よっぽど旨みがあるんだろうか?パンダ外交は。でもそれ、チベットの動物だぜ?
米から中国に返還のパンダ 一部返却を示唆 習近平国家主席
2023年11月17日 8時58分
アメリカから貸し出し期限を迎えたジャイアントパンダが相次いで中国に返還されていることをめぐり、中国の習近平国家主席は、一部をアメリカに戻すことを検討していることを示唆しました。
NHKニュースより
ちょっとめぼしい記事が見当たらなかったので、先日の記事に関連するものでお茶を濁したいと思う。時々ネタに困る時はあるんだよね。
外交ツール「パンダ」
パンダの返還
そもそも「パンダ」という動物はチベットを侵略した支那が、その地域に生息している生物を外交に使えると目に付けたところから、不幸なことになっている。
アメリカでは近年、貸し出し期限を迎えたジャイアントパンダの中国への返還が相次いでいて、11月8日には、首都ワシントンの動物園から3頭が返還されたことで、残っているのは南部ジョージア州の動物園のパンダだけとなっています。
NHKニュースより
支那政府から全世界に貸し出されている生物、「パンダ」なのだが、世界中で人気があるらしい。この生物が支那の印象をアップするのに一役買っているのは事実なのだが、例外なくレンタルらしい。
1頭あたり年間5000万円とも1億円ともいわれる費用が支那に支払われるので、完全に金蔓になっている。
上野動物園のパンダ、中国に支払うレンタル料は
2017年12月22日 20:17
上野動物園(東京・台東)で生まれたジャイアントパンダのシャンシャン(香香、雌)の一般公開が19日始まった。早くも来園者を楽しませている人気者の両親、リーリー(力力、12歳)、シンシン(真真、同)は2021年2月までの10年間の期限付きで中国から賃借している。
上野動物園に初めてパンダが来たのは日中の国交が正常化した1972年。友好の証しとして、中国側から無償提供されたカンカン、ランランとは異なり、シャンシャンとその両親の所有権は中国にある。都が中国側に支払う「レンタル料」は年間約95万ドル(約1億800万円)。
日本経済新聞より
このレンタル料は各国で様々な理由によって異なるようだが、例えば日本で繁殖に成功した場合でも、パンダの所有権は支那のものということになるらしい。
で、レンタル期間が切れれば返還するのは道理である。
繁殖が目的だった
とはいえ、そもそも辛亥革命(1911年10月10日)の後、支那は東チベットを侵略していく。その時にパンダは随分と乱獲されたようだ。だが、本格的にチベットが侵略されて支那の一部ということにされたのは、1950年のこと。支那共産党がチベットを植民地化していった結果、更にパンダはその数を減らすことになる。
この見解の中で、WWFはパンダの格付けが「絶滅危惧種から危急種に引き下げられた」ことを朗報として伝えている。国際自然保護連合(IUCN)によれば、14年までの10年間で中国国内の野生のパンダの頭数は17%増加し1864頭になったそうだ。私が子供のころ、パンダは千頭しかいないといわれていたが、いつのまにこんなに増えたのだろうか。
産経新聞より
WWFに「絶滅危惧種」のお墨付きを得て、繁殖目的で世界中にレンタルをした結果、パンダの繁殖に成功してその数を増やす事が出来たらしい。そしてめでたく「危急種」に基準が引き下げられた結果、有料でレンタルをすると言う論理が崩壊することになる。
尤も、それ以降もレンタルを続けてはいるんだけど、昨今ではレンタル期限が満了した結果、支那にパンダを返す国が増えているようだ。
もうちょっと借りてて貰って良いよ
そうした背景があって、冒頭のパンダの話に繋がる。
中国の習近平国家主席は15日、サンフランシスコで開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議にあわせて開かれたイベントで演説し「われわれは、アメリカとパンダの保護について協力を続け、カリフォルニア州の人たちのパンダに戻ってきてほしいという願いに応えられるよう全力を尽くしていく」と述べ、一部をアメリカに戻すことを検討していることを示唆しました。
NHKニュースより
アメリカ国内でどんな世論が醸成されているのかは知らないが、習近平氏は「やっぱり貸しても良いよ」とか言い出したのだ。
