へいへいビビってる!
日中首脳会談へ「必要な環境や良好な雰囲気を」 中国報道官が日本側に注文
2023/11/9 18:55
中国外務省の汪文斌報道官は9日の記者会見で、日中両政府が米サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて首脳会談を行う方向で最終調整に入ったことについて「提供できる情報はない」と述べるにとどめた。
産経新聞より
お得意の戦狼外交なんだけど、こうやって吠える時はたいてい都合が悪い時だね。そして、報道官は何も知らされていないことが多い。そう思うと少し哀れな気がするな。
焦点はAPEC
APECの時に首脳会談を
さて、冒頭のニュースは、日本が支那との首脳会談を調整していることに関するニュースである。
日中首脳会談調整へ 秋葉国家安全保障局長が北京に出発
2023年11月9日 12時03分
岸田総理大臣は来週、中国の習近平国家主席との首脳会談を行うことを検討していて、秋葉国家安全保障局長が中国側と調整を行うため、9日、北京に向けて出発しました。
NHKニュースより
こんな時期に岸田政権は支那と何を話すのか?という話なんだけど、記事にある通りサンフランシスコで開かれるAPECの会議にあわせて首脳会談をするための事前準備だという話になっている。
松野官房長官は、午前の記者会見で「日中首脳会談については、現時点で何ら決まっていない」としたうえで、「日中関係については、わが国として主張すべきは主張し、中国に責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案も含めて対話を重ね、共通の課題には協力するというわが国の一貫した方針のもと、あらゆるレベルで緊密に意思疎通を図りたい」と述べました。
NHKニュースより
ここのところ、国内事情でかなり追い込まれている岸田氏ではあるが、支那との関係性の調整はしっかりやっておこうという事前準備に入ったと言える。
が、事前調整というのであれば、官僚レベルで済ませれば良い話。わざわざ国家安全保障局長の秋葉氏を支那に派遣したところに「意味」があると思う。とはいえ、立場は上なんだけど秋葉氏って外務官僚畑の穏健派なんだよね。もっと強気の交渉ができる人材が欲しかった。
支那は「必要な環境や良好な雰囲気」を要求
で、これを受けて、支那の戦狼広報官である汪氏が何を言い出したかと言うと。
汪氏はその上で「両国関係の改善や発展、両国のハイレベル交流を推し進めるために、必要な環境や良好な雰囲気を作るよう希望する」と述べ、日中首脳会談に向けて日本側に注文を付けた。日本側に対し、「建設的で安定した中日関係を構築するという態度表明を、実際の行動で果たすことを望む」とも求めた。
産経新聞より
とまあ、寝ぼけた注文を出している。関係改善のための努力をする必要があるのは支那であって、日本ではないのだ。頑張って「建設的で安定した」関係を構築することだよ。
似たような文脈で外相の王毅氏もこんな発言を。
中国、海洋問題で対立避けるべきと訴え 米国は名指しせず
2023年11月8日午後 2:45
中国の王毅外相は、海洋紛争は話し合いにより解決されるべきと述べ、対立は避けるべきだと強調したが、米国を名指しすることは控えた。
フィリピンや日米は、中国が南シナ海で攻撃的な行動を取っていると批判している。中国は南シナ海の大部分について権利を主張しており、フィリピンなどは強く反発している。
王外相は7日、海南で開催された海洋ガバナンスに関するシンポジウムで「歴史的な海洋紛争は、直接の当事者間の友好的な協議を通じて解決されるべきで、海洋問題での対立やゼロサムゲームは阻止されるべきだ」と述べた。
昨年の同じシンポジウムでは、「ある主要国」がインド太平洋戦略を作り、排他的なサークルをまとめて「挑発的な」行為をしているなどと主張していた。
ロイターより
なかなかフザケた話をしているが、自分は悪くないという主張は共通しているかもしれない。こんな事言われたら現在進行系でやられているフィリピンは怒り心頭だろう。
中国、比船団を放水砲で妨害
11/10(金) 14:43
フィリピン政府は10日、南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)で同日、フィリピン軍拠点に向かう補給船団を中国艦船が放水砲を使い妨害、人命を危険にさらしたとして、外交ルートで抗議したと表明した。
Yahoo!ニュースより
ただ、アメリカの関与について言及するのは避けたようで、万が一にもアメリカを「その気」にさせたくはないようだ。
こちらでも言及したのだが、支那は日本が介入してきたことが気に入らない。フィリピンを頂いてしまうつもりが、一帯一路から足抜けすると言い出し、アメリカ軍の基地を受け入れるなど、どうにもコントロールできていない。
自分勝手な主張をしておいて、南シナ海あたりで領海侵犯を繰り返しているのだから、当然といえば当然なんだけど。
沈む一帯一路
