色々な数値が問題になりつつあるのが、韓国である。
韓国、輸出だけでは景気回復できないのに…マイナス成長の沼に落ちた内需
2024.01.25 09:03
高物価と高金利の長期化の中で消費鈍化の谷間が深くなっている。コロナ禍後の「リベンジ消費」の傾向が弱まり商品に続きサービス消費まで揺れる姿だ。財布が容易に開かれないため内需と輸出の間隙が大きくなり、景気回復にも打撃があるだろうという懸念が出ている。
中央日報より
「懸念が出ている」は、既に時遅しですわ。景気回復に打撃があるのは間違いないんだから。
住宅バブル崩壊の影響が大きい
内需が厳しい
今月、韓国統計庁が出してきた数字で、韓国の内需動向がかなり厳しい情勢になっているとのこと。
韓国統計庁などが２４日に明らかにしたところによると、内需動向を示す小売り販売額指数は昨年下半期から揺れる様相が明確だ。昨年７月が前月比マイナス３．２％、８月がマイナス０．３％、１０月がマイナス０．８％などマイナス成長の月が増えている。コロナ禍の沈静化で活発になった家電や自動車などの消費が萎縮しているのだ。
これまで急速に反騰した外食などサービス部門も１０－１２月期に入り警告ランプが灯った。サービス業生産は昨年１０月にマイナス０．９％、１１月にマイナス０．１％と連続で前月比減少した。特に自営業者と密接な宿泊飲食店業は昨年５月からマイナス成長が続いている。不動産業も１０～１１月の２カ月連続減少傾向を示した。
中央日報より
いやー、内需が縮小しているといっても、そもそも韓国の内需ってかなり弱い。これが低下したくらいでどうなんだ？という事はあるんだけど。
経済的余裕のある層もない層も消費を控え…家計負債と不透明な将来が負担な韓国
登録:2024-01-26 08:35 修正:2024-01-26 09:12
物価高と高金利の長期化で消費萎縮が本格化している。韓国銀行の予想より経済主体が財布のひもを締めるのが早いようだ。すでに年平均の家計負債の利子コストの増加はここ10年間で最も速く、消費を制約しはじめている。相対的に余裕のある階層も不動産市場を様子見し、貯蓄を使っていないとみられる。
韓国銀行はここのところ、民間消費の回復が予想より遅いという評価を相次いで発表している。今年の民間消費の増加率見通しを引き下げる可能性も取りざたされている。
～～略～～
膨らんだ「借金の負担」が消費を抑えつけている。韓国銀行は18日に発表した報告書「民間消費点検」で、「金利上昇基調が2022年以降本格化したため、今後は借金を多く抱える中・高所得層を中心に利子負担が拡大し、消費余力の改善を制約するだろう」との見通しを示した。
ハンギョレより
まあ、家計負債は膨らむ一方だから。これが直撃するのが不動産取引なんだよね。
不動産競売の増加
この情報は僕が良く参考にさせて頂いているMoney１様のサイトからなのだが、不動産の競売申請が韓国では増加しているそうな。
元となるデータは、韓国の「裁判所登記情報広場」というサイトの「任意競売開始決定登記」の件数なので、韓国行政が出している情報なのだろう。
何かこう、数字が突出して増えているところがあることに其処は彼とない不安を感じるのだが、不穏なニュースをもう1つ紹介しておこう。
韓国チョンセ詐欺被害、追加で694件認定…累積8248件
2023年11月21日 10:30
韓国の国土交通省は16日、伝貰（チョンセ）詐欺被害支援委員会第12回全体会議を開き、審議した伝貰詐欺被害者決定申請895件のうち694件を認定した。
チョンセは、借り手が毎月の家賃を払う代わり、契約時に住宅価格の5～8割程度のチョンセ金を一括で払う韓国独特の賃貸住宅システム。オーナーはこれを運用することで利益をあげ、退去時には借り手に全額返すが、それを返さない「詐欺」が横行しているのだ。
AFPより
傳貰の問題点は過去にも言及したが、傳貰のシステム自体が住宅価格の値上がりを前提に作られたシステムである。
詳しくはこちらが参考になるが、GLOBE+も非常にいやらしいタイトルを付けるモノだね。
解説されているが、要は傳貰システムの根幹を揺るがす事態になったので、もはや機能しない状況である。その結果、詐欺が横行することになったという話。
また、チョンセは保証金を受け取った家の持ち主が、運用で十分な収入を得られることが大前提になる。
GLOBE+より
韓国は成長の恩恵を享受できる時代が終わった、と、そういう話なんだよね。
観光も厳しい
さて、不動産がヤバイという話は随分してきたので、不動産関係の話はこのくらいにしておくんだけれども、次に観光業の話をしておく。