パンダ3頭、米国立動物園から中国に返還へ…ワシントンで半世紀ぶり不在の事態に専門家「米中関係と関係ないと言い切れない」
2023/11/08 16:22
米国ワシントンの国立動物園の3頭のパンダが今月中旬、中国に返還される。米国の首都からパンダが姿を消すのは、米中が国交正常化に向けて動き出した1972年以来、51年ぶりだ。最近の米中関係の冷却化を象徴する出来事といえそうだ。
讀賣新聞より
何というか、関係が冷却化したから「返せ」という話だったのに、首脳会談をやったら「関係の安定化の兆しがみえる」とか言い出したのだから恐れ入る。
それでも500頭レンタルしたら、毎年コンスタントに500億円入ってくるボロいビジネスである。止めたくは無いよね。
コメント
米国も支那も社会経済に陰りが射していて、お互いに相手を利用したい気満々。
米国は支那に縄をつけて管理したい-支那は対等な権益折半の関係を要求している。
お互いに組もうとしている相手が悪いんじゃないかなw
チョロ岸田政権はバイデン政権に平身低頭で仕えているが、そろそろ国内で限界みたい。
最近の支持率調査によると、政権プラス政党支持率が50%を割っているようだ。
どこまで引っ張るかね。
あぁ、そういえば、某学会がようやく某会長の死去を公式発表したね。
こちらはずいぶん引っ張ったもんだ。これも何かのシグナルかね。
お互いに、「今は組めない」「でも敵対したくもない」という状況なのだと分析しています。
岸田政権は年末まで保つかなー、という状況になってきましたが、じゃあ、次は誰?といわれるとコレも困ります。解散総選挙を撃てるタイミングを逸していますから、可能な限り引き延ばすのではないでしょうか。憲法改正を掲げて解散総選挙というのは分が悪いので、減税を掲げて解散総選挙という形にすれば未だ戦えますかね。
ただ、「実質減税」という形であって、減税を掲げて戦うというのはなかなか難しい。税制の抜本的な改革で、実質減税を目指す方向ができれば戦えますかね。
減税といえば、じゃぁ財源は?と横槍入れてくるZがいるからね。
首相は税増収分から”減税措置”を探っていたら・し・い・けど、
Zの差し金か、S財務相が国会答弁で「(増収分の)使い道は決まっています」
と減税しません発言したので、もう打つ手がないとかナントカ。
実質減税もZが調整してくれなければできませんしね。
いまや首相は、低支持率の値札を提げたレームダックそのもの。
先代首相のように、スパッと辞めてくれれば気分はいいけど、
じゃぁ次は誰なんだとw 小石河も茂木も役不足だしね。困りもの。
財務省に支えられて維持している政権ですから、批判は少ないけど税制に手を突っ込めない。
そこはもう諦めるより仕方がないのですが、日本の景気を良くするためにはここと手を切るしかないのも事実であります。岸田氏には無理でしょうな。
が、じゃあ、高市氏や萩生田氏にそれが出来るのかといえば、それもまた難しい。
力のある政治家で重量感のある人材が居ないのがつらいですねぇ。
こんばんは。
パンダねぇ〜。たしかに子パンダは犯罪的に可愛いんですが……その背後にある政治がねぇ……。
チベット特有種てある事をきちんと書いて下さったのは拍手👏
中国の代名詞になってるのは気持ちよくない話です。チベット問題については、
文明論的な対立が紀元前からあって、
口を挟みたくないんですが、酷すぎますからね。新疆も同じ事ですが。
パンダが表してる事は、あの国は気を抜いて付き合うのはダメと言う事。ホントにヒサシを貸して母屋を取られると的な事になる。
お隣さん国みたく、「アレもコレも我が国が起源だ」みたいな稚拙なやり方しない。
そこは中華文明圏だから、それも「中国文化」だ!的な、包括的というか乱雑というかな、よっしゃよっしゃ的な呑み込み方をしてくる。
ex)
カンフーがそうで、「武術」と呼ぶ。散打は単なるフルコンタクトの意味。
つまり武術の名で総合格闘技を行い、そこに柔道でも空手でもムエタイでも参加を許して、いつの間にかその分野を中国が産んだみたいな話に持ってゆく。
(日本のPRIDEから米国のUFCに総合が移った為に失敗したが)
パンダの場合、植民地化した地域のものを、もともと漢民族に関係ない希少種を、あたかも自国産にしてしまった辺り、19世紀の帝国主義的です。
共産主義を名乗ってるくせに(笑)
流血と支配と搾取の上に、侵略した国の生物を自国の政治的看板にしてる!
