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日本の次期戦闘機に関する防衛相会談が行われ、公明党が文句を付ける

安全保障
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黙ってろよ、公明党はさ。

日英伊 共同開発の次期戦闘機 2035年まで配備に向け機関設立へ

2023年12月14日 16時35分

日本、イギリス、イタリアの防衛相会談が行われ、3か国で共同開発を進めている次期戦闘機について、開発の司令塔となる機関を設立し、2035年までの配備に向けて緊密に協力していくことを確認しました。

NHKニュースより

なかなか進まないF3戦闘機の話なんだけど、共同開発に向けて司令塔となる機関が作られたというニュースが報じられた。

予定通りなのか遅れ気味なのか

公明党に反対される筋合いはない

で、オマエは黙っていろと。

公明の北側副代表、次期戦闘機の直接輸出「説明がない」と不満表明

2023/12/14 16:35

公明党の北側一雄副代表は14日の記者会見で、日本が英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機を念頭にした国際共同開発品の第三国への直接輸出解禁を巡る議論について、「そもそも昨年末に共同開発を正式決定した時点では全くなかった」と述べ、慎重に議論すべきとの立場を示した。

産経新聞より

輸出の話はさー、イタリアが噛んできた段階であったよね?それを、関係ない公明党が首を突っ込んでくる意味が良く分からない。

大抵、「慎重に議論すべき」という発言は、明確に反対しているときに使う言葉である。

次期戦闘機の直接輸出を巡っては、防衛装備品の輸出規制緩和を進める自民、公明両党の実務者協議が7月に示した論点整理で、解禁へ向けた議論を進める方向性が共有された。

産経新聞より

なんか、蝙蝠政党を与党に加えていることが本当に日本のためになるのか。せめて国民民主党加えるとか、公明党と手を切るのか、ハッキリすべきだと思う。綱領の方向性だって合ってないよね。

本部はイギリスに

とりあえず話を戻してF3戦闘機に関してだ。開発の司令塔の本部をイギリスにおいて、そのトップを日本からという流れのようだ。

会談のあと3人は、それぞれの国の担当者で構成する、開発の司令塔となる機関を設立する条約への署名を行いました。

機関の本部はイギリスに置き、トップは日本から、企業で作る枠組みのトップはイタリアが担うとしています。

木原大臣は、共同記者発表で「日英伊という同志国が、優れた技術を持ち寄り、コストとリスクを分担し合うことを可能にする、歴史的なプログラムだ」と述べました。

NHKニュースより

企業で作る枠組みのトップがイタリアというのがちょっと良く分からないが、とにかく試作に向けてスタートを始めるという理解で良いのかな。

【協業体制のイメージ】

こうした動きが具体的になってきた理由は、おそらくは防衛大臣に木原稔氏が就いたことと無関係ではないだろう。実務が分かっている大臣というのは貴重だな。

それにしても……。

防衛省で行われた会談には、木原防衛大臣とイギリスのシャップス国防相、イタリアのクロゼット国防相が参加し、次期戦闘機について、2035年までの配備に向けて開発を加速させ、政府・企業が一体となって緊密に協力していくことを確認しました。

NHKニュースより

令和17年(2035年)配備予定というのは、なかなかタイトなスケジュールではある。

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スケジュールはどうなっているのか

そういえば、過去の報道を見ると来年から試作を始めるという話だった気がする。

令和6年度から試作機製造 防衛省、次期戦闘機の開発日程提示

2020/7/7 16:07

防衛省は7日、自民党国防議員連盟の会合で、航空自衛隊のF2戦闘機の後継機(次期戦闘機)の開発スケジュール案を提示した。令和6年度に試作機の製造を始め、飛行試験などを経て13年度に量産態勢に入る。F2が退役時期を迎える17年度の配備開始を目指す。

防衛省は今年度、大まかなコンセプトを決める構想設計に着手する。日本主導で開発を進める方針を前提としつつ、米軍とのインターオペラビリティ(相互運用性)のシステム構築は米国が主に担う見通し。エンジン開発は英国との協力を視野に入れる。

産経新聞より

分かっている範囲でのスケジュールだと、こんな感じだったはずだ。

  • 2021年度(令和3年度) 本格的な開発に着手
  • 2024年度(令和6年度) 試作機製造を開始
  • 2031年度(令和13年度) 量産態勢を確立
  • 2035年度(令和17年度) 部隊への配備を開始

うーん、オンスケなのか既に無理のある状況なのか判断しかねるが、恐らくちょっと遅れているのだろう。

F-3戦闘機、100機くらいは直ぐにでも欲しいんだけど、実際に開発が始まらないことには何とも。F-2戦闘機91機と一部のF-15J戦闘機の代替が目的なので、上手いこと開発が進んでくれることを祈るしかない。

UK, JAPAN AND ITALY SIGN GLOBAL COMBAT AIR PROGRAMME TREATY

The three governments involved in the Global Combat Air Programme (GCAP) – the UK, Japan and Italy – have signed an international treaty to deliver an innovative stealth fighter with supersonic capability and equipped with cutting-edge technology.

