韓国の空港問題は鬱陵島空港以外にも

あちゃぁ。

[単独]鬱陵に続き黒山・白嶺空港も…不十分な設計、遅ればせながら変更へ

入力 2023-09-27 03:00 更新 2023-09-27 03:00

島嶼地域の小型空港である黒山・白嶺空港も、蔚陵空港と同様に80人乗りの航空機運航に合わせて既存の設計を変更したり、計画を先送りしていることが確認された。当初、現実性がなかった50人乗りの基準計画を立てたことに対する批判が提起される。特に、3つの空港とも追加敷地や事業費の確保が難しいという理由で離着陸時にパイロットの目に頼る「時計飛行」基準で運営される予定で、安全性と定時性に対する懸念も出ている。

dongaより

以前にもこんな話があったけど、まだまだあるってことだね。

問題はソレだけじゃなかった！

やっぱり50人乗りで計画立案

まずは、前回の記事を。

【韓国】鬱陵空港の施工後再設計が必要な事態に

あー、なるほど。 生産中止の航空機を想定した設計、鬱陵空港の再設計避けられず Posted September. 05, 2023 08:20, Updated September. 05, 2023...

annex2.site

2023.09.06

前回の素晴らしい計画はというと、こんな感じだった。

鬱陵島に空港を作る話で、50人乗りの小型航空機が離発着できる設計になっていた。ところが、ここで問題発生。なんと、韓国の航空会社は50人乗り小型航空機を持っていなかったー！ばばーん。

とまあ、そんなお粗末な話だ。

慌てて、空港を拡張する話がでて、大揉めに。

で、これとそっくりな話が、黒山空港と白領空港の両空港建設計画にも浮上したってことなんだな。

そんな僻地に空港を？！

ところで、黒山空港と白領空港ってどこなんだ？と思ったあなた。ご紹介しよう！

ピンを立てた三箇所が今回問題になった空港で、何れも50人乗り航空機が離発着できるという基本計画を採用している。

まあ、同じ人の仕業だよねきっと。

本紙が26日、パク・サンヒョク民主党議員室を通じて入手した「島嶼小型空港の施設改善案検討」によると、国土交通部は鬱陵と黒山、白領空港の空港等級を「2C」から「3C」に変更することにした。空港は就航する航空機の翼幅と最大離陸距離などによって等級が分けられる。2Cは50人乗り、3Cは80人乗りの航空機に該当する等級だ。蔚陵空港と黒山空港は2013年、白龍空港は昨年、それぞれ2C基準で予備妥当性調査を通過した。

dongaより

結局のところ結論は「空港を広げる」という話になった。もうそういう結論しか無い。ソレはわかるんだよねー。ところが、そう話は単純じゃなかったんだな。

他にも解決策はあるが

なお、別の解決策もあるにはある。

国内航空会社は現在、もちろん今後も50人乗りの航空機を導入する計画はない。これに対し、国土部は遅れてフランスのATR社の「ATR 72」とブラジルのエンブラエル社の「E190-E2」など80人乗りの航空機就航を検討している。

dongaより

要は50人乗りの航空機を導入させてしまえば良いのである。「補助金を出すから買って運用しろ」と。

おそらくは、コレが一番落し所としては良い。何しろ、どう運用したって赤字は確定である。赤字が出るなら、軽量で燃費の良い小型機のほうがマシだ。乗客が見込めるなら話は別だが、そうはならない。

三箇所とも観光地だが、一番観光資源として見込める鬱陵島程度だけれど、それでも1日1回50人乗りを飛ばすには及ばない程度の集客力しか無い。いや、鬱陵島は年間20万人程度の観光客が訪れていて、最盛期は40万人。しかし全てがフェリーを使っての観光である。

果たして、航空機を使ってまで行こうという人がどれだけいるか。

拡張工事につきまとう問題

しかし韓国政府は空港を大きくすることにした。それはそれで１つの決断だとは思うが、困った問題もある。

このため、国土部は飛行方式を計器飛行から時計飛行基準に設計を変更している。時計飛行は、パイロットが直接目で地形地物などを確認しながら飛行する方式だ。時計飛行空港は3C等級でも着陸台の幅を150mまで増やすだけでよく、蔚陵空港の場合、数十億～数百億ウォンの工事費だけで済む。実際に黒山空港は着陸台幅を既存の80mから150mに、終端安全区域を30mから90mに設計変更した。蔚陵空港は着陸台幅を140mから150m増やすことにした。白龍空港は設計基本計画を確定する段階だ。

dongaより

実は、空港の大きさを拡張すると、計器飛行方式を採用できる余裕が無いのである。驚きだね。

現代に作られる空港が有視界飛行を強要するとは。

計器飛行方式であれば、荒天時でもある程度の安全性を確保はできるんだけど、有視界飛行を韓国人パイロットに強要するとは、やるな！

しかし、時計飛行は悪天候や霧、夜間などには離着陸が難しく、島嶼地域では頻繁に欠航が発生する可能性が高い。国内航空会社のあるパイロットは、「時計飛行を行う場合、航行安全と関連した様々な装置を設けるなど、安全関連の代替案を追加的に用意しなければならない」とし、「今のままでは、乗客やパイロットが避ける幽霊空港になる可能性がある」と話した。

dongaより

「事故を起こしたくなければ、あそこの空港には立ち寄るな」と言う話になるだろうね、確実に。