お久しぶりです。さて、久しぶりに書くテーマに何を選ぼうと思って、一週間ほどのニュースを見返したのだけれども、まあまあ盛りだくさんであった。
その中で、あまり論点のない今週10日に投票のある、あのネタから触れて行くことにする。
舌戦激化、政策論争は低調 公約実現に疑問符―韓国総選挙
2024年04月07日19時01分配信
韓国の尹錫悦政権の「中間評価」と位置付けられる総選挙を10日に控え、与野党の舌戦が激しさを増している。一方で、政策論争は低調。保守系与党「国民の力」、最大野党「共に民主党」の二大政党の公約には実現性に乏しいものも多く、ポピュリズムとの指摘が出ている。
時事通信より
政策論争は低調……。
与党が苦戦中の韓国総選挙
文在寅氏は批判する
一番ネックになっているのは韓国経済なのだろうが、これが絶不調である。そうすると、与党にはかなり不利である。それが、前政権の負の遺産によるものだとしても、だ。
韓国「4月選挙」が“異常事態”で、まさか「文在寅の大復活」シナリオの“現実味”が急浮上しているワケ…!
2024.04.07
いま韓国では国会議員選挙が佳境だ。私はここ数ヵ月、日本で暮らしていながら遠目にその状況をウォッチしているのだが、その「異常さ」を感じざる得ない状況だ。
~~略~~
文在寅前大統領はいま、尹政権での選挙を見て、「70年生きてきて、こんなに出来の悪い政権は初めて見た」と話している。そして、それを容認、支持する国民もいまだに少なくない。
現代ビジネスより
その張本人であるムン君はユンユンの政権に対して「こんなに出来の悪い政権は初めて見た」などと。おまゆう……。
韓国という国が始まって以来の出来の悪い政権だということをムン君は言っているのだが、端から見ていると、オマエの政権が最悪だったよと。
検察独裁……とは?
さて、そういった過去の人が舌戦に参加している状況ではあるが、野党の共に民主党が盛り上がらないからムン君が出てくることになっているのだろう。
共に民主党の旗頭と言えば、李在明氏なのだが……。これがまたパッとしない。
共に民主党の李在明代表は、検察出身の尹大統領の政権運営を「検察独裁」だと指弾。李氏はソウル近郊・城南市長時代の都市開発事業に関する背任事件などで現在公判中。選挙運動期間中もたびたび裁判への出席を強いられた。
時事通信「舌戦激化、政策論争は低調」より
本人は「検察独裁」などと揶揄しているのだが、容疑者の寝言が酷い。そもそも、検察の問題というより城南市長時代にオマエは一体何をやったんだ!という話である。
これに対し、国民の力トップの韓東勲非常対策委員長は、「犯罪者」の李氏やチョ氏が「大韓民国を汚染しようとしている」と危機感をあおり、「投票に行き、阻止しよう」と呼び掛けている。共に民主党の候補者を巡っては、最近になって女性蔑視発言や金融機関からの不正借り入れ問題が連日報じられ、与党は攻勢を強める。
時事通信「舌戦激化、政策論争は低調」より
というか、今回の選挙、容疑者のオンパレードだというから、なかなか凄い話だ。
支持を集めている中にいる曺国氏だが、一審で実刑判決を受け、二審のソウル高裁でも一審判決を支持する判断がなされた。それでも、選挙に出るらしい。
有罪判決の元法相新党、韓国総選挙で急伸 「尹政権との一本勝負だ」
2024年3月28日 7時00分(2024年3月30日 19時57分更新)
4月10日に投開票される韓国総選挙(定数300)で、進歩(革新)系の前政権下で法相を務めた曺国氏(58)率いる新党が勢いに乗っている。多くの疑惑が発覚し、実刑判決を受けた曺氏だが、個人的な人気を背景に党勢拡大をめざす。保革2大政党の対決構図に割り込み、「キャスティングボート」を握る存在になれるか注目されている。
朝日新聞より
とまあ、こんな感じで容疑者や犯罪者が選挙に出ていることもあって、政策議論が深まらないという情けない状況になっているようだ。
それでも野党優勢
