韓国海軍、海上無人舞台司令部を創設ス

海軍

また凄いこと言い出したな。

ROK Navy Announces Major Reorganization

31 Oct 2022

Reorganization includes the creation of a Maritime Unmanned Forces Command, creation of a “Naval Kill Chain” and making the Republic of Korea Marine Corps a fourth branch of the military.

~~対訳~~

韓国海軍の大規模な組織改編を発表

海上無人軍司令部の創設、「海軍キルチェーン」の創設、韓国海兵隊の第4軍団化などの再編成が行われる。

「NAVAL NEWS」より

どういうわけが、韓国軍は「キルチェーン」という言葉が大好きらしい。もともと、Kill Chainは軍事で使われる言葉らしいので、特段不自然というわけではないんだけど。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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無人部隊は必須

時代を先取りする無人機部隊

韓国海軍の考え方そのものが間違っているなどと言うつもりはない。ただ、いきなり「海上無人部隊司令部の創設」と言われてもねぇ。

The ROK Navy emphasized, however, that the transition will be gradual. Unmanned vehicles currently account for around 1% of the Navy’s assets. The service hopes to increase this to 9% and 28% by the mid 2020s and 2030s respectively, with the command becoming fully operational by the 2040s at which point unmanned assets will make up 45% of the entire fleet. Personnel composition will change accordingly, with the percentage of conscripted troops falling from the current 37.1% to 20% in the same time frame.

~~対訳~~

ただし、韓国海軍は、移行は段階的に行うことを強調した。現在、海軍の資産に占める無人機の割合は約1%である。2020年代半ばには9%、2030年代には28%まで引き上げ、2040年代には完全運用を開始し、無人化率は45%になるという。それに伴い、人員構成も変化し、徴兵制の比率は現在の37.1%から同時期に20%に低下する。

「NAVAL NEWS」より

段階的に、無人化率を2040年代までに45%に引き上げ、徴兵制の比率は20%にまで減らす目標があるのだとか。

確かに、韓国の徴兵制度は運用面において極めて深刻な問題があり、徴兵制の維持が現実的でない段階に進もうとしている。

具体的に言えば、韓国の出生率に徴兵制度が耐えられないのだ。

[コラム]合計特殊出生率0.75の秘密と10年後の韓国社会

登録:2022-10-06 04:05 修正:2022-10-06 09:10

大統領の人事は、それ自体が一つのメッセージだ。大統領は政府のビジョンと政策を執行する適任者を国民に知らせ、国民はその人物の経歴と資質を通じて大統領が作ろうとしている国のかたちを思い描くことができる。2022年に韓国大統領が投げかけるべきたった一つのメッセージがあるとすれば、それは人口減少対策だろう。韓国は今年第2四半期の合計特殊出生率が0.75だった。1人の女性が一生の間に産むと予想される子どもの数が1人にも満たないという意味だ。世界が「集団自殺社会」として注目する人口消滅の危機だ。

「ハンギョレ」より

近代国家では、どこも経験したことのないような状況に陥りつつある韓国だが、おそらく、この出生率は来年更に下がる可能性が高いとされている。

良い材料の見当たらない韓国国民にとって、子供を生み育てることは選ぶべき将来ではないと、その様に感じている人が多いらしい。故に、せっかく育てた子供を軍役に従事させるなど、とんでもないと考える人もそれなりの数になってきている。

もはや、可能な限り無人化しなければ軍を維持できない。そして、陸や空よりも、恐らく海が一番無人化し易い、そんなふうに考えているのではないかと思う。

実績……実績?

ところで、上で引用した部分で気になる文章があった。

現在、海軍の資産に占める無人機の割合は約1%である。

「NAVAL NEWS」より

ん?韓国海軍の資産の1%が無人機?

