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韓国のポスコ、今度は出火で打撃を受ける

大韓民国ニュース
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うーん、ご愁傷様?

ポスコ・浦項製鉄所で火災、一部稼働中断

記事入力 : 2023/12/23 10:17

23日午前7時7分ごろ、慶尚北道浦項市南区松内洞のポスコ・浦項製鉄所で火災が発生し、工場の大部分が停電した。写真は、火災により煙が立ち上っている製鉄所の様子。

朝鮮日報より

どんなに気をつけても、一定の確率で火を出すことはありうる。だから、「不運だったね」としか言いようがない。

それにしても、クリスマスの投稿がこんな記事とは……。

火事でも台風でも

台風11号の時にも大きな被害

で、ブログで取り上げようと思った理由は、過去に取り上げたニュースが絡んでいたからなんだな。

昨年の台風11号から1年ぶり…浦項製鉄所の高炉が火災で一時停止

2023.12.25 10:05

ポスコ浦項製鉄所で23日に発生した火災のため高炉3基全体が停止した。ポスコは25日午前までに全体の工程が正常化するとみているが、一部では、昨年の台風11号で高炉3基が49年ぶりに稼働停止してから1年ぶりにまたストップし、懸念が強まっている。

中央日報より

記事は今回の出火に関するモノなのだが、中央日報も「またか」という感じで言及している。

しかし約1年ぶりに浦項製鉄所の高炉がまた停止したことに対する懸念も少なくない。方文圭産業通商資源部長官は前日の緊急会議で「(浦項製鉄所の高炉は)わが国の鉄鋼生産の核心基地であり、一時的な稼働停止でも造船、自動車など需要産業に波及効果が生じたりする」とし「事故の原因を把握し、再発防止対策を立てるべき」と述べた。

ポスコ側は「今回の火災による設備稼働停止時間は短かく、鉄鋼製品の生産・需給に大きな支障はない」という立場だ。ただ、昨年の台風11号で被害が発生した当時も被害規模を推算するのに1年以上かかっただけに、今回も正確な被害規模を推算するのに時間がかかる見込みだ。

中央日報より

記事の後の方に言及されているのだが、台風によって少なくない被害があったのだ。

こんな感じで工場の大部分が浸水してしまい、その復旧のかなりの時間を要した。

ポスコ浦項製鉄所、4カ月ぶりに全面復旧 台風で被災

2023年1月20日 16:17

韓国鉄鋼大手ポスコは2022年9月の台風豪雨で被害を受けた浦項製鉄所の復旧活動を終え、20日に全工場棟を稼働させた。4カ月半ぶりに圧延工場やメッキ工場など17棟が正常稼働した。22年12月期に被災の特別損失として1兆3000億ウォン(約1350億円)を計上した。

日本経済新聞より

2022年9月に被災してから、復旧するのに4ヶ月もかかった。

ポスコHDの純利益56%減 1〜3月、台風被害で販売減

2023年4月27日 20:37

韓国鉄鋼大手のポスコホールディングスが27日発表した2023年1〜3月期の連結純利益は前年同期比56%減の8400億ウォン(約840億円)だった。22年9月に主力拠点の浦項製鉄所を襲った台風被害で生産量が減少。建設需要の低迷などで鋼材の販売量・販売価格ともに低下した。

日本経済新聞より

そのお陰で純利益が大幅に減少している。ダメージを負っている韓国経済にとって、安価な鉄材がポスコから供給されなかったことは、かなり大きなダメージになった。

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火災の影響は

で、今回は?というと、そこそこ大きなダメージがあったようだ。

ポスコなどによると、23日午前7時、浦項市南区東村洞にある浦項製鉄所内の銑鋼エリアのケーブルで火災が発生し、2時間10分後に鎮火された。ただ、副生ガス(製品生産工程で副産物として発生)に火が移ることを憂慮した浦項製鉄所は副生ガスの使用を中断し、第2-4高炉(老朽化した第1高炉は2021年に停止)全体を停止させた。