犯罪者が組織した政党が勢力を伸ばしている辺り、なかなか凄い状況になっている韓国の総選挙だが、曺国氏にせよ李在明氏にせよ、落選すると実刑判決を受けているために牢屋に入ることになる。
ちょっと意味が分からないのだが、恐ろしいことに曺国氏は当選確実だと言われている。
韓国総選挙の展望、専門家は「民主党過半数が有力」…変数は「隠れ保守」
登録:2024-04-05 06:42 修正:2024-04-05 07:32
第22代総選挙を6日後に控え、世論調査の専門家らはおおむね「野党側の勝利」に重きを置きながらも、200議席に達する圧勝の可能性には留保の立場を示した。専門家らは「世論調査は有権者の希望事項であり、カギは実際に誰が投票場に来るかにかかっている」と口をそろえた。
ハンギョレより
野党も恐らくは優勢のまま選挙戦に入ると言われていて、結果、与党が惨敗する可能性は高そうである。
そうすると、日本としては韓国との付き合い方がかなりやりにくくなりそうな感じになっている。ユンユンはまだ話が通じる相手なのだが、韓国野党の党首などは、完全に話の通じない相手だ。
先日の記事ではあるが、李在明氏の安全保障の理解はこの程度である。まだ、ユンユンの方がマシだというものだ。しかし、そもそもユンユンも、親日派ではない。韓国という国の立ち位置は反日がスタンダードであり、「どう利用してやるか」ということに尽きる。
韓国政治は更に泥沼に
さて、では、総選挙の結果どうなるのか?といえば、野党が勝利した場合にも政権交代というような展開になるわけではない。ただ、現状維持になって韓国の政治は更に歩みが遅くなると考えられる。
これまで紹介してきたように、韓国経済は最悪の状況なのだけれど、これが回復する目処は立っていない。
「輸出回復も消費鈍化・建設投資不振」 物価下がらず=韓国政府報告書
2024.03.15 14:17
韓国企画財政部は15日公表した経済動向報告書(グリーンブック)で、最近の韓国経済について「物価鈍化の流れがやや停滞している中、製造業の生産・輸出を中心とする景気回復の流れと雇用好調が続いている」としたうえで、「民間消費鈍化・建設投資不振など経済部門によって回復速度に差がある」と分析した。
聯合ニュースより
輸出は回復基調にあり、半導体の輸出量も増えてはいるようだが、これが経済回復に繋がるかというと怪しい。サムスンにもLGにも「次の技術」は無い。半導体の安売りにも限界があるし、電池関連の事業もかなり怪しい。何より、電気代やガス代の値上げを凍結している状況だが、「そのまま」というわけにはいかないので、どこかで値上げをする必要があるのだが、値上げしてしまうと韓国経済に深刻な打撃を与えることになる。
しかし、韓国電力の赤字垂れ流し(ここ最近は2期連続黒字になっているが)状況を改善して、送電線事業などを整備する必要がある事を考えると、値上げは避けて通れない。
つまり、韓国の政治状況は極めて悪い状況にあるのに、政策を進めようとすると野党が足を引っ張って前に進めない状況となるのだ。場合によっては弾劾裁判に至る可能性もある。
そんな状況なので、韓国との外交交渉は今後当面は余り意味のないものになりそうだ。隣国なので付き合いを止めるわけにはいかないのだが、できるだけ疎遠となって付き合いを最低限に絞っていく方が良いだろう。親しみを感じる相手でもないのだから。
コメント
日本人としては韓国がどうなったとしても日本とは違う独立した主権国家の選択でしかありません
ええと、韓国が独立した主権国家である点には異論ありません。
そして、韓国の選択に日本が口を挟む話でもないですね。
ですが、そうした選択をした国に対して、どういう付き合いをするか?というので、疎遠になったらいいねというのが私の理解であります。
総選挙は明日10日ですが、あっちでも期日前投票があるらしく、すでに全有権者の3割以上が投票済みだそうです。そのため、かなり高い投票率になると言われているようです。
野党の優勢は変わらないようですし、曹国の党が比例でそこそこ議席を獲りそうだとも聞きますね。今回与党が負ければ、ユンユン政権の前半の努力は水泡に帰しそうな塩梅です。
いまの韓国の国内経済や社会システムは結構ボロボロで、その原因はさておき、それは野党の追い風になっていますし、ボロボロのまま次の大統領選でも野党候補が勝つようなことになれば、いっそう韓国は疲弊しそうです。
年中お祭り騒ぎのような国なので、見ている分には楽しいんですが、とにかくアジアスーパーグリッドはやめてくれ。
ほほう。
どうなるかは蓋を開けてみないと分からないのですが、マシな結果になることを祈るしかありません。
こんにちは。
七面鳥がもっと純朴であった頃(笑)、マスゴミその他の甘言にそそのかされ、「日本国国民は遅れている、政治は停滞している、諸外国はもっと……」などと思っていた時期はありました。小泉改革以前の話です。実際問題、自民党は腐敗の極みにあり、(当時の)民主党の言い分にも一理はありました。
小泉政権ちょくぜんあたりから「色々おかしい」と気付き、民主党政権時代には「日本は諸外国の10年先を行っている、日本の今は、諸外国の10年後だ」と気付きました。
そして今。「諸外国の10年後」は、実際に諸外国におけるリベラルの台頭という形で、ブーストかかってエラいことになってます。
その急先鋒がお隣の韓国。アホのサッカー選手が咄嗟についた「客席に旭日旗が見えた」ウソから始まった旭日旗問題を筆頭に、何が本当で何がウソかわからない、というか、ウソついても声が大きい方、みんなが納得した方、味方が多い方が勝ちという、百年以上前の中華秩序そのままの国が爆誕してしまいました。
皆さんも御存知の通り、韓国には「反日右翼(と言い切れない半端者)」と「反日左翼」しか居ませんから、ユン政権だっていずれは日和るとみてますが、だったらいっそ反日振り切ってくれた方が、長い目で見て日本の国益にかなうと思ってます。
中途半端に希望を持たせるのは、死んでやり直すチャンスを先延ばしにして、延命の苦しみを長引かせるだけですからね。
今回の選挙で与党がどの程度負けるかによりますが、ユン大統領と事実上の後継のハン委員長が不仲である事もあり、次の政権はまたぞろ左翼反日政権が濃厚かと思ってますから、もう本当に色々やらかしてくれないかと思う次第です。
相当なショック療法がないと、日本国のぬるま湯に浸かった国民は目が覚めませんから……
※韓国がどうなるかは、知ったこっちゃない。
こんばんは。
最近は心が曇ってしまったので、いちいちマスコミの報じるニュースが「正しいのか」を考えるようになってしまいました。
特に特亜系の記事には要注意ですよね。フィルターがかかっていることが多いように思います。気のせいだと思いますが……。
韓国は……、まあ、明日どうなるかを楽しみにしておきます。
選挙結果の日本への影響と言えば、日本の「対韓」ミサイル防衛の完成猶予があとどれくがい?の占いってとこですかね。
台湾有事です。その悪い方(だが結構ありうる)予測シナリオに、中共初撃は(援軍を断つ)沖縄米軍&自衛隊基地ってのがありますが。
コレ中共の立場つと、確実性を高めるなら九州・本州(横田司令部)へのミサイル攻撃を南北朝鮮に下請けに出したい所のハズ。
韓国は遅かれ早かれ、この命令に応ずる国になるでしょうが、その時期がいつか? は4/10選挙結果で凡そ占えるでしょうね。
もし右派が勝てば、尹大統領は次期政権も右派となる手立て(パヨク犯罪者候補を確実に投獄し、米韓同盟を強化)を一生懸命打つでしょう。(なぜなら次左派政権となれば韓国は確実に北or中共翼下となり伊氏には投獄どころか粛清の運命が待つでしょうから)
すると次期も右派となって猶予が8年ほど稼げる。
しかしもし、左派が圧勝すれば、米国選挙が「ほぼトラ」のことも手伝って、在韓米軍等々の西側からの縛りは大幅に薄くなるので、
左派が大勝し尹レームダック化すると、くびきは打てず、政権交代と間を置かず、中共下請けで、日本に韓国の弾道ミサイルの雨が降る、、、確率が大幅に高まる。 何なら伊大統領亡命もありうる?