内需回復を助ける中国人観光客の訪韓効果も大きくない。免税店小売り販売額指数は昨年１１月まで１３カ月連続減少傾向を見せた。２０１０年の統計集計以来最長期間のマイナス成長だ。
中央日報より
販売額指数が余り伸びていないそうな。
団体旅行再開も中国人客の回復鈍く 旅のスタイルも変化＝韓国
2023.11.06 11:46
中国人の訪韓団体旅行が８月に再開したが、中国人客の回復が鈍く「特需」を期待していた旅行業界や小売業界は頭を抱えている。
聯合ニュースより
そういえば、訪韓支那人客が少なくなったって話があったっけ。一時期、支那の政策で訪韓を禁止する様な時期もあったのだけれど、最近はそうでもないのかな。
中国人の訪韓スタイルが団体旅行からＭＺ世代（１９８０年代初め~２０００年代初め生まれ）中心の個人旅行に変わっていることも、特需を期待し難い理由のひとつに挙げられる。
韓国観光公社の資料によると、中国のＭＺ世代は最低限のコストで短時間に多くの観光スポットを回る弾丸旅行を楽しむ傾向にある。一般的な観光地をめぐる旅行より、テーマのある体験型の旅を好むのも特徴だ。
聯合ニュースより
まあ、ダメなニュースばかりでもないので、なんとかなるかもしれないけれども。
がんばれよー（棒）。
輸出は増え始めた
なお、内需はダメだが外需は少し上向きのようである。
特に沈む消費は昨年下半期以降早く回復している輸出と対照的だ。産業通商資源部と関税庁によると、輸出は３カ月連続で増加傾向を継続している。今月も半導体と中国の反騰に力づけられ２０日までの１日平均輸出額は２．２％増えた。貿易収支も７カ月連続黒字を記録している。
聯合ニュースより
ただこの輸出動向も変化しつつある。
韓国輸出の伸び加速、米国が中国を抜いて最大の輸出先に
2024年1月1日 13:58 JST
韓国の輸出は米国からの需要の伸びを追い風に2023年12月も増加を続けた。米国は約20年ぶりに中国を抜いて韓国にとって最大の輸出先となった。
Bloombergより
記事の書き方はアメリカへの輸出が増えたような感じに書いているのだが、実際は支那への輸出が減ったのである。通貨市場の影響もありそうだけど。
アメリカが支那から買っていたものを韓国から買うようになったので、多少増えているのは間違いないんだが。
韓国23年貿易収支、対中国31年ぶり赤字 対米輸出5%増
2024年1月1日 13:30
韓国政府が1日発表した2023年の貿易統計（速報値）によると、対中国の貿易収支が31年ぶりに赤字となった。半導体不況に加えて中国の生産活動低迷で対中輸出が22年比で20%減と落ち込んだためだ。尹錫悦政権の米国重視の姿勢も背景に対米輸出は5%伸びた。
日本経済新聞より
特に対支那貿易で赤字に転落したのが痛いね。今後、黒字になることはないだろうが、アメリカに輸出することでその赤字を埋められるのかどうか、ということだろう。
家計負債高止まりで内需は伸びない
さて、こんな話は前からずっとあったのだが、やはり家計負債、企業負債、政府負債の三つ子の負債が経済の足を引っ張っている状況である。
なぜ韓国では家計債務が高止まりしているだろうか？－韓国における家計債務の現状と高止まりの理由などについて－
2023年11月06日
韓国における家計債務が継続的に増加傾向にある。韓国の2022年の家計債務総額は1,867兆ウォンで、2021年の1,863兆ウォンより0.2％増加した。最近の2023年第2四半期末の家計債務総額は1,863兆ウォンで、前年同期比で0.3％減少したものの、相変わらず高い水準を維持している。家計債務とは、家計部門が抱える金融機関などからの借金のことであり、住宅や自動車のローン、クレジットカードを使った借り入れなどが含まれる。
ニッセイ基礎研究所より
で、内需を支える住宅の購入や賃貸が鈍れば、当然、足踏みをすることになる。
そして、基準金利の据え置きも、この負債に影響を及ぼしている。
アメリカに追従せざるを得ない政策金利なんだけど、3.5％を継続するようだ。
アメリカは去年末になってようやく利下げを意識し始めたようで、アメリカの利下げによって韓国経済にも変化が訪れる可能性はあるんだが、それを韓国は待てない可能性もある。
いや、待てずに韓国政府は不動産規制緩和政策を打ち出し、不動産投資が再び増え始めたのである。その結果、家計負債が増え、不動産以外の内需に悪影響が出ている。
技術革新が欲しい
というわけで、輸出に依存せざるを得ない状況になっているのだが、韓国にはイノベーションがない。
韓国経済の黙示録…技術革新がなければ２０４０年代にはマイナス成長
