いやもう、遅すぎるだろう。
欧州議会が移民対策可決 流入抑制、南欧の負担軽減
2024/04/11
欧州連合(EU)欧州議会は10日、欧州への移民・難民の流入を抑制し、受け入れる場合に加盟国間での公平な分担を目指す新制度案を可決した。移民・難民が最初に到着するイタリアやギリシャなど南欧諸国の負担が重い現在の制度を見直す。
共同通信より
むしろなぜ今まで放置してきたのか。
「開かれた国境」幻想の限界
左傾化著しいEUも流石に気が付き始めた
これに関しては余り書くことが無いのだが、既に色々な所に歪みが出ている話である。
加盟国で構成する理事会の正式承認を経て2026年から適用する。EUでは昨年11月のオランダ総選挙で反移民を掲げる政党が第1党となり、今年6月の欧州議会選を前に極右勢力台頭への懸念が強まっている。
共同通信「欧州議会が移民対策可決」より
そして2026年までは今のままというのも、どうかと思う。問題はやはり欧州連合という組織の失敗だったのではなかったのだろうか。
欧州で移民受け入れ厳格化へ 反移民勢力台頭、右傾化鮮明
2023/12/22 17:27
欧州で移民・難民への対応を厳格化させる動きが強まっている。
~~略~~
新制度案では、受け入れを判断する審査の厳格化や強制送還の迅速化などが盛り込まれた。移民・難民は加盟国領域への入国を容易に許可されず、身分証明書の確認や指紋採取などの審査を国境付近で最長7日間受ける必要がある。亡命資格がないと判断されれば、加盟国への入国が認められず安全な第三国に強制送還される可能性がある。移民・難民が最初に到着する南欧諸国の負担を軽減するため、各国間で分担する仕組みも導入する。新制度案は承認をへて2024年にも発効する見込みだ。
産経新聞より
えーと、この話、最近、どこかで見かけてはいなかっただろうか?そう、日本も最近になって気がついたのである。
ただ、日本の場合とEUの場合は前提条件が大きく異なるので、精度の枠組みもずいぶんと異なるのだが。
極右政党の台頭
なお、このブログではフランスの事案なども取り扱ったが……、過去にはライヒスビュルガーの話題を取り扱ったことがある。
ドイツ国家転覆計画、新たに3人逮捕
2023年5月24日 2:14
ドイツで国家転覆を計画した疑いでテロ組織が摘発された事件を巡り、連邦検察庁は新たに男女3人を逮捕した。独公共放送ARDが23日までに伝えた。極右勢力「ライヒスビュルガー(帝国市民)」に関与し、主犯格とされる「ハインリッヒ13世」を名乗る70代の男に近い人物とみられる。
独検察当局は2022年12月、国家転覆を狙った容疑でテロ組織の構成員ら25人を逮捕していた。独連邦議会の襲撃準備などクーデターによって独自の国家樹立を企てた疑いが出ている。
日本経済新聞より
この話はかなり荒唐無稽な話のように思われるのだが、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は数年前から支持拡大の傾向にあるので、強ち笑い事であるときって捨てる話でもない。
加盟国では移民の受け入れに反発する極右政党の台頭も目立つ。ドイツ東部で17日に投開票された市長選では移民排斥を掲げる右派「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者が初めて当選。11月のオランダ総選挙では反移民を訴える極右の自由党が初めて第1党となった。昨年のフランス大統領選でも強硬な移民対策を打ち出す極右「国民連合」のルペン氏が決選投票で40%を得票した。
産経新聞より
フランスの大統領選挙でもあと一歩というところだったし、オランダは右派勢力が優勢になった。
具体的な事例を書いていくときりがないのだが、移民が引き起こす問題というのは欧州でも日増しに深刻化しているので、当然の結果である。移民を労働力として「安く使おう」という発想からして駄目なんだよね。
え?日本でも似たのがある?あれは早く修正しないと大変なことになるよ。
コメント
いまさら感の強い話題ですけど、近年米欧を模倣している我が国は、一度始めると頑固に止めようとしない弊害があるので、米欧より日本の先行きが心配ですね。
我々の子供たちや孫たちの世代が社会を背負う時代に、この国がどうなっていることか。
数々の現代社会のホットトッピクスが、岸田政権から始まったことではないにせよ、それを強力に推進あるいは放置してきたのは岸田政権なので、彼に責任を取らせるべきでしょうね。
今さらですよね。
縄文シリーズをやりましたが、実のところ日本も大量移民を経験したことがあるのかもしれません。
ですが、それは社会常識が書き換わるような大事件となるわけで。責任を取らせる取らせない以前に、止めないと。
本気の物か解らないのですが、対クルドの自警団募集のビラが町中に貼られていたと知人からメール来ました。翌日には剥がされていたそうですが。これ本気のものならば、かなりヤバい状況だと感じます。
警察も行政も当てにならないから俺達でという意思表示でしょうから。
この場合、下手に警察や行政が介入すると、話はますますこじれる可能性がある。とはいえ放置して衝突が起きると、一気に国内で分断の契機となる可能性ある。木霊様に速報いたします。
いま沖縄への米軍パスの順番待ちの為、ちょいと政治活動的なものに近寄れないので、伝聞しか書けず(現地に見にゆくとトラブルになる可能性あるため)申し訳ないです。
それはなかなか洒落になりません。
そして、お気をつけて。
対クルドの自警団募集のビラですか。笑い事で済まされる話じゃないんですが、本気のものだとしたら何処が扇動しているのやら。
横合いから失礼。
これですかね?
