それ、「オスプレイを凄く気にしている」ということの自白なんだが。
中国「米は危険の根源」 オスプレイ事故で皮肉
2023年12月5日 20:02
鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイの墜落事故について、中国外務省の汪文斌副報道局長は5日の記者会見で「米国は同盟国の安全を守ると言いながら、実際は同盟国の危険の根源となっている」と皮肉った。
日本経済新聞より
そしてかなり笑えるコメントを出している。
皮肉になっていない
アメリカは合理的な説明を
えーと、もう少し詳しく出ているメディアはあるかな。
在日米軍のオスプレイ運用継続を受け 米国は合理的な説明をすべき=外交部
2023-12-05 18:59:17
在日米軍が日本側の要求を無視してオスプレイの運用を続けていることを受けて、外交部の汪文斌報道官は5日の定例記者会見で、「米側は墜落事故の原因を詳しく調査し、関係各方面に合理的な説明を行い、地域の平和と安全に貢献すべきだ」と指摘しました。
汪報道官は、「米軍は一貫して地域の平和と安定を守ると自負してきたが、『治外法権』の名の下でやりたい放題だ。米国は同盟国の安全を守ると公言しながら、実際には同盟国の不安の種になっている。米国は真摯かつ責任ある態度を示し、現地住民の懸念を重視して事故の原因を究明し、関係各方面に対して合理的な説明を行い、地域の平和と安全に貢献すべきだ」と述べました。
CRI Onlineより
支那国際放送局(CRI)が出している情報が、恐らく一番詳しいようだ。内容は報道官の発言だけなので、全文引用の形になってしまったが、「オスプレイの配備を止めろ」って事らしいね。
コチラで取り扱った事故の話をしているようなんだけど、「実際には同盟国の不安の種になっている」って、オマエだよオマエ。オマエの国が不安の種そのものなんだが、理解している?
まあ、アメリカ軍にはしっかりしたレポートを出して欲しいという本音はあるが、それはそれ。支那の言う事ではない。
アメリカ軍が周辺海域を調査
それはさておき、被害者の捜索は現在も続けられているようだ。
不明7人、異例の捜索続く 米空母投入、中国けん制も 屋久島沖オスプレイ墜落
2023/12/4 12:41
鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、機体の残骸の回収が進む一方、死亡が確認された1人を除く搭乗員7人は行方不明となっている。
産経新聞より
これは4日の記事で、懸命な捜索にも関わらず行方不明になっている7名は未だに確認出来ていない。
アメリカ軍だけでなく、日本の自衛隊も積極的に参加して捜索を続けている。
オスプレイ墜落 米軍 “生存見込まれず” 遺体収容活動に移行
2023年12月6日 7時56分
鹿児島県の屋久島沖でアメリカ空軍の輸送機オスプレイが墜落した事故で、アメリカ軍は、乗組員の生存が見込まれないとして、これまでの救助活動から遺体の収容活動に移行したと発表しました。
NHKニュースより
残念ながら、生存は絶望的だとして遺体の収容と機体の回収に切り替えられつつあるが、あと2名が未だ見つかっていない。
声明によりますと、乗組員8人のうち、これまでに3人の遺体が収容されたほか、海中で別の3人が遺体で見つかっていて収容作業が進められていますが、残る2人はまだ見つかっていません。
NHKニュースより
改めて事故に遭われた方には哀悼の意を表し、未だ発見されない方は一刻も早い発見を願っている。
事故現場周辺海域を多数の船舶を出して捜索中なのだけれど、支那にしてみるとこの辺りをうろうろされるのは都合が悪い。
調査中に支那の船をうろつかせるのも難しいしね。
安全点検の徹底を
事故発生から、日本政府としてはアメリカ軍側に、原因究明と対策をしっかりやってくれと言うお願いをしている。
“米 墜落事故踏まえオスプレイ安全点検と説明” 木原防衛相
2023年12月5日 11時56分
アメリカ空軍のオスプレイが鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故をめぐり、木原防衛大臣は、アメリカ側から4日、すべてのオスプレイについて事故を踏まえた安全点検を行っているという説明があったことを明らかにしました。 一方、沖縄の海兵隊のオスプレイが飛行を続けていることについて、懸念は払拭(ふっしょく)されていないとして、安全性の確保について引き続き情報提供を求める考えを示しました。
