【アーカイブス+】ベトナムが高速道路建設で失敗した理由

ヤバイ韓国建築物

久しぶりにアーカイブスと銘打って、過去の記事のリメイクをしていこうと思う。お題は、「ヤバイ建築物」シリーズである。

現在、急速に経済が発展しつつあるベトナムだが、高速道路の建設にも積極的らしいという噂を聞く。ところが、2014年に苦ーい経験をした。本日はその話で、どうしてベトナムが失敗をしてしまったのか?という事だ。

答えは簡単である。韓国企業を使っちゃったからだ。

全線開通したばかりのノイバイ~ラオカイ高速道路、軟弱地盤でひび割れ

2014/09/25 16:58 JST配信

 9月21日に全線開通したばかりのノイバイ~ラオカイ間高速道路だが、早くも一部の路面にひび割れが見つかった。同高速道路はベトナム最長の高速道路で全長245km、全8パッケージに分けて建設された。同高速道路の開通により、これまで7時間かかっていたノイバイ~ラオカイ間の移動が3時間半に短縮された。

「VIET JO」より

ベトナムは、技術が無いからと言って外国に頼るにしても、何故韓国に……。

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最速でひび割れる高速道路

ノイバイ~ラオカイ間高速道路

ベトナムの地理はさっぱりなので、まずどの辺りの話なのかを調べていきたい。

「ノイバイ」はベトナムの首都ハノイにある北部最大のノイバイ国際航空がある。言わば、ベトナムの空の玄関口と言って良いだろう。

「ラオカイ」は支那との国境付近にある都市なのだけれど、かつての交通と軍事上の要所で、現在は鉄鉱石や燐灰石の採掘が行われ、発電所も作られているようだ。ベトナムとしては支那との関係で、重視する都市となるハズなのだけれど、観光でも工業としてもぱっとしない印象のある都市のようだね。

とはいえ、鉄道でハノイ・ライカイ線が結ばれており、ベトナムとしてはこのノイバイ~ラオカイ間の高速道路の建設は必要だと考えられている様だね。

この情報から、重要だけれど、コストをかけて整備するにはちょっと経済性が低いと、その様な推測が出来る訳だ。

ひび割れは4日後に

で、高速道路を作るにあたって選んだ企業がこちら。

 ひび割れが見つかったのは、同高速道路のイエンバイ~フート区間で、ひび割れは大きいもので長さ10m余りに及ぶ。同案件の投資主であるベトナム高速道路総公社(Vietnam Expressway Corporation=VEC)によると、この区間はA4パッケージで建設されたもので、韓国・京南(Keangnam)社が施工を請け負った。

「VIET JO」より

はい、アウトー!

ふむふむ、随分ヒビが入っているようだね。しかし、路面のヒビもさることながら、路面は波を打っているように見えるし、路肩の部分の段差も酷いものだ。ふつうはこんな段差作らないから。真面目に建設されたのか疑いたくなるな。

それに、ガードレールは波打っているし、白線も歪んでいるし……。本当に、開通したばかりだったのか??

 同区間は地盤が軟弱なため、京南社は施工にあたり適切な地盤調査と地盤強化を行っていたが、先日ベトナム北部に上陸した台風に伴う大雨の影響により、ひび割れが発生したと見られる。

「VIET JO」より

台風に伴う大雨の影響とか書かれているが、そんなアホな。

ちなみに、ここに出てくる京南社なのだが、調べて見るとこんな情報が。

京南企業、ハノイに超高層複合ビルを建設−在ベトナム韓国系企業・機関に聞く(5)− | ビジネス短信 - ジェトロ

更に怪しいニュースを見つけた。

韓国系不動産「京南ビナ」にも移転価格操作の疑い…ベトナム

2012年12月26日(水) 23時00分

ベトナムの税務機関が、コカコーラ、メトロキャッシュアンドキャリー、アディダスに続けて、韓国系不動産大手「京南ビナ」についても、移転価格の疑いの目を向けているという。現地紙ザンチー電子版などが報じた。

京南ビナは、韓国・京南グループによる100%出資子会社で、ベトナム税務機関では、「京南ビナは関連取引を通じて利益を親会社に移転した疑いがある」とみているという。

京南ビナは、2007年5月にハノイ市トゥリエム郡で高級アパートメント「京南ハノイ・ランドマークタワー」建設プロジェクトを展開した際、韓国の国民銀行(同じ京南グループ内)から4億ドルの融資を受けた。しかし、その契約内容は、ベトナムの各銀行の米ドル融資金利(年5~7%)に比べてはるかに高い年12%に上り、そのため、計上された金利および財務コストは合計で2兆300億ドンに達しているという。

「Response」より

だ、大丈夫なのか??

