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台湾有事と半導体生産の危うい関係

台湾ニュース
この記事は約13分で読めます。

自明な話ではあるんだけど、おさらい程度に触れておきたい。

中国の台湾侵攻で半導体生産止まれば年間130兆円超の打撃か

2023年5月5日 15時51分

アメリカの情報機関のトップは、中国による台湾侵攻によって台湾での半導体の生産が止まれば、世界経済は年間で130兆円を超える規模の打撃を受ける可能性があると指摘しました。

NHKニュースより

台湾侵攻、つまり台湾有事によって世界経済にダメージが生じるよと、ザックリ言えばそういう話だ。

台湾有事は日本有事

地理的条件

まずはおさらいといこう。

日本の九州よりやや小さいくらいの面積で、3.6万平方kmの陸地面積がある。が、台湾島には高い山が複数あって、台湾最高峰の山は玉山(3952m)と富士山より高い。つまり、居住に適する土地は九州よりかなり少ないということになる。

にもかかわらず、台湾の人口は2,357万人(2020年現在)で、九州7県で1,417万人(2021年現在)よりも随分と多い。つまり、人口密集度が高いのである。

台湾経済は電子工業、情報通信、化学工業などが盛んである。世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)を抱えている点で、世界経済にとって非常に重要な「国」といっても過言ではない。

国家認証されない

こうした台湾島にある「政府」は、台湾総督府という場所に置かれて、台湾の統治を行っている。つまり、台湾島には住民がいて、固有の領土が存在し、主権が存在し、外交能力を備えていて、軍隊を保有している。つまり、国家として必要な要件を備えている。

ただ、日本もアメリカも、その他多くの国々も、台湾を1つの国家として認めてはいない。2023年3月時点で台湾を国家認定している国家は、世界で12カ国。バチカンとソマリランドを含めても14カ国しかない。その原因は、支那、つまり中華人民共和国が邪魔しているからだ。

支那が他国と国交を結ぶ際に、「1つの支那」という原則を突き付ける。つまり、中華人民共和国と国交を結ぶ場合には、中華民国(台湾)の主権は存在しないことにしろということになる。

それが故に、支那と国交を結んだ国は台湾の主権を認めないという事になっている。

どうしてそんなことになったのかと言えば、1919年に孫文が結党した国民党が原因である。中華革命党を改組して作られたこの政党は、支那における国共内戦(国民党と共産党との争い)を戦った結果破れて台湾島に逃げ込んだ(1949年12月7日)。

そこで、台湾に「遷都」して組織を立て直し、支那共産党との対立を続けている。未だにその状況が続いていることが、台湾の国家証人を支那が邪魔する理由となっている。

ザックリと説明すればそんな感じだ。

支那の革新的利益

したがって、支那にとって台湾の躍進は「あってはならないこと」となる。

「核心的利益の核心」 台湾問題で習氏―中国

2023年04月06日23時28分

中国の習近平国家主席は6日、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長に対し、「台湾問題は中国の核心的利益中の核心だ」と述べた。また、「誰かが『一つの中国』問題で言い掛かりをつければ、中国政府と中国人民は絶対に許さない」と語った。

時事通信より

支那のトップ、習近平氏は過去に何度も台湾について「革新的利益」だと述べている。

この「革新的利益」という言葉は、どんな代償を払っても守らなければならない決心を示すときに使われる支那の外交用語である。つまり、採算度外視で台湾を手に入れると、そのように習近平氏は発言しているわけだ。

だからこそ、台湾有事は「ある」のだ。支那が台湾島を諦めない限りは必ず台湾有事は起きる。

この中でヘインズ長官は、台湾には半導体の受託生産で世界最大手のTSMCがあるとして「台湾の先端半導体は世界中のあらゆる電子機器に組み込まれている。生産が止まれば世界経済に多大な影響がある」と述べました。

