支那不動産開発会社「碧桂園」の外貨建て債務はまた支払い危機

未だやっているのか。

中国 不動産最大手「碧桂園」外貨建て債務支払えない可能性

2023年10月10日 15時28分

中国の不動産最大手の「碧桂園」は、外貨建ての債務について期日までに支払えない可能性があるという見通しを明らかにしました。会社は今後、債権者との協議を進めるとしていますが、協議は難航が予想され、経営の先行きへの懸念が一段と強まっています。

NHKニュースより

これって、どう転んでも絶望なんだが。

良い材料がない

半年間の最終損益1兆円

しかしまあ、「良い材料」が出てこないのは仕方がない。

中国の不動産最大手「碧桂園」は、不動産市場の低迷による販売不振などで、ことし6月までの半年間の最終損益がおよそ1兆円の赤字に転落するなど経営難に陥っています。

NHKニュースより

経営難というか…、これでまだ経営が進められるのが凄いな。

中国の不動産問題、当局の強硬な対応必要－ＩＭＦチーフエコノミスト

2023年10月10日 19:54 JST

国際通貨基金（ＩＭＦ）のチーフエコノミストのピエールオリビエ・グランシャ氏は10日、中国が不動産問題を巡り信頼を取り戻すには当局の強硬な対応が必要との考えを示した。

～～略～～

中国当局は「金融の不安定が増大したり、より広範な金融システムに波及したりしないよう苦境にある不動産開発会社の再編を支援」すべきで、「家計の信頼回復を支える」必要があるとグランシャ氏は指摘した。

Bloombergより

IMFは結構無責任な発言をしているが、支那当局が再編の支援が出来るのであれば、とっくにやっている。出来ないから現状の苦しみを産んでいるのである。

新たな景気刺激策！

なお、支那当局が新たな景気刺激策を検討しているという話が出ていたんだけど。

中国が新たな刺激策検討、財政赤字の上限突破容認か－関係者

2023年10月10日 17:23 JST 更新日時 2023年10月10日 18:17 JST

中国は2023年の財政赤字拡大を容認することを検討しており、経済成長率目標を達成するため新たな景気刺激策の準備を政府が進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

政策当局は水利事業などインフラ整備に向け少なくとも国債１兆元（約20兆4200億円）を追加発行する可能性について話し合っている。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

Bloombergより

あれ？不動産開発業は？

この財政赤字拡大の容認というヤツは、肝心の習近平氏が強硬に反対する政策でもある。習近平氏は借金を嫌ってなんとか財政支出を抑えようとしているらしいのだけれど、今はそういうモードじゃないんだよね。

なお、水利事業などインフラ整備などという話はこちらに関係していると思う。

中国、自然災害による直接経済損失は約420億ドル　1─9月

2023年10月10日11:42 午前

中国政府は８日、豪雨や地滑り、異常降ひょう、相次ぐ台風襲来などの自然災害で１─９月に３０８２億９０００万元（４２０億ドル）の直接的な経済損失が発生したと明らかにした。

ロイターより

支那では近年、まー、本当に凄い頻度で水害が発生している。水害が発生するということは、支那皇帝の人徳が無いという話に繋がってしまう。420億ドル相当の被害が発生した。当然、その被害は人民が被ることになるんだけど。

しかしこのようなインフラ工事を不動産開発業者が受けるかというと、そういう話にならないのが辛いところだね。彼らが建てるのはマンションであって、土木工事が得意って訳ではないのだ。

インフレ懸念拡大

で、こうした自然災害によって何が引き起こされるかと言うと、食糧不足である。

地域的には、南部を中心に４つの台風による被害が深刻となり、北部と北東部では記録的な豪雨被害が生じた。

農業ではコメ、大豆、とうもろこしの作柄が打撃を受けてインフレ懸念が拡大している。

ロイターより

ロイターは「インフレ懸念拡大」と言っているんだけど、支那の若年失業率は5割を超えているという話もあって、危機的な状況である。尤も、若者の失業率の発表を支那当局が停止しているので、実態は不明だ。

食料品などの価格は上昇してもそれを買える人が減っていく。不動産開発企業だって、マンションなど作っても売れない時代に突入しているのだ。債務の支払いなど出来るわけがない。

どうなって行くのか、は自由主義経済とは離れた位置にいる国なので、いまいち予想が難しいのだけれど、当面、支那経済が上向きになるとは思えない。そうすると、やっぱり内乱含みの展開になる気がするんだよね。