大ニュースだね。
【随時更新】プリゴジン氏死亡か ロシア 自家用ジェット機墜落
2023年8月24日 10時04分
ロシア非常事態省は23日、首都モスクワからサンクトペテルブルクに向かっていた自家用ジェット機が北西部のトベリ州で墜落したと発表しました。
NHKニュースより
プリゴジン氏が自家用ジェット機を保有していたとして、どうしてロシア上空を安易に飛んでしまったのか。許されたと思っていたのかね。
おそロシア
撃墜されたか爆発物を使われたか
プリゴジン氏が搭乗していたとされる自家用ジェット機だが、こんな感じの機体だったようだ。
「エンブラエル・レガシー600」という、ブラジル航空機大手エンブラエル製の小型ジェット機で、2002年の導入以降、1度しか事故を起こしていない優秀な機体である。ただ、エンブラエル社は2019年以降は同機の保守点検業務を行っていなかったことを明らかにしている。
その後、機体のデータは現地時間の午後6時11分、高度がおよそ2万8000フィート、およそ8500メートルまで上がった時点で途切れています。
NHKニュースより
その機体は、高度凡そ8500mで消息が途絶えた。
ロイター通信は、ロシアの北西部トベリ州で飛行機が墜落する様子だとする映像を配信しました。
映像では、機体とみられる物体が上空から回転しながら落下していくようすが確認できるほか、「2回爆発があった」と話す声も入っています。
NHKニュースより
ただ、墜落する様子は目撃されており、何らかの爆発があったのでは無いかという証言も得ている。
フライトレーダー24によれば、同機は上空2万8000フィート(約8530メートル)で水平飛行に入り、多少の高度の変化がみられた。
データが入手可能だった最後の時間には、異常な上昇と下降があり、ある時点では高度3万フィートあまりに上昇したという。午後6時19分には同機は毎分8000フィート近い猛烈な速さで下降し、その後高度のデータ送信が途絶えた。
CNNより
コレについては、JSF氏はこんな発言をしている。
まあ、航空機の挙動を聞くと爆弾説が濃厚な気はするな。
プリゴジンの乱は幕引き
今年の6月に「プリゴジンの乱」が発生した。
世界に驚きをもたらしたニュースではあったが、結局、ロシア皇帝のプーチン氏に刃向かったプリゴジン氏は、一旦は無罪放免で許された格好になった。
ところが1日前にはこんなニュースがあった。
プリゴジン氏、反乱後初の動画投稿 アフリカで撮影か
2023年8月22日7:57 午前
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏は21日、6月下旬の反乱後初めて自身の動画を投稿した。アフリカで撮影した可能性がある。
通信アプリ「テレグラム」のワグネル関連チャンネルに投稿された動画で、迷彩服を着たプリゴジン氏は砂漠地帯でライフルを手に立っており、武装した複数の男や小型トラックも遠くに映っている。
~~略~~
同氏は動画の中で「ワグネルは全ての大陸でロシアをより偉大にし、アフリカをさらに自由にする」とし「われわれはアフリカの人々のためにIS(イスラム国)やアルカイダ、他の無法者に悪夢をもたらしている」などと語った。
ロイターより
この動画が拡散されたことで、プリゴジン氏はアフリカに滞在しているのでは無いか?という観測が広がったが、現実的にはロシアにいたと。このテレグラムに投稿された動画と今回の暗殺事件の関係は明らかではないけれど、なんらかの意図は感じる。
粛正の可能性は高い
何れにしても、今回のコレは「粛正だろう」と判断する人は多いようだ。
露政権の「粛清」観測相次ぐ プリゴジン氏のジェット機墜落
2023/8/24 09:18
ロシア民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏が搭乗していたとみられる小型ジェット機の墜落で、露関係当局は23日、原因究明を開始したと発表した。ただ、ロシアでは過去にもプーチン政権と対立した要人らの不審死が相次いできたことから、ウクライナや欧米からは早くも、武装反乱を起こしたプリゴジン氏を露政権側が「粛清」したとの見方が出ている。
産経新聞より
まあ、プーチン氏に刃向かった者は、コレまで皆粛正されてきている。まさかプリゴジン氏だけが例外だという話にはならないだろうとは思っていたが、無罪放免でベラルーシに亡命したことになっていた。
ところが、ベラルーシに亡命したハズのプリゴジン氏は相変わらずロシアにいて、航空機に乗っているところを暗殺されてしまったわけだ。
現時点ではその犯行の手口は明らかではないが。
ワグネルの反乱に言及しつつ、「確実なのは、プーチン露大統領は自分に恐怖を与えた者を決して許さないということだ」と指摘した。墜落は反乱に対する粛清であると同時に「背信は死だ」というプーチン氏から露エリート層への警告だとする見方も示した。