NHKニュースより

しかし、有事が発生すれば半導体の供給に深刻なダメージが生じることは、冒頭に引用したニュースでも触れている。

TSMC九州上陸

こういったリスクは多くの国が共有している事実で、台湾としてもリスクの分散というのはやっておきたい。

そこで、TSMCは九州に工場を作った。

意外と知らない? 世界的半導体メーカーが「熊本」にわざわざ上陸する理由

2023.1.10

いま、九州、特に熊本県が半導体で盛り上がっている。台湾の世界的半導体メーカー・台湾積体電路製造(TSMC)の工場誘致が決まってから、熊本県が熊本空港と熊本駅を結ぶ鉄道アクセスの整備を発表し、熊本大学が「半導体学部」の新設を予定するなど、ローカルニュースは半導体関連ニュースで持ち切りだ。

~~略~~

そこには2020年後半からの世界的な半導体不足がある。新型コロナの影響でテレワークや巣ごもり需要が広がり、世界中でパソコンやタブレットなどの電子機器や家電の需要が急増したことなどがその原因だといわれている。

~~略~~

こうして熊本への工場誘致が決まった。2022年に着工した新工場は、2024年に稼働予定だ。造るのは自動車や家電などの汎用(はんよう)品に使う半導体で、主に日本メーカーに向けて供給される見込みだという。

Merkmalより

TSMCは、アメリカのアリゾナ州にも工場を建設しているが、こちらは最先端工場であり、九州工場とはターゲット層が異なる。

このように、日本やアメリカなどの複数の国に工場を分散することで、TSMCの機能の冗長性を担保しようという試みは進められていて、「チップ4」と呼ばれるアメリカの政策はそこをベースにして組み立てられている。

社説/半導体の安定供給 「チップ4」構想の行方を注視

2022/8/1 05:00

日米両政府は7月29日(現地時間)、ワシントンで外務・経済閣僚による経済版「2プラス2」の初会合を開き、次世代半導体の量産など、半導体のサプライチェーン(供給網)強化で協力することを確認した。

台湾有事を念頭に半導体の安定供給につなげる狙いだ。バイデン米政権は台湾も加えた米日韓台4カ国・地域による半導体供給網の枠組み「チップ4」構想も実現したい意向で、連携の輪が拡大するかを注視したい。

日刊工業新聞より

このチップ4は、日米台に加えて韓国を巻き込んで半導体の安定供給態勢を整えようという試みである。

ただ、韓国はここに加わることを拒んでいるんだよね。韓国にとってはチップ4に参加することはリスクが高い。何故なら、韓国トップのチップメーカー2社は揃いも揃って支那に巨大工場を持っているからだ。支那に楯突けばこれらの巨大工場は接収されるだろうし、アメリカに楯突けば西側諸国との商売は絶望的だ。少なくとも日本、アメリカ、台湾を相手に商売することは出来なくなるだろう。

韓国にとって「あちらを立てればこちらが立たず」という状況なのだ。

日本はラピダス社を立ち上げ

そしてもう1つのリスク低減案として持ち上がったのが、日本における官民共同で立ち上げたラピダスが、北海道で次世代半導体を作ろうという動きを見せていることだ。

次世代半導体国産化目指すラピダス・東会長「最先端に集中する」

2023/5/5 18:59

次世代半導体の国産化を目指すラピダスの東哲郎会長との一問一答は次の通り。

--半導体市場の現状は

「米中間で規制ができるなど政治的な動きが半導体ビジネスに直接結びついてきた。日本は演算用に使うロジック半導体はほとんど輸入に頼っている。依存する中、地政学的な問題が起こり得ることを考えると、最悪の事態を想定しながら準備しなければならない」

--設備投資などに必要な5兆円の資金調達は

「最初は国の支援が必要となる。利益を生み、将来の成長への期待が見えてくれば、民間からも資金が集まってくると思う」

産経新聞より

正直、半導体も液晶も失敗している日本政府にとって、「また失敗するのか」という不安材料を抱えている話ではある。だからといって、3300億円程度のショボい投資では「失敗しろ」といっているようなものだ。

ラピダス補助、3300億円に 半導体「今後も支援」―経済安保に不可欠・経産省

2023年04月25日22時43分

経済産業省は25日、次世代半導体の国産プロジェクトを担うラピダス(東京)が北海道千歳市で計画する新工場の建設に対し、追加で2600億円の補助金を支給すると発表した。既に700億円を補助しており、国費投入は計3300億円となる。