京南グループの悲運

ベトナムの高速道路はいくつかの区間に分けて複数の企業が受注し、問題が起きたのは京南社が請け負った部分であると報じられている。

ところが、調べて見るとこの京南社は、韓国の京南グループに属する企業で、京南グループに属する企業は、ベトナムのあちらこちらで不祥事を起こしてしまったことが分かった。

紹介したのは「京南ビナ」という建設会社で、これが高速道路を建設した会社と同一かどうかはよく分からないのだが、ハノイの高級アパートを作ったけれど、その時に不正な経理をしちゃったと。

また、京南ビナと元請け業者「京南エンタープライジズ」がターンキー形式で調印したインフラ建設契約にも目が向けられているという。京南ビナは、元請け業者とも、融資資金の手配や財務コンサルタントサービスの契約を交わしている。このうち、融資金の手配料だけで2000万ドルに上っており、広告コンサルタント料や土地使用権の取得に関するコンサルタント料、投資許可証の発行に関するコンサルタント料も数百万ドルに上っている。そのため、2008年には、財務コストとして3000万ドルが計上されているという。

ハノイ租税局は2012年9月、こうした状況を異常な兆候と判断し、京南ビナに対して移転価格操作を視野に入れた財務調査を実施。この中で、投資資産価値や不動産譲渡費用を明確にし、京南ビナ、京南エンタープライジズ、京南インベストメント間の各取引およびその他の不当なコストを営業経費から切り離したという。

「Response」より

さて、この様な悪さをした背景に何があったかは、数年後の別のニュースで明らかになる。

ハノイのキョンナム・タワー、売却へ:事業主の京南企業が経営難

2014/01/24(金)

国内最高層の京南(キョンナム)ハノイ・ランドマークタワー(ハノイ市カウザイ区)が売却に出される。事業主の親会社である韓国の京南企業が経営難に陥っているためだ。韓国のニュースサイト、マネートゥデイが21日付で報じた。

キョンナム・タワーは京南企業傘下の京南ビナが事業主。2011年に開業した。京南は07年に10億5,000万米ドル(約1,100億円)の投資認可を受け、建設を進めたが、巨額の投資が災いして資金不足に陥り、昨年末から経営再建を進めている。

「NNA ASIA」より

Q. 42年目にして上場が廃止された京南企業とはどのような会社ですか?

A.  資源外交不正疑惑の調査を受けていた、ソン・ワンジョン会長が自ら命を絶ったのに続いて、彼が率いていた京南企業も証券市場から退出される悲運を迎えた。

京南企業は、建設業界では初めて1973年に証券市場に株式を上場した会社だ。その中で、二度に渡って所有者が変わるなど、栄辱を経験し、株式市場進出から42年ぶりに株式の取引対象から名前が削除されることとなった。1960年、施工順位30位以内に入っていた建設会社のうち、今でもその順位を維持している会社は、現代建設、大林産業、京南企業だけで、さらに切なさを誘う。

「もっと!コリア」より

調べていくと、どうやら京南企業はクネクネと関係の深い会社だったらしく、海外の大型案件を幾つも受注していたようだ。そして2015年には京南企業は上場廃止に追い込まれている。

ハノイ・ランドマークタワー

ハノイ・ランドマークタワーと言えば、72階建てのベトナムで最も高い建物だったのだけれど、2018年にはランドマーク81に記録が抜かれたとか。

ベトナムは地震の少ない国のようなので、心配は要らないのかも知れないけれど、何かあってからでは遅いんだぜ?