何故こんな話になっているかと言うと、一帯一路構想がいい加減焦げ付いてきたからである。
途上国が抱える対中債務は総額166兆円 中国の融資を受けた80%の国が借金苦
11/9(木) 12:01
巨大経済圏「一帯一路構想」のもと、中国が推し進めてきた途上国へのインフラ開発のための投融資。その融資の残高は、元本だけで少なくとも1兆1000億ドル(約166兆円)にも上り多くの途上国が返済できず、港湾施設などの権益を譲渡せざるを得なくなる「債務のわな」に陥っている実態が明らかになった。
Yahoo!ニュースより
当初から「債務の罠」という言葉は使われてきたが、この話は意味が逆で、債務の罠を作って自ら嵌っていったのは支那なのである。
潤沢な資金をちらつかせて、「作ったら返して」とインフラ建設するところまでは良いんだけど、実際に完成したあとに残るのは巨額の負債だけで、作ったインフラはろくに使えないという感じ。
構想通りにできればいいんだけど、あっちこっちで作り易いところから作り始めるので、いまいち使えないんだよね。それが顕著なのが鉄道で、鉄道は線路が繋がらないと意味がないのに、資金難で完成に至っていないところもチラホラ。
同研究機関によると、中国は08年まで、未払い債務を抱え財政難に陥った10以上の国に対処する必要はなかったが、21年までには少なくとも57か国が未払い債務を抱え、財政難に陥っていたことがデータで示されている。
Yahoo!ニュースより
で、巨額の融資をしてもらった国では利益が出ないので債務を支払えない。結果、貸し出した支那の銀行が焦げ付いた融資を抱え込むことに。
一方、返済遅延に対して中国はより強力な金利の罰則も課しているという。2017年までの4年間は上限が3%だったのに対して、21年までの4年間は3倍近くの8.7%に引き上げた。巨額債務を返済できない場合、港湾施設などインフラ権益の譲渡を迫る、いわゆる「債務のわな」が待ち受けている。だがエイドデータは、このようなインフラ施設は現金化するのが難しく、流動性が低い資産だという。
Yahoo!ニュースより
以前は、土地を担保にしていたので支那に巻き上げられるという事態に陥ると言われていたんだけど、実際に使える土地というのは意外に少ない。貰ったとしても支那にとって資産価値がない。だから、金にならないのである。
支那にとっても、お金を持っている時は良かったのだが、経済が傾いてきた時にこうした焦げ付いた融資は足を引っ張る結果になっている。
APECに出てきた支那が、一体何を言い出すのか注目しておきたいが、色々やらかしているので諸外国から距離を置かれ始めている支那が立ち位置に困っているというのが、現状なのである。支那が案外弱気な外交展開をしているのもなかなか興味深いんだけど。
コメント
おはようございます。
こりゃあ中国共産党、こくないたけてなく、国外も不良債権を抱え込んて破綻すっかなぁ。
もともと地政学的な要衝から開発してるんで、あまり商売になり難いのは、以前の木霊様の記事で推察していた。
んが、なんかもうボロボロしてる?
港とかは、空母が入るくらいの施設でないとコンテナ船は入りませんからね。
急ごしらえの軍用目的の港を乱造しても、なかなか民需に転用てきんだろなぁ。日本としてはザマアミロだけど。
それにしても一帯一路がこれほど杜撰でボロぼろとは思わなかったです。
こんばんは。
この話の続きは次の記事で紹介しているのですが、不動産開発に関してもかなり危ない橋を渡っていて、対策が見当たらない状況です。一帯一路に絡んで、どうやら大量に入植するような住宅地建設をやったらしいのですが、これも裏目に出ているようで。
着想は悪くないのでもっと堅実なやり方が出来れば成功できたかもしれませんが、まあ、支那には少子高齢化などの影響で時間がありませんから。
記事違いなの承知で、何方かご存知かと投稿する旨です。あと緊急性あるので。
私の例によっての雑談で、木霊様の体験での猟と猪の話が出た時に、千葉県の千葉市市街地で小型の雌猪が出て大捕物の上に確保されました。
先ずは千葉県警のお巡りさん危険な仕事をありがとうございます。
しかし……あれ殉職者が出るぞいずれ。
野生動物相手には丸腰も同様。猪はナイフのような牙を上下に持ち、小型でも内股(大腿後部内側に大腿動脈と坐骨神経の走行するエリアがある)に刺せば致命傷になる可能性ある。
案の定、刺股と警杖ではどうにもならず、網と電撃で捉えたと言う。
警察の装備にスタン機能を持つ装備があるのか解らない。自衛隊に比べて装備に対して口硬いんてすね。
で、モスバーグとテーザー社がスタン弾を発射する散弾銃を開発していた事がありますが、製造中止されていて装備されてるとも思えない。
そこご存知の方がいれば……。
話を戻すと、ムリなんですよ。刺股は人を相手に複数でどうにか対応できる代物
、単体では力ある男なら簡単に外せる。
体の構造とくに体高の違う四足にはムリ過ぎる。警杖も同じこと。
発砲許可を……ちう話が出てるんですが。
ますますムリ。
38口径リボルバーで猪倒せません!
