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韓国軍、ドローン司令部創設で対ドローン強硬姿勢に

お笑い韓国軍
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意味があるのか?

ドローン司令部9月創設 北無人機が侵入なら10倍以上を平壌に=韓国軍

2023.06.20 14:16

韓国軍の消息筋によると、軍当局は北朝鮮が再び無人機を韓国上空に侵入させた場合、1機につき10倍以上の無人機を北朝鮮の首都・平壌に飛ばして対抗するという強硬な対応を取る方針を固めた。

聯合ニュースより

ドローン司令部ねぇ。

断固たる対応

閣議決定によりドローン司令部の創設が決定

閣議決定したので、ドローン司令部を作ることは決定したとのこと。

北朝鮮は韓国偵察用の短距離・長距離無人機を大量に開発しているとされる。こうしたなか、軍は北朝鮮に対する無人機作戦などを主要任務とする「ドローン作戦司令部」を9月に創設する計画にしている。創設のための「ドローン作戦司令部令」制定案は20日に閣議決定された。

聯合ニュースより

何をするところかと思ったら、ドローン戦力を用いて監視・偵察・打撃・電子戦をやる部署らしい。

国防部のチョン・ハギュ報道官は同日の定例会見で、「ドローン作戦司令部が創設されれば、ドローン戦力を用いて監視・偵察、打撃(攻撃)、電子戦など防御的、攻撃的な任務を遂行することになる」と説明した。

聯合ニュースより

ふーん、ドローン戦力を用いてねぇ。

ところで、韓国軍ってどんなドローン兵器を保持していたんだっけ?直ぐに思いつけるのは3種類くらいなんだが。

こちらでも言及しているが、偵察機「ゾンゴルメ」や偵察機「Remoeye」、そして、これをドローンに含めるかは悩ましいが、RQ-4「グローバルホーク」と、ただいま開発中の「カオリX」くらいか。

アーミー・タイガー

ところが、ちょっと調べて見たらどうやら韓国軍は大量のドローンを確保して作戦投入する準備を整えているようなのである。

韓国陸軍、ドローン使い効率展開 新設部隊の訓練公開

2023年1月14日 0:00

韓国陸軍は13日、ドローン(小型無人機)や人工知能(AI)など先端技術を活用した地上戦闘のモデル部隊の訓練を公開した。偵察用に開発したドローンを飛ばす様子や、実戦経験豊富な米軍部隊と共同で攻撃地点に踏み込む場面を実演した。効率的な戦い方を追究して対北朝鮮の防衛力を高める。

軍は先端技術を導入した部隊を「アーミータイガー」と呼び、2022年に第25師団所属の旅団をモデル部隊に指定した。40年にすべての地上部隊を切り替える計画で、戦闘時のドローンやAIの活用について研究を進めている。

日本経済新聞より

韓国軍関連で日本経済新聞ソースというのは極めて珍しい話なのだが、今年の1月には新設部隊の訓練を公開していたらしい。

うーん、確かコレに類する記事を扱ったことがあった気がするんだが。

発足式

えーと、なんだっけか。

戦闘団がデモンストレーション

2022.06.10 17:10

韓国・京畿道楊州市の陸軍第25師団司令部で人工知能(AI)やドローンなどを活用し、未来の戦闘体制に備える旅団級部隊「アーミー・タイガー」の発足式が開かれ、将兵らが無人捜索車両と攻撃用ドローンのデモンストレーションを行っている。

聯合ニュースより

これかな。

去年の6月に旅団級部隊「アーミー・タイガー」の発足式が行われていて、その時に報じられていた写真がこれ。

そして……。

過去にも扱っているな。この関連の記事。

未来の戦闘態勢

しかし、コレが思いの外上手く行ったのか。

韓国軍は偵察ドローンを投入した。モニター付きの操作盤で機体とカメラを操り、山間部を空中から監視した。操作者から半径5キロメートルの地域を30分間飛ばすことができるという。戦場を事前に偵察し、相手の弱点を探してピンポイントで攻撃する効率的な戦い方を目指すための兵器だ。

日本経済新聞より

部隊規模でテストしてみて、そこそこの手応えを感じたから、もうちょっと規模を大きくしたいという理解で良いんだろうか。

韓国軍は北朝鮮の全域を偵察・監視できる小型無人機100機を今月末までに確保することにしており、長距離偵察ドローンも作戦に十分な数量を確保済みとされる。

小型無人機は1時間当たり数百キロの飛行能力と飛行操縦コンピューター、衛星利用測位システム(GPS)、復帰機能などを備えており、通信範囲外でも自動で飛行する。北朝鮮内に墜落した場合にデータを自動で焼却する機能も持つという。

