今更、明らかになるのか。
文政権時代の韓国外交部、米国が「THAAD計画書」提出した翌日に中国政府に説明していた
記事入力 : 2023/07/21 11:02
在韓米軍は2019年2月、高高度防衛ミサイル(THAAD)の正式配備に必要な一般環境影響評価の事業計画書を提出した。すると翌日に当時の文在寅政権が外交ルートを通じ、中国政府にこれと関連する内容を説明していたことが20日までに分かった。
朝鮮日報より
しかしこれ、米韓同盟、あるいは存在を確認出来なかったがアメリカと韓国の間で結ばれた軍事秘密保護協定に抵触する話になるのでは?
一筋縄ではいかない安全保障
初手から情報ダダ漏れ
韓国におけるTHAAD配備の話は、なかなか混沌を極めている。実際に、韓国の星州にTHAADが配備される話になったのだが、満足な運用は出来ていないっぽい。
それというのも、活動家達が基地の周りを取り囲んで大騒ぎしているからだ。基地の内部に車両を入れるにも一苦労なのだとか。
本紙が入手した文在寅政権当時の韓国国防部(省に相当、以下同じ)文書には「(2019年2月22日に)外交部が一般環境影響評価関連で対中説明」と記載されている。在韓米軍が韓国国防部に「星州THAAD基地環境影響評価事業計画書」を提出した翌日のことだ。文在寅政権は発足直後の2017年7月、通常1年かかる一般環境影響評価を実施し、その上でTHAADを正式配備すると発表した。事業計画書の提出はその最初の段階となる。
朝鮮日報より
そして、その責任の一端は前韓国大統領の文在寅ことムン君にあることは当然の話なのだが、ヤベぇ、きな臭くなって来やがった。
何しろ、初手から支那に情報をダダ漏れにしていたばかりか、在韓米軍が韓国国防部に「星州THAAD基地環境影響評価事業計画書」を提出した翌日に、ご丁寧に支那にその内容をご説明申し上げたらしい。
そして、その結果、一般環境評価を1年かけてやることになった。通常であれば3ヶ月程度で終わる調査らしいんだが、端折ってやれば半月程度の話である。
THAAD配備の経緯
ああ、一応、韓国へのTHAAD配備の経緯についても触れておこう。
こちらの記事でも触れているが、THAADの在韓米軍基地配備には紆余曲折があった。具体的にはロシアと支那が過敏に反応したのだ。不思議なことに、戦争相手である北朝鮮はさほど強く反対はして見せなかったのだが。
THAAD韓国配備すでに決定か=焦点は配備時期
記事入力 : 2014/10/02 10:08
北朝鮮の核攻撃やミサイル攻撃などに備えるため、在韓米軍に終末段階高高度防衛ミサイル(THAAD)用の迎撃ミサイルランチャー(発射台)を配備する問題について、韓国と米国の政府は互いに異なった説明を行っている。THAADは迎撃する高度が非常に高いため、中国やロシアはTHAADの韓半島(朝鮮半島)配備を「米国による中露けん制のためのカード」と認識し、非常に神経質な反応を示している。
「朝鮮日報」より:リンク切れ
そのTHAADの配備計画だが、2014年頃にはかなり本格的に配備計画が進められていた。
韓国軍 長距離地対空誘導弾の独自開発決定 (6月3日)
2014.06.03 14:05
韓国軍当局は高高度防衛ミサイルTHAADに次ぐ迎撃ミサイルを韓国独自の技術で開発することを決めた。
~~略~~
軍当局はLSAMの開発を決めたことで、米ミサイル防衛(MD)の中核システム、THAADを現段階では導入しないとみられる。
聯合ニュースより
当初は、計画があること自体を否定していたんだけど、ね。
そして、ソウルの近くに配備する計画(京畿道平沢、江原道原州など)があったのだが、結果的には星州ゴルフ場をロッテから買い上げて、そこに配備する流れになった。
何故こんなど田舎にTHAADが配備される流れになったのか?ということなんだが、THAADの迎撃ミサイルの最大射程距離や最大探知範囲に関係しているとされている。
THAADが使うAN/TPY-2レーダーは1000km以上の探知距離とされているが、それだとギリギリ北京に届かないのが慶尚北道星州なのである。
なお、韓国側はAN/TPY-2レーダーの性能は800kmにしているんだとしているんだけどね。地図に示す通りぎりぎり北朝鮮全土が含まれるんだが、ちょっと説得力は薄いな。
三不一限
なお、THAADの導入後も紆余曲折があった。一番の問題は、三不一限と言われる支那から韓国に対する命令だ。
