無理じゃないかな。2030年目標って、その時はユンユンは韓国大統領をやっていないよ。どこかでひっくりかえると思うよ。
「中国だけを信じたらまた不意打ち」… 核心資源の特定国依存度を50%に下げる
入力2023.12.13 午後9時47分
政府が要素と黒鉛をはじめとする核心資源の特定国輸入依存度を2030年までに50%に下げる。全世界のサプライチェーン再編で中国など特定の国家依存度が高い場合、危機が生じれば産業に大きな打撃を与えることができ、あらかじめ備えたいという意図だ。
NAVERより
サプライチェーンの再編が大切なのは分かるし、今手を付ける必要がある事柄でもあると思う。
貿易と政治のバランスを考えるべき韓国
依存度は9割以上がチラホラ
えーと?韓国が支那から輸入している重要資源は、こんなところか。
- マグネシウム塊 99.4%
- 天然黒鉛 97.7%
- NCM前駆体 97.0%
- 無水フッ化水素 96.1%
- 人造黒鉛 94.5%
- 車両用尿素 90.3%
依存しすぎでは?
政府は輸入依存度と産業への影響、代替可能性を考慮して「サプライチェーン安定品目」185個を選定した。昨年平均70%だった特定国への依存度を2030年までに50%に下げるという目標を掲げた。これは14日に施行する「小部門及びサプライチェーン安定化特別法」のフォローアップ措置だ。
NAVERより
政府の狙いは分かるんだけど、平均を下げるために努力するという方向性は、それなりにトラブルを招くのだろう。だからこそ、2030年という目標なんだろうけど。
尿素騒ぎ
こうした目標を掲げねばならなかった理由の1つは、尿素の輸入に「待った」がかけられたからである。
「犯人はインドだった!」という声明をだしたものの、支那はそのことを分かってインドに輸出していたのだから、支那の意向が影響していないとは言えないだろう。
ただ、この話は韓国に問題があったという話は指摘している。
韓国、尿素水騒動を経験したが…中国依存度は2年前より増加
登録:2023-12-05 06:39 修正:2023-12-05 08:53
中国税関の尿素輸出制限によって、ふたたび韓国内への尿素供給に支障が生じることへの懸念が生じている。
~~略~~
2021年11月の尿素水混乱を引き起こした韓国の車用尿素水の中国依存度は、過去2年ほどの間で逆にさらに拡大した。関税庁の資料によると、車用尿素水などの原料である尿素の輸入において、中国の割合(重量および受理した日基準)は、2021年の83.4%から昨年は71.7%に減り、今年1~10月には91.8%と再び拡大した。
ハンギョレより
のど元を過ぎて熱さを忘れた韓国、再び大やけどという構図なんだよね。あ、まだ火傷をしたわけではなかったか。正確には「火傷しそう」が正しいね。
【韓国】国内での尿素生産を検討、中国依存脱却へ
12/13(水) 11:30配信
中国から韓国への産業用尿素の輸出通関が中断されていることに関連し、韓国政府は国内で尿素を生産する案を検討することが分かった。また、中国以外の国から尿素を輸入する場合は、政府が2024年4月まで海上運賃の一部を支援する。
~~略~~
尿素の生産については収益性の低さや生産過程において発生する環境汚染が問題視されているが、対中依存度が高いことを考慮して、国内での生産の必要性が高いと判断したもようだ。
Yahooニュースより
慌てて韓国国内で生産する話も出ているんだけど、今それを言うの?
