完全に舐められていますな。
中国、独仏など6カ国をビザ免除 日本取り残し「外交カード」に?
2023年11月25日 7時00分
中国外務省は24日、中国入国時のビザを免除する措置について、フランスやドイツなど6カ国を新たに対象に加えると発表した。一方、コロナ禍前に対象だった日本は漏れた。日本側はかねて復活を求めてきたが、差し置かれた形だ。
朝日新聞より
外交は話し合うだけで何かを解決出来るようなモノではないんだよね。まあ、勉強になったと思う。
日本にとっての外交カード
ビザ免除は見送り
で?どうすんのさ、公明党さんは。
先日、党首を支那に送り込んで、色々と要望してきたんだけれども、結果は惨敗だったようだ。
冒頭に紹介したビザ免除の話も、蹴っ飛ばされた。
だが、これは支那流の揺さぶり戦術なので、放置するか、より強硬な態度に出るのが宜しいかと。
新たに対象になるのは独仏とイタリア、オランダ、スペイン、マレーシア。15日間の出張や観光、親族訪問の入国でビザが不要となる。12月1日から1年間の試行としている。
日本は2003年からビザ免除の対象国だったが、新型コロナの流行拡大で20年春に停止。一方で、同じくコロナ禍前に対象国だったシンガポールとブルネイは今年7月に復活が発表されており、日本だけが取り残されていた。
朝日新聞より
この結果、短期で支那に入国する場合でも引き続きビザ申請が必要で、現在はかなりこの申請手続きを絞っているようなので、支那当局によって日本人の入国をコントロール出来る状況が続く。
なお、外務省は、新規入国のための査証(ビザ)の申請の要件を緩和を発表しているが、現時点では支那に対するビザ免除措置は採っていない。
支那はどうやら「相互主義」を要求しているようだね。まあ、支那の外交戦術としては正しいのだけれど、日本だけ除外したところがミソだ。
支那は観光やビジネスを促進したい
現状、外貨が不足気味な支那にとっては、観光やビジネス交流を促進したい。その為に、ビザ免除措置を拡大する方針を採っているのだけれど、日本だけは外す選択をした。
中国、ビザ免除措置を再開へ、観光やビジネスの交流促進、国際線は再開・増便か
2023年10月02日
ロイター通信によると、中国国務院は、査証(ビザ)免除措置を再開することを2023年9月29日に公表した政策文書の中で明らかにした。対象国の追加も検討するという。パンデミック後の観光およびビジネスの交流を促進していく。
トラベルボイスより
おそらくはこの方針を採ることで、経団連辺りから政府に対しての突き上げが激しくなる。そして、相互のビザ緩和を目指していくのだと思われる。
しかし、日本にとっては入国管理の必要性から言っても支那からの入国について手続き要件を緩和するというのはリスクが高い。そして、現状では日本人が支那を訪問するにあたって、拘束されるリスクが高くなっているので、個人的には「丁度よいのではないか」とは思っているのだが、ビジネスの観点から言えば足を引っ張ることになるので、都合が悪いのだろう。
そこを狙われているので、長期戦になれば日本政府に対する揺さぶりは、色々な団体から行われることになる。岸田氏が舐められている証拠だとも言えるね。
水産物禁輸も継続
なお、山口氏が要求した水産物禁輸解除も、支那は難色を示しているようである。
水産物禁輸、解除見通せず 中国で「日本離れ」―処理水放出3カ月
2023年11月24日07時02分
東京電力福島第1原発の処理水が海洋放出されてから24日で3カ月。中国政府は「核汚染水」との呼び方を変えず、日本産水産物の禁輸が解除される見通しは立っていない。こうした中、中国では仕入れ先を日本以外に切り替える「日本離れ」の動きが進んでいる。
時事通信より
ちなみにこの「日本以外に切り替える」の意味は、迂回した輸入を目指しているという意味である。
中国貿易統計によると、日本産魚介類の輸入は9月以降、淡水観賞魚を除きゼロとなっている。一方、韓国や香港からの輸入額は前年に比べ急増。11月上旬に上海市で開かれた国際輸入博覧会ではオーストラリアやロシアが自国産魚介類の売り込みに力を入れ、日本産からシェアを奪う構えだ。
時事通信より
オーストラリアやロシアが支那に魚介類を売り込んでいるらしいのだが、まあ、良いのでは?
