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ロシア侵略戦争の終着点

ロシアニュース
この記事は約9分で読めます。

しばらくウクライナ関連のニュースから離れてはいたが、状況だけは追い続けていた。ここに来てようやく反転攻勢の兆しが出たよと言うニュースがあったので、関連事項に触れておきたい。

地図で見るウクライナ反転攻勢 ロシア防衛線の突破口を拡大

2023/10/03

ロシアに対する反転攻勢をじわじわと進めるウクライナ軍は、南部ザポリッジャ州の前線でロシア軍の防衛線を越え、その突破口を少しずつ拡大している。

ウクライナ各地の戦場での、9月末までの主な情勢は次の通り。

  • 複数のアナリストによると、ザポリッジャ州の前線でウクライナ軍は初めて装甲車を、ロシア側の陣地へと進めた。
  • 東部バフムート周辺では、ロシア軍が精鋭部隊をザポリッジャ州へ移動させた後、ウクライナ軍が少し前進した。
  • ロシア軍はウクライナ南西部で、ドナウ川の港へのドローン攻撃を継続。ウクライナの穀物輸出を妨害し続けている。
BBCニュースより

引用した記事はBBCで、冒頭部分で概略に触れられている。ザポリージャ州での戦局が好転したというのが、その概要のようだ。

この侵略戦争の執着は何処へ

ウクライナ南部戦線はロボティネ奪還へ

ロボティネの情勢としては、8月末に既に「完全奪還」という報道がでていた。

ウクライナ軍、ロボティネ完全奪還…ロシア軍の防衛線突破し南進さらに加速か

2023/08/29 06:30

ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は28日、南部ザポリージャ州で南下を図る「ザポリージャ戦線」上の集落ロボティネを完全に奪還したと発表した。軍は南進を続けており、露軍が周到に準備した防衛線打開の兆しが出てきた。

讀賣新聞より

現状は更に激戦地のバフムト周辺で一進一退を続けている状況である。これが分かり易いかな?

一時期と比べ随分と押し返したが、現状でウクライナ軍は遅々として進行している状況である。やはり物量に勝るロシア軍に苦戦するという状況は、未だ継続していると見て良いだろう。

国際政治の世界は無慈悲

こうした状況の中、ロシア大統領のプーチン氏がいつ暗殺されるかという機運も出てきた。従来の事例を見るにロシアの圧勝で終わるだろうと思われれていたが、ウクライナは過去にドイツの攻勢をも撥ね除けた実績を持ち、現状では西側の支援も受けている。それ故、ウクライナへのロシア侵攻の惨状は、国際社会の想定を大きく覆して長期化している。

これはロシアが国際的な経済制裁を受けた反面、西側諸国の豊富な資金と兵站の支援を受けたウクライナという構図が、現状の均衡をもたらしたのだと説明できる。

ただ、現状、ウクライナは西側諸国から悪い意味で支援に頼る戦線維持を続けている。そして、戦争開始前には腐敗した政治状況であっただけに、現状のウクライナにおいてもその支援の一部が、その国の政治家や官僚などにより中抜きされているのではないかと疑われ、そろそろ西側諸国の信頼を失いつつある。

こうした「信頼失墜」の背景にはロシアの情報工作による、認知外の戦争にウクライナが押されつつあるという側面もあって、西側支援国の疑心暗鬼はウクライナ戦線を押し下げる結果になるだろう。

実際に、アメリカ議会もウクライナへの支援が揺らいでいる状況で、アメリカ議会がこうしたメッセージを出すことこそが、ウクライナへの信頼感を失わせる原因に繋がりかねない。

こうした無慈悲な政治工作こそ、ロシアの得意とするところなのだ。

ロシア経済の疲弊

ロシア大統領のプーチン氏は、先日こんなメッセージを出している。

ロシア ウクライナの4州に対する一方的な併合宣言から1年

2023年9月30日 11時54分

ロシアのプーチン大統領は30日、軍事侵攻を続けるウクライナの東部と南部の4つの州の併合を一方的に宣言してから1年となるのにあわせて、ビデオメッセージを発表し「われわれは一つの国民であり、どんな困難にも立ち向かう」と述べ、併合を改めて正当化し、ロシアの一部として支配を強めていく考えを強調しました。

領土奪還を掲げるウクライナ軍が反転攻勢を強める中、プーチン政権は、選挙だとする活動を強行するなど占領地域で支配の既成事実化をさらに進めようとしています。

NHKニュースより

完全にプーチン氏の詭弁にまみれた話なのだが、こうしたロシア国民さえ「ちょっと、それは信じられない」と思うようなロジックでメッセージを出さざるを得ないほど、ロシアの経済が疲弊しつつある。

