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韓国野党の代表、ついに逮捕可能な状況に

大韓民国ニュース
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頑張ってハンストしてたのに!

韓国野党代表、北朝鮮への不正送金疑惑などで逮捕可決…イメージ低下懸念から造反相次ぐ

2023/09/22 08:10

韓国国会(定数300)が21日、数々の不正疑惑で検察の捜査を受ける左派系最大野党「共に民主党」(168議席)の 李在明代表の逮捕同意案を可決した。同党から多数の造反が出た結果で、李氏の影響力低下は必至だ。

讀賣新聞より

ゴシップネタに近い話なんだけれども、日韓関係に影響してくる話なので軽く触れておきたい。

勢力図が変わる

野党「共に民主党」

韓国の政党は数年ごとに名前が変わるので、あまり参考にならない話なんだけど、与党「国民の力」よりも大きな勢力を持っているのが、野党「共に民主党」である。他に野党「正義党」というのがそれなりに名前の売れている政党なんだけれども、それ以外の政党は記憶しておく必要はないだろう。

これが前回選挙の結果で、勢力図を見るとびっくりするよね。何しろ、圧倒的に「共に民主党」の方が勢力が強い。なお、最新のデータだと「共に民主党」の議員数は168議席なんだそうで。

で、そこのトップが李在明氏なのである。

ハンストで戦う党首

で、この人、ここのところ連日ニュースを騒がしていた。

韓国国会議事堂から20キロ…ハンスト19日目の共に民主・李在明代表、毎度おなじみ「リハビリ病院」に搬送される

2023/09/19 11:13

韓国野党・共に民主党の李在明代表は18日、ハンスト中に健康が悪化し、国会近くの病院に搬送された。断食19日目となった同日午前、李代表は血糖値が急速に下がり、もうろうとした状態だったという。李代表は民主党が手配した救急車で近隣の汝矣島聖母病院に運ばれた。そこで生理食塩水の投与などの応急措置を受けた後、国会から20キロほど離れた中浪区の緑色病院に運ばれた。

朝鮮日報より

実は、「ユンユンのやり方が間違っている!」という、よく分からない理由でハンガーストライキをやっていたのだが、日本では福島第1原発の処理水海洋法室に反対しているなどと報じられた。まあ、それも理由の1つに挙げたようではあるけれど、実際に何の理由でハンストしたかは明らかにされていない。

で、10日ほど絶食(とされている)をして、病院に搬送された。

あまり美しい写真ではないが、こんな姿も晒している。

前回の大統領選挙では、現大統領のユンユンと一騎打ちをして僅差で破れたのだが、国民からもそれなりの支持を得ている人物と言えるだろう。

逮捕されたくない!

だが、このハンストの真意は、様々な案件で訴追されていて、その逮捕逃れだと言われている。

李氏は、大手衣料企業が北朝鮮に800万ドル(約12億円)を不正送金した事件への関与や、市長在職時の宅地開発事業を巡る背任容疑などで捜査を受けている。検察は「最高で無期懲役の判決が必要だ」と判断しているという。検察は2月にも逮捕を試みたが、国会で逮捕同意案が否決された。

李氏は20日、捜査が検事出身の尹政権による「検察独裁」だと主張したが、来年4月の総選挙が迫る中、党のイメージ低下を懸念する声が強まり、「李在明降ろし」に同調する議員が増えた。

讀賣新聞より

汚職から始まって、最近では北朝鮮への不正送金の嫌疑も出てきて、どれだけ余罪があるのかという状況である。それでも、次期大統領候補としてはトップの支持率を誇っているのだから、どうなっているのやら。

ただ、人気はあっても犯罪を犯した事実は変えられない。

したがって、党内では李在明を支持できないという空気が出てきている。

韓国国会、野党代表の逮捕同意案可決 党内から造反、総選挙に影響か

2023年9月21日 17時35分

韓国国会は21日、北朝鮮に対する不正送金に関与した疑いなどで逮捕状が請求されている最大野党・共に民主党の李在明代表の逮捕同意案を賛成多数で可決した。裁判所は近く逮捕状を出すかどうか判断する見通し。尹錫悦政権への対決姿勢を強める同党にとって混乱は必至で、政局にも影響を与えそうだ。

朝日新聞より

この造反は、逮捕同意案の可決に繋がった。

30人近くの「共に民主党」の党員が、「あいつは逮捕されるべき」と考えたようだね。

党内の「非李在明系」議員らは李氏の辞職を求めてきており、党内対立が激化しそうだ。聯合ニュースによるとある同党議員は可決後、「(党は)大きく変わらなければならない」と話した。

讀賣新聞より

というわけで、今回は流石に逃げ切れない状況になったと言うべきだろう。

ただ、日本と違って裁判所が認めたら即逮捕状が発行される訳ではないようで、もう少し揉めそうではあるんだけど。

不逮捕特権は放棄しない!