NCM前駆体と黒鉛
さて、話は変わってNCM前駆体と人造黒鉛、天然黒鉛の話である。NCM前駆体とは、ニッケル・コバルト・マンガンの3種類の陰極材料の原料のことである。
ちなみに黒鉛は正極材料になるね。
つまりこれ、両方とも二次電池の原料になるのだ。
韓国、二次電池素材の輸出額は中国からのレアメタル購入費で消える
登録:2023-09-06 06:03 修正:2023-09-06 07:29
米国のインフレ抑制法(IRA)施行以降、韓国では二次電池(バッテリー)用正極材の輸出が大きく増えたが、同時に正極材の重要な原料化合物と前駆体の中国からの輸入も急増したことが分かった。中国に大きく依存している二次電池製造用の原料化合物を自主生産する能力を急いで確保しなければならないと指摘されている。
~~略~~
しかし、同期間、正極材の主な構成物である前駆体と原料化合物の輸入も大幅に増えた。正極材はニッケルやコバルト、マンガンなど多様な金属原料化合物(前駆体)にリチウム酸化物を入れて作られる。前駆体と原料化合物は正極材原価の70%ほどを占めるが、ほとんどの場合、中国からの輸入に頼っている。
今年上半期のリチウムと前駆体の貿易赤字はそれぞれ50億9千万ドル、21億7千万ドルだった。このうち対中国貿易赤字はそれぞれ30億ドル、21億1千万ドルに達する。リチウムの貿易赤字の59%、前駆体の貿易赤字の97%が中国から出た。今年上半期の正極材黒字(58億1千万ドル)の約88%が中国からリチウムと前駆体を輸入するのに使われたわけだ。
ハンギョレより
そして、韓国が二次電池で得られる儲けの殆どは、支那からの材料輸入に消えていくという。
いやはや。
そりゃ、輸入の多様化を図るわけだよ。でもたぶん、尿素と同じ事になると思うな。だって、支那でも二次電池を作っているわけで、その製品品質を高めるノウハウは、二次電池を作らない国よりも持っていると考えて良いだろう。
そして多分、支那は価格設定を安くしている。
いやー、「政治と経済は別」などと寝言を言っても、現実は違う。現実を見れば支那依存脱却は喫緊の課題だよね。
EV市場に異常アリ
アメリカと貿易するために
で、韓国で今のところ経済を支えているのは、半導体と自動車。そして自動車はEVが伸びている状況なので、二次電池の開発にも力を入れている状況である。かつて韓国を支えると言われた造船や石油関連製品はちょっと調子が悪いんだよね。だからこそ、サプライチェーンの再編を急げということになった。
韓国でこうした動きがある理由は、コチラのニュースと関係があるという。
米政府、脱炭素より脱中国 EV税優遇で中国材料排除
2023年12月2日 11:27
米政府が「脱炭素」より「脱中国」を優先する姿勢を鮮明にした。電気自動車(EV)購入者への税優遇を巡り、中国産の部材・鉱物を使った場合は対象外にすると1日発表した。自動車メーカーが中国依存から脱却するのは簡単ではない。優遇対象の車種は減る見通しだ。
日本経済新聞より
トランプ政権時代から、アメリカは支那と距離を置くようになり、特に貿易面では支那製品がアメリカに入ってくることに気を遣うようになった。
バイデン政権はパンダハガーだと言われていたが、トランプ政権時代の方針を踏襲。で、バイデン氏がお得意の環境に関してはどうしても譲れないらしく、支那製EVの輸入に対して圧力をかけると共に、支那から輸入した部品や鉱物を使った場合もNGにするとした。
韓国の対支那輸入依存度を考えれば、アメリカの方針とは相容れないのだけれど、支那で韓国製EVがほぼ売れない状態である以上はアメリカの方針に従わねばならない。
米政府がEV製造サプライチェーンの中国依存低下を狙って新指針
2023/12/08
バイデン米政権は12月1日に、今年発効した1台当たり最大7,500ドル(約110万円)の電気自動車(EV)購入者への税控除措置について、中国の関連企業などが生産した電池部品、重要鉱物を使用する車種を、2024年から段階的に対象から除外する指針を発表した。2024年からバッテリー部品、2025年からニッケルやリチウムなどの重要鉱物が適用対象となる。
NRIより
2025年には電極材料も規制対象となるので、韓国としては全力でサプライチェーンの再編に取り組むという姿勢を見せたわけだ。
EV市場は下火になりつつある
このアメリカの方針は日本も無関係ではないんだけど、そもそもEVって最近下火になりつつある。ヨーロッパでも補助金が減ったらEVの売れ行きにブレーキがかかった。
欧州のEV普及が2024年に「好調から停滞へ」転落するこれだけの理由…兆候はすでにある
13, 2023, 12:10 PM
欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州連合(EU)27カ国の2023年1-9月期の新車販売台数は794万台と、前年同期比で16.9%増加した。半導体の供給制約が緩和したことなどから、新車市場そのものは回復が続いている。この実績に基づけば、2023年の新車販売台数は4年ぶりに1000万台を超える見込みだ(図表1)。
~~略~~
VWは9月にも、ドイツ東部のザクセン州にある2つの工場で、10月に約2週間、EVを減産すると発表した。うちツウィッカウ市の工場では、有期雇用の従業員の整理を進めるなど、「需要の弱さ」を理由にEVの生産体制をかなり見直した。ではなぜ、ヨーロッパのEV需要は、完成車メーカーの想定を下回るほど弱まっているのだろうか。
最大の理由は、政府によるインセンティブがカットされたことにある。
Business Insiderより
EV市場自体はまだまだ好調なようだが、メーカーは減産を視野に入れているという。需要が弱くなっていて、その原因が補助金の打ち切りなどの方針が進んでいるからと言うことのようだ。ヨーロッパの電気代の高騰は恐ろしいことになっているし、充電ポイントが十分に整備されていないので使い勝手が悪いということが浸透してきたからだろう。
