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麻生氏の「戦う覚悟」発言に支那から「身の程知らず」と罵られる

安全保障
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支那から答え合わせが届きました。「身の程知らず」だそうな。

中国、麻生氏発言で抗議 「身の程知らず」

2023/8/9 18:34

在日本中国大使館は9日、訪問先の台湾で日米や台湾に「戦う覚悟」が求められているとした自民党の麻生太郎副総裁の発言を巡り、「身の程知らずで、でたらめを言っている」と批判する報道官談話を発表した。「中国の内政に干渉し、台湾海峡の安定を損なう」として、日本側に対し抗議したとも明らかにした。

産経新聞より

麻生氏もなかなか大胆な話をしたね。

台湾侵攻フラグが立ちつつある中での発言

「戦う覚悟」

本日は病院に缶詰状態だったので、記事更新できず。ちょっと軽めの話題を、と思ったのだけれど、麻生氏の発言が注目されていたのでこれは取り上げなければ、と。

麻生氏「戦う覚悟」発言、台湾で波紋 与党系と親中派で賛否両論

2023/8/9 19:56

9日付の台湾各紙は、訪台した自民党の麻生太郎副総裁が8日の講演で、日本や台湾、米国などが中国の軍事的圧力に対抗するために「戦う覚悟」を持つことが地域の抑止力になると強調したことを大きく取り上げた。

産経新聞より

日本の閣僚として台湾に行ったわけではないのだが、自民党副総裁の立場で行ったという意味で、かなり画期的な出来事である。

というか、政治家の立場で台湾を訪れることができない弱腰の政治屋ばかりいる中で、頑張ってしまったな、と。

与党、民主進歩党に近い大手紙、自由時報は「台湾海峡の安全を守る決意を示す」との見出しを掲げ、1面トップで麻生氏の発言を紹介、2面と3面にも関連記事を掲載した。「麻生氏の今回の台湾訪問で、インド太平洋地域におけるわれわれの協力の方向性が示された」との頼清徳副総統の言葉を紹介した。

同紙はまた、麻生氏が講演の中で、台湾でも人気の漫画「ワンピース」を取り上げ、「主人公のルフィは友達を裏切らない」などと言及したことについても、「日本は台湾を裏切らない意味だ」と解釈している。

産経新聞より

相変わらず漫画のキャラの話をする麻生氏だが、言っていることはなかなか凄い。「決意」ときた。支那の軍備増強を前に、台湾海峡情勢の緊張が高まっていることを念頭に置いて、「日本、台湾、米国をはじめとした有志の国に、非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」と。

さらに「金をかけて防衛力を持っているだけではだめ。いざとなったら使う。台湾海峡の安定のために使う明確な意思を相手に伝えて、それが抑止力になる」と続けたそうな。

憲法9条を掲げたままでどの口が言うのか、という側面は有るんだけど、そうは言っても有事法制によってなんとかシーレーン防衛はできることになっている。

ただ、覚悟を見せろと。

岸田氏も麻生氏には頭が上がらない。台湾でこんな事言われてしまえば、対応せざるを得なくなるだろうね。

身の程知らずめ!

はい、そんなわけで、麻生太郎氏が前代未聞の台湾訪問の上で、会談の冒頭でぶち上げちゃったので、当然支那も反応せざるを得ない。

で、何を言ったのかがポイントである。

「中国の内政に干渉し、台湾海峡の安定を損なう」として、日本側に対し抗議したとも明らかにした。

同時に「台湾は中国の台湾であり、台湾問題を解決するのは完全に中国の内政だ」と指摘。「もし日本の一部の人間が中国内政と日本の安全保障を絡めるなら、日本は誤った道に入ることになるだろう」と牽制した。

産経新聞より

ああ、イツモの「台湾は支那のもの」か。「内政干渉」か。ふーん、内政ねぇ。

支那大使館が噛み付いた程度なので、あまり過激な反応という感じではなさそうだが、どうかな。

麻生元首相の台湾巡る発言、中国が厳重抗議

2023年8月9日5:23 午後

中国は9日、麻生太郎元首相の台湾を巡る発言に対して厳重に抗議したと発表した。

在日中国大使館は声明で「日本の一部の人々が中国の内政問題と日本の安全保障を結びつけようとすれば、日本は再び方向を見失うことになる」と非難した。

ロイターより

うーん、王毅氏とか出てくるかと思ったら、そこまでじゃなさそうだな現状では。あまり騒ぐべきではないと判断したのか。

「極めて挑発的な発言」 共産が麻生氏を批判

2023/8/8 18:07

共産党の小池晃書記局長は8日の記者会見で、自民党の麻生太郎副総裁が台湾有事を念頭に「日本、台湾、米国をはじめとした有志国は強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」と述べたことを批判した。「戦う覚悟というのは極めて挑発的な発言だ」と強調した。

産経新聞より

まあ、日本国内のChinaフレンズ達が頑張って騒いでいるので、それで十分ということかもね。

さて、これがどんなハレーションを引き起こすのかは分からないが、これまでのような知らぬ存ぜぬという立場を貫くことは難しくなった。今後の岸田政権の動きに注目しておきたい。

正直、政治的コストを支払ってでも抑止力の強化と、その覚悟を見せることは極めて大切である。覚悟を見せてこそ、相手を尻込みさせることになるからだ。そして、日本が攻められた後でそのコストを支払うよりも圧倒的に安く済むことも、言い添えておきたい。ウクライナがどんなに勇猛果敢に防衛しても、莫大な戦後復興費用を必要とする事実はもはや変わらない。58兆円と試算される復興費用と、失われてしまって取り戻せない文化財のことを考えれば、数兆円の軍事予算などたかが知れているし、それ以上に覚悟を示すことは大切なのである。

追記

面白いTweetを見かけたので追記しておく。

北京としては、麻生氏の発言を「個人の発言」として抑制的に対応する方針を選んだ模様。

追記2

嫌がらせなんだろうけど、凄いニュースだな。

日本の首相機が台湾島に進入し、多くの戦闘機が中心線を越え、撃墜の可能性も排除されない 

2023-08-09 08:27

日本は台湾海峡問題で我が国の主権を挑発し続けている。先方との国交断絶を受けて、最高レベルの当局者が台湾省を訪問し、台湾の当局者らと会談を始めた。

現地時間8月7日、麻生太郎一行は特別機で台湾島に到着した。麻生太郎氏は現自民党の副司令官であるだけでなく、日本の元首相でもあるため、彼の訪問は悪質なものであると言える。日本の元首相の台湾派遣は我が国にとって大きな挑発であり、両国関係は悪化の一途をたどっている

麻生太郎が台湾島に到着した同じ日に、我が軍の軍用機数機が台湾島周辺に現れ、いわゆる「中央線」を何度も越えましたが、我々は何度もそれを否定しました。台湾省国防総省の統計によると、我が国の軍用機と軍艦は台湾島で24回もの出撃を行い、そのうち12回がいわゆる「中心線」や交差点を越えた​​。台湾島の北側に位置します。, 北西部、西部、南西部は充実したアクティビティと言えます。

中でも2機の戦闘機SU-30の活躍が海外の注目を集めている。逃走経路からは、Su-30戦闘機2機が台湾島北側のいわゆる「中心線」を越えただけでなく、麻生太郎専用機に近づく経路を通ったことが判明した。これは、2機のSu-30が麻生機を射程内に持ち込み、麻生にとって大きな抑止力となった可能性があることを意味する。

台湾メディアより

なるほど、脅しかけられたわけか。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    木霊様どうも。あの覚悟は見せてこそ表せるので(口先だけじゃダメ)、その点は麻生さんに賛成なのですが。
    現実論として「出来るのか?」と思う。
    主な理由はウクライナよりイランです。
    たしかCIAがイランのウラン濃縮が85%に達したレボート出してましたね。
    て、ことは今年のうちに90%に達するはずなんですね。90%いくと核兵器できるし。スマートウォッチに組み込まれてる、何万年かに1秒の誤差の装置を利用すれば75〜85%でも起爆は可能だとか。
    すると数発は核兵器を持てる事になる。
    んで、イスラエルは「イランが核武装したら先制攻撃する」と公言さてますね。
    ここで核戦争でないまでもイランとイスラエルで合戦が始まると、米国は介入せざる得なくなるでしょう?
    イランは7000万人だかの国で、国軍だけで60万人の兵力がある。人口600万人のイスラエル単独では抑えられっこない。
    でも、米国でマスコミ、芸能、金融、その他に強力な影響力を持ったユダヤ・ロビーからいって、イスラエルを見殺しにはできませんよね?
    で、ウクライナって言うと、韓国や日本にまで米国は「弾薬を供出して」と要求し始めてる。米国が主力小銃の口径を
    大口径化した為に、これまでの5.56ミリ弾が足りなくなってると言ってますが。
    んなもん有り得ん!
    全軍の銃を最新式に交代するには何年もかかり、M4とかの従来の口径弾が大量にあるはずなんですよ。
    これは米国の兵器の生産が追いつかなくなってる為と推察するんですね。
    中国が世界の工場だったなら、ここ30年くらい米国は、「世界を工場化する」事によって繁栄してきた訳で(グローバル化)すわね。それが米国の工業生産力を落としていると。軍人の総兵力も縮小してきてるし。
    んな状況で、台湾を封鎖されたら、米国は軍隊を出せますかね??
    ウクライナが泥沼化して、そこに中東で紛争が拡大した時にですよ!
    少なくとも自衛隊の単独では無理でしょうね。自衛隊は本気で戦争をおっぱじめたら、一月で弾薬が尽きると言われてる。地上戦になれば大量に弾薬消費です。でも日本は豊和工業など2社しか弾薬生産してる企業ないんです。
    米国がウクライナで弾薬が払底してる状況で、中東でも有事になれば、人員、弾薬、武器を台湾防衛に注ぐ余剰はないと思うんですよ。
    だとしたら、麻生さんの気持ちは解るが、絵に描いた餅でしかなく、シナの傲慢な言い分にも現実的な理がある事になる。

    そもそもバイデン政権が、次の選挙でどうなるか解らないのに、民主主義の為にロシア倒しましょう、てのは現実的なんですかね?
    沿海州の港湾の話でも書きましたけれど、ロシア潰したら、中国の北方進出の重しが外れて、日本海で中国原潜が北陸や東北や北海道を狙って出てくる事になると思うんですね。

    私は現実的に見て、麻生さんの読みは甘いと思う。2階に上げて梯子を外すような事になるのがオチなのでは??

    • アバター 河太郎 より:

      覚悟を見せるのは大事ですが、それには
      タイミングがある。
      それ今ですかね?
      肝心な時に何もできなければ、台湾人は永遠に日本を信用しなくなるでせう。
      戦争は根性や精神論でやるものでない。
      あまりに世界情勢が液状化していて、しかも米国の分断も加速してる。
      んで、自衛隊単独では台湾防衛は無理なのは現実であり、親分の米国の戦略が先行き不明な時期に、牽制として語る事なのですかね??
      間違いとは思わないけど、タイミングが悪いのでありません?

      • 木霊 木霊 より:

        タイミングが悪いことは麻生氏は百も承知のはず。
        政府も麻生氏の発言についての了解は出していたとのこと。
        状況的に、台湾有事に介入しませんとは口が裂けても言えない現状であると、僕自身は認識しています。
        砲弾など、足りないなら今から量産するしかないわけで。

    • 木霊 木霊 より:

      アメリカがイラン関連で手が離せなくなると、台湾有事が近づくのは間違いありません。
      そうすると、アメリカ軍が介入してくる可能性が低くなるでしょうね。おそらくは、支援はしてもアメリカ軍は出てはこないでしょう。
      ですが、「絵に描いた餅」であっても、日本が「やらない」と弱気の姿勢を見せるわけにはいかないと思います。必要ならば手を出す、と。
      現状、ウクライナの戦線を維持するためにかなりのマテリアルを突っ込んでいるアメリカに、二正面作戦をやるだけのリソースは無いと思います。
      しかし、だからこそ強気に出たのだと、そう思いますよ。

      • アバター 河太郎 より:

        「盤面を逆にして見てみろ」これは
        昔、中国人留学生にシャンチー(中国将棋)を習った時に教わった事です。それで、正直に言うと木霊様らは「日本側からしか盤面を見てないな」というのが感想。
        黙って看過する訳にはゆかない。それはたしかに。では、補給も続かないであろう、島嶼防衛に不可欠なオスプレイ掩護も難しい、そういう状況下で自衛隊単独作戦で一矢を報いたとする……。
        それ、大陸の奴らは
        「日本人舐めちゃなんねーな!」
        とはならんと思いますよ。 
        逆効果でないすか??