あ、そう言えば別の記事でロッテのビルのエレベータが止まったとか何とか。

ロッテビルのエレベーターが65階から落ち、多くの人がパニックに陥りました

2014年9月26日金曜日09:23 AM

9月初旬にオープンしたロッテビル(ハノイ)のエレベーターは、自由落下して立ち往生し、7人が約40分間閉じ込められたままになりました。

20時45分ごろ、ロッテホテルの67階のパーティーに参加した5人(ハノイ、ダオタン)がエレベーターにのりました。65階に到達すると、エレベーターは突然自由になり、33階に停止しました。ドアが開くと、外側の2人が入ったが、完全に内側ではなかったため、ドアが閉まり、1人が肩に負傷し、1人が手に負傷し、大量に出血した。

注:機械翻訳を使っています

「VTC NEWS」より

65階から33階までエレベータが落下するというのは、さぞや恐ろしい体験だったと思う。しかし、落下してから40分間閉じ込められたままだったらしく、対応も相当酷かったようだ。

だが、一番気になるのは、一番最後の一文だな。

ロッテはハノイで最も高く、最も豪華な建物の1つであり、リュウジャイ-ダオタン通りの表面に位置しています。建設投資額4億ドルのこの建物は、9月2日にオープンしました。

「VTC NEWS」より

またかよ!9月24日の朝の記事で、20時45分頃、とあるので前日より前の話なのだろうけれど、同じ月の2日のオープンしたばかりでこの事故である。

他の区間も受注

さて、高速道路に話を戻すと、問題を抱えている区間は他にもあるらしい。

ノイバイ~ラオカイ間高速、韓国企業が2区間受注

2010/03/24 07:28 JST更新

 韓国の京南(Keangnam)企業はこのほど、ノイバイ(ハノイ市)~ラオカイ(北部ラオカイ省)間高速道路建設案件の2つのパッケージ(A4とA5)の施行契約を受注した。

 A4パッケージは北部フート省のカムケー郡とハホア郡の29.75キロメートルの区間。契約額は1兆6350億ドン(約77億2000万円)。A5パッケージは北部イエンバイ省のチャンイエン郡、イエンバイ市、バンイエン郡の41.15キロメートルの区間。契約額は1兆9750億ドン(約93億3000万円)。施工期間はいずれも3年間。

「VIET JO」より

この記事の後ろの方にあるのだが、ベトナムの高速道路は8つの区間に分けられて、そのうち2つの区間、A4とA5の区間を問題の企業、京南企業が受注している。

問題が発生したのはA4パッケージだったようだが、報道の無いA5パッケージが兵器だったかどうかは分からない。

しかし、万が一問題が発生したとしても、京南企業がこんな状態では、もはやベトナムはこれらに問題が起こった場合でも、請求先が無いという話になりかねない。

ベトナムは、高速道路だけで無くビルでも失敗しそうな勢いだな。どうして韓国企業を使っちゃうのかねぇ?そろそろ学習しても良さそうなものだが。

南北も高速道路で結ぶ計画

そう言えば2017年には南北を結ぶ高速道路の話があったっけ。

ベトナム 南北高速道計画に賛否両論 さらなる債務増に懸念 

2017.1.5 05:46

ベトナムは、南北2大都市を結ぶ高速道路の整備計画について賛否両論が渦巻いている。この高速道路計画は、総延長1620キロ、総事業費230兆ドン(約1兆1960億円)の巨大プロジェクトで、経済成長を後押しすると期待される半面、国の公的債務が膨らんでいるなか、さらなる負担を懸念する声もある。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

「SankeiBiz」より

こっちはどうなったのやら。

調べて見ると、こちらは日本企業がある程度噛んでいるような感じなのだけれど、無事に出来上がると良いな。

随分と綺麗な感じだけど、日本が噛んでいるのは交通システムの方らしいけれど、NEXCOも参加しているので、もうちょっとマシな事になっていると、そう信じたいね。

NEXCO中日本など、ベトナムで有料道路運営参入
中日本高速道路と日本高速道路インターナショナル(東京・千代田)が、ベトナムの有料道路運営に参入する。現地の建設会社などと提携し、まずハノイ近郊を南北に走る有料道路で、道路点検の手法や料金所運営のノウ

もしかしたら、最初の失敗から学べたかも知れないな。

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