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やっちまったロシア第2段、支那領事館を攻撃

ウクライナニュース
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あちゃー。

“ロシア軍攻撃でオデーサの中国領事館に被害”ウクライナ報道

2023年7月21日 6時18分

ウクライナの地元メディアは20日、南部オデーサにある中国の総領事館が、ロシア軍による攻撃で被害を受けたと伝えました。地元の知事の発言を引用する形で伝えていて「民間の建物が破壊され、中国の総領事館も被害を受けた」としています。

NHKニュースより

幸いにも死傷者は出ていないようだし、被害も大したことはなかったようだが、支那総領事館を攻撃しちゃったのは拙かったねぇ。

誤爆ではすまない総領事館への攻撃

オデーサへの攻撃

この話は、前日のこちらとリンクした話である。

先日攻撃されたのは、チョルノモルスク港というオデーサ州に有るウクライナの港なのだが、今回の在宇支那総領事館も港湾都市オデーサにある。

黒海沿岸にミサイル攻撃 オデーサは3日連続 中国領事館も被害か

2023年7月20日 22時53分

黒海を通じた食料輸出協定への参加を停止したロシアが、ウクライナの黒海の主要港湾都市オデーサに対し、20日まで3日連続でミサイル攻撃を繰り返した。20日には別の港湾都市ミコライウも攻撃し、圧力を強めている。一方、ウクライナ空軍は20日、ロシアがウクライナ各地に発射したミサイルやドローン(無人航空機)計38発のうち半数ほどを撃墜したと発表した。

朝日新聞より

先日の記事でも紹介した「黒海穀物イニシアチブ」が破棄されてしまった結果、ロシア軍がオデーサへの攻撃を躊躇する理由がなくなった。

クリミア大橋攻撃に対する報復の意味合いも

そして、直近のクリミア大橋被弾の話も攻撃を激化させたことに関係している疑いが強い。

ロシア軍にとってはまあまあクリティカルな攻撃となったのがクリミア大橋への攻撃で、これはプーチン氏のメンツ的にもかなりクリティカルだったようだ。

クリミア橋攻撃を示唆 ゼレンスキー氏「破壊すべきだ」

2023年07月22日08時38分

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシアの占領下にある南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ自動車・鉄道橋「クリミア橋」について、「攻撃目標だ」との認識を示し、破壊すべきだと述べた。米西部コロラド州アスペンで開かれた安全保障フォーラムでオンライン演説した。

時事通信より

尤も、鉄道橋の方は損傷を受けていないようなので、輸送網が寸断されたというところまではいっていないようだが。それでも輸送力が何割か落ちるのは必至なので、作戦に影響は避けられない。

ロシアで報復求める声が強まる…誕生日翌日の大橋爆発にプーチン氏はメンツ失う

2022/10/10 08:39

ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土をつなぐ「クリミア大橋」で8日に発生した爆発を巡り、ロシア国内ではウクライナへの報復を求める声が強まっている。タス通信によると、露大統領報道官は9日、プーチン大統領が安全保障会議を10日に開催することを明らかにした。対応を本格的に検討するとみられる。

~~略~~

クリミア大橋を巡っては、ウクライナ側は再三、攻撃する可能性を示唆。露メディアは5月、上空や海中など約20種の方法で警戒態勢を敷いているため、攻撃は「不可能だ」と強調していた。プーチン氏の肝いりで建設された大橋の爆発は、70歳の誕生日の翌日に起きた。プーチン氏としてはメンツを失った格好だ。

讀賣新聞より

前回の爆破の時も激怒していたプーチン氏だが、今回も心穏やかには居られない模様。

クリミアとロシア結ぶ橋で爆発、2人死亡 プーチン大統領は「テロ」攻撃への報復を約束

2023年7月18日

ウクライナ南部のクリミア半島とロシアを結ぶケルチ橋で17日、爆発があり、2人が死亡した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、「テロリスト」の攻撃に報復すると述べた。