        日本側が防衛戦に勝利して、奴らを撃退したなら別ですが。米軍の参加なしにソレは無理でしょう。

        それなりに奴らを苦しめて、
        引き分けたとする。
        奴らはどう考えると思います??

        「このくらいか……なら次は中東や南米で騒ぎを工作しよう。
        そして米国が参戦できない時に仕掛ければ次は圧勝だ」です。

        相手が(一人っ子の国でも)一党独裁国家であり、もともと人海戦術の国なのを思い出して欲しい。

        ヤバい日本に手を出すのを止めようにはならんですよ。
        そういうのは日本人的な常識。
        圧勝しない限り、どんなに自衛隊が善戦してもです。
        補給が続かずに降伏や全滅すれば、

        「次は南米でテロ支援して、そのスキに倍の兵力で圧勝だ!」
        ってなる!
        言いなりにはならないのは大事ですが、負けても善戦すれば、相手も一目おいて(こちらを)恐れる…というのは、大陸的感性ではないですね。
        奴らはアジア人というよりも、アングロ・サクソンに近い感覚だと想うた方が良いと思いますよ。
        少なくとも向こう側から盤面を眺めてみれば、連中はそういう眼で見てくると想う。
        まぁ、これ以上は平行線なので止めますが、元自衛官として、
        「そんな戦に後輩たちを送り込むのはまっぴらだね!!」です。

        • 木霊 木霊 より:

          別の記事でも書きましたが、この話の前提として、外交(もちろん防衛力を高めることも外交の一部ではあります)で片を付けるということであります。
          戦いを実際に始めることを推奨している気はありませんし、そう読めたのであれば、謝罪します。

          アメリカが動けない、そうしたら日本の反撃はないという風に思われることは、抑止力としてマイナスです。
          動けば日本はシーレーンを守るために兵を動かす、だから、躊躇する、そういう話になるように、台湾との連携を高めるというお話でありまして、実際に動くべきだという事とはまた別の話だと思っています。

          シーレーン防衛は極めて重要です。しかし、支那に台湾を奪われた後では、それを奪還することは極めて難しい。
          だから、手痛い反撃を受けると相手に認識させることこそが大切であり、日本と台湾との外交関係が改善していくことは、意義のあることだと考えています。
          麻生氏の発言はそうしたことの延長線上に有ることだと。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    あっはっは! 
    支那は親中派や公明党を通じた日本切り崩しの最中だけに、こういう”不協和音”を日本の政界中心付近から豪快に発信されるのはメンツに係る話だね。支那としては相当に不愉快な麻生節の炸裂にちがいない。

    麻生さんの発言は、支那軍が台湾包囲演習を実施した際、日本のEEZ内に複数のミサイルを撃ち込んだことへの意趣返しでもあり、当然国内の親中派や公明党への牽制でもあるだろう。バランスを取る発言とみていいだろうね。

    ちょうど支那指導部が、台風5号による壊滅的被害の隠ぺいに頭を抱えている最中だったので、タイミングが良かった。

    • 木霊 木霊 より:

      面白いことに、支那は「まあ、一議員の発言だから」と問題にしない方向性の模様。
      強く出たら引くのが支那のやり方ですから、今回のこれは意外に効果があったんでは、と。

      ただ、河太郎さんの指摘通り、自衛隊だけで戦うリソースはたかが知れているので、岸田氏はナツオ君に親書をもたせる気らしいです。弱気になってどうする…。

  3. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    流石は「俺たちの麻生太郎」だと、当方は大いに溜飲を下げた次第。
    共産党的にはいたく面子を傷つけられたようで、非常によろしい。

    ……ですが、どうやら、公明党の山口代表が、岸田の親書を持って共産党詣でするようですね。
    公明党の動きがこのところ色々こざかしいのは、そういう裏がありそう&創価学会というか池田大作がいよいよ……的な展開もあるのかと、5%未満程度の確立でしょうけれど期待しても居ます。

    とりあえず、自民はいいかげん公明と手を切れと。

    • 木霊 木霊 より:

      親書持って行って、「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」とやったら岸田氏を見直しますよ。
      山口氏はそれに激怒して縁が切れそうですから、ちょうど良さそうです。

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