NHKニュースより
痛ましい事故が発生したことは事実で、今後この手の事故が発生しないような対策をお願いしたいところではあるんだけど、残念ながら事故原因がハッキリしていないところは気になるところ。
ただ、機体の全てがサルベージされた状況ではないので、調査はコレからと言う事になるのだろう。軍部で整備状況なんかは聞き取り調査が始まっているとは思うんだけど、日米地位協定絡みの話で日本は調査に手出しができない。アメリカにお願いするしかないというのは、ちょっと歯痒い感じはする。
とまあ、余り書くことも無いんだけど、アメリカとしても事故原因の究明と説明はせざるを得ないだろうから、支那に言われるまでもなく実施するだろう。報道されるかどうかは又別ではあるんだが。
そうなると、「え?何言っているの?」というレベルの話である。皮肉が皮肉にならなかったというのは、なかなか面白かった。単に、気になっているんです!と発表したに等しいからね。
追記
飛行停止措置が出たね。
米軍、CV22オスプレイの飛行一時停止 墜落事故受け
2023年12月7日午前 10:24
米空軍特殊作戦司令部(AFSOC)は6日、鹿児島県の屋久島沖で先月末に起きた輸送機CV22オスプレイの墜落事故を受け、同型機の飛行を一時停止すると発表した。
ロイターより
そして、しれっと嘘をかく時事通信。
日本の陸上自衛隊は既に全機の飛行を見合わせている。オスプレイは事故が相次いでおり、改めて安全性に懸念が強まりそうだ。
時事通信より
嘘を書くな、嘘を。
米軍 全世界のオスプレイ飛行停止を発表 屋久島沖の事故受け
2023年12月7日 10時30分
鹿児島県の屋久島沖でアメリカ空軍の輸送機CV22オスプレイが墜落した事故を受けて、アメリカ軍は世界に配備しているすべての種類のオスプレイの飛行を停止したと発表しました。
アメリカ軍はこれまで日本国内に配備しているアメリカ空軍のCV22に限定して飛行を停止していました。
NHKニュースより
なお、CV-22以外のMV-22も飛行停止措置の適用がなされた模様。そもそもMV-22とCV-22の構造は共通なので、この措置は適切だ。むしろCV-22だけ飛行停止の方が意味が分からない。
原因究明はこれからなのだが、エンジンが破損して火を噴いたという状況が伝えられていることを考えること、破損後に背面飛行状態になってしまったと伝えられていること、を考えると、この飛行停止の期間はちょっと長引く可能性はある。
つまり、片側のエンジンが破損して背面飛行状態になってしまったことに因果関係があった場合、空中でバランスが崩れると背面飛行状態になるという深刻な欠陥を持っている疑いを持たれることになる。まあ、調査を待ちましょう。
コメント
揶揄するのは嫌だからですね。太平洋戦争を観ても解るけど、日本を降そうとした場合、島嶼伝いに制空権を奪いながら進むのが有効です。
んで、防衛となると、どうしても対艦ミサイルとか防空網とかレーダーとかに注意が向きます。だが……
有事に離島の住民を人質に取られ、そこを橋頭堡にして基地化する事はスタッフとして避けられない。
その場合、どうしても迅速かつ即応できる地上兵力を送る必要ある。戦車とかムリでも、歩兵と重火器、簡易式誘導弾、
軽装甲兵員輸送車……など。これらを運ぶ場合、その速さと輸送量から言って、オスプレイの右に出るものはないかと!
沖縄を狙いくるとしても、その前段階に島嶼を手にする事は不可欠です。
その時に、倍の兵員や武器を迅速に送り込まれるのは困る。
それで沖縄政界に何らかの形で援助して、操ろうしてるでしょう。
実際、あそこから台湾にかけて海上輸送を商売に使ってた者として観ると、
沖縄には中華系の資産家が少なくない。
台湾有事にそなえて資産の隠し場所てのもあるでしょうが、大陸とも関係が無いとは思えませんからねぇ。
昔はフェリーに乗ると、台湾に渡る家族が、そなえつけノートに「お祖父さんに会いに行きます」とか記帳しているのをよく見かけました。90年代頃だけど。
彼らが敵性だと言うつもりではなく、もともと琉球王国時代から、あの辺りは流動性のあるリエゾンで、戦後たまたま米軍統治で外から遮断されてただけなんです。与那国なんか台湾の漁民が上陸してスーパーで買い出しするの見た事あるし。そういう実態から考えるに、海上自衛隊や航空自衛隊の戦力だけじゃダメなんですよ。島嶼というのは。どうしても迅速に歩兵部隊を送る必要ある!
