スポンサーリンク

北朝鮮に近づくロシア

特亜
この記事は約8分で読めます。

うーん、どうなんだこれ。

ロシア外相、18日から訪朝 軍事含む協力具体化か

2023年10月16日19時12分

北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、ロシアのラブロフ外相が18~19日に北朝鮮を公式訪問すると伝えた。北朝鮮外務省の招請に応じた。ロ朝の軍事を含む協力の具体化やロシアのプーチン大統領の訪朝などを話し合うとみられる。

時事通信より

この時期に何故ロシアはという気がするんんだが、北朝鮮に有るのが人的資源という風に考えると、もしかしたら答えに辿り着けるのかな。

軍事協定を結ぶのか

北朝鮮から輸送コンテナ

先日こんなニュースが流れた。あ、今日のニュースだこれ。

朝鮮からロシアに輸送のコンテナ 砲弾なら数十万発分=韓国国防部

2023.10.16 15:22

韓国国防部の当局者は16日、米国が先ごろ明らかにした北朝鮮からロシアへの軍事支援に関し、貨物コンテナが海上輸送されたとの指摘は事実としながら「詳細の公開は制約されるが、コンテナの積載量を考えるとロシアが(ウクライナ侵攻で)最も必要とする砲弾なら数十万発に当たる膨大な分量」と述べた。

聯合ニュースより

北朝鮮って貧乏な国のはずなのに、どう考えてもおかしい物量の軍事物資があるよね。コンテナを1000個分以上って、凄いな。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は13日(現地時間)の記者会見で、ここ数週間にわたり北朝鮮がロシアに対し、ウクライナ侵攻で使われる弾薬などコンテナ1000個分以上の軍備品を提供したと発表した。これを裏付ける衛星画像によると、先月ロシア船が北朝鮮北東部の羅津港からコンテナを積み出してロシア極東沿海地方のドゥナイに移動し、ここからコンテナは鉄道で、ウクライナ国境まで約290キロのロシア南西部チホレツクにある弾薬庫に運ばれた。

聯合ニュースより

朝鮮半島有事発生リスクの話を少ししたことがあるけど、杞憂だったかな。

これだけの物量をロシアに送って、自国でドンパチを始めるほどの備蓄が有るとはとても思えない。いや、軍事に全振りだから、或いはそれでも確保できるってことなのだろうか。失礼な話だが、個人的には空コンテナの用意すら北朝鮮には難しいんじゃないか?と思っていたのだけれど。

協力関係強化

でも実際に北朝鮮製の武器はハマスも使っていたし、それなりの武器製造ノウハウはあるのだろう。

韓国外交部の当局者は14日、「朝ロ間の武器類取引に関する協力は国連安保理決議に明白に違反し、朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす行為」と批判。米国を含む友好国との緊密な協調の下、ロ朝の軍事協力の動向を引き続き注視し、追加措置を検討すると述べた。

聯合ニュースより

ロシアからはミサイル技術を入手しているだけでなく、潜水艦の技術だとか色々と便宜を図ってもらっている。ある意味恩返し的な意味合いがあるとは思うんだけど、しかしそれにしたってそんな余裕のある国なのだろうか。

北朝鮮 “キム総書記のロシア訪問 新たな転換的局面”

2023年9月18日 11時31分 

北朝鮮は、金正恩総書記が、17日、ロシア訪問の一連の日程を終え、帰国の途についたと、18日に発表しました。

~~略~~

朝鮮は報道のなかで、4年ぶりとなるキム総書記のロシア訪問について「両国関係の強化と発展の歴史において、新たな転換的局面を切り開いた」と強調しています。

北朝鮮は来月、朝鮮労働党の創立記念日を控えていて、新型コロナの感染拡大後初めてとなる外国訪問の成果を誇示する一方、軍事協力を含めてロシアとの関係強化を加速させる見通しです。

