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台湾を巡る攻防

台湾ニュース
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台湾を巡る攻防が繰り広げられている。

台湾議長、与那国島訪問へ 7月4日に船で往復

2023/6/26 21:54

台湾の游錫堃立法院長(国会議長に相当)が7月4日に台湾と沖縄県・与那国島との間を船で往復する計画を立てていることが分かった。台湾メディアが26日伝えた。与那国島で日本の国会議員らと合流し、復路は日本側の議員らも同乗する予定。

産経新聞より

台湾の立法院といえば、日本の国会にあたる「国家最高の立法機関」であり、現在の院長は民主進歩党の出身である。

活発化する台湾に対するアプローチ

台湾から大物が来たる

蔡英文氏が総裁なので民主進歩党は与党である。で、游錫堃氏は民主進歩党の重鎮で、当然ながらそれなりに影響力のある人物だ。

流石に、与那国島に観光に来る、というわけではないんだろうね。

一方で、日本では「売国奴」で名高い面々が支那に渡航するという。日程は7月3日~6日の3日間が予定されている。

河野洋平元議長ら来週訪中 沖縄知事も同行

2023/6/25 14:22

日本国際貿易促進協会は25日までに、会長の河野洋平元衆院議長を団長とする代表団が7月3~6日の日程で中国を訪問すると明らかにした。日中関係筋によると、北京で習近平指導部メンバーとの面会を調整している。沖縄県の玉城デニー知事も代表団の一員として訪中し、沖縄県が友好関係を結ぶ福建省を北京の後に個別に訪問する予定だ。

産経新聞より

……外患誘致罪の適用が必要じゃなかろうか?

冗談はさておき、河野洋平氏を始めとしてそうそうたるメンバーが支那に渡って、友好関係を深めるというのだが、狙いは何だろうと気になってしまう。もう、日本に帰ってこなくて良いから。

外交関係で圧力を強める支那

ところで、何年も前から支那は台湾に対する外交的圧力を高めている。

中国主席、台湾断交を称賛 ホンジュラスを経済支援へ

2023年6月12日 21:13

中国の習近平国家主席は12日、中米ホンジュラスのカストロ大統領と北京で会談し、ホンジュラスが台湾と断交して中国と国交を結んだことを「歴史的決断」と称賛した上で、「経済発展を支援する」と表明した。国営中央テレビが伝えた。

琉球新報より

以前から、支那は台湾と断交する国を優遇する政策を推進してきた。そのお陰で、台湾と国交のある国は年々少なくなっている状況にある。中米ホンジュラスも数少ない台湾の友好国だったが、今年の3月に断交している。

中米のホンジュラス、台湾と国交断絶し中国と国交樹立、2017年以降中南米で5カ国目(ホンジュラス、台湾、中国、中南米) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース

やり方がキタナイとは思うが、日本も台湾との国交を持っていないだけに、何とも。

当然ながら、台湾の立法院長が与那国島を訪問すれば、日本政府としても外交的に配慮する必要がある。いや、少なくとも支那は何か言ってくること請け合いだ。

中国を念頭に日本が南西諸島の防衛力強化を図る中、游氏の訪問が中国を刺激する可能性もある。游氏側は、訪問は将来的な定期航路開設の準備の一環だとしており、観光振興や文化交流が目的だと強調している。

産経新聞より

幾ら台湾の立法院長が「観光振興や文化交流が目的だ」と説明したところで、現実的には台湾侵攻に備えた動き出あることは確実だ。

国防最前線…変わりゆく与那国

2023/5/21 08:10

東京から飛行機を乗り継ぎ2000キロ。日本最西端の離島、沖縄・与那国島に降り立った。気象条件がそろえば海の向こうに110キロ先の台湾が見えることもある〝国境の島〟だ。

~~略~~

中国の台頭を念頭にした「南西シフト」の一環で、防衛上の「空白地帯」だった島に陸上自衛隊与那国駐屯地が開設されたのは平成28年3月。人口の1割に当たる170人が駐屯している。それから7年。過疎対策や地域経済の活性化に寄与し、町のイベントにも参加する自衛隊は島に溶け込んだように見える。

産経新聞より

良くも悪くも、国境の島である以上は、台湾有事が発生すれば強い影響を受ける島である。他人事ではないのだ。

台湾旅行法の整備

そういう意味では、アメリカのように台湾旅行法の整備をする必要があるかもしれない。台湾旅行法は、何も観光するために整備された法律ではない。

米の台湾旅行法、中国が批判「過ちを正せ」

2018年3月18日 19:18

中国政府は17日、米国で成立した同国最高レベルの政府高官の台湾渡航を可能とする「台湾旅行法(記事&category[]=ワールドカップ&category[]=五輪”>Donald Trump)米大統領が16日に署名し、成立した。これまでも米台当局者の相互訪問はあったが、中国への配慮から目立たない形にとどめられていた。

AFPより

アメリカで台湾旅行法が整備されたのは2018年のこと。それまでは支那に配慮して、アメリカは台湾との相互訪問を控えていたのだが、支那の軍事的圧力の高まりを受けて、やむなく整備するに至る。