て考えると、揶揄してくるのは当然でせし、そこをプッシュさせる為に、政界に代弁者を押し込んでる可能性は否定できないと想うんですね。
日本が島嶼防衛を考える場合、ティルトローター機は有効なんですよね。
数揃えて、有効に運用出来るように。
領土奪還するにしても、どうしても人員を投入しなければなりません。
良くも悪くも電撃作戦が出来るように、速度が出る航空輸送力が欲しいですよね。
>「米側は墜落事故の原因を詳しく調査し…」
このあたりに本音がありそうな気が。
実は、支那はティルトローター機の基礎研究をやっていて、今回のCV-22の故障原因を知りたいのかもしれない。ティルトローター機は、渡海用の作戦機として有能だから欲しいだろうしね。
なるほど、兵器製造に関する情報が欲しいと。
そういう可能性もありそうですね。
こんにちは。
まず、エンジン出火の原因究明ですが、エンジン本体が見つかっても難航するでしょうね。
中から焼き鳥でも出てくれば、解決は早いのですが……
オスプレイは「米国を仮想敵とする国」にとっては悪夢みたいな装備品ですからね。
垂直離着陸出来て、足が早くて足が長い。
そのシワ寄せは技術とコストですが、それを補って有り余る効果がある。
正直「空飛ぶタクシー」なんかどうでも良いから、これの民間型(アグスタがやってた初期型がカッコ良くて好き)を都市部で使えるようにしてくれれば、そっちの方がよっぽど良いのに。って思ってます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/AW609_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
何にせよ、支那の外交は、「戦狼外交」ではなく、見境なく噛みつく「狂犬外交」でしかない、って事ですよね。
木霊様、皆様、今晩は
エンジンが停止して裏返しになった・・・ですか。
ローターは機体の左右両端についていますから、片側のローターが止まれば簡単に裏返しになりそうですね。エンジンの信頼性を向上させても、いずれトラブルは起こるので、何か「抜本的な」対策が必要になりそうですね。
ローターが1つのヘリコプターならばローターは重心の上にあるので、裏返しにはなりようがない。前後にローターがあるタンデムローター機が裏返しになった話は聞いたことがないので、何らかの対策がされているんでしょうね。
すぐに思いつく対策としては、片側のエンジンに異常が起こったら、もう1つのエンジンも止める、エンジン、ローター間のクラッチを切るくらいかな。
こんばんは。
この「ひっくり返った」というのはあくまで目撃証言でして、本当にそうだったかはハッキリ分かっていません。
ですが、実際にそういった事故だったのであれば、ご指摘の通り片側の推力が残っていればひっくり返ることはありうるわけで、そうすると、復元は難しい(ヘリモードの時でないとひっくり返らないが、ひっくり返ると、オートローテーションは期待できない)でしょうから、致命的な状況になりそうですね。
当然、作った段階でその事は考慮されていて、片側に問題が出ればクラッチかなにかで動力切り離しは行われるでしょう。問題は、今回、それが発動しなかった可能性がある、あるいはそのタイミングが遅かったって事なんでしょう。
横合いから失礼。
あくまで推論です。
事故の該当機、直前まで空港への場周経路上に居たと推定されます(目撃者証言等から)
なので、完全なヘリモードでなく、着陸を目前とした中間モードか、固定翼モードだったのではと思ってます。
そこで、片肺になる(火災でギヤボックス等にもダメージがあり、左右連結していてもペラが回せなくなる)と、比較的主翼の小さいオスプレイは、ローター由来の揚力に頼る部分があるので、容易に左右のバランスを失うのでは……と推察しました。
もちろん、ヘリモードで片方のローターを失ったら、死に直結します。
対策が打てれば良いのですが、そもそも片肺(ここでは片方のローターが停止する)事は想定していない(どうやっても飛行を継続出来ない)気がします、あの機体デザインだと(これは後継のV-280も多分同様)。
凄く便利な飛行機の、便利が故の致命的な弱点を突いてしまった事故、なのだと思います……