火災はケーブル数本が燃える程度だったが、黒い煙が数キロほど広がり、多くの住民が不安を感じた。黒い煙は停電による爆発事故を防ぐため浦項製鉄所側が完全に燃焼していない副生ガスを外部に放出して生じた現象だ。ポスコ側は「有害物質を出す煙ではなく有害物質をなくすための必須工程」と明らかにした。大気環境保全法施行規則に基づき、停電になる場合、内部にガスがたまって爆発する危険があるため、ガスを外に燃やして出す過程が必要という説明だ。一酸化炭素など有害物質の排出を最小化するために意図的にガスを焼却するという趣旨だ。この過程も23日午前中で終了したという。

約2時間にわたる消火作業の後、浦項製鉄所は予熱を経て24日午前から第2・3高炉が正常再稼働したと明らかにした。第4高炉は一部の設備交換および安全点検などで25日午前に稼働すると予想される。停止した第1熱延工場も電線の交換などに時間がかかり24日午後から正常稼働した。

中央日報より

記事を読む限りは、既に全面的な復旧に漕ぎ着けられているようなんだけど、気になっているのはこちら。

昨年の水害以降、工場全体を新しく建設するレベルの復旧作業を進めているが、高炉がまた停止したことに対する会長の責任論が提起される可能性があるからだ。

中央日報より

水害発生によって、工場全体を新しく建設するレベルの復旧作業をしたにも関わらず、ケーブルから出火したのは一体……。当然、ケーブルは真っ先に更新したんだよね?そうすると、施工ミスか?

単なる不審火という事ではないのかも知れない。

そして、本当のダメージはこれから?という可能性もありうる。

GMと韓国ポスコ系、EV電池の正極材生産に10億ドル投資へ

2023.06.07

米General Motors(GM)と韓国POSCO Future M(ポスコフューチャーエム、旧社名ポスコケミカル)は2023年6月2日、合弁会社であるUltium CAMの事業を拡充するため、10億ドル以上を投資すると発表した。

日経XTECHより

ポスコは電池に巨額投資をしたという話もあったのだが、支持母体の業務が不安定だと新事業の展開に関しても色々と心配だね。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    本件、報道は「大したことなかった」としたい気配がプンプンするんですが、一時的にせよ、高炉が止まってますから、製品の品質は保証出来ませんよね。
    台風の時みたいな「中で冷えて固まってさあ大変!」までは行ってないにしても……

    ※鉄は産業のコメ、USスチールの件も、どうなることやら……アメ公は、他人ん家の庭は平気で土足で踏み込むくせに、自分ちは死守したがるから……まあ、どの国も似たようなものではありますが……
    ※話ずれますが、報道番組で、「高炉の代わりに電気炉!」で環境云々ってのをこのところ二度ほど見かけたのですが、鉄鉱石→精錬、の高炉と、屑鉄→鋳物、の電気炉を一緒にするあたり、テレビのあっち側はバカしかいないんだなと……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      可能性としては高炉にダメージがあっても不思議はないんですが、気になったとする「ケーブル」の件。
      浸水したアイテム使い回しているんじゃないか?という疑いが拭えないんですよね。アノ国ですから。

      USスチールの件ですが、相当きな臭いですね。とはいえ、USスチールはもう韓国のPOSCOを笑えないくらい凋落しています。アメリカの産業って、相当支那に食い荒らされてしまって見る影もないんですよね。日本もかなり危機的な状況ではありますが、今回は日本の力を期待する可能性はありますよ。というか、日本鉄鋼は一体何を考えて手を出しちゃったんですかね。

      高炉の代わりに電気炉?そんな寝言を言っているメディアがあるんですか?!
      ご指摘通り、鉄スクラップを溶かすだけならともかく、鉄鉱石から鉄を得るのに使えないんですが、あんなものどうするのかな。そもそも、同じメディアが原発反対を唱えているんですから、バカも休み休み言えよと。

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