産経新聞より
見せしめだと、誰もが思うよね。
ロシアは背信を許さず、雑に殺す。いつものことではあるが、「ああやっぱり」としか思わないのも凄いな。
バイデン米大統領「驚かない」 プーチン氏主導を示唆―ロシア機墜落
2023年08月24日08時15分
バイデン米大統領は23日、記者団に対し、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が搭乗機リストに記載されている自家用ジェット機が墜落し、乗員全員が死亡したとの情報に関し、「何が起こったのか、真相に関しては分からないが、驚きはない」と述べた。
バイデン氏は「ロシアで起きることでプーチンが関わっていないことは多くない」と述べ、プーチン大統領が関与していたとの見方を示唆した。ただ、「答えを知るほどには十分に分かっていない」として、詳細には触れなかった。
時事通信より
バイデン氏がなかなか良いことを言っている。まさにこの通りなんだよね。寧ろプリゴジン氏が許されたことに驚いていたが、今回の事故の一報を受けて「ああやっぱり」と。
なお、本件は「搭乗機リスト」に名前があっただけで、自家用ジェット機が墜落したことと結びつけて話をしているので、事実はまだ明らかでは無い。このこともバイデン氏の言う通りだよね。
何にせよ、ご冥福をお祈りいたします。
追記
裏はとれていないが、爆殺の可能性は高まったようだ。
そのうちに報道されるかね。
コメント
木霊様ども。いやー急展開ですね。
まぁ、でも無罪放免して終わり……な訳はないと誰もが思ってたですよね。
なもんで、「やっぱり!」と想うです。
絶対に例外を許さない徹底ぶりは、なかなかヒールとしてのプーチンのキャラ立ちが凄い! キャラ濃いよなぁウクライナの一件の登場人物は。
プリコジン、なんかクーデターというより、プーチン大統領の「君側の奸」を取り除く気で蜂起して、君(プーチン)を激怒させちゃった……という流れではないかと推測してるんですが。やはりプーチンは甘くないですねぇ。
本当に急展開ですよね。
マダ使い所はあるので、延命出来るのかなと思っていました。ベラルーシの大統領が出てきて「俺に任せろ」と言い、一旦は任せたという経緯もあったので、直ぐには殺されないと思っていたんですよね。
でも、そうはならなかった。なかなか修羅の国ですね。
ロシア国営メディアが23日報道、スロビキン上級大将が航空宇宙軍総司令を解任
続いてプリゴジン暗殺
だけど、プリゴジンが航空機で死亡したと報道されたのはこれで三度目
スロビキン上級大将が解任されたニュースもキャッチしていますが、プリゴジン氏の暗殺との直接的な関連はわからないですね。
で、3度目の暗殺話ですが……、今回はかなり確度が高そうです。
こんにちは。
>どうしてロシア上空を安易に飛んでしまったのか。
直前に、アフリカからロシア国内に戻ってきた、とどこかで読みました。
当初からミサイル説が出てますが、流石に(一応は)民間機を狙って撃つのは……おそロシアですからなんとも言えませんが。
機内爆発説は、ロシアの報道である事を間引くとしても、空港の保守担当やワイン仕入れる奴を抱き込めば、一番簡単ですね。何しろ命令するのは国のトップだ。
結局「生かしといて、その代わり良いように使う(ただし、造反の可能性は消えない)」よりも「後腐れ無く消す」方を取ったのだと。ま、歴代の独裁為政者の考えそうなことです。
ワグネルの残党も、弔い合戦するほどの忠誠はないでしょう。
結局は己の影響力を見誤って反乱起こしたのが運の尽き、やるなら「(相手か自分が)死ぬまで」やらなきゃダメ、って事ですね。
でもこれで、プーチン政権内部も「次は俺かも」が広まったかな?
そうは言っても、政権は瓦解しないでしょうけれど(ヒトラー政権だって、暗殺乗りきって以降は揺るがなかったし)。
残念なことではありますが、今回の件でプーチン体制が揺らぐとか、そういう展開にはなりませんね。
「見せしめなんだろう」と、恐らくロシアの方々も感じていると思います。よって、国内の引き締めになるのではないかと。
諸外国も、この件を取り上げたところで、プリゴジン氏を擁護するわけにも行かなければ批判のネタに使うのも難しい。
まあ、1つの事件だという事以上の意味はないのでしょう。
尤も、前線の兵士にしてみれば、「あれだけ献身的に国に尽くしたのに」と指揮は駄々下がりになる可能性はありますから、そこいらの影響は気になりますね。特に、接している人の多かった南部戦線は。
本当に、プリちゃんは死んだのでしょうか?
余りにもわざとらしい死に方なので、死んだふり作戦のように思てなりません。
「死んだふり」という可能性はあります。
ただ、少なくとももう表社会には出てこられなくなった状態ではあるはずです。万が一生きていたとしても、ロシアにおいては死んだことになっている、というのが正しいのでしょうね。