~~対訳~~

英国、日本、イタリア、グローバル・コンバット・エア・プログラム条約に調印

グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCAP)に参加する英国、日本、イタリアの3カ国政府は、超音速能力を持ち、最先端技術を搭載した革新的なステルス戦闘機を提供するための国際条約に調印した。

MBDAのサイトより

イギリスのMBDA社のサイトには、早速このニュースが報道されていて、やる気十分という感じだね。

Discussions on the future joint industrial construct to deliver GCAP are continuing, with representatives from Leonardo, Mitsubishi Heavy Industries and BAE Systems meeting recently in Tokyo. In September this year, the industry partners announced a Collaboration Agreement to support ongoing discussions on long-term working arrangements and maturity of the concept and capability requirements for the next generation combat aircraft.

Ministers from Italy, Japan and UK signed the treaty just 12 months since the formation of the GCAP programme, reinforcing its momentum and strong trilateral cooperation amongst the partners, and highlighting the positive progress in the development of this next-generation fighter jet. The joint development phase of the programme is due to launch in 2025.

~~対訳~~

GCAPを提供するための将来の共同産業構築に関する話し合いは継続されており、レオナルド、三菱重工業、BAEシステムズの代表者が最近東京で会合を開いた。 今年9月、業界パートナーは、長期的な作業取り決めや、次世代戦闘機のコンセプトと能力要件の成熟度に関する継続的な議論を支援するための協力協定を発表した。

イタリア、日本、英国の閣僚は、GCAPプログラムの結成からわずか12ヶ月でこの条約に署名し、その勢いとパートナー間の強力な三国間協力を強化し、この次世代戦闘機の開発における前向きな進展を強調した。プログラムの共同開発段階は2025年に開始される予定である。

MBDAのサイトより

船頭が多すぎて、船を山に登らせるような結果にならないと良いんだけど。イギリスもイタリアも一筋縄ではいかない相手だからなぁ。

今回のプロジェクトを成功させるためにも、公明党とは手を切っておいた方が良い。碌な事にならないぞ。

コンセプトは守れるのか

さて、気になるのはどんな戦闘機になるのか?だろう。

  1. 量に勝る敵に対する高度ネットワーク戦闘
  2. 優れたステルス性
  3. 敵機の捜索・探知に不可欠な高度なセンシング技術

と、3つの柱からなるコンセプトが掲げられていて、おそらくは第6世代戦闘機という位置づけを目指すのだと思われる。そうすると、無人僚機を使ったエアチーミング作戦を展開できる辺りまで手を伸ばす可能性が高い。

少なくとも、それに対応出来るようなネットワーク性能を要求することになりそうだ。そして、エンジンから大電力を供給できるような形にしていくんだろうね。その辺りの技術はイギリスが優れていると言われていて、ロールスロイスとIHIが組んで新型エンジンを作るとか。F-35戦闘機は電力供給が足りないと言われていて、エンジンの更新をするとか揉めているからこの辺りは必須なんだろうと思う。

夢は膨らむが、スケジュールとの兼ね合いがあって、適当なところで切り上げて戦闘機を作り込む必要があるだけどね。

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コメント

  1. アバター 匿名 より:

    中国ミサイル軍(旧第二砲兵)が駐留しているサウジアラビアが出資だけででなく技術を求めている事を公明党だけででなく野党も追及しないのはなぜなんだろー(棒)

    • 木霊 木霊 より:

      サウジアラビアの件はきな臭いです。
      おそらくは「輸出可能」にする背景にはサウジの話が絡んでいるのではないかと。
      野党は黙っているのも確かに不気味ですね。

      • アバター 匿名 より:

        絶対五枚舌なブリカスがやらかしそう、アラビアのロレンスの頃から伝統だから英国諜報部(SIS)も当てにならない。

        • 木霊 木霊 より:

          失敗する可能性も少なからずあるとは思います。
          しかし、共同開発でなければ自前で研究するか?と言うことになりますが、それもなかなか難しいのが現状であります。リスクを承知でやるしかないのでしょうね。ただ、やるとすれば、F35の開発のように開発主体となる国がごり押しで進める位の態勢でないと、上手く行かないでしょう。ユーロファイターも技術のある国が集まりながら、最初しか上手く行きませんでしたし。

  2. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >防衛大臣に木原稔氏が就いた

    とか喜んでいたら、パー券がらみで官房長官にリンリンですと?

    ……まあ、無能of無能を置いておいて何もさせず、ガッチリ手綱引くのには良いのかも、ですが……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。
      政権運営が怪しくなってきました。
      木原氏は防衛大臣に残って頂いて仕事を進めて欲しいんですが、さて、どうなるんでしょう。

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