登録:2023-12-18 06:26 修正:2023-12-18 07:12
韓国が生産性を早く引き上げることができなければ、2040年代には「マイナス成長」が避けられないという警告が出てきた。超少子化で人口が減り、資本投資も停滞したことで、技術革新以外には頼れるところがなくなるという話だ。韓国銀行は新たな成長エンジンを早急に見つけ、生産性を引き上げるべきだと提言した。
ハンギョレより
で、「新たな成長エンジン」が欲しいという話になったのだが、そうはいっても簡単に成長エンジンが出てくるはずもない。
研究陣は全要素生産性を上げるため、高付加価値産業に早く転換しなければならないと診断した。デジタル転換と文化産業、軍需産業などを新たに浮上する成長動力の例に挙げた。企業の創業と退出がもっと活性化され、気候変動やエネルギー問題、サプライチェーン問題にも積極的に対応しなければならないとも助言した。さらに労働・資本投入の鈍化や減少を遅らせるための対策も必要だと指摘した。
ハンギョレより
大統領のユンユンは軍事技術に力を入れていて、このブログでも韓国兵器の記事には力を入れているのだが、輸出はなかなか好調だと伝えられている。
……おそらく、その実態はかなり悲惨だと思われるが、継続的に輸出ができるようになれば利益に繋がるハズだ。
文化産業については、コメントを避けたい。僕自身はかなり辟易としているのだが、彼らの戦略なのでそれに関してどうのこうのと言う積もりはないのだ。
デジタル転換については、どうなんだろうなぁ。韓国の機器はそれなりに優秀とは聞くけれど、あまり信用する気にはなれない。興味深く感じたのは、半導体やEV、電池にかなり力を入れていたハズなんだけれど、ここの記事には出てきていないことだ。
流石に、新たな技術という点では期待できないんだろうね。くれぐれも、日本は関わらないようにしたいものである。
追記
コメントを頂いたので、外資に関する話を少し。
韓国金融委員会、外資系金融機関と会合 金融市場の魅力向上へ
2024年1月22日午後 3:49
韓国金融委員会（ＦＳＣ）のキム・ソヨン副委員長は２２日、ソウルで開いた外資系金融機関との会合で、国内金融市場を一段と投資家に優しく外国人にとって魅力的なものにするため、対策を講じると表明した。
会合では外資系金融機関の事業拡大を支援する方策について協議。
副委員長は「政府は金融業界のグローバル化、特に外資系金融機関にとってより好ましい環境整備のためにさまざまな取り組みを進める」と発言。
ロイターより
これは22日に韓国ソウルで韓国金融委員会が、「国内金融市場を一段と投資家に優しく外国人にとって魅力的なものにする」とか言い出した話である。
なかなか年始から逆センスが素晴らしい。なお、ロイターも記事の中で批判している。
だが、昨年１１月には外資系金融機関による違法取引が発覚したことを受け、２０２４年前半まで株式の空売りを一時的に禁止することを決めた。
ロイターより
株式の空売り禁止、って前近代的な手段を使ったのはお隣の国支那であるが、宗主国の真似をしてどうするんだ。
外資の逃避が起きている状況なのでこんなことを言いだしているのだが、その原因は日本にもある。あ、韓国にも原因はしっかりあるんだけどね。
日経平均、底堅く 米株高が支え（先読み株式相場）
2024年1月26日 8:16
26日の東京株式市場で日経平均株価は反落か。33年11カ月ぶりの高値圏にあって、目先の利益を確定する売りに押されそうだ。来週には米連邦公開市場委員会（FOMC）を控え、週末前に持ち高を調整する売りも出やすい。一方、前日の米株式市場での主要3指数の上昇は投資家心理を支える。
日本経済新聞より
海外投資家の心理としては、「支那や韓国の株はヤベーから、日本株買っておこう」というものだ。お陰で支那の株価は暴落一方だし、韓国の株価もウォンが安値傾向にもかかわらず不調である。
そりゃそうだろう、と言うしかない。
そして、外資逃避をなんとかするためにも、革新技術が欲しいんだろうね。日本の研究機関は重々気をつけるように。
追記２
新しい記事にしようかと悩んだのだけれど、情報を仕入れたのはシンシアリーさんのところだし、新たな情報を追加できるような要素もない。
そんなわけで、追記という形で情報の補足をしておく。
中国で萎縮する韓国…このままでは「未曾有の事態」に
入力2024. 1. 28. 10:38修正2024. 1. 28. 10:46
昨年、中国の輸入市場で韓国が占める割合が６％台まで下がり、半導体を除く主要商品の競争力を高める革新に注力しなければならないという指摘が出ている。