食品輸出、最速で1兆円 9月の中国向け水産物9割減
2023年11月07日18時16分
農林水産省が7日発表した1~9月の「農林水産物・食品」の輸出額は、前年同期比5.8%増の1兆531億円となった。9カ月で1兆円を上回るのは過去最速。ただ、9月の輸出額では、日本産水産物の輸入を全面的に停止している中国向けが前年同月比47.4%減の139億円に、うち水産物が90.8%減の8億円に落ち込んだ。
時事通信より
堅調に伸びていた日本から支那への食品輸出だが、ここのところはかなり凹んでいる。

しかし、支那に売れないのであれば他の国に売れば良い。
日系食品メーカー幹部は「日本産の禁輸は数年続くのではないか」と肩を落とす。ただ、日本企業も中国市場に頼らないようにシフトしていくと指摘。中国にある魚介類の加工工場を東南アジアに移転させることを視野に入れているといい、「禁輸が続くほど『中国離れ』が進む」と話した。
時事通信より
円安が続いている現状において、日本の水産物にも価格競争力があるのだから、今のうちに市場開拓するのが吉だと思う。良くも悪くも、輸出先が一国だけというのはリスキーなので、販路拡大は率先して解決すべき課題なのである。
対応は間違っていない
なお、日本側の動きはこんな感じだ。
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出開始を受け、中国が8月下旬に禁輸措置を導入した影響が本格的に表れた。宮下一郎農水相は7日の閣議後記者会見で「規制の即時撤廃を引き続き働き掛けていく」と強調した。
時事通信より
水産物に関する禁輸措置に関しては、「科学的データに基づく判断をしてくれ」という主張を続けるべきだし、それ以外には余り有効な手法はない。
国際社会に対しても、支那が不合理な禁輸措置を継続していることを訴えていくしかない。
中国の日本産水産物輸入停止 WTOへの提訴は慎重に判断へ 政府
2023年8月31日 19時26分
中国による日本産の水産物の輸入停止について、日本政府内には、極めて不当なものでWTO=世界貿易機関への提訴も検討すべきだとの意見がある一方、決定的な対立は避けるのが望ましいとする声もあり、中国側の出方を見極めながら慎重に対応を判断する方針です。
NHKニュースより
二の足を踏んでいたWTOへの提訴ではあるが、一応WTOでの主張はしてあるようだ。
日本産の水産物禁輸、WTOで撤廃要求 宮下農相
2023年11月17日 11:37
宮下一郎農相は17日の閣議後の記者会見で、中国やロシアによる日本産水産物の輸入規制に関し世界貿易機関(WTO)の会合で日本が即時撤廃を求めたと明かした。「科学的根拠に基づかない規制について容認できないことを説明した」と述べた。
日本経済新聞より
いや、さっさと提訴しようぜ。どうにも、WTO提訴以外の道を模索しろという声が大きいようなのだけれど、支那だけを特別扱いする必要はない。

支那が「振り上げた拳を下ろす場所を見つけられなくなる」などということを、コチラが心配してやる必要はない。決着までに時間がかかったとしても、WTOを利用してやることは必要な措置なのである。
相手はWTO利用しているしね。
水産物輸入停止巡る中国のWTO通報、極めて遺憾=官房長官
2023年9月5日12:20 午後
松野博一官房長官は5日の閣議後会見で、中国が日本産水産物の輸入全面停止を巡り、世界貿易機関(WTO)に消費者の健康を守り、食品の安全性を確保する措置だなどと通報したことに対し「中国が科学的根拠に基づかない新たな措置を導入したことは極めて遺憾だ」と語った。
ロイターより
「出来ないだろう」と舐められているんだよね。
むしろ、WTOへ提訴しておいて、外交カードとして利用してはどうだろうか。ビザ免除措置に関しては当面そのままで良いし、水産物禁輸の方も国際社会に訴えつつ、別の輸出先を探していく動きを加速していくべきだろうね。
コレだけに限らず、どうにも日本の外交はお願いベースで持ちかける話が多い気がするんだけど、相手の弱味を握ってぶん殴るくらいの強気の外交を展開しないと、自国の利益を守れない。
追記
ああ、外相会談やったのか。あんまり意味ないんだけどな、こういう会談は。
日中韓首脳会談の早期再開へ準備加速-3カ国外相会談で合意
2023年11月26日 22:54 JST