ロシアは、ウクライナへの軍事侵攻後、東部や南部で占領地域を拡大し、去年9月、東部のドネツク州とルハンシク州、それに南部のザポリージャ州とヘルソン州の4つの州の占領地域で「住民投票」だとする活動を強行しました。

これについて、欧米などは「偽の住民投票だ」として批判したほか、ロシアと良好な関係にあるカザフスタンなどからも、結果を認めないという考えが示されました。

しかし、プーチン大統領は去年9月30日、「住民はみずからの選択を行った」などと主張し、一方的に4つの州の併合を宣言しました。

NHKニュースより

クリミア侵攻(2014年)の時に使った同じ手口を去年行い、今年はその事実を改めて指摘しながら、東部のドネツク州とルハンシク州、それに南部のザポリージャ州とヘルソン州の4つの州の占領地域が「ロシアのモノだ」という印象付けを試みているのである。

ロシアの軍需経済化が進めるルーブル安:ロシア経済は供給制約と潜在成長率の低下に直面

2023/8/22

ロシア中央銀行は、ルーブルの下落に歯止めをかけるために、8月15日の臨時の金融政策決定会合で政策金利を一気に8.5%から12.0%に引き上げる大幅な金融引き締めを実施した。しかし、ルーブル安に歯止めをかけることには成功していない(コラム「歯止めがかからないルーブル安とロシア中銀の大幅金融引き締め」、2023年8月15日)。

NRIより

大変優れたレポートなので読んで頂きたいが、簡単に要約すると、ロシア経済が軍需経済特化をすることで、潜在成長率の低下を招き、軍事セクターと非軍事セクターで2極化が進んだために、ロシア国民の生活に陰を落としている。

これを東京新聞に言わせるとこんな感じになる。

経済が悪化し庶民の生活も巻き添えに ロシアのウクライナ侵攻半年 占領地併合で財政に大打撃も:東京新聞 TOKYO Web
ロシアのウクライナ侵攻から24日で半年。日米欧による制裁がロシア経済に打撃を与えている一方、庶民の生活が巻き添えとなっている。ロシアが...

なお、読む価値はない。

要は、ロシア経済は無理が祟って、そうとう痛んでいるという風に理解すべき状況になってきているのだ。

プーチン氏は幕引きできるか

プーチン政権は長期にわたる独裁政権であり、その威信はプーチン氏個人に帰属している。つまり、プーチン氏が政権の座を去った後に同じような体制をロシアが維持できるか?というと、おそらくは不可能である。良くも悪くも属人的な部分が強いのだ。

逆に言えば、プーチン氏がその威信を維持していくためには、それが確固たるモノであることを国民に示し続けなければならず、その手法は筋肉写真を見せることでも、他国を侵略してみせることでもない。ロシアを如何に富ませるか、それにかかっていると言って良いだろう。

つまり、一旦振り上げた拳を、プーチン氏は最早簡単には下ろせないという意味になる。

そうすると、プーチン氏こそがロシアの弱体化を認め難いということになる。ロシア国民にとっては、ウクライナ侵攻を望んだ話ではないからだ。

そもそも国際社会におけるロシアの重要性というのは、冷戦時代ならばともかく現在においてさほど高くない。片やウクライナは肥沃な穀倉地帯を抱えて、世界の食料庫として機能するのに対して、片やロシアは天然資源が産出するが、それはロシアが統治している状態でなくても産出可能なのだ。そうすると、狙って世界の食料庫を攻撃するロシアこそ害悪と言えよう。ロシアにも似た側面があるのに、それがいけないことだと理解出来ないのは情けない。いや、理解しているからこそ執拗に攻撃しているのかも知れないが。

そしてロシア国民の戦意は、いまや駄々下がり。国民も、国際社会からそっぽを向かれている現実にそろそろ違和感を感じ始めている。

こうなると、戦争を終わらせる唯一の方法は、プーチン氏の失脚だろう。プーチン氏が自身で幕引きできなければ、誰かが引導を渡すしかないのである。

暗殺の危機

実際に、プーチン氏暗殺の危機は常にあって、それを世界に決定的に印象づけたのはプリゴジンの乱だった。

この一件は、世界にも大きな衝撃を与えたが、おそらくはプーチン氏自身に相当なストレスを与えただろう。最悪暗殺もありうると言うことを、内外に明確に示してしまったからだ。そして、それが実際に最も即効性のある方法だろう。