酷い話であります。
ただ…厄介なのは、あの国が共産党政権が倒れると、春秋戦国みたくなって、膨大な流民が発生し、周辺国は治安が悪化する。では、このまま続いても国際秩序は悪化する。どっちに転んでも悪化する。
厄介な国ですよ。
パンダに罪はありませんよ。
ただまあ、本当に政治のツールになっていますから。
武術のことは詳しくありませんが、少林寺拳法が日本発祥だと聞いた時には驚きましたね。色々と支那の宣伝が上手かったからなのか、少林拳と混同してしまったのか。それとも映画「少林寺」などの影響なのか。思えばあれが、支那の成功体験の1つなのかもしれませんね。
ご指摘のように習近平体制が崩れると、それはそれで混乱わき起こりそうで困ったものです。
中国共産党の利権を手放せない
利権ですね、まさしく。
こんにちは。
パンダですが、どう考えても絶滅必至の種族であって、人のエゴで種族維持しているだけ、という感があります。
そして、中華の政治利用にまんまと西側が協力して金を落している、と。
要らないから返しちゃえ、こんなもん。
パンダ、日本には「早乙女玄馬」「呪術高専のパンダ」「鉄拳のパンダ」くらい居れば無問題。
冗談さておき。
趣味のネット小説のネタとして、チベットの歴史をちょっとだけ調べました。
(インドを支配した)イギリスもたいがいだけど、中華の方がもっと酷かった、辛亥革命の隙を突いて独立宣言したら、とんでもない意趣返しされた、という……
今のダライ・ラマがご存命の間に、中国政府が倒れるか何かして、チベットその他の「被支配地域」が自主性を取り戻せることを祈るのみです。
※とはいえ、チベット自体は高地であることもあって産業と言えるものが無いのが辛い。
※パンチェン・ラマは中国寄りだから、次のダライ・ラマ選定で絶対に揉める。
こんばんは。
パンダは一時期600頭くらいしかいないとか言われたんですが、いつの間にか3倍くらいに増えていますね。ただまあ、未だに人工的に増やさないと絶えてしまう種なのだろうと思います。で、パンダの返却はさっさとやるべきですよね。
チベットの話を知っていて、パンダ借りるわ!というのは、本来民主主義国家ではやってはいけないことなんです。人権ナニソレオイシイノ?というレベルで弾圧していますからね。
チベットはアホな喧嘩の売り方をしたということなんですが、ソレにしたって相手が悪かった。
七面鳥樣。
ネット小説を、お書きかお読みか解りませんが……チベットの他にも
モンゴルもオススメすよ!
清朝崩壊後、中華民国が蒙古を占領するのですが、それを「モンゴル帝国再建」を目指したドイツ系ロシア人将校が追い払うのですよ。
ウンゲルン男爵てんですが、この人は面白すぎ。コサック率いた歴戦軍人で、シベリア出兵の日本軍も招いて、暴れまわった。苛烈で野蛮過ぎて、蒙古では救国の英雄から独裁者に転じますが。面白すぎ。
あとチベットですが、オッセンドウスキーの「獣・人・神」(翻訳題名「動物・人・神々」生活社、神近市子訳)を調べると面白いすよ。
流石にかなり古い本だから、相当に古い中央図書館でないと無いけど。
オッセンドウスキーはロシア革命時にシベリアから中国へ逃亡を図る鉱山エンジニアです。
無政府主義の暗殺者と農学士と共に
逃げるのですが、赤軍スパイと間違われ、前述のウンゲルン・シュテルベルク男爵に銃殺されそうになる。
んが、口八丁で気に入られ、相談役として彼のコサック部隊に従軍。
赤軍、白軍、中国人、蒙古人の卍巴の内戦に巻き込まれる。
新疆、蒙古に影響力を持ってるトゥシェーグン・ラマの使者の信頼を勝ち取り、彼の相談役になり、チベットとのパイプになる。その後、まぁウンゲルン男爵と分かれて北京へ。
面白いのは、チベットのラマからの使者を通じて、アガルタと、その地下都市に収められる「人間を人工的に進化させる秘法」の話を書いてるんなですよ。
この本に熱狂したのが、獄中で「我が闘争」を書いていたヒトラー。
んで、隕石から掘り出した仏像とか
探検隊に発掘させたと。
んで、その話からヒトラーの目的は
「人類の人工的進化」という錬金術であったと書いたのがフランスのベルジュ・ポーヴェルによる「魔術師の朝」でして、仏政府に発禁された
唯一のオカルト書(笑)
翻訳は縮刷版の「神秘学大全」サイマル出版のみ。
モンゴル帝国復興を唱えた変なロシア人ウンゲルンから、チベット仏教の神秘主義、神智学、ヒトラー、さらにフランスのネオナチと、チベットの神秘を挟む系譜が面白いです。
さすがにオッセンドウスキー
「動物と人と神々」の本は1940初版なので、国会図書館にしか無さそう…ですが、実は他にも手立てある!
