コメントでご指摘いただいたので、簡単に纏めてみた。
「証拠がある」という報道があっただけで、どんな証拠だったか具体的な内容についてはこの記事ではハッキリしない。色々と都合はあるのだろうけれど。
ロシアが爆発物仕掛ける、カホフカダム破壊で証拠発見=NYT
2023年6月18日5:02 午後
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、ウクライナのロシア支配地域にあるカホフカダムが今月破壊されたことを巡り、ロシアが仕掛けた爆発物によるものであることを示す証拠があると伝えた。
ロイターより
ちょっと前には音声データも出たということだったが。
情報戦は続く
ロシア軍が関与した可能性は高い
問題となっているのはウクライナ戦時下におけるカホフカダム破壊で、「誰が破壊したのか」ということに焦点が当てられている。
過去にこちらの記事でも触れていて、コメントを頂いていたのだが、改めて記事に起こした方が良かろうと思ったので、纏めさせていただいた次第。
先述の音声データはこちらのANN NEWSで報じられている。
この映像の3:00~3:20辺りである。
またこの映像の中で、ニューヨークタイムズも「決壊直前に、爆発を示す高熱を捉えた」と伝えている。
同紙は16日、複数のエンジニアと爆発物の専門家の話として、調査の結果、ダムのコンクリート基盤を通る通路の爆発物が爆発したことを示唆する証拠が見つかったと報道。「この証拠はダムが、これを管理する側であるロシアが仕掛けた爆発物によって損傷したことを明確に示している」とした。
ロイターより
そして、実際にダムのコンクリート基盤を通る通路の爆発物が爆発したことを示唆する証拠が見つかったということなので、ニューヨークタイムズの内容とも符合する。
これとは別に、ウクライナの検察当局を支援する国際的な法律専門家チームは16日、初期段階の調査で、ダム決壊はロシア側が仕掛けた爆発物によって引き起こされた可能性が「非常に高い」と表明した。
ロイターより
複数の機関からそうした指摘が出ていることも、この情報の確度の高さを示している。
国際的な法律専門家チームも
こちらの記事も紹介しておこう。
ダム決壊はロシアの仕業の「可能性大」、国際専門家調査
2023.06.18 Sun posted at 16:45 JST
ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊で原因究明などに当たっていた国際的な法律専門家チームは18日までに、ロシア側の仕業による「可能性が高い」とする初期段階の調査結果を明らかにした。
~~略~~
今回調査に加わった英国人の弁護士は声明で、独自に集めた情報や確認などされた公開情報などを組み合わせれば、この段階ではロシア軍は意図的にダムを壊した可能性が高いことをうかがわせると断じた。
CNNより
「国際専門家調査」といいつつも、参加したのは西側の国家から出ている専門家なので、東側としてはこの調査結果を受け容れがたいだろう。
尤も、ロシアからロシア軍側の主張を裏付ける証拠が一切開示されていないため、ロシア側の犯行であると推定されるのは仕方のないことだが。
そんなわけで、反人道的な破壊活動をした犯人は概ね特定されてきているわけだが、情報戦という側面があることも否めない。ロシア軍が行った蛮行であるとすれば許せないわけだが、ロシア側としてはそれを認めるはずもない。
そうそう、コメントで衝撃な映像も教えて貰った。
「ザポリージャ原子力発電所の地域にあるカホフカ貯水池の浅瀬の範囲」というキャプションがついているが、ここまで影響あるのか。
この話は簡単には片付かない気がするが、ダムの破片などが回収されればその手口などはもっとハッキリするだろう。その為には破損している部分の穴埋めが必要なのだが、修理は困難を極めるため数年を要するのだとか。もしかしたら犯人を特定するまでにはかなり時間を要するのかもしれない。
コメント
こんにちは。
ダム破壊の「直接の下手人」が誰かはともかく。
最大のインシデントは「ロシアによる侵攻」である事は疑う余地がありません。
※通常業務が行われていれば、決壊する事はあり得なかった。
さらに、ダムの保守だか復旧だかをするための非武装の民間人に対し、ロシアが発砲し死者も出ているとか。
それすらプロパガンダの可能性もありますが、それであっても、そういう話が出る時点で、語るに落ちると言うところでしょうか。
犯人捜しはなかなか難しいでしょう。
ですが、これを悪用して戦闘行為を行っている実態を考えると、ロシア側の対応は人道的にも……。
いやまあ、侵攻した時点で人道的もクソもないんですが。