人の命を捧げて戦争を終わらせる、それはいやな現実ではある。だが、例えば羽柴秀吉の死をもって文禄・慶長の役(大正20年4月13日~文禄2年7月9日)が終わりを迎えたように、ニコライ1世の死去によって大義を失ったクリミア戦争(1853年~1856年)のように、今のロシアもプーチン氏を失った後に、ウクライナから撤退する理由は生まれてもウクライナ侵攻を継続出来るとは思えない。だからこそ、これが最も現実的な解決法だろう。

もちろん、プーチン氏が大統領の座を降りさえすれば、暗殺まで行かずともロシアはこの戦争を終わらせることが出来る。その終戦によってロシアは多大な利権を失うことになってしまうが、豊富な地下資源がある以上、時間はかかるが国状を回復することは出来るのだ。問題は、誰がそれを実行できるかなのだが。

侵略者の論理を認めてはならない

では、ウクライナを応援すべきか?というと、ここまで莫大な支援を続けてきて、「更にクレ」と言われてしまうと、西側諸国としても、その一員である日本政府としてもその国民としても、「うっ」と言葉に詰まる。

正直、資金的にはかなりキビシイだろう。なんだかんだ言っても、けっきょく経済状態が良くなければ支援を続けられないのが現実だしね。

ただ、ロシアの侵略を認めてしまうと言うことは、すなわち侵略者の論理を正当化することに他ならない。国土を侵略されている日本としても、そんなことを認めるわけには行かないし、日本はロシアの隣国であるという事実がある。

ロシアはウクライナでなく日本攻撃を準備していた…FSB内通者のメールを本誌が入手

2022年11月25日(金)17時40分

<ウクライナ侵攻が始まる以前、ロシアは「かなり真剣に」日本との局地的な軍事紛争を計画していたとするFSB職員のメールを入手>

ウラジーミル・プーチン大統領が率いるロシアは、ウクライナへの大規模侵攻に着手する何カ月も前の2021年夏、日本を攻撃する準備を進めていた──こんな衝撃的な情報を、本誌が入手した。これはロシア連邦保安庁(FSB)内部告発者からのメールで明らかになったものだ。

Newsweekより

このNewsweekの記事の内容が、真実かどうかは確認のしようがない。しかし内容を読めば一定の説得力はある。ロシアから侵略されていたのはウクライナではなく日本だった可能性、だ。実際に、ロシアが北海道を手に入れれば、かなりの権益を見込めるのだ。何より切望している不凍港を手に入れられるしね。

力による現状変更を認めるな。それは、我が身に降りかかる災いとなりかねないのだから。そうすると、侵略者によるウクライナの国土割譲というのはあってはならないし、戦争終結の形というのはロシアの完全撤退以外ない。それが理想論だとしても、残念なことに日本にはその選択肢しか選べないのである。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    ウクライナがコケる方が早いと思います。開戦前に人口4000万人だったのが、
    今は2000万人くらい流出してますね。もともと冷戦終結から人口縮小には悩んでいたので戦争だけが原因でないけれど。
    ざくっりと残り2千万人として、いま徴兵や軍属を含めると20〜25%くらいが軍管轄に徴用されてる。
    で、少し大きな反攻を開始する度に100人/1日くらいは戦死者が出てる。経験則からしてその4、5倍の戦傷病者は出る。
    じきに人的資源が枯渇しますよ。
    それにあれだけ物乞い外交するのは、確実に中抜きする勢力が政権中枢にいる。
    いないと考える方がお花畑。
    彼らは戦争を終わらせたくないから、人的消耗は収まらないでしょう。そのうち身動きつかなくなる。
    プーチン暗殺より、ゼレンスキーを消す方が西側にとっても、ロシアにとっても費用対効果が良い解決法で、かつ可能性も高いと思いますね。クリミアをロシアにくれてやり、東部は取り返す……くらいが妥協点でしょう。その邪魔なのが2人ですが、どっちを消すかと考えれば、片方の位置情報を教えてやれば、ロシアが始末してくれるだけゼレンスキーの方が成功率が高い。
    だいたい米国にコレ以上の関与してる余力があるかな??
    放置してればロシアの核技術などが北朝鮮に流れかねないし、BRICsにサウジと宿敵イランが加入して、お仲間になりつつある。そこへ来て、フェンタニルの蔓延に、メキシコ国境に来る不法移民問題。旱魃と地下水枯渇による農業危機。
    さらにバイデン政権が940$以下の万引きを逮捕しない「万引き法案」を出して、
    シカゴなどの大都市部で大手小売のウォルマートなどが次々と撤退、物流不足による食糧危機が起き始めてる。
    米国には大小300以上のミリシア組織があるそうですが、これ総兵力は日本の陸自より多いんですよ。彼らは内戦の準備し始めていて、司法機関が厳戒体制に入りつつある。迫る大統領選挙などで、トランプ派というか共和党支持者が不本意な結果になったら黙ってませんよ!
    南北戦争みたいな内戦とは考えませんが、各地で前述した小売業者(零細も大手も)の廃業.撤退による食糧日用品不足で、ギャング組織が伸長していますから、簡単に火薬に火がつくと思う。
    ロス暴動の時も、小売業者の韓国系と銃撃戦やっていたけれど、今回はそこに白人ミリシアが加わって、移民系のギャングと都市ゲリラ戦になりかねない!
    日本の報道は報じませんけれどね。こういうのを。爆発させたくなければトランプしかない訳で、トランプになればウクライナ支援打ち切り。そこでウクライナは詰みでしょう。それらを考慮すれば、
    プーチンより、ゼレンスキーを消す方が効果が大きいと思うですね。
    侵略を許す訳にはいかない……木霊様の理念は解るけれど、そもそも私は、この500年ばかり続いた「西洋の白人による世界支配」そのものが終わろうとしていると推測していています。(そりゃ10年とかで終わりませんが)
    文明レベルで転換点に来てると思うすよ。そこに。たかだか大戦後に構築された、侵略は許さない的な価値観で測っても空回りするだけだと思いますね。