翻訳者の神近市子は、実は戦前のジャーナリストで、かつ戦後に衆議院議員を5期つとめた
旧社会党の創設者の一人。
来年の朝ドラが日本初の女性裁判所長ですから。いわゆる戦前戦後のフェミが話題となる。なので、左翼系とくに社会民主主義の関係の本を集めている図書館の閉架には有ると想うんですよ。
おっと、これは面白そうですね。
手を出している時間があるかどうか、そこが問題ですが……
なお、当方が今、書いてるのは
「ナチのチベット調査隊がうっかり『古のもの』の遺跡を発掘してさあ大変!」みたいな三文クトゥルー小説(ですらない)ものなので……
※一応、テオドール・イリオンという山師の書いた「チベット永遠の書」を参考にしてますが……1930年代のチベットを舞台にしようとすると、色々とわかってきて「中国は本当にアレだけど、イギリスもマジ大概だな」ってなってます(笑)
マクマホン・ラインとか。
あと胡散臭いついでに、
「チベット永遠の書」てのも面白いすよ。
チベットの大渓谷にある地下都市に迷い込んだ探検家が、そこでチベットの裏密教集団の秘技に出会い、人肉食とゾンビ化した奴隷たちに出会い、必死の脱出するちう。
ツァンポー渓谷の未踏破の何十kmかを踏破した日本人の冒険家(書名忘れたけど、文庫が既刊で出てます)が語るた、ツァンポー渓谷に確かに地理的条件が似ている。
まぁ人肉食の秘密祭儀とかは、ようは鳥葬を見誤ったものと思いますけどね。インドのゾロアスター教も鳥葬してましたが、ほぼ20世紀初頭に廃止され廃墟になってるので、著者が見誤っても仕方ない事と想うです。
また、チベット仏教を理解するには蒙古は不可欠ですよ。
蒙古、チベットともに中華と対立するのは、チベット仏教のドクマに「草原に鋤を入れてはならない」があるからです。
これは草原を耕すと、乾燥した土壌が戻らず表土流出して砂漠化するからです。内蒙古自治区から北京北方100kmの砂漠化を見れば解りますね?
つまりモンゴル帝国いらい、北方遊牧民族とチベット仏教は密接なつながりがあるんです。
清朝は中華皇帝なだけてなく、北元から伝わる北方騎馬民族の「汗」でした。つまり清朝は農耕民漢族皇帝であると共に、
北方を汗として支配した
二重帝国なんです!
ここを理解すると、習政権の主張する「チベットも蒙古も大中華文明圏」という論が嘘なの解る。
上の返信でも書きましたが、これは読みました。
七面鳥も、恐らくヤルツァンポ渓谷だと思うのですが、そうすると風景描写と場面がイマイチ一致しないんですよね。
そのあたり、ああ、そういう本なんだなって思います。
ヤルツァンポ渓谷、前世紀末までは前人未踏の地だったはずなのに、最近はものごっそい観光化されていて、かなり近くまで車で行けるみたいです。
GoogleMapで見ると、観光スポットにすらなっているという(さすがに渓谷の奥は行けないみたいですが)……
中華文明、恐るべし、ではあります。
七面鳥さま。うわ、その貴兄の小説よみたいです。
私はラヴクラフトとハワードが子供じぶんから好きで、最初に読んだ成人向け文庫が、奇しくもバロウズ、ハワード、ラヴクラフトでした。
ターザン、蛮人コナン、クトゥルフ
まんまパルプ・フィクションで、そりゃ長じて変な大人になるわけだと。もしも気が向いたなら、投稿先を教えて下さい。
ゲームを覚えてからラノベにも手を出すようになったのですが、カクヨムとかネット小説は読んだ事がないので、良い機会かもしれない。
もちろんお気が向かねば、それは仕方ないので。そっかぁ作家活動なさってるんだぁ。どうりで物事の核心を突く切り込みなさるわけだなぁ。
作家活動と言われると面映ゆい、赤面の至りであります。
当該小説はこちらです、まだ途中ですが。
https://kakuyomu.jp/search?q=%E3%80%8E%E8%A5%BF%E7%8E%8B%E6%AF%8D%E3%81%AE%E5%B3%A1%E8%B0%B7%E3%80%8F%E9%87%91%E8%89%B2%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E6%BC%86%E9%BB%92%E3%81%AE%E7%8D%A3%E9%AD%94%E5%A5%B3
『西王母の峡谷』金色にして漆黒の獣魔女、蝕甚を貫きて時空を渡る 第二部 – Schlucht der Königinmutter des Westens –
※木霊様、宣伝めいた事で失礼しました。
大丈夫ですよー。
僕もお邪魔させていただきます。