確かに偵察用の無人機や、潜水艇で無人機の仕様になっているものはいくつか思い至るのだが、アレが実践レベルだったとは知らなかった。

が、似たような話はアメリカ海軍にはあるのだ。

幽霊艦隊はどこに向かうのか−米海軍USV開発の動向−【実業之日本フォーラム】

2021年7月30日12:31 午後

2021年7月26日、米海軍協会紙(USNI News)は「Ghost Fleet Hulls Moving Toward Completely Unmanned Operations」と題し、米海軍が保有する中型無人艇(USV:Unmanned Surface Vehicle)2隻を「幽霊艦隊(Ghost Fleet)」と呼称し、各種試験の状況を伝える記事を掲載した。今年5月には、そのうちの1隻である「Nomad」が米国東海岸から、パナマ海峡を経由し、カリフォルニア州サンデイエゴまで、約4,421マイルを航行したことが伝えられている。この間、港湾への出入港及びパナマ海峡通峡以外のほとんどの期間は、陸上司令部のモニター下で、自律航行を行ったとされている。無人航空機(UAV:Unmanned Air Vehicle)に比較すると、USVの開発は目立たないが、これら無人兵器は、将来戦の様相を一変させる可能性を秘めている。今後USVはどのような役割を背負っていくであろうか。

~~略~~

2021年6月、米海軍は艦船建造に関する今後30年間の計画を公表した。国際情勢や財政状況を考慮し、一定の幅を持たせた計画となっている。その計画では、米海軍が保有する主要艦艇の総数として、有人戦闘艦艇321~372隻、無人水上、海中艦艇(USV、UUV)77~140隻、合計398~512隻という数字が示されている。USVやUUVは小型であり、戦闘の補助的役割を果たすというイメージがあった。しかしながら、中国海軍の量的優勢に対応するためには、単なる補助的な役割ではなく、戦闘艦艇として有人艦艇と同等の能力を果たすことが求められていると考えられる。

「ロイター」より

ゴースト・フリート(Ghost Fleet)と呼ばれる、無人機を編成した幽霊艦隊の創設計画があって、使えるように研究開発を進めていく計画が持ち上がっている。

USVの研究開発が進めば、将来的には有人戦闘艦艇と無人戦闘艦艇のコラボレーションが進んでくると考えられる。現在、米海軍空母機動部隊は原子力空母と複数隻の護衛艦艇で構成されている。複数の護衛艦艇を指揮する司令部は航空機運用との連携を考慮し、空母に同乗する。将来的には、空母を護衛する無人艦艇群を空母からコントロールするという作戦となるであろう。さらには、より小型のUSVが情報収集や通信中継のノードとして全世界の海域で行動することも考えられる。人が乗らない艦隊、幽霊艦隊が世界各地の海を遊弋する時代が間近に迫っている。

「ロイター”幽霊艦隊はどこに向かうのか−米海軍USV開発の動向−”」より

SFでありがちな展開までご丁寧に披露しているが、正直、ある程度であれば無人機を運用できる目処は立っている。問題は、自動車の無人運転でもそうだが、事故が起こった時に、誰が責任を採れるのか?ということだろう。

そうした心配は常にする必要がある。映画でも、現実でも、だ。

とまあ、少し話が逸れてしまったが、韓国軍には無人機を作る動機があり、ある程度の技術力もある。であれば、「作ってみようか」という気分になれることは否定するつもりはない。そして、今後の世界のトレンドを考えても開発は必要なのだと思う。

でも、韓国のこの手の開発はなぁ。気が付くと、開発費がポッケナイナイになる流れが多いから、大丈夫なんですかねぇ。

コメント

  1. こんにちは。

    無人艦隊は、SFでは負けフラグなんですがそれはともかく。

    ウクライナ情勢もあって、UMVがもてはやされるのは当然なのですが、かつての「河川ロボ」とかの体たらくを知っていると……お笑いネタにならないと良いのですが。

    まあ、かく言う本邦も、ロボ技術そのものはあるはずですが、どうにも「とっかかりはするが続かない」が多い気がして。
    ※技本の無人機システムとか。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E4%BA%BA%E6%A9%9F%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