当初は「俺は不逮捕特権を放棄するんだ」と、胸を張っていたらしいのだが。

逮捕同意案採決の前日に「不逮捕特権放棄」の約束を破った共に民主・李在明代表

2023/09/21 11:20

共に民主党の李在明代表が20日、21日に予定される自分の逮捕同意案採決に関連し、否決させるべきだと主張した。李代表は今年6月、交渉団体(院内会派)代表演説で再び「不逮捕特権放棄」を約束したが、それを3カ月で反故にした。

朝鮮日報より

しかし、いざとなったらその約束はどうやら反故にする積もりのようだ。この後、裁判所での反論が認められるが、おそらくは李在明氏の言い分が認められることはあるまい。

この件は、ムン君が大統領でいる時代からずっと捜査が続けられていて、「与党が野党の反論を封じるために逮捕された」という主張が通ることはない。そうすると、「素直に罪を償えよ」という判断になるのだろう。

拘束令状が発行されるのは週明けになるそうな。

韓国与党の有利になるか

数の上では有利にならない

さて、過激発言で左翼活動を推進し、前大統領のムン君との交流もある李在明氏だが、逮捕秒読みになったというのが冒頭の報道で、じゃあ、韓国与党の有利になるのか?という話にはなる。

来年4月の総選挙への影響も焦点だ。9月15日の韓国ギャラップ調査で国民の力の支持率は33%、共に民主党は32%だった。共に民主党が党勢を立て直した場合、総選挙で与党の苦戦が予想されるため、李氏の失脚は必ずしも与党の有利になるわけではないとの見方もある。

讀賣新聞より

讀賣新聞は「特に有利にはならないんじゃないの」という分析をしてはいるが、野党の求心力は確実に低下するだろう。

だが、そうはいっても、未だ「共に民主党」の支持率はそれなりのレベルにあるので、与党が有利になるという所までは行かないだろう。来年4月に選挙が行われる予定のようだが、それまでに立て直せれば「共に民主党」の支持を回復できる。

ユンユンは、親米路線に舵を切って経済にもメスを入れようとしている。これが功を奏すれば支持率は上がるだろうが、基本的には経済は悪化の一途を辿っている。

統計改竄問題も浮上

なお、最近はこんなニュースも報じられた。

「前政権」の所得統計を上げるために文在寅政権が改ざん?…官僚も首かしげる

登録:2023-09-18 07:56 修正:2023-09-18 09:38

国家統計改ざん問題に火をつけた監査院の中間監査の結果に対して、常識的でない、釈然としない部分が少なくない、との評価が示されている。実務官僚たちも「通常の業務協議まで犯罪扱いしているのではないか」と吐露する。

17日のハンギョレの取材によると、監査院は、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足直後の2017年6月、国内家計所得が減少したことが判明したことを受け、所得統計に任意の加重値をかけるというやり方で、2017年の第2四半期から同年第4四半期までの家計所得を上げる改ざんを統計庁が行ったと判断した。

問題は、2017年は家計所得統計を記載した統計庁の「家計動向調査」の信頼性問題が提起され、当時政府も調査結果についての記者説明会も開かないなど、積極的に宣伝していないという点だ。当時の報道もむしろ「税金で生産した統計をなぜ国民に隠すのか」と批判していた。

ハンギョレより

確かに、ムン君の時代の韓国の統計情報は結構怪しいモノが多かった。何らかの操作が入っていたとしても不思議には思わない。

「文政権で圧力」と不動産院労働組合が内部告発も…統計改ざんは続いた

2023.09.18 13:36

文在寅政権がアパート価格統計を改ざんしたという疑惑に関連し、統計を作成する韓国不動産院の調査員から内部告発があったことが明らかになった。

監査院は17日、2019年秋に不動産院の調査員が所属する不動産院労働組合から警察情報官を通じて「青瓦台(大統領府)と国土交通部がアパート価格統計に圧力を加えている」と情報提供があった状況を入手した、と明らかにした。不動産院の職員が警察を通じて直接統計が改ざんされている事実を知らせようとしたということだ。

中央日報より

メディアによっては継続的に改竄が行われていたとしているが、ハンギョレは「まだグレーだよ」としている。

との程度の改竄が行われて、試乗にどのような影響を与えたかは不明だが、ムン君が政治的成果を高く見せる「努力」をしていたことは確実のようだ。

こうしたおかしな事をやっていることを含めて明らかになってこれば、ムン君も「共に民主党」の議員であったのだから、支持率は低下していくかも知れない。

ただ、この話も結局、現在の韓国経済がマシにならなければ、韓国国民には響かないだろう。

ユンユンもなかなか苦労しそうだね。

コメント

  1. アバター 匿名 より:

    前大統領が逮捕される異常状態がずっと続いていた韓国の政局。
    そんな中でムン・ジェイン前大統領大統領が逮捕されずに生き延びているのは、引退後に政治と距離を置いていたからでした。検察改革を進めたムンは引退後に真っ先に検察の標的にされてもおかしくなかったと思います。
    そんなムン・ジェインでしたが、ここ最近は政治に口を挟む機会が増えてきています。現野党指導者はムン・ジェインの後継ですが検察の堪忍袋の緒がいつ切れるかなと楽しみながら見ております。

    • 木霊 木霊 より:

      前大統領のムン君ですが、現大統領のユンユンが「司法の場に引きずり出す!」と息巻いて当選しています。
      ですから、タイミングがいつになるかはわかりませんが、どのみち歴代大統領のようなことになる可能性は高いでしょう。
      ただ、ユンユンがそれどころではない状況なので、捜査があまり進んでないんですがね。
      好き勝手やっているムン君、政治の場に出てくると寿命を縮めそうです。

  2. アバター 砂漠の男 より:

    我々からは見えないけど、韓国検察が激しく動いているのだろうね。
    造反に与した共に民主党の議員たちは、イジェミョン氏の”余罪”で引っ掛かりそうな連中なのでは? ムンムン時代には、共に民主党は肩で風切る威勢だったから、相当やらかしてきたはずだ。程度問題とするなら、北朝鮮への送金なんて軽犯罪レベルだろう。
    来年の総選挙を見据えて、与党は世論の支持率を上げたいから、共に民主党の党首はスケープゴートとして最適。ユンミヒャンも先ごろ「有罪判決」を受けて議員失職目前だし。韓国は潮目が変わりそうかな?

    • 木霊 木霊 より:

      韓国の検察も随分と力を削がれてしまいました。
      ですから、捜査しようにも手が足らない。捜査が進展しないという。
      いろいろとムン君がやらかしているはずなので、捜査が進めばかなりやばい状況になるのでしょうが、おそらくその前哨戦という位置づけがこの人の逮捕なんだと思います。

  3. アバター BOOK より:

    そういえば、点滴受けながらも断食続けるとかも言ってたようだけど、これって「リフィーディング症候群」防止のための単なる標準処置じゃないかと(苦笑)モノは言いよう(苦笑)

    リフィーディング症候群[re-feeding syndrome]高度栄養不良の患者を救急搬送などで初診で受け入れた際に,つい高エネルギー投与をしてしまうと,意識障害や心不全を引き起こすリスクがある。
     秀吉の播磨三木城や鳥取城の兵糧攻め後、解放で多数の死者を出した原因と言われている。

    https://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch1-2/keyword2/

    • 木霊 木霊 より:

      この李在明氏、断食をやったと言われていますが、おそらくは医師の診断の元、何らかの栄養は継続的に摂取していた可能性が高いです。
      実際に何も飲まず食わずだと、色々とトラブルになる年齢ですからね。

      その上で医療的に点滴を受けるという話ですが、入院した病院がいわゆる政治家御用達の病院らしく、シンパによる支援が得られやすい環境なんだとか。
      出てくる情報もかなり怪しいようですよ。
      つまり、入院は演技だと、僕は考えています。

  4. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「みんな!オラに力を分けてくれ(不逮捕特権を守ってくれ)!」
    →一票差で逮捕同意可決。

    本当に「最悪のタイミングで、最悪の選択をする」民族ですよね……
    キジも鳴かずば撃たれまいに。

    とはいえ。
    この人がいなくなると、後は小物ばっかりというかめぼしいの(反日の旗振り役)が居なくなるので、是非とも頑張っていただきたいところ。

    そして一日も早い断交と、半島の赤化統一を!

    ※実際にやったら、冗談抜きで世界史に残りますね……

    • 木霊 木霊 より:

      李在明氏は、反日界隈では実に過激な大物です。
      頑張って欲しいですね!

      ただ、この人が大統領になったら、韓国は終わりです。韓国最後の大統領になること請け合いですね。

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