与党などからはこれまで「文在寅政権は2017年10月、THAADについて中国と『3不1限』を約束した」などの主張が相次いでいた。3不とは「THAAD追加配備不可」「米国のミサイル防衛(MD)システム参加不可」「韓米日軍事同盟不可」を意味するもので、1限は「THAADで中国を狙わない」という意味だ。文在寅政権の複数の関係者は「3不は両国の合意ではないし、1限を中国が要求した事実もない」と反論しているが、20日に公開された当時の国防部文書には3不について「韓中間の従来の約束」、3不1限については「両国が合意した」などの記載があることから改めて問題になっている。
朝鮮日報より
これもムン君は「無かった」と説明していたのだが、結局、先日その関係文書が掘り起こされている。
文在寅政権の「3不1限」は全て事実、国の主権を中国に明け渡した売国行為ではないか【7月22日付社説】
記事入力 : 2023/07/21 11:20
文在寅前政権が中国に配慮するため、在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備を意図的に遅らせていた疑惑が事実だったことが今回確認された。THAADは北朝鮮の核ミサイルを迎撃するシステムだ。ところが文在寅政権は任期5年間、このTHAADを「臨時」という形の配備にとどめた。文在寅政権は6カ月もあれば終わる環境影響評価ではなく、1年以上の期間を要する「一般環境影響評価」を行う方針を定め、その最初の段階となる評価協議会の発足も最後まで先送りした。表向きは住民の反対が理由だったが、実際は中国に配慮するためだったのだ。今回公表された韓国国防部(省に相当、以下同じ)の文書にこれらが記載されていた。
この文書によると、国防部、外交部、環境部の担当者は2019年12月3日に行われた青瓦台(韓国大統領府)国家安保室の会議で「中国は環境影響評価の手続きに入ることをTHAADの正式配備と見なし、強く反発するだろう」「12月に計画されている政府高官による交流(大統領の訪中)に影響するのは避けられない」「年内の評価委員会発足は難しい」などと結論づけていた。この会議は文前大統領が訪中する3週間前に行われた。
朝鮮日報より
流石に、朝鮮日報は社説で「売国行為ではないか」と憤っているが、まあ、分かる。
しかし、経緯からすると、2014年に既に配備計画が出されていて、アメリカに押し切られる形で配備に至ったTHAAD。ロシアも支那も強硬に反対していて、配備する場所にはかなり紆余曲折があったようだ。
それでも折り合いを付けて配備はしてみたものの、ムン君が大統領である時期は、ずっと「仮配備」という体裁をとり続けた。
これが韓国なりの立ち回りといえば、それまでかもしれない。が、ムン君は内政でも色々やらかしているんだよね。
この辺りは又別の記事にしたいのだが、過去に記事にした四大河川事業に関してもデータ改竄などをやっていたらしい。
こちらの記事に触れた評判の悪かった四大河川事業だが、全てが悪かったわけではなかった、という話もあったようだ。そりゃ、まあねぇ。
現韓国大統領のユンユンが「正しい大統領」などと言うつもりはないし、おそらくはムン君を貶めることで自らの正当性を上げようという思惑が働いているのだろうとは思う。が、それなりにしっかりした資料に基づいているあたり、流石検察出身の大統領だなと思う。
あ、4大河川事業の話については、次の記事として紹介しているので、ご一読頂きたい。
それが、韓国にとって良いことかどうかは又別なんだけどね。
コメント
こんにちは。
頑張れムンムン!
このままでは畳の上で死ねないぞ!
頑張って、李在明を次の大統領にするんだ!
まあ、そうなったら対日関係は破滅しますが、むしろその方が良い。
こんにちは。
ムン君が有罪になっても、特別恩赦で出すのが通例ですから。
2年くらいですかね、刑務所に入るのは。
ただ、李在明氏は登場する前に退場しそうな雰囲気ですよ。色々逮捕されそうな案件が……。
こんにちわ、
ムンムンは今や悠々自適な引退生活を満喫しているらしいですね?
今年、自宅のそばに書店を開業したそうですが.. ..
いったいどんな本を販売しているんでしょうね?
https://www.bunkanews.jp/article/329104/
犬を飼いつつ、飼育費を政府から出せという始末ですから、かなり好き勝手にやっているのでしょうな。
書店も結構な人気っぷりらしいですよ。