時事通信より

……もうちょっと真面目に考えようよ、日本政府はさ。失敗するリスクは当然あるけれど、失敗するならばダメージは少ない方が良い、それで失敗したのがJOLEDでありエルピーダなのだ。巨額の投資が必要な事業なのに、金を渋る。それで失敗するなら、最初からやらない方がマシあのだ。

とまあ、ため息しか出ない話ではあるのだが、それでもリスク分散という意味では意義のある話。万が一、TSMCが機能不全になれば、それを部分的にも補う必要があるのだ。コスト高でも稼働出来ていれば、意味はある。

そして、そうすることで台湾有事発生リスクを下げる効果も、ほんの僅かではあるが期待できる。

まあ、それでも混乱は必至なのだけれども。

そんなわけで、半導体産業にダメージがあれば、日本の産業にも非常に大きなダメージが生じる。そういう意味でも台湾有事は他人事ではない。シーレーン防衛という意味でも深刻なダメージを受けるんだけどね。

追記

BOOKさんに丁寧なコメントを頂いたので、台湾関係について少し追記しておきたいと思う。BOOKさんのコメントに補足する形で整理させて頂きたく。

支那にしてみればABCD包囲網

アメリカが得意とする戦法

さて、日本はアメリカに与するという立場表明をして、そこに台湾が加わっている。チップ4という包囲網は完成してはいないのだけれど、完成すれば支那はほぼ詰み。この点はBOOK氏の指摘通りである。

ここで、ABCD包囲網(ABCD encirclement)とは、1930年代後半(昭和10年頃)から、海外に進出する日本に対抗して行われた石油や屑鉄など戦略物資の輸出規制・禁止による米英蘭中諸国による経済的な対日包囲網のことである。

貿易制限を行っていたアメリカ(America)、イギリス(Britain)、中国(China)、オランダ(Dutch)と、各国の頭文字を並べABCD包囲網と呼ばれるようになったようだが、初出は不明。しかしこれが実に効果的だった。

ここ最近ではアメリカはこの手口でロシアに経済制裁をし、支那にも経済制裁をする心積もりである。まさに、アメリカの十八番といっていい。

当然ながら日本も被害者であり、戦後も自動車・鉄鋼関連で似たような攻撃を食らっている。

急成長する支那の半導体産業

今回、支那が受けている経済封鎖の形態は半導体の供給を絶つというもの。

このグラフは随分と大雑把な「半導体生産能力の国/地域別シェア」に関するグラフだ。2024年には支那がシェア2位になるとこの記事は予想している。

半導体生産能力、2022年には中国が世界2位に
米国の市場調査会社IC Insightsは2020年6月24日(米国時間)、半導体生産能力の国/地域別シェアに関する予想を発表した。この予想によると、2022年には中国が韓国、日本を上回り世界シェア2位の座につくという。

つまるところ、アメリカは成長著しい支那の半導体業界は今のうちに叩き潰してしまおうというのが、本音なのである。アメリカには正義はない。

支那の半導体産業の伸びは、こちらのグラフからもよく分かる。

米国の市場調査会社であるIC Insightsは、こうした事実を考慮した上で、中国を拠点とする半導体製造は2024年までに430億米ドルに増加すると予測しているが、これは5070億米ドルを上回ると予想される世界IC市場の8.5%にすぎないという。

EE Times JAPANより

ただし、世界的な水準で見ると未だ支那の影響力は低い。影響力の低いうちに叩きつぶしたいというのがアメリカの狙いなのだ。

TSMCの凄みは半導体製造産業の全域をカバーできる実力

一方で、台湾のTSMCの実力は世界トップレベルで、最先端の半導体を製造できる実力と、ローテクの部分までカバーできる実力を兼ね備える点である。BOOK氏も指摘しているが、TMSC抜きで現在の世界の製造業は成り立たない状況にまでなっている。