繁殖期の雄の場合は、雌をめぐる衝突で牙による受傷を防ぐ為に、硬質化した脂肪を猪はまとってます。ドア止めの硬質ゴムみたいな触感のやつ。その上で骨密度と太さが人の何倍もあり、小口径弾なら弾きます。この2点揃えば小銃弾でないと貫通できない!
一般的に胸郭内のバイタルエリアを狙うのが苦しませず、即効効果ある射撃方法ですが、それが通用しない!
一発弾の散弾銃もあるけど、ライフリングは銃身長の半分くらいまで刻める法律上ですが……散弾は推進火薬でなく遅燃性の爆薬なので、近接でないと一撃で倒すストップパワーにならない。
猟友会に頼んでも、市街地や発砲方向に民家などあれば法的に発砲不可です。
市街地付近では、ほぼ猟師のやれる事は無い。特に今のクレーマー文化ではなおさらにムリ。
専門の装備を配備した専門官を置かないと、いまに出場した警察官から殉職者が出ます。
先程の電撃がどういう装備なのか不明ですが、
やれるとしたら……例えば米軍やオーストラリア軍が、機雷処理時の鮫対策に使う火槍(とでも言うのか?)が考えられます。
弾頭を抜いた散弾を、棒の先端に付けたもので、押し付けて発射ガスで鮫の頭を撃ち抜くやつ。弾頭ないから二次被害は出ません。
あと考えられるのは電気銛かなぁ。
刺した瞬間に電撃が流れるやつで、体内感電は、表層のスタン衝撃より何倍も効果あるので。水場では使えないけれど。
下半身を覆うプロテクターと、これらの即効性ありそうな装備を開発しないと、
ホントにいずれ殉職者が出ます。
また興奮する野生獣は生半可な対策じゃかえって危険なのですよ。そこのところ、政府がきちんと広報をして、捕獲に出る公務員や、協力する猟友会の方たちを社会的に護らないと、ホントにいつかは巻き添えで民間人にも被害が出ます!
猪話ですか。クマはさておき、猪の場合は体重が凡そ100㎏程度にまで成長し、時速45km/hで走ると言います。
猪突猛進などという言葉がありますが、この質量と速度は厄介でして、簡単に計算すると衝突のエネルギーは7813Jにもなります。これがどういうエネルギーかというと、100㎏の重りが8mの高さから落ちてくるのと同じエネルギーになります。2階建ての建物の屋根の上から100kgの物が落ちてくることを考えれば、人間が無事でいられるはずもなく。
警官が持っている装備でそれを止めろというのは、土台無理な話であります。
猪を仕留めるには、遠距離からの攻撃が必須ですから、ニューナンブのような豆鉄砲を使ったところで、効くわけがありません。サスマタで止まるわけがない。正直、人間の力では止まっている猪をサスマタを使って無力化することすら出来ないでしょう。
突進してくる猪の正面に立って拳銃を撃つようなアホな警官はいないと思いますが、猟師が「猪の正面に立つな」というのは、幸運にも銃で猪を殺し切ったとしても、その質量を人間が受け止めることが出来ないからなんですよ。
今回の猪は体重42㎏程度と小型でしたが、それでも速度は脅威です。数人がサスマタを持って追いかけまわし、最後は網を使って取り押さえたようですが、本当に危険だと思います。音を出して追い払うような方法の方がまだマシだったかと。
具体的な装備はどんなものが良いのかは思いつきませんが、遠隔から無力化する装備を使う専門の訓練をした人を配備する必要があると思いますよ。
こんにちは。
一帯一路は、てっきり、貸し倒れは織り込み済みで、じゃあ担保の土地と港と空港とそれからそれから……って事だと思ってたのですが。
どうも、「ヤクザの取り立て」も上手く行ってないってことですかね。
こんにちは。
ヤクザの取り立てをやったけど、ヤクザが貧乏になって夜逃げした感じでしょうか?
自分では「インテリ経済ヤクザ」だと思ってたけど、実は単なる「チンピラ」でしかなくて、マフィアのドン(どこでしょう?)にタメ張ってるつもりが鼻息で吹き飛びそう、って感じでしょうかね。
こんにちは。
党執行部ももう少し自国の建築や融資能力が高いと考えてたんでしょうね。
債務の罠に掛ける戦略的ポイントなんかもあったかとは思いますが自らが生み出した不良債権を自分で処理しないといけなくなった。これぞ文字通りの自縄自縛ですね。
こんにちは。
自分を過信していた感じですかね。
債務の罠(自爆)というのが、現状でしょう。