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支那の原発からトリチウム放出

政治
この記事は約7分で読めます。

讀賣新聞の扱ったネタで、たいして書く事もないんだけど今後色々波及する話だろうから触れておきたい。

中国の複数原発がトリチウム放出、福島「処理水」の最大6・5倍…周辺国に説明なしか

2023/06/23 05:00

中国が国内で運用する複数の原子力発電所が、今夏にも始まる東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出の年間予定量と比べ、最大で約6・5倍の放射性物質トリチウムを放出していることが、わかった。日本政府が外国向けの説明用に作成した資料から判明した。中国政府は東電の処理水放出に強く反発し、官製メディアも動員した反対キャンペーンを展開している一方で、自国の原発はより多くのトリチウムを放出している。

讀賣新聞より

「わかった」などと書いているけれども、随分前から分かっていた話ではある。

情報戦

処理水の海洋放出間近

今、このニュースが流れる理由は、恐らく日本政府が意図的に情報を操作する意図があるからなのだと思う。

処理水放出 水産関連の流通業者 勉強会開き国に説明求める

06月20日 16時31分

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画が夏ごろに迫る中、福島県いわき市の水産関連の流通業者らが計画をめぐる勉強会を初めて開き、国の担当者に説明を求めました。

NHKニュースより

処理水を海洋放出するのは早ければ7月にも行われる予定である。ところが反対している側は感情論でしか物を言わないので理解が進まない。

参加者からは「消費者から安全性について聞かれるのは鮮魚店などの身近な店だ」とか「科学的には安全なのに安心と思われないのはなぜか、国と東京電力は突き詰めて考えてほしい」などの声があがっていました。

NHKニュースより

正直、僕がその担当者でいたとしたら「科学的に安全なのに安心と思われないのは何故か」と言われても、「知らんがな」である。

政府側からは「科学的に安全だ」と言うしかないのだから。

「安心してください」というお願いベースである。

一方で、「安全性について聞かれるのは鮮魚店」という参加者側の気持ちも分かる。来る人来る人が「これって安全ですか?」と聞けば、やっていられないだろう。

理論的に「安全だ」と説明したところで、消費者は「そんなことは聞いていない」のだから。

支那は文句を付ける

でまあ、こうした動きは日本国内だけでなく外国からもやいのやいの言われてしまう。

「海は日本の下水道ではない」 原発処理水放出、「安全」認めぬ中国

2023年6月17日 22時04分

夏までに予定している東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、中国が批判のトーンを強めている。日本が科学的に安全だと説明しても、受け入れる様子はなく、事態は政治問題化している。ただ、南太平洋ではフィジーなど安全性を心配する島国もあり、日本政府は外交問題化しないよう対応を迫られている。

「安全無害というのなら、なぜ日本の国内の湖に流さないのか」

朝日新聞より

こちらもまあ科学的な話とはほど遠い。

まあ、感情的になることでは右に出る国がいないところも、大騒ぎなんだけどね。

だからこそ、日本政府はこの情報を纏めたわけだ。

日本政府は、中国の原子力エネルギーに関する年鑑や原発事業者の報告書を基に資料を作成した。それによると、2020年に浙江省・秦山第三原発は約143兆ベクレル、21年に広東省・陽江原発は約112兆ベクレル、福建省・寧徳原発は約102兆ベクレル、遼寧省・紅沿河原発は約90兆ベクレルのトリチウムを放出していた。東電は、福島第一原発の年間放出総量を22兆ベクレル以下に抑える計画で、放出後のトリチウムの濃度は、世界保健機関(WHO)などの基準をはるかに下回るとしている。

讀賣新聞より

支那は6.5倍も出してますよー、という訳だ。

カウンターとしては、アリだ。やりようは他にもあると思うが、こういった情報発信は大切だからね。

ただ、支那が放出している放射性物質の話は、もっと様々あって、例えば黄砂に紛れて降下してくるヤツとか、支那国内で稼働している原発は54基あって、今後もどんどん増える(建設中が24基)予定なのだ。原子力発電所1カ所で比較しても福島第1原発から出す処理水の含むトリチウムの総量よりも多いのは現実だが、原発の数自体が多いので総量を考えると比較するのもバカバカしい話。

韓国も同じ

ちなみに、韓国に対しても似たような事はやっている。

「通常時、韓国は福島第一原発より14倍多いトリチウムを放出」復興副大臣の激しい義憤

2023.3.9 20:00

福島第一原発の処理水(トリチウム水)を巡って、大きな議論が巻き起こっている。処理水を貯蔵するスペースが今年の夏には限界を迎える一方で、中国・韓国・台湾など日本の周辺諸国からは懸念の声が上がっている。