日本と中国、韓国3カ国の外相は26日、韓国・釜山で会談し、3カ国の首脳による会談を近い将来に実現する方向で努力することで合意した。3カ国の首脳会談は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や政治的な緊張のため2019年以降開かれていない。
Bloombergより
韓国との外相会談はともかく、支那との外相会談は殆ど意味がない。何しろ、支那の場合の判断はほぼ習近平氏に委ねられる。つまり、首脳会談をやらないと話は前に進まないのだ。
ただ、首脳会談をやるためには外相会談をやらざるを得ないのも事実である。無駄だとは思うけど仕方はないよね。
追記
別の記事の追記で言及したのだけれど、かなり厳戒態勢の元、調査に乗り出したらしいね、支那では。
この記事の追記をコチラでも引用しておこう。
なかなか厳重な装備(武漢ウイルス感染症の時に使ったアイテムのようだ)だが、調査の結果、マイコプラズマ肺炎が主力だった模様。
中国、マイコプラズマ肺炎収束の兆し-他の呼吸器疾患に大流行の恐れ
2023年11月27日 0:14 JST 更新日時 2023年11月27日 16:03 JST
中国の子どもの間で急増しているマイコプラズマ肺炎を巡り、同国の保健当局は収束の兆しが見えるとしながらも、新型コロナウイルス規制解除後の最初の冬を迎える今年から来年にかけ、他の呼吸器疾患がより幅広い層で大流行する可能性が高いと警告した。
Bloombergより
マイコプラズマ肺炎か。確かクラリスロマイシンとか抗生剤を使って治療するんだっけ?
抗菌薬による化学療法が基本であるが、ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる。一般的には、マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを第一選択とするが、学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。特異的な予防方法はなく、流行期には手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、患者との濃厚な接触を避けることである。
国立感染症研究所のサイトより
日本では治療方法が確立しているマイコプラズマ肺炎だが、拡散して症状を悪化するケースは少ない模様。尤も、コレに関してはこんなニュースもあった。
手術に欠かせない抗菌薬、30年ぶりに国産化…政府の製造設備への助成で中国依存の脱却図る
2023/11/10 05:00
中国に依存している抗菌薬の原薬製造に、国内の製薬企業が約30年ぶりに乗り出す。手術に欠かせない抗菌薬が、経済安全保障推進法における特定重要物資に位置づけられたことを受けた対応だ。政府は今夏、二つの企業グループに対して製造設備への助成を決めており、2024年までに製造を開始し、30年までに自給体制を整えることを目指す。
讀賣新聞より

何というか、薬の世界でも色々とあるんだねぇ。コメント頂いた内容と同じことを国立感染症研究所のサイトでも説明なされていた。
なお、中国においては、これまで肺炎マイコプラズマのうちマクロライド系抗菌薬に耐性を示すものの割合が高いことが知られておりx、北京市CDCによると、2023年に報告されている肺炎マイコプラズマにおいても、遺伝子変異により、アジスロマイシンに対して一定の薬剤耐性を持つ可能性が指摘されているxi。
国立感染症研究所のサイトより
何というか、困った話ですな。日本に持ち込まれれば、治療の難しい「マイコプラズマ肺炎」の感染拡大を引き起こしかねない。尤も、従来型であれば感染力はさほど高くないために、さほど心配は要らないのだろうけれど。
コメント
本記事とは関係ないんだけど、支那入国の際、パスポート・コントロールで顔・虹彩・指紋などの、個人生体識別情報の採取が行われ始めている。
ウイグル人や自国民の監視技術を、出入国管理にも適用するようになったわけだ。
支那へ行く人は、そのことを認識すべき時代。日本も対抗策の意味からも導入すべき。
ちな、米国ではかなり以前から導入されている。(砂漠の男もSF国際空港で採取済み)
支那の入管はそんなことになっているのですか。
顔認証のシステムが随分と支那では進んでいるようですが、ご指摘のようにサンプル数が多いので洗練されたシステムの構築も早いのかもしれません。
アメリカの入管は指紋採取はやっていたような。顔認証やっていましたっけ?……と思って調べたら、やっていましたね。
じゃあ日本も「グローバルスタンダード」にあわせなければ!