    • アバター 河太郎 より:

      それから「日本はロシアの隣国」で言われるならば、中国が日本海に進出してくるのを抑えてる重しはロシアの存在ですよ。同様に中央アジアもです。影響力が低下してると言われても。その重しが外れれば、中国の原潜が東北、北陸、北海道に照準してうろつく事になる。中央アジアはカオス化して、そこにトルコだのが群がってきてバルカンの火薬庫みたくなるのは目に見えている。
      隣国だから、ロシアを逆に潰しちゃいけないんですよ!
      少なくともクリミアまで全て取り返すとかのゼレンスキー発言は訂正を求めるべきでしょう。きかないと思うけど。
      ならば、どちらかを消すしかない訳で、
      成功率が高く、かつ直接に手を汚さずに済むだけゼレンスキーって選択になると思いますね。

      • 木霊 木霊 より:

        > 中国が日本海に進出してくるのを抑えてる重しはロシアの存在

        この部分はあまり同意できません。
        ロシア軍と支那軍が同床異夢で共同歩調を取っている実態と、ロシアが支那の北側への膨張を食い止める頸木となっている実態は理解しています。
        しかし、シーパワーにおいて支那が膨張してくるのをロシアが抑えているとはとても思えません。

        プーチンか、ゼレンスキーかの選択に関しては、追記にて。

    • 木霊 木霊 より:

      人的リソースが枯渇気味なウクライナの情勢は把握しています。徴兵にもかなり苦労しているようで、戦争継続に対する厭戦感はウクライナ内部にも随分出ているようですね。
      独裁体制のロシアに対して、ゼレンスキー氏の抱えるウクライナ政府の政治的基盤は脆弱です。国民の支持を失えば翌日にも戦闘継続は困難になるでしょう。
      しかし一方でロシアも人的リソースが無尽蔵であるわけではありません。どちらが先に尽きるか、という事になると、将兵を多く失っているロシア側の方がもろいのではないかというのが僕の見立てです。尤も、この見立てはさほど自信があるわけではないのですが。

      で、ウクライナの善戦の背後にアメリカの支援があるのは間違いの無い話で、これが潰えると、これまた厳しい状況になるでしょう。
      そして、アメリカ内部では内戦の危機を孕むという、ちょっと危険な兆候も見えています。そこはご指摘通りですね。

      そうすると、この話はどちらかというと、ウクライナの実力云々などよりも、余程アメリカの国内事情の方が大きく左右する話であるとは言えると思います。

  2. アバター 河太郎 より:

    木霊様の分析に一目も2目も私は置いてますが、ウクライナについては、「こうあって欲しい」という「願望」が垣間見れて、あまり評価できません。
    コロナ禍から始まったこの数年は、実は戦後の積算したゴタゴタが火がついて、
    2つの世界大戦やロシア革命に比するくらいの激動期、根本的なゲームチェンジに
    来ている(始まった)と想うですよ。
    グローバルサウスの発言力や、そこに見られる中東やアフリカや南米の欧米への憎悪など、実は19世紀からの後始末がつけてない為と想う。そういう時代に20世紀の国連的な理想論で語っても、何も解決に至らないと想う。

    • 木霊 木霊 より:

      やだなぁ、しっかり「理想論だとしても」と書いてあるではありませんか。
      ロシアのウクライナ侵攻が始まった時点から、ウクライナ不利は明らかです。ロシアが劣勢になっているとは言え、ウクライナよりも劣るなどとは一言だって書いたつもりはありませんよ。
      ここまでウクライナが持ち堪えるとは、誰も予想していなかったとも。
      応援していることと、実情分析は違います。

      別のコメントで書かれているように、おそらくは現状を維持することは難しく、バランスが崩壊すれば一気にウクライナ側が押し切られます。
      そしてご指摘のように燃え広がれば第三次世界大戦という、第二次世界大戦後の秩序崩壊の始まりになる可能性はある。
      グローバルサウスと呼ばれる勢力の評価は、僕自身は河太郎さんほど高くありませんが、インドがゲームチェンジャーになる可能性はあると思っています。

      ウクライナ関連で評価頂けなかったのは残念ですが、その辺りの突っ込みは長くなりそうなので追記に整理したいと思います。

  3. アバター 砂漠の男 より:

    本件については、自分の認識も木霊さんと大差ないのだけど、ウクライナ戦争の落し処はまだ見えない。
    個人的には、かなり高齢のプーチン大統領の病死が、停戦の契機となる唯一の現実的で消極的な落し処だと思ってきた。
    もっとも、ここ最近状況が変わってきて、米欧のウクライナ支援に翳りが出てきた。ゼレンスキー大統領が相当焦っていることが、米欧メディア記事の行間から読み取れていた。
    つい先日、民主党多数派の米上院が、バイデン政権による次のウクライナ支援額を1/4に減額させたことは象徴的だった。米国内のウクライナ支援には批判が多い。議員たちは来年の中間選挙を意識し始めたのだろう。
    さらに、来年度の国防権限法2024に不満を爆発させた下院多数派の共和党が、バイデン政権に宥和的とされるマッカーシー下院議長の緊急解任動議を提起し、ついさきほどマッカーシー議長が解任された(216-210)。
    バイデン政権のダメージはデカい。一言でいえば、ワシントンDCでバイデン政権の政策が下院議長の首を飛ばすほど批判されたわけだ。今後米国からのウクライナ支援は減っていくだろうね。大統領選にも影響する。風雲急を告げているね。

    • 木霊 木霊 より:

      落とし処なんですが、理想と現実は違うわけで。この辺りは少し追記で整理したいと思います。
      といっても、後半でご指摘の内容とほぼ被るんですが。

  4. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >良くも悪くも属人的な部分が強いのだ。

    遅かれ早かれ、人はいずれ死ぬ。
    仮に、プーチン氏が今回の侵攻を勝利で終わらせたとしても、むしろその後、彼が人生を(どのような形にしろ)終わる時、それこそ大混乱が起きるでしょう。
    ※これは中華プーも同じ。

    ウクライナと、それを支援する西側が疲弊していることは間違いありません。
    ロシアと、それを支援する東側(あえて)も疲弊しているはずですが、鉄と竹のカーテンが機能しているのでよく分かりませんね。

    ですが、この件は、「大国、しかも常任理事国による、力による国境線の変更と、政権の奪取」を許すのか否か、という命題を含んでいて、その意味では、戦火こそウクライナ国内で治まってますが、参戦しているのは全ての国連加盟国、すなわち世界大戦であると言っても過言ではないのでは?とも考えます。

    なので、ウクライナが負ける=西側諸国は力による変更を了承した、となってしまいますので、それを許すか否か、そこが焦点だと思ってます。

    つまり、落とし所は既にウクライナ国内には無い、と七面鳥は思っている、という事です。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      落とし処を考えるのは庶民の仕事ではないんですが、問題に向き合っていくしかないのでしょうね。
      そして、恐らく究極的には世界大戦を是とするか否かというような話に繋がってしまう気がしています。

      ウクライナ一国で済まされる話ではなかったところを、全てウクライナに押しつけているという側面がありますからね。

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