https://twitter.com/SyunOota3/status/1778578739670212746
自警団的なものが立ち上がるというのは、事態はそこまで悪化しているという事ですが、バックをよく見ないと諸手を挙げての賛意は示せませんね……
なるほど、コレですか。
組織としてはさほどしっかりした感じのものではなさそうですが、肥大化するとおかしな事になりかねませんね。
木霊様 七面鳥様)
実はガーディアンエンジェルズの日本支部の立ち上げメンバーの一人に同窓の者がいました。いまはどうしてるか知りませんけれど。んで、その頃の私はカラーギャングだのチーマーだの、そういう系の連中を兼業ライターとして取材していたんですね。ある漫画家に頼まれて、
自警団が暴走する話の設定を考えてくれと言われて、ガーディアンエンジェルズの隊員を何人か取材した。
その時に彼らをモデルとした自警団が、
暗殺集団と化してゆくコンセプトである事も(後からのトラブル回避で)説明しました。んで、その時に彼らは怒らなかったんですよ。ちょうどスプレーで壁に絵を描くグラフィックを現行犯逮捕する活動を始めていて、かれらの中にも
「これはこのまま行くとヤバい方向へ進んでしまうのではないか。そうなって欲しくない為にも、危険性をマンガにしてみて警告してくれ」とね。
結局、その作品は別なリサーチャーの案でチーマー、カラーギャング路線で行く事になりガーディアンエンジェルズをモデルとした設定は廃案したのですが。
あの時に、宇田川警備隊とかの武闘派チーマーを密着取材していた私には、自警団とすごく似たノリを感じました。
今でいうマイルドヤンキー的なノリかな。地縁ゃ仲間を大事にする気の良い連中で、ただ半グレ集団と同じで、縦の規律が曖昧なので、ノリで逸脱をしかねない雰囲気ですね。軍隊や警察などの武官や、本職のヤクザは上意下達の縦社会なので、命令系統がしっかりしてる。その辺が甘いんですよ。この種の団体は。
川口自警団なる人達が本気なら憂う気持ちは解る
とはいえ、これはもう行政や警察を信用しなくなっている証であり、それは結構にマズいと思うんですよね。一発なにか起きた時に、いや警察無力じゃないか……的な意識が広まり、川口自警団が拡大しないまでも、各地で類似の団体が乱立する可能性がある!
その時に各地で乱立する組織は「レッカーコピー」だらけで、いずれは彼らの方が警察と衝突する可能性がある。
その瞬間、リベラルはそこをついて、「だから外国人を受け入れるべきなんだ」的な事を押し付けてきますよ。そしてさらなる火が広まると。
んで、この種の組織は、国がまとまろうとする時に邪魔になるんですよ。
ヒトラーがレームの突撃隊を(長いナイフの夜で)粛清したのを観ても解るでせう。こういうのって国家主義ではなく、ローカルでの付き合い(ヤンキー文化)のカラーを強くとどめますから、最終的には国の言う事をきかなくなるんですね。
訂正)レッカーコピー→劣化コピー
この種の団体の問題点は、もともと防衛本能と、地縁的な紐帯、情念で形成されているため、コントロールが効きにくい。よほどカリスマがあるリーダーが統制していない限り。
私はなんだかんだ言って元自衛官であり、親族に警察や消防も多いので、上意下達を骨まで叩き込まれた組織でないと信用しないんですね。日本には在郷軍人がローカルな自治体に関与するような歴史も文化もないですし。
昔、「木更津キャッツアイ」ってドラマあったでないですか、あれみたいなノリなんですね。日本の暴走族、チーマー&カラーギャング系って。いい齢こいて改造バイクで迷惑運転する旧車會ってありますね。あーいう風になる可能性を危惧する。基本、お上へ不満や反発があるから
こっちに行くわけで、長期的に観ると、
国に逆らう方向性があると想う。あくまで私の個人的見解ですけれどね。