NHKニュースより

9月には金正恩氏がロシアを訪問していて、関係強化に乗り出すという冗談みたいな話があったばかりだが、これは本当に動き出すのか。

北朝鮮の金氏、プーチン氏と書簡 「帝国主義者」への勝利祈願

2023年10月12日午前 9:15 GMT+9

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は12日、ロシアとの国交樹立75年に合わせてプーチン大統領と書簡を交わした。両国関係の発展を約束し、「帝国主義者の抑圧」に対する勝利を祈ると伝えた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

ロイターより

何か独裁者同士がにこやかに手を握るシーンを見せられても、心躍らないのだが、色々なことを画策していることは間違いないだろう。

ロシアの大規模攻勢

ロシア軍の武器が枯渇を始めている中、北朝鮮製の武器弾薬がロシアに供給されることで、どこまでの影響があるのかは良くわからない。ただ、武器弾薬が本当にコンテナ1000個分送られたとすれば、ロシアの大規模攻勢を支えるにはそれなりに貢献できるだろう。

ロシア軍、ウクライナ東部要衝に大規模攻勢

2023年10月12日午前 9:33 GMT+9

 ロシア軍は、数カ月にわたって包囲しているウクライナ東部の要衝の町アウディーイウカに大規模な攻勢をかけている。ウクライナ軍当局者が明らかにした。

当局者によると、2022年2月の侵攻開始以来、最大の同町に対する攻撃で、ロシア軍は大量の兵力と装備を振り向けた。大規模な攻撃は10日から行われているという。

ロイターより

ここ最近、ロシア軍が盛り返してきているという話をちらほら耳にするが、同時にそれはウクライナ軍が側の疲弊を意味する。ウクライナ側は特に人的リソースが厳しくなってきているはずだ。外国から兵器の支援は得ても、人間は自前で用意する必要がある。

一方のロシアは、畑から兵士が採れるらしいので、無尽蔵だな。…というわけには行かないだろうから、やっぱり周辺国からかき集めるような感じなのだろう。

なお、支那からも金の無心を

ロシアは他にもこんな動きを。

中国 きょうから一帯一路の国際フォーラム あす中ロ首脳会談へ

2023年10月17日 5時44分

中国の習近平国家主席が提唱した巨大経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムが17日、首都・北京で始まります。
これにあわせて習主席とロシアのプーチン大統領の首脳会談が18日、行われる予定で、イスラエル・パレスチナ情勢やウクライナ情勢などをめぐってどのような意見が交わされるかが焦点です。

NHKニュースより

支那が一体、ロシアに対してどのような態度を取るかは分からないが、歓迎する気になるかどうか。

コラム:東欧で反中機運、対ロ姿勢が一帯一路にダメージ

2022年3月6日7:20 午前

 ロシアは中国が築こうとしているものをぶち壊している。中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の下、東欧地域で貿易や投資、ハイテクなどの分野の関係構築を進めている。しかしプーチン大統領のウクライナ侵攻への批判を避け、国内の反ロシア論を抑えつけたため、多くの東欧諸国が中国から距離を取りつつある。

ロイターより

支那にとってロシアのウクライナ侵攻は、必ずしもプラスとは言えない。寧ろ、一帯一路構想に悪影響を及ぼす行為となっている。

ロシアにとって一帯一路構想は、経済の活性化という意味ではそれなりに意味のある構想だと認識していて、割と高評価を付けていたようだ。ただし、本当に歓迎していたかというと、ちょっと怪しい部分もある。ロシアは一帯一路に取り込まれることは避けてきたのだ。

ユーラシア経済連合を掲げて、何とか自分にも実利のあるような方向性で立ち回りつつ、距離を置く。そんな感じの関係だったのだが、ここに来て一帯一路構想を手放しで賞賛し、プーチン氏自ら支那に赴くという。

ロシアは、北朝鮮から武器を貰い、支那から金を引き出そうとしているわけだが、そうとう経済状況は苦しいようだ。プライドを捨ててでも冬の大攻勢のための資金を捻出しようとしているのだろう。イスラエルの戦争も好機と捉えているのだろうね。