聯合ニュースより

戦術的にコレが有効かどうかは分からないが、どうやらAIを使って意志決定をする辺りまで見据えている模様。

自律型致死兵器システム(LAWS)について

日本政府は、自立型致死性ロボット(LAWS)の開発や使用を否定する流れだが、韓国は逆に積極的に運用する判断なんだね。

綺麗事を言ったところで、戦場にLAWSが出てくる想定で研究開発は「やらない」という選択肢はない。愚かな判断だと言えよう。

そういう意味で、韓国軍の判断はそれなりに合理的だし、意義のある物だと思うんだ。

大量ドローンの投入

ただ……、どうにも納得できない部分も。

また、軍は太陽光電池を燃料に高高度での長距離偵察が可能なドローンを保有しており、北朝鮮軍のレーダーに探知されないステルス小型無人機も年内に開発する。ステルス小型無人機も入力されたルートに従い1時間当たり数百キロを飛行でき、任務が完了すれば自動で復帰する機能が搭載される。

消息筋は「軍は、北が再び無人機での挑発に踏み切った場合に大量のドローンを投入する能力を備えている」と強調した。

聯合ニュースより

北朝鮮軍がドローンで偵察を行ってきた場合に、報復的に大量のドローンを投入するというのは、ちょっと意味が分からない。

なんとなく、「大量応懲報復システム」(KMPR)案件のような雰囲気を感じる。しかし、決定的な違いは、KMPRの方はミサイル攻撃を受けた際に、弾道ミサイルなどを用いて報復するという発想であるのに対して、ドローンの方は偵察されたら偵察しかえすという、割と意味不明な発想のように思える。

攻撃兵器を搭載したドローンを使う事になっているので、敵基地を破壊する意図等があるかも知れないし、平壌に攻撃ドローンを投入して破壊の限りを尽くすのかもしれないが、その辺りは現時点で明らかにされていない。

どんなのが出来上がるのかは、今年の9月には答え合わせ出来そうなんだけど。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    これ、北に口実を与えるだけでは?

    北「南鮮の反動が敵対行動を仕掛けてきたニダ!」
    南「北のドローンが先に……」
    北「知らないニダ!国籍不明ニダ!でもオマエラのは国籍付けてるニダ!」
    位のバカなオチになりそう。

    • 木霊 木霊 より:

      北は色々やってきますから、口実を与えるだけというのは事実ですね。
      「何もできない」と、高をくくっているのでしょうか?韓国側は。

  2. アバター BOOK より:

    木霊さま 皆様 こんばんは

     尹政権は現状・表向き・親米・親日?的態度を取っています。しかし照準レーダー問題にも見るように「韓国軍は」北朝ではなく日本を仮想敵として一貫しています。ですので私は韓国のこうした最新軍備動向は、対日本として考えることにしています。

    >ちょっと調べて見たらどうやら韓国軍は大量のドローンを確保して作戦投入する準備を整えているよう

    本格的なスウォーム部隊を立ち上げようとしているのではないでしょうかね?

     例えば以下リンクは支那の例で軍用でさえありませんが5200機、この規模のドローン・スウォームだと、空母をCIWSの射程約1.5km外から包囲でき。そうすれば、バードストライクならぬドローンストライクの恐れだけで航空機の離着陸を不可能化できるのでは無いでしょうか?

     https://www.youtube.com/watch?v=zSsvnhbBVwY

     もちろん一番の問題はそこまで接近して大量のドローンを展開したりコントロールする方法ですが、だからこをの多種多様・巡行ミサイル型ランチャー、小型ドローン運搬ドローン、etc の総合運用「アーミー・タイガー」は、そういう部隊では? 仮想敵は日・米空母と飛行場

    >小型無人機は1時間当たり数百キロの飛行能力と飛行操

    あいかわらずマスゴミプレスの方はムチャクチャで、ソーラー・ドローンが 時速数百キロなんてスピード出せるわけないですが、高速、高高度、ソーラー長時間俳諧等の多種多様なドローンの説明を聞いて、全部ごちゃまぜにして記事を書けばそんな感じになるのではないですかね?

    • 木霊 木霊 より:

      ドローンは対日本としては少々弱いかな、と。
      別の記事で触れましたが、母艦からドローンを飛びだたせるみたいな運用をすれば、嫌がらせくらいには使えるかも知れません。

      「小型無人機は1時間あたり数百キロの飛行能力」という部分、突っ込まれましたね。
      まあ、実現性は皆無ですよね、今のところ。

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