流石にパヨクの方々はオウベイガーと叫ばないですからね。
こんにちは。
>これは支那流の揺さぶり戦術なので、放置するか、より強硬な態度に出るのが宜しいかと。
大陸半島からの来訪者は、指紋押捺を復活させれば?
※その他の「難民」も。(既にやってるのかもですが)
こんにちは。
砂漠の男さんからも指摘を受けましたが、生態情報の採取は必須になってくると思います。
犯罪者に対しては他国に問い合わせ可能という感じのシステムにしたら、世界的にも犯罪者の移動を抑止出来て良いのかも知れません。
こんにちわ。中国からの入管を厳しくしなきゃいけない想う問題)故に外交問題
例の小児肺炎ですが、マイコプラズマ肺炎ぽいですね。医療現場から流出してる画像(個人情報もクソもないな😮💨)を観るに、肺に結節が出来てます。
んで、マイコプラズマは細菌なんですが、
ペニシリン系は効かないんです。
ペニシリン系などは、細菌の細胞壁の組成を妨害して退治するのですが、マイコプラズマは細菌でありながら細胞壁が存在しない。つまり意味ない。
すると、クラリスとか別系統の抗生剤を用いるのですが……。
その何だっけな……ナントカ系抗生剤は、
中国の場合、約8割くらい78.5%くらいが
非ペニシリン系抗生剤の耐性菌になってると言われます。耐性菌の率は台湾が3割、日本で4割5分くらいなので、異様に非ペニシリン系の耐性が高いの解る。
うんと……手元に薬事辞典ないので明確に言えないんどけど(私は看護師としては精神科のナースマンで来たので、向精神薬いがいの知識が少ないスマソ)、
コレやばいですよ。ウイルスではないので、抗生剤は使えるのですが、かなり限定された系統となり、それが感染拡大した時に必要量を用意できるか言うと疑問あります。とくに小児に強く出る感染症なので。小児科の特徴は、症状が極端に出る事なのです。
突然に悪化して、数時間後には命の峠となり、翌朝にはコロッと治ったりする。
なので、効果ある抗生剤を投与てきるとしても、そのタイプを多く用意てきるとは限らないんです!!
一刻も早く、コロナ時なみに中国から移動してくる人を隔離、検査する体制にすべきであると思います。
これはもう外交問題ですよ!
こんにちは。
流石色々詳しいですね。
僕は切っ掛けを頂ければ調べますが、流石に国立感染症研究所のサイトを常に見て回っているわけではありませんから、完全にこの手のナウ用を見落としておりました。
そして、その危機感には同感です。
ただ、予防的な入管コントロールって、日本ではできていませんよね。望み薄のような気がします。
ああ、そうそうマクロライド系てす。
まとめると、
①マイコプラズマ肺炎には一般的なペニシリン系抗生剤は効かない!
②すると別系統の抗生剤になる。
③②においてはんい、汎用が多いのがマクロライド系だが…
④マクロライド系抗生剤について、中国大陸のマクロライド症は、細菌にやたらと耐性が強い。
⑤その為に治療に使える抗生剤が限定され、現実的な調達に困る可能性ある。
追記)マイコプラズマ症についてはワクチンは存在しません。以上てす。
横合いから失礼します。
>細菌にやたらと耐性が強い。
「汚物は消毒だ~!」
大陸まるごとお願いします。
北極の際まで。
北極の際まで言うとロシアもですか、消毒するのは(笑)
どっちも独裁政治しか経験ない国ですからねぇ。ムリぽい。
中国なんざ土壌まで汚染された地域が拡がり、使い捨て注射器を農業用水路に棄てるような農村の教育レベル😮💨
ただ、耐性菌が対応する抗生剤に偏りがあるでないですか。これ政治と無関係ではない気が……
抗生剤って戦略物資ですから。途上国では、大量に持ち込むと、軍警察に捕まったりします。戦闘で負傷者に必要とされる物資ですから。
あの国の軍拡と関係ないのかな?
少し疑っています。
全てにおいて然り、ごもっともと思います。
その意味で、百年後、あるいは千年後の歴史書が見てみたくて仕方ないです。