追記:ロシア、日本の水産物輸入を規制で支那にダメージ

足抜けは許しまへんで

さて、別の記事に書くのには軽いネタだし、この話にちょっとだけ関連しているので、ここで紹介しておきたい。

ロシア「日本産水産物の輸入を規制する中国の措置に参加」

2023年10月16日 18時07分

東京電力福島第一原子力発電所で発生する処理水の海への放出をめぐって、ロシアの衛生当局は16日、「日本産の水産物の輸入を規制する中国の措置に16日から参加する」と発表しました。水産物の安全性などの必要な情報がロシアの衛生当局に提供され、分析されるまでこの制限を行うとしています。

NHKニュースより

ロシア産の水産物が入ってこなくなる!とか思ったら、それは既にやっていて、これはロシアが「日本産の水産物を買わない」という話だった。

ただ、面白いのは、「支那の措置に参加」という表現をしたところだ。

支那の日本産水産物の輸入禁止措置はそろそろ2月経ち、支那国内の水産物消費量が鈍るというような話に繋がっているようだ。まあ、直ぐに戻るんだろうけど。ただ、これが回復すると言うことは、国内の日本産水産物の需要も回復するという意味であり、支那はそろそろこの規制をやめようかなーと考えている時期にさしかかっているのでは無いか。

特に、ホタテ需要はかなり大きかったので、パッタリと買わなくなったら困るのは支那。冷凍できるにしても、在庫に限りがある。中華料理の出汁に使うらしいこのホタテ需要、どうやって賄っているのやら。

ロシアが支那の措置に乗っかったところで、簡単に止められなくなってしまったんだけど。

年間2億7千万も損失が!

で、ロシアが日本産の水産物を買ってくれなくなると、どうなるのかというと、こちら。

日本からロシアへは、マグロなどの水産物を輸出していて、去年1年間の輸出額は2億7800万円でした。

水産物の輸出全体に占める割合は、0.1%程度です。

NHKニュースより

全体の0.1%も減ってしまう!大変だ!

まあ、マグロなどの水産物であれば、他にいくらでも買い手がいるので、特に大きな問題は出ないよね。国内で値崩れを起こす可能性はあるけれども。

こんな感じの話なんだけれども、ロシアの抱きつき行為によって支那が困るという面白い構図になったので、記事に追加させていただいた。

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    従来なら北朝鮮とロシアが接近するとそこを中国が牽制しているという構図でした。中国は北朝鮮を自国に依存させて傀儡国家にしておきたいためです。しかし金正恩がなかなか中国の言いなりにならず、そこに米中対立やウクライナ侵攻など複合的な要因が絡んでロシアと北朝鮮は接近したのかなと思います。

    • 木霊 木霊 より:

      北朝鮮が支那の言うことを聞きたがらなかったという話はよく聞きましたが、一時期は関係改善に向かったという話もあったんですけどね(金正恩氏が北京を訪れた時期)。
      結局、北朝鮮はロシアを利用して支那と距離を取ることを選択。

      で、今に至るわけですが……、果たしてこれ、北朝鮮の武器弾薬ってどの程度の備蓄があるんでしょうね。
      そこそこ海外に売っている感じなので、ある程度は生産能力があると見て良いのでしょうが。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    ロシアが砲弾に困って北鮮にすり寄ったという絵図はかなりシュールだった。
    北鮮の砲弾がどれだけ使えるかはわからんけど、ロシアからすれば、すべて旧ソ連規格品だからね。
    北鮮はいつもカネに不自由しているから、ロシアが軍需品を買ってくれるなら、一山いくらでも売るだろう。オーダーメイドも受け付けるんじゃないかな。北鮮にとっては、安価な原油やガス、食糧などの経済援助の獲得、通常戦力の更新のチャンスであり、損のない取引になりそうだ。
    日本にとってはロクでもない話だけどね。

    • 木霊 木霊 より:

      シュールなのは間違い在りません。
      ですが、互換性はありそうですから、既に旧型兵器を持ち出しているロシアにとっては、まさに狙い目なんでしょう。
      ロシアから食料や燃料が届くのなら、北朝鮮も大喜びでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました