【韓国空軍】KF-16墜落の原因判明

空軍

寧ろ、今まで良く無事で飛んでいたな。

12年前に付け忘れた「1本のナット」で…420億ウォンの韓国空軍戦闘機が墜落

記事入力 : 2022/12/31 09:26

先月20日に韓国空軍の戦闘機KF16が墜落する事故が発生したが、その原因は12年前に整備士が機体に燃料ポンプ駆動軸を固定するナットを取り付けず、エンジンへの燃料供給が長期にわたり異常な形で続いたことが原因とみられることが分かった。

朝鮮日報より

年明け最初の記事がコレというのもどうかと思うのだけれど、このブログらしい記事ではあるかもしれない。続報だしね。

で、今回のニュース、整備の杜撰さが、一歩間違えるとパイロットの命を奪う結果になった可能性もあった危うい事件である。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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メンテナンスはしっかりと?!

ナットの締め忘れ

2022年11月20日に発生したこの事故は、夜間飛行中に発生したエンジントラブルによってKF-16のエンジンが止まり、再始動できずに墜落した事故だった。

韓国空軍が運用しているKF-16の墜落事故は6度目である。さほど珍しい事故ではないようだが、原因は不明とされていた。

前の記事では、単発エンジンだからダメだという話も出ていたが、蓋を開けてみたら整備不良だったということのようだ。

韓国空軍は30日にKF16墜落事故の原因に関する調査結果を公表したが、それによると事故機にはエンジンの燃料ポンプ駆動軸のギヤに通常では発生しない摩耗の存在が確認されたという。これによりエンジンへの燃料供給に異常が生じ、エンジンが停止し戦闘機が墜落した。燃料ポンプ駆動軸の摩耗はそれを固定するナットの欠落が原因だったことが調査により分かった。

上記の韓国空軍関係者は「固定されたものが緩んで外れたのではなく、2010年に行われた整備の際にミスあるいは何らかの理由でナットが取り付けられなかったと推定されている」と説明した。この状態で事故を起こした問題の戦闘機はその後12年間で約600時間飛行した。2010-12年の2年間は予備エンジンに分類され使用されなかったが、その後600時間使用されたものの、ナット以外に駆動軸を固定するものがあり一定期間は問題が発生しなかったようだ。

朝鮮日報「12年前に付け忘れた「1本のナット」で」より

なかなか凄い原因だが、それにしても2010年に行われた整備が原因ねぇ。12年も前の整備が原因で戦闘機が墜落するというのは驚きだ。

燃料ポンプ駆動軸の摩耗

img

KF-16に搭載しているエンジンは、GE社製F110と呼ばれる優秀なエンジンで、多くの国で採用されているわけなんだけど、ナットのつけ忘れで止まったという話は今まで聞いたことがない。

さすが、何でも世界初が好きな韓国だけのことはある。

しかし、良くわからないのは、12年間使っていたエンジンの点検が1度も行われていなかったことだ。点検されたが気が付かなかったという可能性も否定できないが。

2010年~2012年までの2年間は予備エンジン扱いで倉庫に入っていたらしいので、この間の事はともかく、残りの10年間で600時間飛行しているのだ。10年間で600時間飛行というのも極端に短い気がする。韓国空軍のパイロットの年間飛行時間は130時間なんだそうだが、10年なら1300時間は飛んでいないとおかしい。戦闘機の飛行時間はそれの半分以下だ。だとすると、KF-16のパイロットは一体何で訓練しているんだろうね?

おっと、話が逸れたが、予備扱いで使われていなかった時はともかく、2012年からは運用されてきていたのであれば、1度や2度は分解整備されているハズ。特にエンジン周りは入念にチェックされるはずなので、「2010年のメンテナンスの時に締め忘れられていたナット」などということにはならないハズなんだが……。

旅客機の整備の話。“空の安全”はどう守られている?

2011年08月19日 08時00分 公開

旅客機の整備は、飛行時間や飛行回数によって「ライン整備」「A整備」「C整備」「M整備」の4つの段階に分けて実施される。それぞれの現場を訪ね、世界の空を毎日のように飛び続ける旅客機がどう整備されているのかを見ていこう。

~~略~~

エアラインや機種によっても異なるが、A整備は飛行時間で300~500時間(または約1カ月)ごとに行われる。通常はその日のフライトが終わったあとにドック入りし、10人程度の人員で作業を分担。エンジン、フラップ、ランディングギア、ブレーキなどの重要部品のチェックと、オイルなどの補充・交換、各部の清掃などが主な作業項目だ。整備に要する時間は8時間程度で、翌朝には作業を終えてハンガーアウトする。成田空港で働くあるベテラン整備士は、私のインタビューに答えてこう話してくれた。

一方、飛行時間で4000~6000時間、ほぼ1年から1年半に1回実施されるのがC整備である。C整備では機体各部のパネルが取り外され、細部にわたって入念な点検作業が進められる。ハンガーインからハンガーアウトまで最低でも1週間から10日を必要とするC整備は、車でいう「車検整備」に当たると考えていいだろう。

そして旅客機の整備の中でも最も多くの時間と労力をかけるのが、M整備だ。これは4~5年に1回、約1カ月かけて進められる。骨組みがむき出しになるまで機体が分解されるほか、塗装もすべて剥がされ、構造的な点検や部品の交換、再塗装などを実施。M整備を終えた機体は、まるで新品同様にリフレッシュされる。

ITmediaビジネスより

これは民間の旅客機の話で、戦闘機だともっと高頻度で行われるのだが、基本的にはA整備と呼ばれる8時間程度の時間をかけて行われるチェックでも、エンジンなど重要部品のチェックが行われている。

この際に行われなくてもM整備と呼ばれる4~5年に1度のフルメンテの際には各部品の分解整備がなされる。だが、エンジン廻りはコレとは別に定期的な交換が義務付けられている。10年間気が付かれなかったというのは尋常ではない。

KF-16のメンテナンスはKAI

韓国空軍の戦闘機のメンテナンスは、記憶が確かならF-15系は大韓航空がやっていて、F-16系はKAIが担当していた気がする。

ソースは確認できなかったが、こんな記事はあった。

KAI、米空軍のF-16整備の受注…MRO事業に弾力

登録 : 2017-11-01 16:44:09 修正 : 2017-11-01 16:44:09

韓国航空宇宙産業(KAI)が米空軍が運用するF-16戦闘機「ファイティングファルコン」の整備を担当するようになった。

KAIは31日、米空軍と太平洋空軍所属のF-16 90台あまりに対する整備や機骨補強の契約を締結したと発表した。 契約金額は4880万ドルであり、契約期間は2017年10月から2022年9月までだ。

亜洲経済より

KAIが米空軍が運用するF-16の整備を受注したというニュースだ。

このKAIのメンテナンス技術が優れていたかどうかは知らないのだけれど、メンテナンスする設備はあるはずだ。にも関わらず、韓国空軍の使うKF-16は整備不足で墜落してしまった。

共食い整備が恒常化していて、KF-16もF-15Kも飛行不能が頻発すると言うよなニュースを時々見かけるのだが、それも韓国軍のメンテナンス技術に不安を感じる一因となっている。

しかし、そもそもメンテナンスなされていない疑惑まで出てきてしまったわけだ、今回の事故で。「ケンチャナヨ」案件なんだろうか。

コメント

  1. 韓国空軍はこう言うでしょうね

    「大丈夫だと思っていたんだけどな」っと
    「メンテナンスがいいかげんだったのがばれて、困ったな」っと

    ナットくできる回答は果たして・・・

    • そもそも、本当にナットは無かったんでしょうかね?
      そのあたりから信用できません。
      別の理由があったのに、苦し紛れに適当な理由をでっち上げたのかナット。

  2. 新年おめでとうございます。

    >エンジン廻りは..定期的な交換が義務付け..10年間気が付かれなかった..尋常ではない。
    「ケンチャナヨ」案件なんだろうか。

    はい、そうです。
    自分の経験からも、民間部門の精密機器メンテの過不足は、あの国では極く普通のことです。
    詰まるところ、あの国での(重大)事故案件には、集団的な訓練不足というより、個人的な資質が大きく関わっているようにみえます。

    • あけましておめでとうございます。
      断言されてしまいましたが、僕自身の経験からも、あの国のメンテナンスをあまり信用する気にはなれません。
      何の設備、という話をするとちょっと差し障りがあるのですが、とある製造装置の定期メンテナンスに行った時に、定期点検項目(日常)の指示が説明書に書いてあったはずなのに、「説明書を開いたことがない」などと言われてしまってビックリしたことが。更に、「メンテナンスは依頼しているのだから、機械の不調はお前の会社の責任」とか言う始末。納入の際にやたらと細かい契約書を結んでいるとおもったら、そういう時に対応するための保険だったらしく、契約書の内容により免責されましたが、そういうのがまかり通る国なんだそうで。
      会社では以前、それで装置を1つ作り直しになる寸前まで行ったことがあったので用心を重ねる体制に変わったらしいのですが、何にせよ面倒な話であります。

  3. あけましておめでとうございます。
    今年の投稿も楽しみにしております。
    10年で600時間……メンテナンスの疑問もありますけど、機体の運用も気になります。
    通常、故障や更新がなければ同じ機体に乗り続けると思うのですが、韓国軍は「今日動く機体」に乗っている疑惑はないですかね?
    同じ機体に乗り続けていればいつもと挙動が違うとかで整備不良に気付けそうですけど、日々乗る機体が違っていたら「挙動がおかしい」って整備に言っても「そういう機体なんだ」でスルーされそうな? そうして、整備不良をパイロットが指摘できない体制になっているのでは……という妄想でした

    • あけましておめでとうございます。
      いやー、記事にも書きましたが、メンテナンス不足は前からチラホラ聞いていたので、「ああまたか」くらいで済みましたが、10年で600時間というのにはちょっとびっくり。
      そんなものなのかもしれませんが…。
      ご指摘のように、「普段の挙動」の違和感を感じるほど乗っていないのでしょうね。

  4. 木霊様、皆さま、あけましておめでとうございます

    点検整備とは、チェックシートの「異常なしにチェックを入れること」ではなかったのか?? そんな気がする。

    • あけましておめでとうございます。
      点検整備が「異常なしにチェックすること」ですか、ありそうで怖い。

  5. こんばんわ。試作機を作れて、生産ラインに乗せられたとしても、メンテナンスがまともにできなければ画餅と変わりませんね。あの国は雑だから!
    雑なシナ人が言うのだからムリもないですね🤣

    • 試作機が完成できることを期待していますが、どうでしょうかねぇ、あの国は。
      日本のF3戦闘機が出来上がる方が先のような気もしますが、まあ、頑張って欲しいですな。