Daumより
韓国経済というサイトがソースとなったニュースらしいのだが、内容は極めてシンプル。韓国は支那での市場を失いつつある、というだけのことだ。
中国海官総書によると、中国の昨年の輸入総額は２兆５５６８億ドル（約３４００兆ウォン）で前年より５．５％減少した。コロナ１９以降、景気回復が遅れ、中国の輸入市場全体が萎縮したためだ。
この過程で韓国も打撃を受けている。実際、昨年中国の対韓国輸入（韓国の大衆輸出）減少率は１８．７％だった。これは台湾１５．４％、米国６．８％、日本１２．９％など主要比較国・地域より高い数値だ。
欧州連合（ＥＵ）と米国に続き、世界３位の輸入市場である中国で韓国の立地が減っていると懸念している。
Daumより
支那が韓国製品を買ってくれないぃぃ！という悲鳴が聞こえるような記事だが、記事にある通り、支那において韓国は2013年から2019年までは7年連続「最大輸入国」だった。しかし今は違う。
結局、一番のお客さんはEUとなり、次点でアメリカ。支那は第3位で、更に下落中という状況みたいだね。
近年、中国が低成長時代に入ったとしても、中国に代わる市場はないのが現実であるだけに、米中競争の影響を受ける敏感分野を除いても一般分野では高級化と差別化で市場を開き、根本的には輸出競争力を高める革新に邁進しなければならないと専門家らは助言する。
Daumより
そのような状況であるにも関わらず、支那に輸入量を拡大して欲しいというのが韓国の本音らしいんだけど、無理じゃないかなぁ。韓国の強みは全て支那がコピーしてしまったので、もはや韓国製品の出番は薄れ、次第に支那から姿を消しつつある。
その現実を受け入れるところから始めるべきだと思うんだ。まだまだ韓国製品を買って貰える市場を開拓する方が、建設的ではないだろうか。
コメント
韓国は借金地獄に陥ったために、とうとう首が回らなくなってきたようですね。
不況の中での高物価・高金利なら、それスタグフレーションですよ。
頼みの綱は外資からの投資と輸出の回復ですけど、外資は逃げましたし、2023年の貿易収支は100億ドルの赤字でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1538bf1a2b2f89afe44ba5ee983353b317730eb8
政府・与党は速やかに経済を回復基調に乗せないと、春の国会選挙で野党に大敗しそうです。
負ければ政権はレームダック化しますし、重要法案はほとんど国会を通過しないでしょう。
そうなれば経済不況が長期化しかねず、マイナス成長・借金マシマシ・失業者マシマシ・
犯罪マシマシ・海外出稼ぎマシマシ・少子化加速…などなどが韓国社会に襲い掛かります。
日本にとってはメシウマですが、今年は韓国からのインバウンドは減るでしょう。
韓国は経済を自力救済できそうにないので、IMFにご指導を仰ぐのも良案かもしれませんね。
韓国の経済はかなり厳しい状況みたいですけど、現政権は時間稼ぎをしている間に新たな産業の発掘に期待する感じの戦略なんでしょうかね。
韓国の選挙も、直前になってみないと情勢分析が難しく、今のところ与党が不利な情勢ではありますが、どちらも爆弾を抱えているだけに……。
>内需回復を助ける中国人観光客の訪韓効果
外国人の観光収入は「内需」なのだろうか……
ちょっと前に「日本の経済を内需に組み込むことが必要だ」みたいな記事も見た覚えがあるのですが、韓国は「内需とはなにか」を根本的に理解できているのか怪しい気がするんですよね。
言われるまで気になりませんでしたが、確かに外国人相手の観光収入が「内需」と言われると違和感がありますね。
インバウンド消費は外需にカテゴライズされるのが一般的ですし。
中韓流儒教文化では、地道な技術開発より、口先で儒教的修辞を囀る者が報われる。だから、韓国で革新的な技術開発などむり。
都合が悪くなると、ウリウリ詐欺が激しくかるので、迷惑かけられる未来しか視え無い。
文化的に、技術開発が進まないというのはなかなか不幸な気がしますね。
ただまあ、実際にはそれが韓国の現実のような気がします。
こんにちは。
＞「新たな成長エンジン」
そこでK-フードですよ！
辛い以外の味覚のないヤツ。
冗談さておき、本当にムンムンは有能だったと思います。
ユンユンにも、そこだけは同情します。
K-フードですか。
日本人が発明した韓国海苔とかですかね。「黒い半導体」とか呼んで海外輸出に力を入れているという噂を聞きましたが、それ単なる海苔やと、突っ込みを入れておきたいと思います。