BBCより

前回、報復とみられる大規模な攻勢は確認されなかっただけに、今回もスルーと言う訳には行くまい。

支那もそうだがロシアも力の信奉者である。共産主義の考え方がそうなのだ。力が全てを解決する、そういう社会なのである。だからこそ、舐められるわけにはいかない。プリゴジン氏がクーデター紛いの行動を起こしてそれでも許された理由もまた、プリゴジン氏が力を持っていたからだ。

舐められたら終わり。だからこそ、ガツンとやって見せる。

表向きは反応せず

さて、今回被害を受けた支那だが。

中国、ロシア非難せず ウクライナの総領事館被害

2023年07月21日18時20分

ウクライナ南部オデッサの中国総領事館が20日、ロシア軍の仕業とされる攻撃の影響で一部が損壊した。中国外務省の毛寧副報道局長は21日の記者会見でロシアを非難しないのか問われたが、「関係部門との意思疎通を保っている」などと述べるにとどめ、批判を避けた。中ロの蜜月関係を優先した格好だ。

時事通信より

特に大きく反応しては見せなかった。

ただまあ、こっちもメンツを重んじる国である。当然、習近平氏が面白くないと思っていることは確実だろうから、プーチン氏は更に頭が上がらない状況になりそうだね。

ロシア経済が傾いてきていることもあって、支那も「共倒れはゴメンだ」とは思っているだろうが、支援しない訳にも行かない。この誤爆は思った以上に高く付きそうだよ。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    おはようございます。コレ、同じような誤爆を米国がユーゴ内戦時にやりましたね。シナ大使館だか領事館だか。
    クリントン政権時代ですから、精密なピンポイント爆撃の精度が低かったのでせうが……アレから何十年もしてやるか??
    ロシアの精密爆撃精度は90年代並という事なのですかね??

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      アメリカの誤爆でしたか。ありましたね、そんなのが。調べてみると、多分、コソボ紛争の時のアライド・フォース作戦の事だと思います。
      JDAM爆弾でベオグラード市内にあった支那大使館を爆撃。29名の死者が出ています。
      当時、「誤爆」と発表され、古い地図を使ったために起きた誤爆だということで処理されたけれども、中国大使館を爆撃目標と指定したのは、アメリカ中央情報局中佐のウィリアム・J・ベネット。彼は責任を取ってCIAを辞任していますが、2009年3月22日に、バージニア州ラウドン群の公園で何者かの襲撃を受けて惨殺されてしまいました。

      JDAMで誤爆というのも疑わしいですし、報復を受けて殺されていることを考えても、何があったのかはなんとなく伺い知ることができます。

      ロシア軍の方は、狙いが杜撰だったということだと思うますけどね。精密爆撃などやっていないと思います。

  2. アバター けん より:

    おはようございます、

    本件、支那からの公式発表がまだありません。
    逆に、王維が北京でキッシンジャーに泣き付いたという記事が出ていますねW。

    さて、これまでプーチン大統領は、クリミア大橋への攻撃を本土攻撃とみなすと繰り返し主張していましたが、ゼレンシキー大統領は、長距離ミサイルも手に入れて、そろそろ頃合いと考えているのかも。支援ばかり受けて、軍事的成果を出さないワケにもいかないでしょうし。

    また、最近ではクリミアへのウクライナ軍による攻撃が頻発しているようですね。
    昨日だけで3件の攻撃があった由。ミサイルなのか、ドローンなのか、爆発物なのか、随分奥地まで攻撃が届いているようです。
    https://t.me/Tsaplienko/36169

    弾薬庫へのドローン攻撃らしいですが、住民が呆然としている様子がみえます(場所不明)。
    https://t.me/ostorozhno_novosti/18114

    • 木霊 木霊 より:

      ウクライナ軍がどこまでやるか?については、なかなか難しい面があります。
      NATO加盟の打診や、西側からの兵器供与を受けている手前、あからさまな侵略戦争というのはNGです。しかし、軍事施設を攻撃するくらいはやらないと、戦いは長期化する一方ですし、流石に前線に送ることのできる兵士の数も限られています。
      何より、ウクライナ市民が疲弊していますから、「明るい材料」は欲しいところ。
      大きく動くのではないでしょうかね。

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