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足下を見られる岸田政権、北朝鮮から訪朝を持ちかけられる

特亜
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あーあ、どうするんだろうね。

北朝鮮キム・ヨジョン氏 “岸田首相の本心見守る” と談話発表

2024年2月15日 21時49分

北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正氏は「すでに解決された拉致問題を両国関係の障害物としないのであれば、岸田首相がピョンヤンを訪れる日が来るかもしれない」などとする異例の談話を発表しました。

NHKニュースより

北朝鮮はよく見ているよ。

足下を見られたが

支持率低下で焦る岸田政権

昨日のニュースで、内閣支持率がかなり下がったという報道があった。

内閣支持16.9%、最低更新=不支持初の6割台―時事世論調査

2024-02-15 16:31政治

時事通信が9~12日に実施した2月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比1.7ポイント減の16.9%となり、発足以来の過去最低を更新した。不支持率は同6.4ポイント増の60.4%で、初めて6割を超えた。

時事通信より

何が影響したかと言えば、「裏金問題」なのだが……。国民は直ぐにマスコミの言うことを鵜呑みにするね。

支持率は、2012年12月の自民党の政権復帰後で最低。「危険水域」とされる2割台以下は7カ月連続で、直近3カ月は1割台に落ち込む。一方、不支持率が6割台に達するのは安倍内閣の20年5月以来。自民党派閥の裏金事件などが影響したとみられる。

時事通信「内閣支持16.9%、最低更新…」より

すっかり「裏金事件」という報道を信じてしまった、困ったものである。だが、支持率には如実に影響した。これは現実なのである。

岸田氏の乗り切り方が杜撰だったので、未だこの問題は長引くだろう。

裏金問題?

このブログでは扱わなかったので、少しだけ触れておこうと思う。

(社説)自民裏金解明 もう足踏みは許されぬ

2024年2月15日 5時00分

政治への信頼回復が急務だというのに、明らかにされたのは、政治資金収支報告書に不記載のあった国会議員らの氏名と金額のみで、組織的な裏金づくりの実態は片鱗も見えない。これ以上、解明の足踏みは許されない。まずは国会の政治倫理審査会で当事者に説明を求めるべき時だ。

朝日新聞より

世の中のお金に色はついていないので、表の金と裏の金と言われても、どちらがどちらかなんて区別を付けられる人はいない。あくまで、「裏金」は概念的な話である。

では、今回の話の何が問題かというと、政治資金収支報告書に記載のない金が動いている事が問題だとされている。

ところで、社会的にも課税対象になるお金と非課税のお金が存在することは、体感的に分かって頂けると思う。例えば、厳密に言うと子供に対してお小遣いをあげると、贈与に相当するので贈与税の対象となる。

ただし、法的には1年間に贈与を受けた財産の合計額から基礎控除の110万円を差し引いた残りの額に対してかかるという法律構成になっているので、毎月のお小遣いが10万円を超えるようなケースでもなければ、基本的には非課税である。

こうした贈与税に関しては、確定申告などによって修正することができる為、100万円を超えた贈与を受けた場合に直ちに税金を支払わねばならないわけではなく、確定申告によって修正することとなる。

今回の自民党に課せられた裏金疑惑というのは、実はそういう話なのである。

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話の本質はどこにある?

話を矮小化するな!と怒られそうなので、事実ベースで整理しておこう。

自民党が派閥の政治資金パーティーに関し、収支報告書への記載漏れの有無を尋ねた全議員アンケートの結果を公表した。22年までの5年間で、85人に計5億7949万円の不記載があった。

朝日新聞「社説」より

5年で5億7949万円ということは、1年で1億2千万円程度。85人で割ると一人頭月額11万円程度となる。それでも大きなお金には違いないのだが、1回の政治資金パーティーで数百万のお金を集める政治家にとって、11万円程度は誤差という認識である可能性は否定できない(それが良いとは言っていない)。

例えば2022年分の収支報告書では企業や団体からの献金は約120億円である。これを政治資金として自民党は再配分していた。

自民党の派閥では、パーティー券販売ノルマを課し、このノルマを超えた議員に対しては差額を戻す(キックバック)というやり方をしていた。この差額が政治資金収支報告書に記載されていなかった、というのが今回の問題の本質である。

なお、この差額については精査されて、政治資金収支報告書に修正報告されるに至っている。つまり、法律的には問題ない

では問題はどこにあるかというと、本来であれば政治資金収支報告書に記載して、政治のお金の流れを詳らかにしなければならない政治家が、「政治資金収支報告書に記載しなくてもバレないお金」=「裏金」を運用出来ていた、というところにスポットが当たっている。

ただ、これが連日の報道などで誤解を生じた結果、政党支持率が低下しているのが現状である。

まあ、話の帰結としては「集金・分配機能を派閥に持たせてはならないので、一旦解散して、もう一度集まりなおしましょう」というところで納めるしかないだろう。

ハッキリ言って、派閥がグループと名を変えたところで、意味はない。そもそも人の集まりは、どんな名前を付けようとも人が3人以上集まれば出来上がるのは避けられない。集金・分配機能は、ある意味政治家の利便性の為に必要であったとも言えるのだが……、金の流れを不透明にしたところがダメだったね。

今回の話、それだけの話なのだが、どうも「自民党の利権」というレッテル貼りをしたい人々が多い様だ。

倒閣運動に乗じる北朝鮮

とまあ、支持率が低下してきたところで、「アイツ、今ならこの話に乗るんじゃないか?」と北朝鮮に思われたのが岸田氏である。っ流石!チョロイと思われているだけはあるね。

岸田総理大臣は、2月9日の国会の衆議院予算委員会で北朝鮮による拉致問題をめぐり「今こそ大胆に現状を変えていかなければならない。さまざまなルートを通じて絶えず働きかけを行っており、結果につなげるよう最大限努力したい」と述べました。

NHKニュース「“岸田首相の本心見守る” と談話発表」より

実際に、北朝鮮の工作は成功していて、日本の報道機関は一斉にこのニュースを報じている。

ネタが、岸田倒閣運動だけでは弱かったので、メディアとしては今回の北朝鮮からの発信は渡りに船なのだろう。日本のメディア内部にも工作員は随分と入り込んでいるので、こういう時は嬉々として連携をするねぇ。

だが、今回の話は、「チャンス」と飛びつくにはリスクが大きすぎる。

談話では「すでに解決された拉致問題を両国関係の障害物としないのであれば、両国が近づけないわけがなく、首相がピョンヤンを訪問する日が来るかもしれない」と指摘しました。

NHKニュース「“岸田首相の本心見守る” と談話発表」より

「既に解決された拉致問題」など金与正氏は言っているが、この方、政治的には何の力もない。むしろ日本政府が「拉致問題は解決済みだ」と採られるような発信は厳に慎むべきである。

ピンチはチャンスでもある

ただ、岸田政権にはピンチではあるが、同時にチャンスでもある。

横田早紀江さん「なぜ動きない」 北朝鮮の拉致問題、孫と面会10年で

2024/2/15 21:06

北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(88)が15日、東京都内での集会後に報道陣の取材に応じ、2014年3月に孫でめぐみさんの長女のキム・ウンギョンさん(36)らとモンゴルで対面して間もなく10年となることに関し、「なんでこんなに動きがないのか分からない」と述べ、日本政府に早期解決を求めた。

産経新聞より

事態が動かしにくいのは、日本政府にキチンとしたチャンネルがないからである。

北朝鮮が引きこもり国家であることも問題なのだが、とにかく交渉すら出来ない状態が何年も続いている。

今回は政治担当能力のない金与正氏の政治工作ではあるが、北朝鮮側からのメッセージとして捉えることもできる。これを上手いこと利用出来ないようでは、国際政治では生きていけない。まあ、相手側の方が有利ではあるのだが、なんとかチャンスに変えて欲しいものである。

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追記

おー、さっそく追加情報が。

上川陽子外相「拉致、核・ミサイルの包括的解決の方針に変わりない」 金与正氏談話受けて強調

2024/2/16 13:29

上川陽子外相は16日の記者会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長が日本人拉致問題を解決済みと主張した上で、岸田文雄首相の訪朝の可能性に言及した談話を巡り、「日朝平壌宣言に基づき、拉致、核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するとの方針に変わりない」と強調した。

産経新聞より

外務大臣の上川氏は心強いな。

こういった断固たる姿勢を示すことは、正しいと思う。外交交渉はやっぱり水面下で行われるべきだし、ホイホイと尻尾を振るような姿勢を見せるのはマイナスになりかねない。

こういう姿勢を見せた時に、相手が譲歩してくるようなら、相手側も相当困っているってことになるんだろうけれど。

ただし、拉致被害者の疑いを否定できない人というのは、現時点で871人もいらっしゃる。

拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト

これを「解決した」ということにすること自体がふざけた話である。ウチ何人が本当に拉致されて、何人が生存しているのかすら日本側は把握できていないのだが、おそらくは北朝鮮側も把握できていないんだろうね。

コメント

  1. アバター 砂漠の男 より:

    特例として国賓待遇で正恩氏を日本に招いたらいいでしょう。
    そのとき、拉致被害者の皆さん(よど号ハイジャック犯の皆さんは要りません)
    を連れて帰国させたら、岸田首相は歴史に名を刻む政治家となり、
    支持率急回復し、総裁選でも総選挙でも勝てるでしょう。
    そのくらいパンチのある逆提案を、北朝鮮にぶつけてほしいものです。
    こういう政治の腹芸、意趣返しくらいは必要ではないしょうか?
    不発でも言ってみせてくれたら、二度と”チョロ岸田”なんて呼びません。

    • 木霊 木霊 より:

      いやー、岸田氏に北朝鮮を煽って欲しいですね。
      「拉致被害者と一緒に日本にいらしてください、歓迎しますよ」くらいは言って貰ってもいいような。
      国賓待遇は、天皇陛下にお願いする必要もあって、ちょっと躊躇しますよ。でも、もうちょっと格下の扱いでお招きしても良いのかな?と。

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