これは2020年のファウンドリーの市場占有率を示すグラフだが、概ね5割を占めている。つまり、TSMC無しでは世界の工業製品の製造は半壊は確実。そして、ICチップは工業製品について1つ、なんてことはないので、結果的には6~7割は「作ることは出来ない」という表現は大げさではない可能性が高い。

TSMCが日本に半導体工場、22年着工24年稼働 22nmと28nm品を製造

2021.10.14

世界最大のファウンドリー(半導体受託生産会社)である台湾TSMC(台湾積体電路製造)は、2021年10月14日に開催した21年第3四半期(7~9月)の決算発表会で、日本に新工場を建設することを表明した。22年に着工し、24年から生産を開始する計画だ。22nmと28nmプロセスの半導体を生産する。

日経XTECHより

TSMCが九州の熊本に作っている工場は、22nmと28nmプロセスの半導体である。最先端の半導体とはほど遠いが、この手の半導体は工業製品に多数使われ、利率も薄い。が、ここもTSMCはカバーしているのである。

TSMCはチップの設計はせずに製造に特化した企業だが、幅広いチップの製造を行っていることで強みを持ち、今や「潰せない」企業になってしまったのである。

「1990年代~2023年の全ての世代の量産技術を現役保持しかもダントツ世界最大の製造規模ライン」を持ち「実際の該当製品」…「ネジの製造を寡占するTSMC」

コメントより

BOOK氏がこのように表現しているが、まさにこの状況になっている。軍事の分野で言えば9割がTSMC無しでは兵器を作れないというのも、大げさな話ではない、残念ながら。

半導体製造を大規模に、幅広く寡占できるような状況を作り上げたことで、利益の出ないような「ネジ」に相当する半導体製造も出来てしまう。ここがTSMCの強みであり、後発は余程のブレイクスルーがなければ食い込めない。

アメリカのキタナイ手口

製造装置を押さえろ

さて、こうした中でアメリカは、TSMCを選び、支那を切る選択をしたという。その手口がかなりえげつない。

日米欧が手を組んで半導体規制をした結果何が起こるかというと、支那は半導体製造が絶望的になる。この図で分かるように、半導体製造装置の大半は日米欧が独占している。唯一、枚様式洗浄装置だけは韓国のSEMESが多少シェアを持っているが、洗浄工程で使う部品は日本企業のシェアが高いので、見た目通りというわけではない。

まず、SMIC、YMTC、CXMTなどの中国先端半導体メーカーおよび、TSMC、Samsung、SK hynixは、工場の新増設が不可能になる。先端でなければ可能かというと、その道も閉ざされている。というのは、先端半導体メーカーに対しては、非先端向けの装置の輸出も禁止されているからだ(オフィス家具もダメという徹底ぶりである)。

次に、規制(3)にあるように、半導体成膜装置を輸出する場合、米政府の許可を得なくてはならない。具体的に言うと、AMATとLamのCVD装置(合計世界シェア66.2%)、AMATのスパッタ装置(世界シェア86%)がそれに該当する。

そして驚くべきことに、これら成膜装置について、材料(銅、コバルト、ルテニウム、窒化チタン、タングステン等)、プロセス条件(圧力、温度、ガス等)、成膜の膜厚に至るまで、非常に詳細なところまで規定がある。「10・7」規制では禁輸ではなく許可を申請することになっているが、これはほぼ禁輸と同じであると思われる。

EE Times JAPANより

なかなか生々しいことが指摘されているが、支那における半導体製造は絶望的になると、外国から半導体を買わざるを得なくなる。実質的に支那の製造業は死に体になるだろう。

アメリカが何故ここまで危険視するのかといえば、支那は儲けを度外視してTSMCと同等のシェアを作り出せる態勢を整えられるからだ。例えば100円ショップに並ぶ製品の大半は支那製であるが、そこまで塗り替えられるような資金力を持っている。支那の政治体制がそれを実現できるのだが、自由主義経済を採用する民主主義国にとっては、反則のような話である。

逃げ道は示されていない?

そして、問題なのはアメリカが支那に対して示した対応について、支那にとって逃げ道となるルートが示されていないことだ。

有り体に言えば「死ね」と言っているようなものなのである。

だからこそ、このブログでも「半導体戦争」という言葉を使っている。勝者は常に一人であり、敗者はその場から去るしかない。

アメリカは、支那に対して「民主主義国になれ」「共産主義を捨てろ」ということを言っているに等しく、支那にとっての逃げ道は「民主化」なのだが、習近平氏にとって「民主化」は「死」を意味する。そもそも支那は民主主義の土壌が出来てはいない。分裂すればまだ生き残る可能性はあるのだが、支那にとってそれは最悪の選択肢だろう。

なお、逃げ道がないのは寧ろ日本で、アメリカの要求を受け容れるしかないというのが実情ではある。その中で活路を見いだすしかないのは辛いところだな。

コメント

  1. アバター 団塊 妄想です より:

     5兆円のうちたった3300億円ということは
     情報は軍事そのものであるから、中華人民共和国の5G関連を完璧に潰した後を思うと日本の政府も企業もあまりやる気が出ないんじゃありませんか。
     そもそも日本は、5Gなどどうでもいい、世界中の個人個人の情報を知りたがる中華人民共和国と違って!
     5Gの基地局を世界中に作り出した中華人民共和国への情報(含む軍事情報)集中を阻止すべくアメリカは中華人民共和国から半導体を取り上げることとした。
     これは成功して欲しいですね、言論の自由を護るために。

     以前TRONと世界の最先端をひた走った半導体をアメリカに叩きに叩かれ潰され『情報は軍事そのもの』と気付いた日本の学者も企業も政府も
     北海道の5G用の最先端半導体に関わると「碌な事ない」と感づいているからの【たった3300億円】…なんでしょうね

    • 木霊 木霊 より:

      政府の計画がどうなっているのか分からないので、取りあえず3300億円なのか、もう出す気は無いということなのか。
      ともあれ、ラピダスを「失敗」で終わらせないような努力はして欲しいものです。

  2. アバター 匿名 より:

    ラピダスを作っても国内に2nm最先端半導体の売り先は少ない(国産スマホぐらい)ので海外展開が前提だと思われます。補助金3300億円は2023年度分のみの金額ですので今後毎年追加されていきますよ
    JOLEDは惜しいことをしましたねえ。同様にジャパンディスプレイも危ない状況です。
    ルネサスは経産省主導で経営再建に成功した数少ない例ですが、それも国内に顧客となる大手自動車メーカーがあったから可能でした。それでもずっと赤字でしたけどね。
    ラピダスみたいに国内に顧客が見込めない企業の成功はとてもとても難しいのです。最初からIBMやiMECと組んだのは良い判断だと思います。米欧への展開も見込めますので

    • 木霊 木霊 より:

      2nmプロセスが何に使えるのか?ということも含めて詳しいことは勉強中なのですが、輸出できないというのはハンデになりますよね。
      北海道で作ることで、色々なコスト削減に繋がると良いですね。

      JOLEDは……、残念でした。ただ、日本国内で有機ELディスプレイ作っても、コストは下げられません。
      なかなかビジネスモデルとして成功していたとは言い難い感じですね。

      • アバター BOOK より:

        >2nmプロセスが何に使えるのか?

        具体的製品があれば強いですが、なけりゃ,何にでもなるFPGAどうかな?

         ①xilinxとOEM契約結んで
         ②超天才ジム・ケラー(今ちょい暇そうなので大谷君ぐらいの給料で雇えるでしょう)  
         ③ケラーにRISC-vベース、DNNのスーパーIP開発して貰って

        説明
        ①xilinx、FPGA
          FPGA は Field Programmable Gate Array の略で、日本語に直訳すると「現場で構成可能な回路アレイ」となり、要するにフラッシュロムへのデータ書込み類似の方法でw私でも木霊さんでも「汎用デジタル回路」を自宅で構成できます!!!

         とは言っても昔はFPGAは「試作用IC」でFPGAで試作試験繰り返し…テストOK!
        となった回路を本製品はASIC(application specific integrated circuit、特定用途向け集積回路)で作っていたのです。

        が、回路の複雑性増大とFPGAのコスパ向上により、ASICの設計->製造に10~12カ月要するようになった現代では

         もう製品もFPGAで作った方がTAT(Tern Around Time)が大幅短縮できて、最終製品の競争力は上がるんじゃ? ってことでFPGAは大きく市場を伸ばしました。

         FPGAはxilinxとAlteraが2大巨頭でしたが、Alteraはインテルに買収されて独自性が低下しました。xilinxもAMDに買収されたのですが、意外と独自性保ってます。

        ②超天才ジム・ケラー
        https://gigazine.net/news/20210621-jim-keller-interview/

        彼の手がけたCPU
         DEC Alpha, AMD Athlon, Apple A5~7, Intel core, AMD Zen, Tesra謎プロセッサ

         この人が移籍し関与すると、その会社のCPUは世界一になります。。。。。と言える超天才。しかも手がけたCPUラインナップからして「過去のしがらみ」をモノともしない人。

        だけど出展忘れて申し訳ないけど このヒト、ケラーをして
          「x86,ARMの過去のしがらみは、もう疲れちゃったよ。
           今 最高速CPU作れと言われたらRISC-v ベースが良いね」 
        と発言がありました。(もしかすると年齢のせい?が気がかりですが、、、)

        ③RISC-v ベースのDNNスーパーIP
         FPGAやASIC含む、カスタムICに組み込めるる回路知財を「IP」と言います。これカスタムICメーカや「ファウンドリ」の大きな武器ですね

        例えばTSMCなら「80286,80386使用のパソコン相当の1チップIC作れって? そんならウチのIP組み合わせて設計して渡してね」てな感じ(この凄さ、わかります?)

         で、ジム・ケラーさん設計の最強CPUとDNN(deep neural network要するにAIチップ)の組み合わせが。ラピダスから提供できれば引く手あまたでは、というアイデア(笑)

        と、なってくれたらと妄想

        • 木霊 木霊 より:

          な・る・ほ・ど。
          ……と、言えれば良かったのですが、僕は現場でシーケンサーを弄った程度の経験しかありませんから、FPGAのありがたみというのはピンと来ないわけなんですが、おそらくはPLCと似たような話だと理解しました。

          しかしまあ、1チップで10年前のPCクラスの性能が作れてしまう辺り、技術革新は凄まじいですな。
          妄想が捗りますが、しかしそこに至るまでの道のりは長く険しいのでしょうねぇ。IBMがラピダス立ち上げに一枚噛んでいるそうですが、どうなることやら。

  3. アバター BOOK より:

    木霊さま 皆さま おはようございます。

    >…5G関連…

    最先端のバックアップとしてのラピダス?
    TSMCはもちろん「最先端半導体のダントツトップランナー」ですが「TSMCの本当のすごさ恐ろしさは最先端じゃなく殿(しんがり)最後尾」です。

    どういう事かと言うと「古~いが必須の汎用部品(ネジみたいな)IC」の世界需要の大半がTSMCを筆頭として台湾ファウンドリーで作られています。
     IC使わない工業製品は見つけるのも困難な現代において、上記のようなICがないとありふれたローテク白物家電、インフラ、冷暖房、自動車、電話まで修理もリピート増産も出来ないですし、実は軍用半導体はもっと依存度が高い。

    BOOKの感覚的な想像で申し訳ありませんが(真面目に計算しても大外れではないかと)、TSMCがなければ出来ない工業製品が今の世では60~70%を越える。。。

    >台湾での半導体の生産が止まれば、世界経済は年間で130兆円を超える規模の打撃…

    またBOOKの感覚的な想像で申し訳ありませんが 130兆円程度で済むわきゃないでしょ。 人類の現在の主流実体経済である「工業」が壊滅的被害を被る

    ここでまとめ2つと結論2つ

     まとめ1.台湾有事でTSMCを破壊してはならない。破壊すれば人類文明の次の戦争は斧とこん棒(ん? SGDserが喜ぶ???)
     まとめ2.西or東がTSMCを独占してはならない。①支那による平和的合併? 香港・ウイグル・チベットみたいな虐殺のこと? ②米国「10・7」規制? ABCD方位陣ですか? シナに死ねと?

     【結論1】 台湾は独立国として東西と友好を結ぶのが、世界にとってベスト
     【結論2】 米国キタネーぞ! シナ制裁するならキチンとバーター条件(上の【結論1】)を示せ! 
            ( 逃げ道-日本-韓国ホワイト国-経由の密輸経路だけ整備させて自分は泥かぶらず??)

    イヤね。シナの侵略・領土拡張政策はエグいけど、それを止めるための米国制裁、名付けて米国「10・7」規制はABCD包囲陣並みにエグい
    https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2304/25/news042_2.htmlの「成膜装置に規制の網をかけたことの意味」のセクションに詳しいけど、

    要するに先端どころか「新旧すべての半導体」を製造させないし、売らない。規制になってること シナは黙っていれば自国の工業が滅びる。だけど開戦したら戦争被害を除く「工業という面だけ」で世界が一蓮托生なことは明白。だから米国はシナに制裁取り下げ条件をもっと明確にしないとアンフェアだし、我々も困る。

    BOOKの思う 米国が表明すべき落としどころ。

    >台湾は国家認証されない。。。なぜなら「1つの中国」の約束

    乱暴かもしれませんが、そもそも論で言うならこれはシナの詭弁。
    本来「1つの中国」と言うのは「支那大陸」の主権者は「中国共産党」で「中華民国政府」ではないと言うこと。「中華民国政府」は「台湾島」に逃げた亡命政府でこれを支那大陸政府とは認めないと言うこと。

    すなわち「1つの中国」というコトバは「台湾島」の主権とは何の関係もありません。

    シナがこれを認め 「台湾」を国家承認し中・台の不可侵・友好条約を米国仲介で結ぶ   — が米国の示すべきバーター条件じゃないですかね?

    シナの敗北・屈辱? そんなこと無いでしょう。これが出来たらキンペーはノーベル平和賞はじめとした、全世界からの賞賛間違いなしと思いますが?

    、、、でも飲むまでは仮想敵国として「自由で開かれたインド太平洋」陣営としては防衛・抑止力軍備増強しますけどね。

    • アバター BOOK より:

      あ、リンク部分失敗,再投稿です。

      イヤね。シナの侵略・領土拡張政策はエグいけど、それを止めるための米国制裁、名付けて米国「10・7」規制はABCD包囲陣並みにエグい
      https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2304/25/news042_2.html
      の「成膜装置に規制の網をかけたことの意味」のセクションに詳しいけど、

      要するに先端どころか「新旧すべての半導体」を製造させないし、売らない。規制になってること シナは黙っていれば自国の工業が滅びる。

      だけど開戦したら戦争被害を除く「工業という面だけ」で世界が一蓮托生なことは明白。だから米国はシナに制裁取り下げ条件をもっと明確にしないとアンフェアだし、我々も困る。

    • 木霊 木霊 より:

      丁寧な解説をありがとうございます。
      コメントにヒントを得て、少し「追記」として記載させて頂きました。特に断り無くコメントを引用させて頂きましたこと、ここでお礼を申し上げたいと思います。

      • アバター BOOK より:

        木霊さま おはようございます。

        >特に断り無くコメントを引用させて頂きました
         もとよりこちらへの投稿ですしネット文章ですから引用などお気になさらずに。 それより、こちらこそ私の知ったかコメントをヒントに追記記事にまで昇華して頂き感謝です。

        >なお、逃げ道がないのは寧ろ日本で、アメリカの要求を受け容れるしかないというの
        >が実情ではある。その中で活路を見いだすしかないのは辛いところだな。
        今の米国の動きは台・日それに韓まで巻き込みウクライナ化する、台湾有事をシナから仕掛けさせ、、、と見える。少なくともシナはそう見てるはず。

        そもそも「台湾有事」が起きた段階で「人類の負け」なのに。

        これを警告するのが冒頭の「アメリカの情報機関のトップ」情報「中国の台湾侵攻で半導体生産止まれば年間130兆円超の打撃か」が、米国イケイケ議員の耳に届けば良いのですが、、、
        また一方日本では、上記警告を「悪利用」して日本の抑止力を削ろうと言う勢力、、、話をややこしくしそう、、、

        >辛いところだな。
        どうしたら良いでしょうね。

        • 木霊 木霊 より:

          ありがとうございます。

          台湾有事は、恐らく避けられません。
          ダメージをどうやって減らすのか、というリスクヘッジするしかないのでしょう。

  4. アバター BOOK より:

    木霊さま 皆さま おはようございます

    余談
    一応TSMCローテクIC寡占の経緯をもう少し詳しく

    こういうICは当初はセカンドソースとか互換品・同等品メーカーが乱立するわけですが、それゆえ過剰な価格競争・寡占化が進み、最終勝者は色々だけど結局作ってるのは?、、、似た世代の多品種多量生産(!?)で製造規模が大きい製造専業の請負(ファウンドリー@台湾)」てパターンが多数。

    さてここで巨大ファウンドリーたるTSMCのテクノロジー紹介
      https://www.tsmc.com/japanese/dedicatedFoundry/technology/logic
    1980~2022年、3μm~3nmまで並べていますが、これ「企業歴史の紹介は3μmだけ」「0.18μm~3nmは製造請負のPR」

    すなわち「1990年代~2023年の全ての世代の量産技術を現役保持しかもダントツ世界最大の製造規模ライン」を持ち「実際の該当製品」…「ネジの製造を寡占するTSMC」
    BOOKの感覚的な想像では、ありふれたローテク白物家電、インフラ、冷暖房、自動車、電話まで修理もリピート増産もTSMCがなければ出来ないものが今の世では60~70%を越える。。。

    2つ目、前説明が長すぎたのでリンクを主に軍事では「危機的状況にある、米国軍向けの半導体供給体制」
    https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2302/16/news075.html
    軍用半導体って信頼性確保のため古い規格が結構多くて、米軍・最新兵器含む軍用は世界でTSMCが約90%

    世界の民生・軍事の工業の運面を握っているといっても過言じゃない。

     (上記TSMCのすごさを書きましたが、シナ半導体産業は「後発」であること「共産政府援助」等の手で、今一番早くTSMCの殿代替が可能な技術・生産体制をもっています。もっともこれは日米から素材やキカイが手に入ればで、今米は「10・7」規制でシナのレガシー半導体も殺しに、産業破壊にかかってます)

    ついでに

    >ラピダス 5兆円のうちたった3300億円

    はじめ期待してたけど持ち込む2nm技術って去年サムソン電子で(多分)コケたIBM技術ですよね? 期待薄な気が
    そもそも1桁前半ナノメータ、EUV露光を使った生産ってコトバ濁しているけどサムスンもインテルもこけまくってまだ成功してなくて、、、量産実績があるのはTSMCだけじゃない?

    でTSMC米国工場が困難に直面、、、理由はエンジニアの給料高過ぎの上に労働時間短すぎだから

    、、、これが理由?熊本第2工場は最先端やるかも知れないって言ってる。日本は人件費安いので(笑)
    政府支援も、どうせならこっちにまわそう!

    日本の優秀な学生、初年度年収2-3千万円のあなたたち標準からすれば安月給でも、喜んでバリバリ働きまっせ???かな???

  5. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >アメリカには正義はない。

    「アメリカには、アメリカの正義がある」
    「ロシアにも、ロシアの正義がある」
    「普遍的かつ絶対的な正義は、残念ながら存在しない」
    「ただし、絶対的な悪は存在すると言って良い。無為に、あるいは享楽のためだけに奪い、殺すのは、ほとんどの宗教、文化では悪とされる」
    こんな所でしょうか。
    私は、「正義」とか「平和」とかほざくアジテータは唾棄すべきと思っております。

    • 木霊 木霊 より:

      正確には、アメリカには「日本の」正義はない。というべきなんでしょうね。
      正義は普遍的なものではありませんが、それぞれの国家における正義というものは概念的には存在し得るのでしょう。

      ……なんとなく、哲学的なところに足を踏み入れそうな気はしますね。