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レーダー照射、日韓両政府が再発防止合意文書策定へ

大韓民国ニュース
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政府同士で「再発防止」と言われても、説得力を感じないんだが。

レーダー照射、日韓両政府が再発防止で合意文書策定へ 酒井海幕長「概ね方向性は合意」

2024/3/19 15:28

海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は19日の記者会見で、韓国海軍による海自機への火器管制レーダー照射問題を巡り、日韓両政府が再発防止策をまとめた合意文書の策定に向けて調整していることを明らかにした。韓国側は照射の事実自体を認めていないが、両政府は再発防止策の協議加速で一致していた。

産経新聞より

こんな「合意文書」を作って何の意味があるのか。

外交的解決を目指す

レーダー照射事件は未解決

レーダー照射事件に関しては、このブログでも何度も取り上げている。

何度も言及したくない話ではあるが、まあ酷い。

酒井氏は「概ね大きな方向性は合意できていると思うが、文書の文言などについて現在調整している。それが合意できれば発表できると考えている」と述べた。

産経新聞「レーダー照射、日韓両政府が再発防止で合意文書策定へ」より

何に合意したかについては言及がないので、この合意文書は「無駄だ」と断ずるにはちょっと早い気はするのだけれども、日韓慰安婦合意(平成27年12月28日)は完全に無視された状況にある。何をやっても無駄な気はしてしまうね。

何より、レーダー照射事件(平成30年12月20日)は未だに未解決のままなのである。

「事件の再発防止」の前に、「どうして発生したか」「誰が問題だったのか」という話を解決しないと、再発防止もあったものではない。

韓国側は照射の事実自体を認めていないと、未だにこんな状況なのに、再発防止が出来るのかかなり疑問である。

再発防止に関して

ただし、そういった問題はあれど、再発防止が可能であれば、その方向で調整されることは望ましい。

レーダー照射問題を巡っては昨年6月の日韓防衛相会談で、類似事案の再発防止を図ることで合意。両政府間で具体的な調整が行われていた。北朝鮮が進める核・ミサイル開発に対し、日韓両政府は対応力向上のため、共同訓練などを行えるよう関係改善を進める必要に迫られている。

産経新聞「レーダー照射、日韓両政府が再発防止で合意文書策定へ」より

レーダー照射事件の再発が問題と言うよりも、東アジア情勢が緊迫してきたので、いざという時にぎくしゃくしていると困るというのが日本側の偽りなき本音であり、韓国としてもおそらくはそうなのだと思う。

ただ、どうも韓国側の姿勢を見ていると、台湾有事などは「我がことではない」と考えている節があるようで。

日本「韓日哨戒機事件の再発防止合意文を調整中」…韓国は「慎重モード」

2024.03.20 08:15

2018年の韓日哨戒機事件の再発を防ぐため、韓日両国が文書形態の合意を導出する方向で調整中だと、日本の国防関係者が19日明らかにした。一方、韓国国防部は「関連内容について確認する内容はない」と慎重な態度を見せた。

中央日報より

今回のことにも温度差があるように見受けられる。

韓日国防当局が再発防止策を文書化するというのは、偶発的な事件による両国関係の浮き沈みがないよう釘を刺そうという意味と解釈できる。

中央日報「日本「韓日哨戒機事件の再発防止合意文を調整中」より

何か勘違いしているぞ、こいつ!

韓国政府側は乗り気だが

この話の面倒なところは、政府レベルでは何とか関係改善をしたいという意図があるのだが、当事者である海上自衛隊と韓国海軍の間には相当なしこりが残っているということである。

ハッキリ言って、日本国民と韓国民にとっては割と興味の薄い事案ではあると思う。僕自身は絶対に許さないが。絶対にだ。

韓国国防部は合意文書の策定について慎重な立場を明らかにした。国防部の関係者は「昨年6月に両国長官会談で合意した通り、未来志向的な観点で韓日間の国防懸案について再発防止策を含む協議を進行中」と述べた。文書化については「協議中の事案については言及が制限される」と一線を画した。再発防止対策の文書化については言葉を控え、日本側の反応とは微妙な温度差を見せた。

中央日報「日本「韓日哨戒機事件の再発防止合意文を調整中」より

当事者同士は、先ずは謝罪があって、和解があって、韓国海軍内部での処分があって、そこから関係改善という流れになるハズなのだが、その頭を飛び越えて、「和解したことにしておこう」というのが今回の外交案件なのである。

で、文書の公開はしないという方針のようだが……、公開されて困るような合意文書を結んでもねぇ。

いや、外交レベルで公開しない合意文書というのは、当然にある。在るんだけど、今回のケースは大々的にやり合った事案についての話だから、こっそり合意するのは悪手ではないか。

何時までも事件を放置するのも問題ではあるので、どこかで落とし処を探さねばならないのは解るんだけどさ。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    外交としては、文章で約束しないとどうにもならないのはわかりますが。
    ・相手は、約束は破ってこそ、と思ってる。
    ※中華文明においては、約束を守る:弱者 破っても責められない:強者、だとか?
    ・そもそも、原因究明する気がない→再発防止が出来ない
    ・本邦だけでなく、諸外国からも軍隊としての信用がガタ落ちで再浮上する目が見えない

    「強い敵より、使えないorいつ裏切るかわからない味方の方が怖い」は、軍事の常識ですからね……
    それを縛るための国際条約が、この場合まるで機能しないという、なんだこの文明国家未満の半島政府は……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      何とか文書固定をしないと、「言った、言わない」だけだと話にならない相手ですから、仕方がありませんね。
      このまま放置して離れることが出来れば良いんですが、地政学的にどうしようもありませんよね。

  2. アバター 玄米茶 より:

    この件は、韓国に全ての責任があって、日本が再発を防止する事項は皆無なのに、一体何を合意するというのか……。韓国に「この合意は、日本が威嚇飛行の事実を認めたということだ」と報道されて、いつもの「遺憾」で終わらせるつもりなのでしょうかね?

    • 木霊 木霊 より:

      韓国の場合は、政府に認めさせないと話がスタートできないということもあって、軍同士の話し合いでは拉致が明かないのでしょう。
      この辺りは外交手腕にお任せするしか在りませんが、放置が悪手であるのは間違いないと思いますよ。

  3. アバター 匿名 より:

    軍事費と言われるもののなかで、人件費とポッケナイナイを除く真水の規模はどれくらいなのでしょう?
    まあ、半島南部軍みたいな、ハリボテでないのでしょうか。

    • 木霊 木霊 より:

      ご指摘の「軍事費」は日本の防衛費の話でしょうかね。
      それとも、韓国の話でしょうかね。
      どちらも公表されているので、確認されることをお勧めします。このブログでも、何かのタイミングで言及はしたいのですが。

  4. アバター 匿名 より:

    我が国にとっての再発防止策は、官民挙げての非韓三原則の推進。
    金融検査で半島債券の適正査定と犯罪外国人(特別永住者も)の国外追放と再入国禁止。
    当たりでしょうか。

    • 木霊 木霊 より:

      我が国の再発防止策ですか。
      ……なかなか魅力的な提案なのですが、うーん、どうなのかなぁ。どこまで話を大きくすべきか、なかなか難しいですね。落とし処をどこかに考えておかねばらないので、あまり強力な措置というのも難しいのかと。ガツンとやって後腐れがない感じの措置が良いんですがね。

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