    広義で言えば、ミサイル魚雷の類いは全てUMVなので(有人ミサイルとか魚雷的なものや機雷的なものは、全て旧軍がやらかしてますが)、そこに海洋開発で培った技術がどれだけ上乗せできるか、のように思ってますが、そうなると件の「日本学術会議」が足引っ張ってた過去を思い出さざるを得ません。

    何にしても、本邦がこれから「正しく金と人をつぎ込める」事と、隣のそれら成果物がこっちに歯を剥かないことを祈るのみです。

    • SFでは確かに無人艦隊は弱いことが多いですよね。
      ウクライナでは随分と無人機が活躍していますから、有効なことは間違いないと思います。
      ただ、ご指摘の通り韓国には前科がありますからねぇ。

      本邦でも無人機開発はイマイチ上手いこと行っていない感じですかね。
      それなりの技術力はあるはずなんですが。

      • 七面鳥さん 木霊さん こんばんは

        韓国思い切った発表・軍舵取りですが、、ここは日本も見習って欲しいところ、
        ちょうちんあげなきゃ何もすすまない。

        日本に必要で日本にある技術のドローンと言えば、、、
         ①ラジオゾンデ型:
          上空30km(ミサイルも戦闘機も苦手な高度)に日常上げてるし圧倒的安価なのだから軍用もっと増やして!
         ②海上波力発電ブイ型
          上手くすりゃ半年ノーメンテで潜水艦監視可能な無人機にできまっせ!日本海に5千機ぐらい浮かべて!
          

        >※技本の無人機システムとか
        これ、面白いですね。昨今はやりのUAVとの際立った差異が ジェットエンジン機なのに写真で見ると非常に小さい!

        当時で言うならF-15から発射だと確かに費用膨大でしたでしょうけど、このサイズなら今なら
        MQ-9やTB-2から発射できるのじゃない?

        今ウクライナがイランShahed-136自爆ドローンで苦しめられていて、このドローンのやっかいなところは低速低空数が多いが、低速といってもTB-2では追いつけないところ。 でもこの無人機研究システム機はジェット機だから追いつけるし、機銃でも積めばShahed-136打ち落とすぐらい出来そう、、今のUAVの隙間を埋める新たなUAV種として有効な気が、、、、

      • 日本の行政のせいかどうかは知りませんがUAV開発に金をつぎ込むくらいはやって欲しいんですよね。
        おそらく技術的には面白いものがあって、無駄になってもいいから金をつぎ込むしかないと思います。
        それと、法律の縛りが厳しすぎるので、もうちょっとドローンを飛ばせる環境を整備して欲しいところ。
        民間での広がりと、今ある技術をもっと伸ばせる開発を。
        その為には、大学で研究させるのが一番なんですけどね。ほら、学術会議が。

      • 木霊さん みなさん こんばんは

        >それと、法律の縛りが厳しすぎるので、もうちょっとドローンを飛ばせる環境を整備して欲しいところ。

        欧米などではラスト1マイル輸送、等の産業気運も盛り上がっていいるのに、日本では、もともと(不要に)厳しかった規制が、近年どんどん厳しさを増し、ホビー・産業を狙っていた国内企業は、ここも、あそこも 商売できる見込みがなく撤退していますね。
         個人的にはこれは、日本のドローン産業潰し、の圧力がどこかから?ハイブリッド謀略? と思っています。

      • 部分的には、「特区設定」がなされているみたいですが、基本的にはドローン、嫌われていますね。
        飛ばせる場所が増えて、ホビーで楽しめる感じになれば良いのだけれど、重い物体が空中で故障して空から降ってくるリスクを考えると、行政にとっては全面飛行禁止にしておいた方が楽なんでしょうな。
        ハイブリッド謀略がある可能性はあるんですが、なかなか確証は得られないでしょうね。