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岸田氏、リトアニアでNATOの会議に出席の予定

外交
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受け継がれる安倍レガシーというヤツだな。

NATO、中国やウクライナで意見交換-岸田首相も参加し首脳会議

2023年7月10日 12:14 JST 更新日時 2023年7月10日 12:36 JST

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が11、12の両日、リトアニアの首都ビリニュスで開かれる。NATOからの招きで会議に出席する岸田文雄首相はこの機会を利用してNATOとの関係強化を図りたいアジアの首脳の1人だ。だがNATOは台頭する中国とどう向き合うのかについては見解が分かれている。

Bloombergより

国内でおかしな政策が進んでいる一方で、これまで受け継いだものはきちんと進めている部分もあるんだな。

NATOとの連携

EUとの連携を深める

NATOとの連携という事に関しては、アメリカが国内に引き籠もるような雰囲気を見せている中で、「本当にアメリカだけを頼って大丈夫なのか」というやや危機感に似たものが日本で生まれてきたことと関係があると思う。

とはいえNATOだってアメリカが絡んでいるわけだから、アメリカを無視しようという話ではない。寧ろ、アメリカの思惑も結構入っている話だと言えよう。

中国はこの地域でのNATOの活動に反対しているが、松野博一官房長官は7日の記者会見で、「今回の訪問を通じて欧州とインド太平洋の安全保障は不可分との認識の下、NATO及び欧州連合(EU)のインド太平洋地域への関与強化をあらためて確認するとともに、主要7カ国(G7)広島サミットの成果も踏まえ、法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序の維持強化に向けた同志国との連携を一層強固なものとする考えだ」と語った。

Bloombergより

日本はEUとも連携を模索しているという動きを見せていて、これはイギリスを始めとした幾つかの国が賛同してくれている。

まあ、フランス大統領のマクロン氏は反対しているし、EUも一枚岩だというわけではないんだけどね。

昨年、中国を組織への挑戦と表記したNATOは米国と最も親密な域内の国々との関係強化を図っている。しかし5月にNATO初のアジア事務所を東京に開設する計画が浮上した際、フランスのマクロン大統領は反対する考えを示し、NATOが関与する領域を拡大する試みは「大きな間違い」だと表明した。

Bloombergより

特にフランスは支那との親和性が高く、経済関係もしっかり支那との連携を強化していきたいというスケベ心がある。

演説も予定

そして、どうやら連携強化についての演説も行うようだ。

岸田首相、NATO首脳会議で演説 訪欧日程を発表

2023年07月10日08時49分

政府は7日、岸田文雄首相の欧州歴訪の日程を発表した。11日に日本を出発し、12日にリトアニアで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、13日にベルギーで日EU(欧州連合)定期首脳協議にそれぞれ出席する。NATO首脳会議で首相は、ロシアによるウクライナ侵攻、中国の覇権主義的行動を念頭に、日本と欧州の安全保障面での連携強化について演説する見通しだ。

時事通信より

どこまで岸田氏が積極的な発言を出来るのかは、神のみぞ知るところ。恐らく、岸田氏も現時点では決めかねているようだからね。

ただ、バイデン氏にバラされた程度の発言、すなわち「次は台湾有事ではないのか」という懸念くらいは明らかにすべきのようには思う。

実際に、台湾海峡でトラブルになった場合にEUがどのような役割をしてくれるのかを発信することは、支那への牽制になる。そういう意味では意義がある演説ができるだろう。

NATO首脳会議に合わせ、同会議に参加する韓国の尹錫悦大統領との会談も調整。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について首相から直接説明する意向だ。

時事通信より

余計なオプション付きのようだが、IAEAからの提言などもあわせて処理水放出に関してはねじ伏せておかないと困る。しっかり調整しておいて欲しい。

ウクライナのNATO加盟

その上で、ウクライナの扱いをどうするのか?という点はなかなか難しいが摺り合わせておかねばなるまい。

ウクライナ駐日大使 NATO首脳会議で加盟に向けた進展に期待

2023年7月10日 15時57分

ウクライナの駐日大使は10日、都内で記者会見を開き、11日から開かれるNATO首脳会議について「加盟に向けた招待があるはずだ」と述べ、将来のNATOへの加盟に向け、進展があることに期待を示しました。

ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、10日都内で記者会見を開きました。

この中でコルスンスキー大使は、今月11日から首脳会議を開くNATO=北大西洋条約機構について「NATOがウクライナを取り込むことで、脅威に対応する能力を高めることができるのは明らかだ」として、ウクライナが加盟する意義を訴えました。

NHKニュースより

これに関しては、バイデン氏が既に「ちょっと早いんじゃないの」とコメントを出している。

バイデン米大統領、ウクライナ加盟巡りNATO内に一致した見解ない

2023年7月10日 2:37 JST 訂正済み 2023年7月10日 7:51 JST

バイデン米大統領は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について、NATO内に一致した見解はないとの見方を示した。バイデン氏は9日にワシントンを出発。10日にロンドンでスナク英首相と会談した後、11日にはリトアニアのビリニュスで開催されるNATO首脳会議に出席する。

Bloombergより

米大統領、ウクライナNATO加盟は停戦後 「時期尚早」

2023年7月10日 6:00 (2023年7月10日 6:13更新)

バイデン米大統領は9日放送の米CNNテレビのインタビューで、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について「時期尚早だ」と明言した。加盟の前提としてロシアとの停戦が必要になるとの見解を示した。

日本経済新聞より

まあこの発言は仕方のない面があって、NATOへの加盟の条件として紛争を抱えていないことがあって、これに関しては、事務総長も「ダメだよ」と発言している。

ウクライナのNATO加盟、戦争中は「議題ではない」=事務総長

2023年5月24日10:58 午後

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は24日、戦争が続いている限り、ウクライナはNATOに加盟することができないと述べた。

ブリュッセルで開催された米ジャーマン・マーシャル・ファンド主催のイベントで「戦争中の加盟は議題にならないことは誰もが理解した」と指摘。「問題は戦争終了時にどうなるかだ」とした。

ロイターより

まあ、それでもウクライナが欧米の懸念事項であることには間違いがない。「どのように支援するのか」という足並みを揃えるくらいの事はやっていくのだろう。

日本がNATOの会議に絡む

で、こういったNATOとの連携模索というのは、故安倍晋三の遺産といっても良いだろう。

安倍総理大臣のストルテンベルグNATO事務総長との会談

日NATO国別パートナーシップ協力計画(IPCP)をスタートさせて、日本とNATOとの関わり合いを強めたのは、安倍晋三その人である。

日本を「頼れるパートナー」に変えた安倍外交

2022/7/9 19:03

安倍晋三元首相の外交は、日本を欧州にとって「頼れるパートナー」に変えた。欧州が、インド太平洋の安全保障に踏み込む契機を作った。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は8日、安倍氏の訃報を受け、「民主主義の擁護者であり、長年の仲間だった」と声明を出した。NATO非加盟国の元首相に弔意を示すのは異例のこと。日本とNATOの絆を培った安倍氏に対する敬意の表れだった。

産経新聞より

この記事は暗殺事件の2日後に出されたものだが、訃報を受けて事務総長からの声明を頂いたというニュースである。

今後の日本のあり方にとっても、こうした姿勢は継続してやってって欲しいし、その為には日本国内の法整備は避けて通れない。憲法改正を避けて通る訳にはいかないのである。

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