これが3年後です。 日本の「対韓」ミサイル防衛 、、、正攻法では間に合わない確率高いですね。日本は、時として民主的手続きを平然と無視するが如き即断実行力をもつキシダ氏。。キライですが。。に続投願う必要があるかも知れません。
横合いから失礼します。
>中共初撃は(援軍を断つ)沖縄米軍&自衛隊基地ってのがありますが。
これですが、七面鳥も可能性を否定出来ないですが、では中共はどんな言い訳でこれを正当化するか?と考えてます。
何も考えてない可能性もありますし、現場が暴走する可能性もありますが……
中共としては「内戦」の体を崩したくない、西側には「内政干渉」を盾に手出し無用を宣言したいはずなので、わざわざ一番相手にしたくない国を引き込むようなことをする、その理由と言い訳をずっと考えてます(国内向けではなく、国連で説得力を持つレベル)。
逆に言えば、そこがクリアになると、日本の基地を攻撃し放題になるので……
まあ、理由付けのいかんに関わらず、撃たれたら相当な被害を覚悟せねばならず、その一撃(で済む保証も無い)を耐えきって、戦力的にも国際政治的にも反撃しないといけないのが日本の橘のだ、とも思っていますが。
※岸田氏、もはや支持率を気にしないで何でもするかも、というのを(セキュリティクリアランス要件がらみで)どこかで見て、それもアリかも、と思いました。国防的には、むしろやって欲しいところです。
>>中共初撃は(援軍を断つ)沖縄米軍&自衛隊基地ってのがありますが。
>これですが、七面鳥も可能性を否定出来ないですが、では中共はどんな言い訳でこれを
>正当化するか?と考えてます。
正当化じゃなく、一種の時間かせぎと考えます。
(まあ日本の真珠湾、的失敗に繋がる道も太いですが。。苦笑)
(キンペーのメンツを置いとくと)
中共としてベストな台湾併合は「無血併合」のはずで、これができれば「台湾半導体」を西側に対する人質とまで出来ます。
— 台湾半導体は今やレガシー~最先端まで世界の過半を握ってます。 特にレガシーの影響が大きい。台湾半導体が無いと「レガシーの安定」が重要なインフラ機械や兵器、ありふれた機械等の生産・修理が不可能 — 西側産業基盤が崩壊します。
なので無傷の台湾半導体をコントロール下に置けば、中共は世界で非常に強い立場となる。
–これを西側も台湾も判ってるから、バックアップを日米に作ってる。米国遅れ気味
>中共としては「内戦」の体
これさえ最終手段で
⓪ハイブリッド戦、、、は今まで半分失敗しすぎ
①そこで、クサイ芝居・スパイによる「なんちゃってテロ」
②「警察・鎮圧軍」として人民解放軍が大軍で囲み「戦闘しない」
が狙いじゃないでしょうか?
で万一にもホントのドンパチ化しないためにも、後方(沖縄米軍&自衛隊)を先に叩く。
国連でのイイワケ、以下と思ってるのでは?苦笑
・ロシアレベルで十分、拒否権あるし。。。
・あるいは沖縄米軍&自衛隊たたきは南北朝に下請け出して、コイツラのせいにする
(このレスの杞憂)
しかし「ホントのドンパチ化 ≒台湾半導体壊滅」は西側にも都合が悪くと西側も判ってる。が中共に取られるのを放置する訳にもいかず、ドンパチ参加? すると東西共倒れの最悪の未来。。。。。
とならないタイミング?あるのか?ですので「初撃」とは言いましが、恐らく非常に微妙なバランス・タイミングになるでしょうし、結局そんな微妙な政治判断と前線軍とのリンクは非常に難しく、暴走がコワイ。
だから日本は最悪に備え、出来れば抑止力持つしかない。最悪だけど
p.s. 暴走と言うと、今の日本 ザイム卿とかコーロー省とオキシズ県とか、省庁や地方行政に対する、中央のシビリアンコントロールが緩すぎ。 大東亜戦争で軍部暴走したころの反省が出来てないような所が心配
>恐らく非常に微妙なバランス・タイミングになるでしょうし、結局そんな微妙な政治判断と前線軍とのリンクは非常に難しく、暴走がコワイ。
戦争だけでなく、国際情勢そのものが「船頭多くして船山を登る」暴走機関車に他ならないですからねぇ……手綱取れるヤツなんて居ると思う方がおこがましい、までありますよね。
昨日、カミサンと話してて、
「常任理事国ロシアの暴走を止められていない時点で、国連というシステム上の最大の欠陥(常任理事国の拒否権、全会一致の原則)が白日のものとなっている」
「重ねて、中国による台湾有事が起これば、国連そのものが無意味になると言ってよい(紛争解決以外の多方面の事務処理はさておきます、連合国の蛭子である国連の最大の目的は紛争の抑止と解決ですよね)」
「解決策は『新国連』の樹立以外に無い」
「……が、誰かが旗振ったとして、現在の国連加盟国のどれくらいが賛同するか未知数、恐らく半数にも満たないだろう」
「であっても、有力な国、恐らく西側諸国が一致団結すれば、『新国連軍』の出動は可能かもしれない」
「かのうかもしれないが、それは、「主に西側自由主義国による新国連軍」と「残る東側、独裁国とそこに金玉握られた国々による旧国連軍」との第三次世界大戦勃発を意味する」
という、実に未来のないシミュレーションしか出来ませんでした。
なお、ここでの旗振り役は、高い確率で日本になるだろう、少なくともアジア地域で旗振れる(札束でぶん殴ってでも徒党を組める)のは日本しかないよね、とも。
過去を恨んでも詮無いことですが、
・常任理事国に、無制限な拒否権という最強のワイルドカードを付けた当時の有力者共
・中国が豊かになれば民主化するなんてお花畑にも程がある幻想を抱いたバカ共
を絞め殺して回りたいです。
大勢が判明して、どうやら野党で200議席超えという状況に向かっていますね。
蓋を開けてみないとわかりませんが、左派の勝利はほぼ確実。
となると、アメリカとの関係はおそらく悪化。日本との関係も悪化して、今更ながら支那寄りの紅い国家になりかねない状況になってきました。
いやー、3年保つんでしょうか?