アメリカはどうかというと、コチラは補助金があるのでまだ行けそうだね。ただ、将来的にはそのスピードの鈍化は避けられない。もともと、EVは長距離走るのは得意じゃないから、充電ポストが少なければ使い勝手に深刻な影響が出る。
韓国としてはこの傾向が強まる前に、早めに売り上げを伸ばしたいのかも知れない。全体的に見れば未だEVが売れる余地はあるからね。
ただ、支那依存からの脱却そのものが難しい上に、技術でも支那に追いつかれつつある。EVや二次電池の分野でも負けつつある韓国にとって、競争力を高めることと支那依存からの脱却の両立は容易ではない。
追記
おおっと、韓国政府は前のめりだ。
二次電池産業の競争力強化に政府が38兆ウォン支援
Write: 2023-12-14 13:19:55/Update: 2023-12-14 13:22:56
政府は、新たな成長エンジンとして注目される二次電池産業での競争力を強化するため、今後5年間で38兆ウォンを投じる方針です。
政府は13日、二次電池産業の競争力を強化する方策を打ち出しました。
それによりますと、来年から2028年まで、二次電池産業に38兆ウォン以上の金融支援を行います。
具体的には、二次電池産業のサプライチェーンを安定させるため、関連する企業への金融支援を拡大するほか、アメリカのインフレ抑制法への対応として韓国企業が北米で設備投資を行う場合、融資に対する金利を引き下げるなどの優遇措置を行います。
KBS WORLDより
5年で38兆ウォンを突っ込むのか。年間7兆ウォン程度を突っ込む予算が本当に何処にあるんだ?という気はするんだけど、サプライチェーンの再編をする為にはある程度の投資は必要なんだろう。
ただ、韓国企業が北米に設備投資を行うとして、その材料をどうするの?と言うところが、今回の記事で一番大きな課題なんだがそれはどうするのさ。
また、次世代の二次電池の生産に向けた研究開発への支援として、来年、736億ウォンを投じます。
さらに、現在は産業廃棄物という扱いになっている使用済みバッテリーを再活用するシステムの整備にも本格的に乗り出します。
KBS WORLDより
一番理想的なのは「都市鉱山」と呼ばれるものの開発だ。つまり、使用済みバッテリーの再活用システムの整備だね。それはやるつもりっぽいんだけど、その為の技術を韓国は持っているんですかね?日本は関わらないぞ。
また、重要鉱物の海外からの供給が滞る事態に備えて、2026年までに2400億ウォンあまりを投じて、重要鉱物専用の備蓄施設を建設し、備蓄量を増やす計画です。
KBS WORLDより
そして、重要鉱物専用の備蓄施設を作るんですって。
頑張ってねー。
コメント
いまから2030年の話をしても、そのときには誰も覚えていないだろうね。
「支那依存から脱却」は京城の夢じゃないかな?
韓国人を月面に立たせるほうが、まだ現実味がありそうな気がするよね。
「変える、変えるとは言ったが、今はまだその時ではない」と、そんな感じかも知れません。
まあ、着実にやって欲しいですね。
追記)二次電池に関しては、韓国勢も固体電池の開発をやっているので、
記事の話はこちらのことなんでしょう。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01231/00002/
日本勢はというと、まず25年内に半固体電池の市場供給を始めるらしい。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC261XC0W3A121C2000000/
注目のトヨタは、出光と組んで、27~28年目途に全固体電池搭載車を売り出す計画のようだね。出光が硫化リチウムのサプライヤーになるそうな。
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/39898897.html
いまはエンジン車とHVが好調でも、将来にはBEVが主流になるんでしょうから、
トヨタにはBEVでもいい車を造ってもらいたいね。
韓国の技術に関してはちょっと怪しい噂が多いのですが、警戒はしておかないと。
日本勢の方は1月から小型のものが製品出荷されるので、そこからどうなるか。
ブレイクスルーがあると嬉しいんですが。
こんにちは。
この話、日本も、黒鉛とか結構な比率で中国依存なんですよね。
https://home.jeita.or.jp/mineral/seminar/files/JOGMEC_%E9%89%B1%E7%89%A9%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%83%9E%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC.pdf
必ずしも「対岸の火事」とは言い切れない……
※『だから共産党をぶっ潰して、『レアアースはみんなの共有資源』とすべき』と、私のゴーストがささやくのです……
黒鉛は掘れるところが少なくないんですが、環境のことを考えるとコストが高くなります。
自前である程度は調達できる日本ですが、さて、輸入しなくてもOKですか?と言うとそういうわけには行かないでしょう。
対岸の火事と見ているだけでは厳しいですね。
いま樹脂ストローの規制緩和で、せっかく用意した紙ストローが廃棄にあってるそうでないですか。
まぁ、脱却がどうこう言う前に、その無計画性をやめたら良いのに。この国は。
無理だろうけど。
あっちにふらふら、こっちにふらふらという状況ですから困ったモノです。
そもそも紙ストローなんて使えたものではないのに、普及させようとするから。