管などが破損した。同機はランディングギアが作動しない状態で瑞山基地の滑走路に胴体着陸し、幸いパイロットの命に別状はなかった。

この事故後、韓国軍が米政府関係者や機体を製造したロッキード・マーティン社などと共同で詳しく調査を行った結果、機体、エンジン、操縦・工法系統の部品など複数の箇所で損傷が見つかった。

朝鮮日報より

胴体着陸したことも、修理費用を高くした原因になったとは思う。なにしろ、F-35Aのボディは複合材料で形成されているので、胴体着陸すれば修理は絶望的だ。エンジンもタービンブレードが破損しているという情報があったので、おそらくはオシャカだろう。

それらの修理・復旧の費用は約1400億ウォン(約160億円)と見積もられたが、これは新たに購入する際に必要な1100億ウォン(約120億円)を上回るものだった。

朝鮮日報より

修理には時間もお金もかかる。まあ、妥当な判断だろうね。

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追加購入も

当初、40機のF-35Aを購入した韓国だが、1機を失い39機となってしまった。追加購入が認められたので、64機態勢になると予想されるものの、当面は39機で回していくしかない。

韓国にF35戦闘機25台販売、米国が暫定承認

2023年9月20日 17:00

米国の国防安全保障協力局(DSCA)はこのほど、韓国にF35戦闘機と関連装備を50億6000万ドル(約7474億円)で販売することを暫定承認した。最終的に販売するためには米議会の承認を得ることが必要で、DSCAは「米議会に通知した」としている。

暫定承認した内容はF-35戦闘機最大25台とエンジン、電子装備、技術支援サービスなど。今回の販売は韓国政府の要請によるものだ。

AFPより

ここの所、F-35Aの追加購入を決定する国がそこそこあって、順番待ちをしている状況である。日本は令和5年時点で33機なので、初期購入分の44機に未だ届いていない(令和元年に、墜落によって1機を失っている)。

そして、追加で100機程購入する話が令和元年に出ているので、順番待ちを考えると韓国空軍は数年単位で待つことになるはずだ。F-35Aの年間生産数は実績ベースで140機程度になっているようだが、まだ数千機程度のバックオーダーを抱えている。年間200機生産出来たとしても、10年弱待つ計算になるな。

F-35Aは優秀な機体だし、保有する戦闘機の老朽化が激しいので、韓国空軍としては手早く増やしたいところだろうが、なかなか思い通りにはならないようだね。あとは……、整備問題を解決したいところだけれど、アレがどうなったのかは現時点では良く分からない。

コメント

  1. 山童 より:

    ふうん、ハゲワシかわいそうに。ハゲワシがですが。
    まぁ戦闘機パイロットを1人育てるのに幾らするか……なので、セット処分になんなくて良かったですね。

  2. 砂漠の男 より:

    自分が韓国大統領なら、F-5Eの代わりにT/A-50(F/A-50?)を充てる。F-4Eの代わりに先ごろアップグレードを決めたKF-16を充てて、足りない分は比較的入手しやすそうなユーロファイターかグリペンを導入するかな。KF-21はいまのところ戦力外扱いだね。
    いまとなっては、F-35Aを導入しておいて良かった面もあるだろうけど、ペンタゴン公式発表の4万ドル/飛行時間のランニングコストは、韓国空軍にとって相当痛いんじゃないかな。自国内でオーバーホール出来ないし、共喰いさえ出来ないこともあるかもしれないし。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ハゲワシ、モンゴルとかチベットとか、あっちにしか居ない印象でしたが、そうか、半島にもいるのか……
    トラ同様に、絶滅してから起源主張したりして。

    バードストライクは、文字通りの交通事故ですから、この機体とパイロットはもう完璧貰い事故で不運だったとしか。それで生還してるんだから、彼の対応は褒め称えるに値するでしょう。

    韓国ちゃんも、新車なんだから、自動車保険入ってれば良かったね。
    ……国挙げての(国の存在そのものが)BM案件という話もありますが。

    ※バードストライク試験、既定の重さのチキンを空気銃でぶつけてやるわけですが、どうしてもこの話を思い出します……
    http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/1991845.html