~~略~~

周辺国からの懸念があることを承知しているが、ただ、例えば、韓国の月城原発では、一年間に液体で31兆ベクレルのトリチウムを海洋や河川等に放出している。対して、福島第一原発が発災前に液体で排出したトリチウムは2.2兆ベクレルと比較するとごく少量だ。

――発災前の福島第一原発のおよそ15倍もの、トリチウムが排出されているのですね。

DIAMOND onlineより

「オマエんとこの海洋放出は大丈夫なん」「31兆ベクレルも出してるけど」という訳だ。

これは、原発を運用している他の国でも言えることで、そもそもこの話は、最初から騒ぐべき話ではないのだ。

活動家の方々

まあ、そうはいっても国内でも騒いでいる人はいる。

「放出されれば壊滅的な打撃」「断固反対」 原発処理水の海洋放出計画に福島県庁周辺で150人が抗議

2023年6月20日 21時56分

東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出計画を巡り、県内外の150人余りが20日、福島市で抗議の声を上げた。政府が「今夏ごろ」とする放出開始が迫る中、県庁周辺を行進。知事と県議会に対して政府や東電に放出中止を働きかけるよう求める要請書を提出した。

讀賣新聞より

もちろん、漁師の方々は本当に困っている人もいると思うのだ。風評被害のお陰で、今なお思うように漁が出来ないのだと。

でも、このデモをやっているのは市民団体なんだとか。

色々と繋がっているみたいだけどね。

韓国は、この事実を踏まえて支那に抗議を……、しないんだろうねぇ。そもそも自国で大量に流しているんだから。

活動されている勢力は、何処から指令を受けているのやら。

追記

あー。

外務省幹部とされる人物とのALPS処理水の取扱いについての面談に関する報道について

令和5年6月22日

英語版 (English)

  1. 6月21日、一部外国メディアにより、外務省幹部とされる人物が、ALPS処理水に関するレビューを行うIAEA及び第三国専門家の意見の相違を解消するために、日本政府がIAEAに対して100万ユーロ以上の政治献金を行った、IAEAレビュー報告書の結論は最初から絶対安全と決まっている、IAEAレビューに参加する第三国専門家は飾り物である等と述べたとする出所不明の文書に関する報道がなされた。
  2. 外務省幹部がそのような面談を行った事実はない。また、文書の内容に関しても、日本がIAEAに対して政治献金を行ったり、IAEAレビュー報告書の結論が最初から決まっていたり、第三国専門家が飾り物といったことはあり得ない。
  3. 以上のとおり、上述の報道は事実無根であり、日本政府としてこのような無責任な偽情報流布に対し、強く反対する。
外務省のサイトより

引用することは避けるが、このデマ、韓国の活動家が作った動画で行われた主張に基づくものであり、外務省が正式に抗議するに至ったと。

こういう時代になったってことか。

しかし、外務省からの抗議では弱いんだよな。

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    支那とお隣の子分の国に雇われてる某社〇党に言わせれば原発事故由来じゃないトリチウムは綺麗なトリチウムらしいのでw

    上部から指令が来たとは言え科学的にどう違うのかと…

    • 木霊 木霊 より:

      トリチウムと水の違いを調べるのも大変なのに、社民党はその違いが分かるというのは凄いですね。
      奇麗なトリチウムと、そうでないトリチウムの違いまで分かってしまうとは。

  2. アバター けん より:

    こんにちわ、

    木霊さんがピックされた記事の通り、先日韓国野党”正義党”の議員たちが、社民党の招待で、東電・福島第2原発を嫌がらせ訪問したそうです。東電も第2もスルーしたそうですが、来日した韓国議員らは、福島原発の処理水を『核汚染水』と連呼していたそうです。

    韓国政府も6/13に、福島原発の処理水を”汚染水と呼ぶ”と公式に声明していました。
    https://v.daum.net/v/20230613172608463

    6/19、韓国の国会で講演した英国人物理学者のW.アリソン氏(オクスフォード名誉教授)は、韓国に対して、”福島原発の処理水は無害です、少し科学を学びなさい”と最近のヒステリックな言動を皮肉りました。
    https://koreajoongangdaily.joins.com/2023/06/21/national/politics/Wade-Allison-Fukushima-Lee-Jaemyung-DP/20230621200303166.html

    そして今回の読売による暴露記事ですが、支那・韓国の認識に基づくと、年間300兆ベクレル以上のトリチウムが放出されている支那~朝鮮半島の海岸一帯は放射能汚染海域となります。いろいろな意味で、可哀想な人たちのようです。

    • 木霊 木霊 より:

      韓国につける薬はありません。
      まあ、大騒ぎしている塩は自国のトリチウムや支那のトリチウムが混じることはありませんから、散々騒いで気が済んだら静かになるのではないでしょうか。

  3. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >「科学的に安全なのに安心と思われないのは何故か」と言われても、

    「オマエラのせいだ!」

    他に言うことないですよね。

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