もう少し与党が議席数をとる予想をしていたんですがねぇ。
狭くなってきたのでこちらに。
七面鳥様 もう御覧になってないかもですが
>常任理事国に、無制限な拒否権という最強のワイルドカードを付けた当時の有力者共。。。を絞め殺して回りたい
わーん!!!私は当時の有力者じゃないけど「拒否権」はそれでも随分改良されたシステムの一部のはずなんです。
え?と思われるかもですが想像してみて下さい。ここ1-2年のウクライナ・イスラエルの情勢、もし拒否権がなければ米・英・露もしかすると中ぐらいまでは国際連合を脱退してるんじゃないですかね?
もう少し具体的に「拒否権」は第2次大戦前の「国際連盟」が主要国脱退で力を失った反省に基づく改良制度の一つです。
歴史を紐解きますと国際「連盟」は発足20年程で主要な列強メンバーが次々脱退・形骸化どころか実体も国際機関の体を失いました。
次々脱退の理由は、コマケーことを端折ると、「連盟」は「列強」が加盟するメリットが薄かった。ので色々導入した制度の主要なひとつが「拒否権」です。
国際「連盟」も「連合」も馴れ初めは戦勝列強による戦敗列強の封印軍事同盟システム、転じて国際集団自衛システムなわけですが国際「連盟」はこの敗戦列強封印という第1目標さえ達成できず第2次世界大戦の勃発防止に失敗したわけです。
それと較べれば、少なくとも国際「連合」は敗戦列強≒旧敵国≒我々日・独・伊のホネヌキ或いはそう簡単には敵国に回らないような体制構築には成功しています。
し、更に「最も重要なこと」は副次的作用として「国際連盟」既に69年もの長期間存続し、除名・脱退国ゼロ結果として加盟国193と世界の殆どの国が加盟。 これによって「国連加盟」≒「主権国家の証」となっている。この事実がイチバンの現 国際連合の存在意義でしょう。
これは他にも施策はあると思いますが拒否権の成果とも言えます。
尚、国際連合の集団軍事抑止力の形骸化と言う意味では、イスラエル建国承認、東西冷戦勃発の時点、要するに大昔に既に形骸化してますよね?
東西冷戦で言うならば七面鳥様と奥様との議論で出た?「新国連」は、連盟・連合の後継と考えるならソ連崩壊時に「NATO」の発展型として発足させるのが自然ではあったはずですが、そうはならなかった。
プーチンはエリツィンの下っ端であったころクリントンにNATO加盟を打診したのだから、そこでクリントンがもっとクレバーだったら、NATO発展型・新国連を発足させ、ロシアを国連の旧敵国に相当する立場で参加させるNATO改革の手もあったかも知れません。
奥さんとの議論に対する、新たな提案を出せずにエラソーなこと言って申し訳ありませんが、拒否権はガン治療に例えるならば、放射線治療や強副作用抗ガン剤のようま劇薬延命薬の一つと個人的には思います。
ですから考えるベースとしては拒否権は真向否定するものでなく、副作用を下げる施策が何とか考えられないか、実施してもらえる政治家はいないのか? と妄想する次第です。
韓国は、さっさと紅組に逝って欲しいです。
選挙結果に期待です。