チップ3など、アメリカは台湾との関係を深めている今の状況を考えれば、この台湾旅行法の整備は必須であったし、日本にも必要な法整備である。

日本版「台湾旅行法」制定を 台湾与党議員が訪日を前に訴え

2022/7/29 21:57

台湾の与党、民主進歩党の一部立法委員(国会議員に相当)が8月4日から10日まで日本を訪問し、与野党議員らと交流する。訪日団団長を務める議員組織「亜東国会議員友好協会」会長の郭国文氏は産経新聞の取材に応じ、日台関係の強化のため、当局高官間の交流促進を図る米国の「台湾旅行法」のような法律の制定を「提案したい」と語った。

産経新聞より

良くも悪くも有事に突入すれば、日本は台湾と連携をせざるを得ない。他人事では済まされないのである。

その時に交流が希薄だと、連携が上手くいかないなどのトラブルを招きかねない。「支那を刺激する」などという理由で反対する方もいるが、この話は認識が逆なんだな。「支那が日本を刺激」しているのである。

フランスはアメリカと立場を同じくするようだ

そうそう、ちょっと前に「台湾独立を支持しない」とか、台湾有事を他人事のように扱って炎上したマクロン氏、再び台湾について言及したらしい。

マクロン仏大統領「米と立場同じ」 台湾巡り現状支持

2023/6/26 11:34

フランスのマクロン大統領は25日放送の米CNNテレビのインタビューで、米中両国が対立を深める台湾情勢に関して「現状を支持しており、いかなる侵攻にも反対する」と述べた。4月に中国を訪問した際、台湾情勢に関して欧州は米中のどちらにも追随すべきではないと語って物議を醸したが、バイデン米大統領と立場は同じだと強調した。

産経新聞より

どうにもこの人、フランスの鳩山的な印象を拭えないのだが、多分、アメリカに何か言われたからこの発言なのだろう。

直前に言われたことに影響される政治家というのは厄介な物だね。

ただ、逆にフランスに対してアメリカが圧力をかけたのだという理解もできるわけで、だとすると、事態は案外進んでいるのかも知れない。

追記

コメント頂いて、「ああ、同じ趣旨のニュース」かと思ったら、全く別の話だった。というか、こんな重大なニュース、ほどんどのメディアはスルーなんだが、大丈夫なのか?

台湾 行政院副院長の鄭文燦氏が訪日 現職では29年ぶり

2023年6月28日 7時20分

台湾の副首相にあたる行政院副院長の鄭文燦氏が日本を訪問しました。台湾メディアは、現職の行政院副院長の訪日は29年ぶりだと伝えています。

台湾の当局者によりますと、鄭副院長は26日から日本を訪れていて、29日まで滞在する予定です。

内閣にあたる行政院は鄭副院長の日程を公表していませんでしたが、鄭副院長が「日本を訪問し、自民党の麻生副総裁らと面会した。台湾と日本の関係強化について深く話し合った」と27日夜、自身のフェイスブックで明らかにしました。

NHKニュースより

院長だけでなく副院長も来日されている!(あ、院長は「来日予定」だけど)

そして、麻生氏とにっこり!

岸田内閣は、もう本当にガッカリ内閣になってしまっている。もちろん、功績もそれなりにあったとは思うのだが、最近の悪行三昧に辟易としている。どうして前政権までの遺産を食い潰すどころか覆す勢いで色々やらかしてしまうのか。

おっと、愚痴が増えてしまっていけない。

えっと、台湾との関係が良好であるのは良いことである。台湾は小国ではあるが、大変重要な技術を握っている国でもあるのだ。仲良くして損は無い。残念なことに、支那とはこうはいかないからね。

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230628/k10014111211000.html

    「台湾 行政院副院長の鄭文燦氏が訪日 現職では29年ぶり」

    かなり重要なニュースのはずですが、NHK以外でも報道されてますかね?
    当方は、朝、会社への出がけにNHKで見たきりなので。

    >……外患誘致罪の適用が必要じゃなかろうか?

    PAC-3の的にちょうどいいかと(もったいないけど)。

    >台湾旅行法の整備をする必要がある

    色々な意味で、時代のターニングポイントなのだと思います。
    積極的に動かなければ、よくて後塵を拝し、悪ければ国を失う。
    あまり役に立たないマキャベリさんですが、「中立(≒太鼓持ち)は最悪」という点は全くもってその通りかと。
    「進めば二つ、戻れば一つ」の精神で、政権与党には積極的に動いていただきたい。
    ……の、ですが……

    • 木霊 木霊 より:

      情報ありがとうございます。
      見落としていました。副院長が来ていたとは。

      ともあれ、日本はもっと積極的に、方針を前面に打ち立てて動くべき時期です。
      その為には岸田では……。まあ、茂木、林と、この辺に総理を任せられるかというと、もっと話にならないし、河野、小泉Jr.ではもっともっとダメ。
      萩生田氏は期待していたんですが、宗教関連で目立ちまくるのはちょっと……。プロスペラのような悪役ムーブで、有用な結果を残してくれるとかならいいんですけど。

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